平成26年度環境保全型農業直接支援対策について(PDF

平成26年度
環境保全型農業直接支援対策の概要
◎新たに特認取組として、総合的病害虫・雑草管理(IPM)が加わりました
農業分野においても地球温暖化防止や生物多様性保全に積極的に
貢献していくことが重要となっています。
農林水産省は、環境保全効果の高い営農活動に取り組む農業者に
対して直接支援を行っています。
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環境保全型農業直接支払交付金
1
対象農業者
次の①及び②の要件を満たす、販売を目的として生産を行う「農業者(法人を含む)」、「共同販売経
理を行う集落営農」、「農業者グループ(共同販売経理を行 わない)」 が支援の対象となります。
① エコ農業者認定を受けていること(注)
② 農業環境規範に基づく点検を行っていること
(注)共同販売経理を行う集落営農、導入指針が定められていない作物を栽培する農業者、有機農業に
取り組む農業者については、エコ農業者認定に関する特例措置を利用することができます。
石川県
2
支援対象取組
支援の対象となる取組は、以下の地球温暖化防止や生物多様性保全等に効果の高い取組です。
(1)共通取組(①~③のいずれかの取組で可)
化学肥料、化学合成農薬を5割以上低減する取組とカバークロップを組み合わせた取組
1
≪カバークロップのチェックポイント≫
①□ 購入伝票等により標準播種量以上に播種を行ったことが確実と認められること
②□ 適正な栽培管理を行った上で、子実の収穫を行わず、全ての地上部を土壌に還元すること
「カバークロップ」とは・・・ 5割以上低減する取組の前後のいずれかに緑肥等を作付けする取組
有機農業の取組(化学肥料、農薬を使用しない取組)
2 ≪有機農業の取組(化学肥料、農薬を使用しない取組)のチェックポイント≫
①□ 化学肥料・農薬を使用していないこと(使用可能な資材についての特例あり)
②□ 遺伝子組換え技術を利用しないこと
注 生産した農作物について「有機農産物」等と表示する場合には、別途、有機JASの認定を
取得する必要がありますのでご注意下さい。
3
化学肥料、化学合成農薬を5割以上低減する取組と堆肥の施用を組み合わせた取組
≪堆肥の施用の主なチェックポイント≫
①□ C/N比10以上の堆肥(鶏ふん等を主原料とするものは除く。)であって腐熟したものを使用
すること
②□ 水稲は10a当たりおおむね1.0t以上、その他の作物は10a当たりおおむね1.5t以上の
堆肥を施用すること
③□ 土壌診断を実施の上、堆肥中の窒素及びリン酸の成分量を減肥した施肥管理計画を策定
する。また、堆肥施用量は、堆肥由来の窒素成分量が、原則として県の施肥基準等を上回
らない量とする。
(2)特認取組(化学肥料、化学合成農薬を5割以上低減する取組と特認取組(国が承認を
行った取組)を組み合わせた取組)
化学肥料、化学合成農薬を5割以上低減する取組とリビングマルチを組み合わせた取組
1
≪リビングマルチのチェックポイント≫
①□ 購入伝票等により標準播種量以上に播種を行ったことが確実と認められること
②□ 適正な栽培管理を行った上で、子実の収穫を行わず、全ての地上部を土壌に還元すること
「リビングマルチ」とは・・・ 5割以上低減する取組を行う作物の畝間に麦類や牧草等を作付けする取組
2
化学肥料、化学合成農薬を5割以上低減する取組と冬期湛水管理を組み合わせた取組
≪冬期湛水管理のチェックポイント≫
①□ 2ヶ月以上の湛水期間を確保するための適切な取水措置、漏水防止措置が講じられること
②□ 市町村等が作成した地域の生物多様性保全に関する計画に即して実施される取組であること
③□ 石川県内の100羽以上(直前の2月1日現在)を飼養する養鶏場から半径1km以内の農地では
ないこと
「冬期湛水管理」とは・・・ 冬期間の水田に水を張る取組
3
化学肥料、化学合成農薬を5割以上低減する取組と江の設置を組み合わせた取組
4
化学肥料、化学合成農薬を5割以上低減する取組と総合的病害虫・雑草管理
≪江の設置のチェックポイント≫
①□ 江の延長は、畦畔に沿ってほ場区画10aあたり原則10m以上とし、10aあたり10mに満た
ない場合は、設置した江の長さ1mを1aとして換算する。
②□ 形状は「深さ20cm以上、水面幅30cm以上」又は、「深さ10cm以上、水面幅50cm以上」と
すること
③□ 湛水の状態とする期間は原則として、中干し開始時から、8月中旬までとする。
④□ 湛水時の期間中、江に除草剤を使用しないこと
(IPM)を組み合わせた取組
①□ 畦畔除草は除草剤を使用せず、草刈機などにより概ね3回以上行っていること
②□ 中干しは生育中期(6月中下旬)に14日間以上実施していること
③□ 石川県水稲IPM実践指標のうち7項目以上を実践していること
※畦畔除草に取り組む農用地については、多面的機能支払交付金、中山間地域等直接支払交付金との重複はできません。
注
堆肥の施用又は5割低減の取組のいずれかが25年度中に終了している場合は、支援の
対象とはなりませんのでご注意ください。
≪留意事項≫・農業振興地域内の農地、生産緑地地区内の農地で行われる取組が支援の対象となります。
≪支援の対象となる取組のイメージ≫
H25年度
1.カバークロップ(5
割低減の取組との
組み合わせ)
2.炭素貯留効果の
高い堆肥の水質保
全に資する施用
(5割低減の取組と
の組み合わせ)
H26年度
4月
カバークロッフ(れんげ)
3月
水稲(5割低減)
堆肥施用
3.有機農業
3
※作物は例示です。
茎葉菜類(5割低減)
水稲(5割低減)
堆肥施用
H26年度の
支援対象
有機農業(果菜類)
支援の水準
対象取組
支援単価(/10アール)
カバークロップ、リビングマルチ、冬期湛水管理
8,000円
堆肥施用
4,400円
江の設置、総合的病害虫・雑草管理(IPM)
4,000円
有機農業(うちそば等雑穀・飼料作物)
8,000円(3,000円)
※取組の実施に伴う
コストを国、県、市町
が2:1:1の負担割合
で支援します。
注
・ 交付金は、申請面積全てではなく、取組面積(畦畔等を除いた実施状況確認後の面積)に応じて交付します。
また、支援対象となる取組が同一農地で年間に複数回行われた場合の取組面積は、延べ作付面積ではなく、
1作分の作付面積です。
・予算の範囲内で交付金を交付するため、申請額が予算を上回った場合は、交付金が減額されることがあります
のでご承知ください。
・特認取組については、共通取組の交付申請額算定後に、予算に残余が発生した場合に交付の対象になります。
4
交付金の交付までの流れ
農業者等
H26年
申
請
期
間
4月
行政機関
1
申請
・・・・
・・・・
・・・・
市町村へ
申請時に必要な書類
①実施計画書(兼確認依頼書)
②交付申請書
! 6月30日までにご提出下さい
注 ・取組を行うほ場がある市町に申請書をご提出下さい。
・市町段階で要件等を設定している場合もありますので、事前
に市町にご確認ください。
6月
7月
2
化学肥料・農薬の使用記録や、種子の
購入伝票等を保管しておいて下さい。
支援対象となる
取組の実施
報告時に必要な書類
3
実施状況報告
H27年
3月
市町へ
・・・・
・・・・
・・・
③実施状況報告書
! 取組終了後速やかに
ご提出下さい
に都
よ道
る府
実県
施、
確市
認町
等
※遅くとも市町村が定める期日まで
に実施状況報告書をご提出下さい。
確認終了後
交付金交付
交付金の受取
注
・「カバークロップ」「有機農業」「堆肥の施用」「特認取組」「5割低減」の取組のいずれかが6月30日
までに終了する場合は、受付開始以降速やかに市町に必要書類を提出してください。
問い合わせ先
問い合わせ先
石川県 里山振興室
電話番号
問い合わせ先
電話番号
076-225-1631
津幡農林事務所
076-289-4158
南加賀農林総合事務所
0761-23-1707
中能登農林総合事務所
0767-52-2583
加賀農林事務所
0761-72-8511
羽咋農林事務所
0767-22-0001
石川農林総合事務所
076-276-0528
奥能登農林総合事務所
0768-26-2320
県央農林総合事務所
076-204-2100
珠洲農林事務所
0768-82-3111
※ 北陸農政局 生産技術環境課 076-232-4131
環境保全型農業直接支援対策に関する詳しい情報は以下のアドレスに掲載しています。
http://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/hozen_type/index.html