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お取引先様 各位 Ver2.3
セイコーエプソン株式会社
マイクロデバイス事業部(水晶デバイス事業)
高精度分析データご提供のお願いについて
拝啓、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
さてご存知のとおり、2006年7月よりEU市場では「RoHS指令」が施行されており、弊社が製品を納入しておりますお客様にお
きましても、納入製品の各部位毎にRoHS規制で定める物質が閾値を超えていないことを証明する客観的な証拠として、定期
的に高精度分析データの提出が求められております。
また、ハロゲンフリー要求が増加しており、RoHS同様にハロゲンに対する高精度分析データを求められております。
つきましては、RoHS指令の遵守確認ならびに弊社お客様からの要求に対応すべく、下記の通り高精度分析データのご提出を
誠に恐縮ではございますが本趣旨をご理解の上、何卒ご協力賜ります様お願い申し上げます。
記
■高精度分析データ(定量分析)について
1.分析対象化学物質
①カドミウム(Cd) ②鉛(Pb) ③六価クロム(Cr6+) ④水銀(Hg)
⑥塩素(Cl)*1 ⑦臭素(Br)*1
*1 樹脂系材料含有の場合、複合材における有機系部位は必須。
⑤特定臭素系難燃剤(PBB・PBDE類) *1
2.選定される分析機関の条件
1)ISO17025認証を取得している分析機関であること。
注)認証範囲に、対象サンプルの材質に適したIEC62321規格が含まれていること。
2)分析機関は、第三者分析機関であること。
3.各化学物質の高精度分析方法
1)RoHS6物質
注)対象品に適した分析規格 IEC62321規格に準拠した定量分析であること。
注)六価クロム分析は、IEC62321規格に記載されているSpot test法を用いることは認めない。
注)弊社にご提出いただく分析データに、IEC62321規格に準拠した分析が実施されている旨、記載があること。
①カドミウム(Cd)、鉛(Pb)、水銀(Hg) およびその化合物
・分析手法:ICP発光分析(ICP-AES、ICP-OES、ICP-MS 等)及び原子吸光分析(AAS法)
・定量下限:5ppm 以下であること
②六価クロム(Cr6+)
・分析手法:UV-VIS法、ジフェニルカルバジド分析法(分光光度計)、イオンクロマトグラフ分析法
・定量下限:5ppm 以下であること
③特定臭素系難燃剤(PBB・PBDE)
・分析手法:高分解能ガスクロマトグラフ-質量分析(GC/MS)
・定量下限:5ppm 以下であること
2)塩素(Cl),臭素(Br)
注)対象品に適した分析規格 EN14582規格に準拠した定量分析であること。
注)弊社にご提出いただく分析データに、EN14582規格に準拠した分析が実施されている旨、記載があること。
・分析手法:イオンクロマトグラフ分析法(IC法)
・定量下限:50ppm 以下であること
4.分析データ(報告書)への記入項目
必ず以下の7項目について記載された分析データをご提出下さい。(記載漏れがある場合、再提出を依頼致します)
①前処理方法(完全溶解の記述) ②測定方法 ③測定者名、測定責任者名、測定機関名 ④測定日 ⑤測定フローチャート
⑥測定結果(N.D.(not detectable)の場合は、定量下限値も記載があること) ⑦サンプル写真
5.分析データの有効期間
分析データの有効期間は分析報告書の分析完了日から「1年間」といたします。
上記測定日は、必ず1年以内のものをご提出下さるようにお願い致します。
有効期限の更新データにつきましては、お取引先様において有効期限の管理と更新、弊社への再提出をお願いいたします。
6.複数の素材で構成されている部材の分析について
金属と樹脂(有機系材料)等、複数の素材で構成されている部材についてはそれぞれの構成部位毎に分析していただくように
お願い致します。
7.英文版での分析データを提出願います。
■ご回答希望納期
別途ご連絡致します。
■送付先/調査方法の問い合わせ先
弊社の調査依頼部門
以上
別紙02(01)】
【C30-09