5-01 (PDF:1850KB)

千葉県1
中小企業者のためのVOC排出
抑制セミナー(千葉)
千葉県におけるVOC対策について
千葉県環境生活部大気保全課
平成26年2月10日
1
本日の説明内容




千葉県の大気環境対策
VOC条例の概要
VOC対策アドバイス制度について
近隣都県と連携したVOC対策の取組
2
1 千葉県の大気環境対策
(1) 環境の常時監視
(2) 発生源の規制、指導
(3) 事業者、県民への情報提供と
さまざまな支援
1-1 環境基準(環境基本法第16条)
人の健康を保護し,及び生活環境を保全する上で
維持されることが望ましい基準。
大気の汚染に係る環境基準項目
・二酸化硫黄
・二酸化窒素
・一酸化炭素
・光化学オキシダント
・浮遊粒子状物質(粒径10ミクロン以下)
・微小粒子状物質(PM2.5、粒径2.5ミクロン以下
平成21年9月設定)
・ベンゼン等の有害大気汚染物質
・ダイオキシン類
二酸化硫黄SO2
石油などの硫黄分を含んだ燃料が燃焼して生じる汚染物質。
人の呼吸器に影響を与えたり、植物を枯らす。
二酸化窒素NO2
石油、ガス等燃料の燃焼に伴って発生し、その発生源は工場、自動車、
家庭の厨房施設等多種多様。
人の呼吸器に影響を与えるだけでなく、光化学スモッグの原因物質。
一酸化炭素CO
炭素を含む燃料が不完全燃焼する際に発生し、主な発生源は自動車。
血液中のヘモグロビンと結合して酸素の補給を妨げ貧血や中枢神経を
まひさせたりする。
光化学オキシダントOx
窒素酸化物や揮発性有機化合物(VOC)が紫外線を受けて光化学反応を
起こし、 発生するオゾンなどの強酸化性物質の総称。
このオキシダントが原因で起こる光化学スモッグは、目をチカチカさせたり、
胸苦しくさせたりする。
浮遊粒子状物質SPM
大気中に長時間浮遊している微粒子のうち、粒径が10マイクロメートル以下の
もの。 肺や気管などに沈着して呼吸器に影響を及ぼす。
1-2 大気汚染物質の常時監視

常時監視測定局における測定(大気汚染防止法第22条)
*測定局数(平成24年度)
一般環境大気測定局
自動車排出ガス測定局
106局
27局
(道路沿道に設置)
計133局
*測定項目 SO2、NO2、CO、Ox、SPM、PM2.5、
風向・風速、気温等
測定局の配置地点
赤は、一般環境大気測定局
青は、自動車排出ガス測定局
1-3 常時監視結果(経年変化)
光化学オキシダントOx
浮遊粒子状物質SPM
環境基準
達成率が
低い
1-4 環境基準の達成状況(%)
区分
一般環境
大気測定
局
自動車排
出
ガス測定
局
20年度
21年度
22年度
23年度
24年度
SO2
100
100
100
100
100
NO2
100
100
100
100
100
CO
100
100
100
100
100
Ox
0
0
0
0
0
SPM
100
100
100
99.1
100
SO2
100
100
100
100
100
NO2
89.7
96.6
96.6
100
100
CO
100
100
100
100
100
SPM
100
100
100
100
100
項
目
PM2.5は、平成23年度一般局、自排局は、23年度達成率0%、24年度
1-5 緊急時の措置(大気汚染防止法第23条)

大気汚染が著しくなり,人の健康又は生活環境に係
る被害が生ずるおそれがある場合,県民への周知,
事業者へ燃料使用等削減の要請を行う。
光化学オキシダントの場合
(二酸化窒素と揮発性有機化合物の光化学反応で生成)
0.12ppmを超え,その状態が継続するおそれが
あるとき
光化学スモッグ注意報等の発令
注意報発令
・市町村、報道機関等へ連絡
・工場等へ燃料使用等削減要請
注意報解除まで、監視
・健康被害発生の有無
・工場の削減措置状況確認
・報道機関対応
光化学オキシダントとPM2.5の発生源と生成機構
12
2-1 工場等発生源の法規制
発生源
対象施設等
設置時の
届出
規制内容
大気汚染防止法
ダ
※イ
対特
法
ばい煙発生施設
ボイラー、デーゼル機関、ガス
タービン、金属加熱炉等
事前届出
施設単位での排出
濃度又は排出量
揮発性有機化合
物排出施設
粘着テープ・シート用・塗装用
乾燥施設、貯蔵タンク等
事前届出
施設単位での排出
濃度
一般粉じん発生施
設
コンベア、堆積場、ふるい、破
砕機等
事前届出
施設単位での構造
基準
特定粉じん排出等
作業(アスベスト)
吹付け石綿等特定粉じんを発
生させる建築物の解体作業
作業前の
事前届出
掲示板の義務付け
など作業基準
廃棄物焼却炉等
事前届出
施設単位での排出
濃度
焼却炉等
※ダイオキシン類対策特別措置法
2-2 その他千葉県独自の工場指導等
区分
対象工場等
指導内容
環境保全協定
千葉市~富津市の臨
海部に立地する主要
工場
千葉県窒素酸化物
対策指導要綱
燃料使用量2kL/h以上 NOxの排出総量規
の工場・事業場
制
千葉県揮発性有機化
合物の排出及び飛散
の抑制のための取組
の促進に関する条例
揮発性有機化合物
排出事業者
各物質の濃度規制,
排出総量規制
VOC排出・飛散抑
制の自主的取組計
画等の作成・報告
(ベストミックスの
考え方)