埼玉県

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<報道発表資料>
環境部 大気環境課
企画・監視担当 大島・三上・池上
直通 048-830-3051
内線 3051
E-mail: [email protected]
平成26年8月8日
平成 25 年度
大気の環境基準達成状況をお知らせします
埼玉県では、さいたま市等と連携し大気汚染の状況を監視しています。
平成 25 年度は環境基準が設定されている 11 物質のうち二酸化硫黄等8物質が全て
の測定局・地点で環境基準を達成しました。
しかしながら、光化学オキシダントは全局(57 局)、浮遊粒子状物質は 82 局のう
ち 1 局で環境基準を達成しませんでした。
また、微小粒子状物質は 25 局のうち 3 局で環境基準を達成しました。
測定結果の概要は次のとおりです。
1
平成 25 年度大気環境調査結果の概要
(1) 大気汚染常時監視
物質名
環境基準達成率(注)
(達成局数/測定局数)
二酸化硫黄(SO2)
100%
( 36/36
)
二酸化窒素(NO2)
100%
( 81/81
)
一酸化炭素(CO)
100%
( 16/16
)
0%
0/57
)
光化学オキシダント(Ox)
(
浮遊粒子状物質(SPM)
98.8%
( 81/82 )
微小粒子状物質(PM2.5)
12.0%
(
3/25 )
(注)環境基準達成率 … 所要の測定時間を確保できた有効測定局を対象とし、Ox を除き長期的評
価(年間にわたる測定結果を長期的に観察した上で評価する方法)によ
るものです。なお、測定は年間を通じて連続測定を行っています。
(2) 有害大気汚染物質及びダイオキシン類
2
物質名
環境基準達成率
(達成地点数/測定地点数)
測定回数
ベンゼン
100%(25/25)
年 12 回
トリクロロエチレン
100%(20/20)
同上
テトラクロロエチレン
100%(20/20)
同上
ジクロロメタン
100%(20/20)
同上
ダイオキシン類
100%(23/23)
年4回又は年2回
環境基準を達成しなかった物質の概要
(1)光化学オキシダント(Ox)
工場や自動車などから排出される窒素酸化物(NOx)や揮発性有機化合物(VOC)
に太陽の紫外線が作用して生成する酸化性物質の総称で主成分はオゾンである。
特に夏期、日差しが強く風の弱い日に発生しやすく、その影響は目がチカチカす
る、のどが痛いなどの健康被害のほか、視程障害や植物被害などがある。
全国においても環境基準達成率は 0%又は極めて低い状況が続いている。
(2)浮遊粒子状物質(SPM)
大気中に浮遊する粒子状物質のうち、粒径が 10μm※以下の粒子の総称である。
主な発生源は、工場・事業場のばいじん、粉じん、ディーゼル自動車の黒煙の
ほか、これらが大気中で反応した二次生成物質や土壌粒子、海塩粒子など多岐に
わたっている。
呼吸により体内に入り、生体に影響を及ぼすことが懸念されている。
平成 25 年度は、一般局のうち1局において、日平均値が 0.10mg/m3 を 2 日以上
連続で超過したため、環境基準を達成しなかった。
※1μm(マイクロメートル) = 1000 分の1mm
(3)微小粒子状物質(PM2.5)
大気中に浮遊する粒子状物質のうち主に粒径が 2.5μm以下の微細な粒子の総
称である。呼吸により肺の奥深くまで入りやすいため、呼吸器や循環器に影響を
与えることが懸念され、平成 21 年9月に環境基準が設定された。
平成 23 年度に県内6カ所の測定局で調査結果の評価を開始した。PM2.5 の実態
を把握するため、測定局を増やし常時監視体制の整備を進めている。
3
大気環境基準達成率の推移(過去 10 年間)
(1)大気汚染常時監視
年
平16
平17
平18
平19
平20
平21
平22
平23
平24
平25
有効局数
45
46
44
44
44
43
43
38
36
36
達成局数
45
46
44
44
44
43
43
38
36
36
達成率(%)
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
有効局数
83
86
84
84
84
84
85
83
83
81
達成局数
80
86
82
84
84
84
85
83
83
81
達成率(%)
96.4
100
97.6
100
100
100
100
100
100
100
有効局数
22
22
22
20
19
18
18
16
16
16
達成局数
22
22
22
20
19
18
18
16
16
16
達成率(%)
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
有効局数
55
56
56
56
56
56
58
56
56
57
達成局数
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
達成率(%)
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
有効局数
79
82
80
80
80
80
82
80
81
82
達成局数
74
81
80
80
80
80
82
79
81
81
達成率(%)
93.7
98.8
100
100
100
100
100
98.8
100
98.8
有効局数
―
―
―
―
―
―
―
6
12
25
達成局数
―
―
―
―
―
―
―
0
6
3
達成率(%)
―
―
―
―
―
―
―
0
50
12
SO2
NO2
CO
Ox
SPM
PM2.5
度
(2)有害大気汚染物質及びダイオキシン類
年
ベンゼン
トリクロロ
エチレン
テトラクロロ
エチレン
ジクロロ
メタン
ダイオキシン類
度
平16
平17
平18
平19
平20
平21
平22
平23
平24
平25
有効地点数
24
25
25
25
26
26
25
25
25
25
達成地点数
24
25
25
25
26
26
25
25
25
25
達成率(%)
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
有効地点数
19
19
19
19
21
21
20
20
20
20
達成地点数
19
19
19
19
21
21
20
20
20
20
達成率(%)
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
有効地点数
19
19
19
19
21
21
20
20
20
20
達成地点数
19
19
19
19
21
21
20
20
20
20
達成率(%)
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
有効地点数
19
19
19
19
21
21
20
20
20
20
達成地点数
19
19
19
19
21
21
20
20
20
20
達成率(%)
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
有効地点数
27
26
23
23
23
23
23
23
23
23
達成地点数
27
27
23
23
23
23
23
23
23
23
達成率(%)
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
4
その他
各調査結果の詳細は、大気環境課のホームページをご覧ください。
○ 大気汚染常時監視(SO2、NO2、CO、Ox、SPM、PM2.5)
http://www.pref.saitama.lg.jp/uploaded/attachment/630441.pdf
○ 有害大気汚染物質(ベンゼン、トリクロロエチレン等)
http://www.pref.saitama.lg.jp/uploaded/attachment/630475.pdf
○ ダイオキシン類
http://www.pref.saitama.lg.jp/uploaded/attachment/630419.pdf
<参考>環境基準
物質名
環境基準(設定年月日)
二
酸
化
硫
黄
1時間値の1日平均値が 0.04ppm 以下であり、かつ、1時間値が
0.1ppm 以下であること。(S48.5.16 告示)
二
酸
化
窒
素
1時間値の1日平均値が 0.04ppm から 0.06ppm までのゾーン内又は
それ以下であること。(S53.7.11 告示)
一
酸
化
炭
素
1時間値の1日平均値が 10ppm 以下であり、かつ、1時間値の8時
間平均値が 20ppm 以下であること。(S48.5.8 告示)
光 化 学 オ キ シ ダ ン ト 1時間値が 0.06ppm 以下であること。(S48.5.8 告示)
浮 遊 粒 子 状 物 質
1時間値の1日平均値が 0.10 ㎎/m3 以下であり、かつ、1時間値が
0.20 ㎎/m3 以下であること。(S48.5.8 告示)
微 小 粒 子 状 物 質
1年平均値が 15μg/m3 以下であり、かつ、1日平均値が 35μg/m3 以
下であること。(H21.9.9 告示)
ベ
ン
1年平均値 0.003mg/m3 以下であること。(H9.2.4 告示)
トリクロロエチレン
1年平均値が 0.2mg/m3 以下であること。(H9.2.4 告示)
テトラクロロエチレン
1年平均値が 0.2mg/m3 以下であること。(H9.2.4 告示)
ジ ク ロ ロ メ タ ン
1年平均値が 0.15mg/m3 以下であること。(H13.4.20 告示)
ダ イ オ キ シ ン 類
1年平均値が 0.6pg-TEQ※/m3 以下であること。(H11.12.27 告示)
ン
ゼ
※TEQ:ダイオキシン類は多数の物質の総称であり、各物質は毒性が異なるため、最も毒性の
強い物質に換算した値。