Overview of the Act - Japanese

Disability Inclusion Act 2014
Japanese
Disability Inclusion Act 2014 –
法令の概要
Disability Inclusion Bill 2014 (障害者包摂法案 2014 年)は NSW 州議会で可決され、現在は
Disability Inclusion Act 2014 (the Act) (障害者包摂法令 2014 年) (以下「法令」)として成立し
ました。法令の運用に関してより詳細を定めた規則となる Disability Inclusion Regulation
2014 (the Regulation) (障害者包摂規則 2014 年)(以下「規則」)は、一般の方々のご意見を
伺うために間もなく公開されます。いったん規則が最終的に決定されると、法令と規則の両
方が発効します。
Disability Services Act 1993 を置換する法令は、以下の二つの役割を担っています。
1.
NSW 州政府に、現在そして未来に向けて、障害者にとってより包容的で利便性の高
い社会を実現する責任を託すこと。かかる責任は、たとえ National Disability
Insurance Scheme (NDIS) (全国障害保険制度)が NSW 全域で運用されるようになっ
ても継続します。法令の第1〜3編は、「レガシー」すなわち継続的責任について明
示しています。
2.
NDIS への移行時まで NSW 州での専門家による障害者への障害支援とサービスを調
整し、これらサービスへのより効果的な擁護措置を導入すること。法令の第 4 編と第
5 編および附則 5 は、「暫定的」すなわち移行時までの体制について網羅しています。
第 1 編 – 目標、原則、定義
第 1 編は、法令が障害者のために達成を目指す内容すなわち目標を定めています。かかる目
標には、人権を認めること、障害者の自立と社会的および経済的包摂の促進、選択とコント
ロールの実現、擁護措置の設定、可能な場合には United Nations Convention on the Rights
of Persons with Disabilities (the UN Convention) (国連障害者権利条約)の支持等があります。
法令は、国連条約と同調する一般原則を提示し、障害者全員の人権を認識します。法令はさ
らに、アボリジニ・トレス諸島民の障害者、文化・言語面で多様な背景を持つ障害者、女性
の障害者や障害を持つ子供等、特定のグループのニーズを認識する原則についても提示して
います。
法令は、国連条約で用いられる障害の定義と同様の定義を用いています。同定義は、障害は
包摂を阻止または制限する社会での障壁から生じる点を認識しています。
第 2 編 – 障害者のための計画策定
法令に基づいて NSW 州政府は、政府全体がコミュニティにおける障害者の包摂に向けて取
組み、一般向けのサービスとコミュニティ施設へのアクセスを改善する方法を指導する四カ
年の State Disability Inclusion Plan (州障害者包摂計画) を策定する義務があります。
www.facs.nsw.gov.au
本書は Disability Inclusion Act 2014 に関するファクトシート5種のうちの第1部です。
法令に関するファクトシートを閲覧するには www.facs.nsw.gov.au/dia をご覧下さい。
Disability Inclusion Act 2014
Japanese
法令はさらに NSW 州政府の省庁、地方自治体、一部のその他の公共機関が Disability
Inclusion Action Plan (障害者包摂行動計画)を策定し実施する事を義務づけています。同計画
は、State Disability Inclusion Plan と整合性を保ち、アクセスと参加を促進するための方策を
含む内容でなければならないことが定められています。公共機関は、その計画の策定と見直
しにあたり、障害者と協議することが義務づけられています。さらに詳しくは、Disability
Inclusion Act 2014 – 障害者のための計画策定のファクトシートをご覧下さい。
第 3 編 – Disability Council NSW
Disability Council NSW は、NSW 州政府に障害者のための計画についての勧告を行う事をは
じめとする広範な役割を担っています。
第 4 編 – 基準
障害サービス大臣は、Family and Community Services (FACS)が運営や助成を行う障害サー
ビス事業者全てが準拠しなければならない Disability Service Standards (障害サービス基準)
を定める権限を有しています。同大臣は、さらに FACS が助成または運営する介護付グルー
プ宿泊施設(レスパイトサービスを含む)のために Accommodation Service Standards (宿泊
サービス基準)を定める権限もあります。
第 5 編 – 支援とサービス
法令は、FACS 支援とサービスを受ける資格のある障害者に直接助成を行うことを可能にし
ます。助成の形態は、個人の状況によって適合させる事が可能です。さらに詳しくはファク
トシート Disability Inclusion Act 2014 – 支援、サービス、助成をご覧下さい。
法令はさらに、資格のある人々へのサービスと支援を実現するために FACS が資格のある人々
への直接的サービスの運営とサービス事業者への助成を継続して行なうことを認めています。
障害者への危害リスクを抑制するための擁護措置には、障害者と直に接して仕事を行なう職
員とボランティアおよび非政府機関の役員に対する雇用適性審査の強化が含まれます。さら
に詳しくは Disability Inclusion Act 2014 – 雇用適性審査のファクトシートをご覧下さい。
法令は、オーストラリア政府が NDIS の下で完全な助成責任を担う際に、障害サービス事業
者および障害を持つ個人への助成金の付与の過程を簡素化させます。
附則 5 – Ombudsman’s Act 1974 の改正
Ombudsman Act 1974 の新たな第 3 編 C は、FACS が運営または助成する介護付グループ宿
泊施設とレスパイトサービスでの障害者の虐待や放置を伴う重大な事例については全て
NSW 州オンブズマン (Ombudsman)に通報することを義務づけています。さらに詳しくはフ
ァクトシート Inclusion Act 2014 – 虐待と放置の通報をご覧ください。
注: the Disability Inclusion Act 2014 は公布で指定された日付までは発効しません。
本ファクトシートは、Disability Inclusion Regulation 2014 発効後に更新されます。
法令および規則についてさらに詳しくは www.facs.nsw.gov.au/dia をご覧いただくか、
E メール [email protected] または電話 1800 446 470 でご連絡下
さい。
www.facs.nsw.gov.au
本書は Disability Inclusion Act 2014 に関するファクトシート5種のうちの第1部です。
法令に関するファクトシートを閲覧するには www.facs.nsw.gov.au/dia をご覧下さい。