NJG1512HD3 SPDT スイッチ GaAs MMIC I概要 NJG1512HD3 は、高アイソレーション、低損失を特徴とす る SPDT スイッチです。 1MHz から 3.0GHz の広帯域、2.5V からの 低電圧で動作し ます。 USB パッケージを採用し超小型、薄型化を実現しました。 I特徴 ●低電圧正電源動作 ●高アイソレーション ●低挿入損失 ●低切替電流 ●超小型・薄型パッケージ I外形 NJG1512HD3 +2.5~+5.5V 44dB typ. @f=0.1~2GHz 0.6dB typ. @f=1.0GHz 1.0dB typ. @f=2.0Ghz 2µA typ. USB6-D3 (Package size: 2.0x1.8x0.8mm) I端子配列 HD3 Type (TOP VIEW) 1 6 2 5 3 4 端子配列 1.VCTL2 2.PC 3.VCTL1 4.P1 5.GND 6.P2 I真理値表 切替入力信号: “H”=VCTL (H), “L”=VCTL (L) VCTL1 H L VCTL2 L H PC-P1 OFF ON PC-P2 ON OFF 注: 本資料に記載された内容は、予告なく変更することがありますのでご了承ください。 Ver.2014-06-05 -1- NJG1512HD3 I絶対最大定格 Ta=25°C, Zs=Zl=50Ω 項目 記号 条件 定格値 単位 27 dBm 入力電力 PIN 切替電圧 VCTL 6.0 V 消費電力 PD 200 mW 動作温度 Topr -40~+85 °C 保存温度. Tstg -55~+150 °C VCTL=0V/2.7V I電気的特性 共通条件: VCTL=0/2.7V, Zs=Zl=50Ω, Ta=25°C, 測定回路による 項目 記号 条件 最小 標準 最大 単位 切替電圧 (LOW) VCTL (L) -0.2 - 0.2 V 切替電圧 (HIGH) VCTL (H) 2.5 2.7 5.5 V ICTL - 2.0 4.0 µA 切替電流 挿入損失 1 LOSS1 f=1.0GHz, PIN=0dBm - 0.6 1.0 dB 挿入損失 2 LOSS2 f=2.0GHz, PIN=0dBm - 1.0 1.2 dB アイソレーション 1 ISL1 f=1.0GHz, PIN=0dBm 41 44 - dB アイソレーション 2 ISL2 f=2.0GHz, PIN=0dBm 41 44 - dB 1dB 圧縮時入力電力 P-1dB f=2.0GHz 19.0 22.0 - dBm f=0.1~2.5GHz, ON State - 1.3 - f=0.1~2.5GHz - 8 - 定在波比 スイッチング速度 -2- VSWR TSW ns NJG1512HD3 I端子情報 端子番号 端子記号 機 能 切替電圧印加用端子です。この端子に 2.5V 以上 5.5V 以下の VCTL(H)を印加 し、3 番ピンの VCTL1 端子に-0.2V 以上+0.2V 以下の VCTL(L)を印加するこ とで、PC-P1 間が ON 状態となります。RF 特性への影響を抑えるため、IC ピン近傍で対 GND 間にバイパス用のキャパシタを接続してください。バイ パス用のキャパシタは切替時間に影響を与えますので、10pF~1000pF の間 で適切な値を選択してください。 共通 RF ポートです。VCTL1, VCTL2 端子に印加する電圧により、P1 端子 または P2 端子と接続されます。内部バイアス用の DC 電圧がかかっていま すので、DC カット用のキャパシタ(1~500MHz では 0.1µF、0.5~2.5GHz で は 56pF)を接続してください。 切替電圧印加用端子です。この端子に 2.5V 以上 5.5V 以下の VCTL(H)を印加 し、1 番ピンの VCTL2 端子に-0.2V 以上+0.2V 以下の VCTL(L)を印加するこ とで、PC-P2 間が ON 状態となります。RF 特性への影響を抑えるため、IC ピン近傍で対 GND 間にバイパス用のキャパシタを接続してください。バイ パス用のキャパシタは切替時間に影響を与えますので、10pF~1000pF の間 で適切な値を選択してください。 RF ポートです。1 番ピンの VCTL2 に 2.5V 以上 5.5V 以下の VCTL(H)を、3 番ピンの VCTL1 に-0.2V 以上+0.2V 以下の VCTL(L)を印加することで、PC 端 子と接続されます。内部バイアス用の DC 電圧がかかっていますので、DC カット用のキャパシタ(1~500MHz では 0.1µF、0.5~2.5GHz では 56pF)を接 続してください。 1 VCTL2 2 PC 3 VCTL1 4 P1 5 GND 接地端子です。RF 特性を劣化させないために、IC ピン近傍で接地電位に 接続してください。 P2 RF ポートです。3 番ピンの VCTL1 に 2.5V 以上 5.5V 以下の VCTL(H)を、1 番ピンの VCTL2 に-0.2V 以上+0.2V 以下の VCTL(L)を印加することで、PC 端 子と接続されます。内部バイアス用の DC 電圧がかかっていますので、DC カット用のキャパシタ(1~500MHz では 0.1µF、0.5~2.5GHz では 56pF)を接 続してください。 6 -3- NJG1512HD3 I特性例 PC-P1 Isolation vs. Frequency PC-P2 Isolation vs. Frequency ( VCTL1=0V, VCTL2=2.7V, Pin=0dBm ) 0 0 -10 -10 Isolation (dB) Isolation (dB) ( VCTL1=2.7V, VCTL2=0V, Pin=0dBm ) -20 -30 -40 -50 -60 -20 -30 -40 -50 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 -60 3.0 0.0 0.5 Frequency (GHz) PC-P1 Insetion Loss vs. Frequency 2.0 2.5 3.0 ( VCTL1=2.7V, VCTL2=0V, Pin=0dBm ) 0.0 0.0 -0.5 -0.5 Insertion Loss (dB) Insertion Loss (dB) 1.5 PC-P2 Insetion Loss vs. Frequency ( VCTL1=0V, VCTL2=2.7V, Pin=0dBm ) -1.0 -1.5 -2.0 -2.5 -3.0 1.0 Frequency (GHz) -1.0 -1.5 -2.0 -2.5 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 -3.0 0.0 0.5 Frequency (GHz) 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 Frequency (GHz) P1 VSWR vs. Frequency P2 VSWR vs. Frequency ( VCTL1=0V, VCTL2=2.7V, Pin=0dBm ) ( VCTL1=2.7V, VCTL2=0V, Pin=0dBm ) 3.0 3.0 2.5 VSWR VSWR 2.5 2.0 2.0 1.5 1.5 1.0 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 Frequency (GHz) 2.5 3.0 1.0 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 Frequency (GHz) -4- 2.5 3.0 NJG1512HD3 I特性例 Insertion Loss vs. Input Power Isolation vs. Input Power ( VCTL=0V/2.7V, f=2GHz ) ( VCTL=0V/2.7V, f=2GHz ) -30 0.0 PC-P1 PC-P2 PC-P1 PC-P2 -35 Isolation (dB) Insertion Loss (dB) -0.5 -1.0 -1.5 -2.0 -40 -45 -2.5 -3.0 0 5 10 15 20 25 -50 30 10 15 20 25 30 PC-P1 Isolation vs. Ambient Temperature PC-P2 Isolation vs. Ambient Temperature ( f=2GHz, Pin=0dBm, VCTL1=0V, VCTL2=2.7V ) -30 -35 -35 Isolation (dB) -30 -40 -45 -40 -45 -50 -50 -50 0 50 100 -50 o 0 50 100 o Ambient Temperature ( C ) Ambient Temperature ( C ) PC-P1 Loss vs. Ambient Temperature PC-P2 Loss vs. Ambient Temperature ( f=2GHz, Pin=0dBm, VCTL1=0V, VCTL2=2.7V ) ( f=2GHz, Pin=0dBm, VCTL1=2.7V, VCTL2=0V ) 0.0 0.0 Insertion Loss (dB) Insertion Loss (dB) 5 Input Power (dBm) ( f=2GHz, Pin=0dBm, VCTL1=2.7V, VCTL2=0V ) Isolation (dB) 0 Input Power (dBm) -0.5 -1.0 -1.5 -0.5 -1.0 -1.5 -50 0 50 100 o Ambient Temperature ( C ) -50 0 50 100 o Ambient Temperature ( C ) -5- NJG1512HD3 P1 VSWR vs. Ambient Temperature P2 VSWR vs. Ambient Temperature ( f=2GHz, Pin=0dBm, VCTL1=0V, VCTL2=2.7V ) ( f=2GHz, Pin=0dBm, VCTL1=2.7V, VCTL2=0V ) 2.0 2.0 1.8 1.8 1.6 1.6 VSWR VSWR I特性例 1.4 1.2 1.4 1.2 1.0 1.0 -50 0 50 100 -50 o 100 o PC-P1 ICTL vs. Ambient Temperature PC-P2 ICTL vs. Ambient Temperature ( f=2GHz, VCTL1=0V, VCTL2=2.7V ) ( f=2GHz, VCTL1=2.7V, VCTL2=0V ) 5 Control Current ICTL (uA) Control Current ICTL (uA) 50 Ambient Temperature ( C ) 5 4 3 2 1 0 -50 0 50 100 o Ambient Temperature ( C ) -6- 0 Ambient Temperature ( C ) 4 3 2 1 0 -50 0 50 100 o Ambient Temperature ( C ) NJG1512HD3 PC-P1 Isolation vs. Ambient Temperature PC-P2 Isolation vs. Ambient Temperature ( f=1GHz, Pin=0dBm, VCTL1=2.7V, VCTL2=0V ) ( f=1GHz, Pin=0dBm, VCTL1=0V, VCTL2=2.7V ) -30 -30 -35 -35 Isolation (dB) Isolation (dB) I特性例 -40 -45 -40 -45 -50 -50 -50 0 50 100 -50 o 100 PC-P2 Loss vs. Ambient Temperature ( f=1GHz, Pin=0dBm, VCTL1=0V, VCTL2=2.7V ) ( f=1GHz, Pin=0dBm, VCTL1=2.7V, VCTL2=0V ) 0.0 Insertion Loss (dB) 0.0 Insertion Loss (dB) 50 Ambient Temperature ( C ) PC-P1 Loss vs. Ambient Temperature -0.5 -1.0 -1.5 -0.5 -1.0 -1.5 -50 0 50 100 -50 o 0 50 100 o Ambient Temperature ( C ) Ambient Temperature ( C ) P1 VSWR vs. Ambient Temperature P2 VSWR vs. Ambient Temperature ( f=1GHz, Pin=0dBm, VCTL1=0V, VCTL2=2.7V ) ( f=1GHz, Pin=0dBm, VCTL1=2.7V, VCTL2=0V ) 2.0 2.0 1.8 1.8 1.6 1.6 VSWR VSWR 0 o Ambient Temperature ( C ) 1.4 1.2 1.4 1.2 1.0 1.0 -50 0 50 100 o Ambient Temperature ( C ) -50 0 50 100 o Ambient Temperature ( C ) -7- NJG1512HD3 ■測定回路図 VCTL2 (2.7V/0V) C4 PC P2 6 1 C1 2 5 3 4 C3 C5 VCTL1 (0V/2.7V) P1 C2 測定回路 1 測定回路 2 0.5~2.5GHz 1~500MHz C1~C3 56pF 0.1µF C4, C5 10pF 1000pF ■基板実装例 (TOP VIEW) PCB SIZE=19.4x14.0mm PCB: FR-4, t=0.5mm ストリップライン幅=1mm CAPACITOR: size 1005 デバイス使用上の注意事項 [1] 高周波入出力端子 P1, P2, PC にはそれぞれ DC 電流阻止用の外付けコンデンサを 必要とします。1~500MHz では 0.1µF、500MHz~2.5GHz では 56pF を使用して下 さい。 [2] VCTL1, VCTL2 各端子には、配線長によるスイッチの RF 特性への影響を抑止する ために、カップリングコンデンサを各端子の近傍に接続することをお勧めします。 容量値は切替駆動回路の負荷容量となるため、スイッチング時間に影響しない範囲 で使用周波数に対し効果が得られる値を選択して下さい。(上記の測定回路におい て、1~500MHz では 1000pF、500MHz~2.5GHz では 10pF を使用しています。) [3] アイソレーション特性を損なわないために、IC の GND 端子(5 ピン)は最短距離で 基板のグランドパターンに接続できるパターンレイアウトを行って下さい。またグ ランド用スルーホールも同ピンのできるだけ近傍に配置して下さい。 -8- NJG1512HD3 M R K P K G Iパッケージ外形図 (USB6-D3) A-A断面図 ° 5 4 8 3 .0 0 .8 0 A A 8 1 .0 0 .3 0 .5 0 .2 0 .8 1 .5 0 5 7 .0 0 R .3 0 .8 0 1 2 GND 端子と必ず接続して下さい 端子処理 基板 モールド樹脂 単位 重量 :金メッキ :FR5 :エポキシ樹脂 :mm :6.5mg ガリウムヒ素(GaAs)製品取り扱い上の注意事項 製品取り扱い上の注意事項 ガリウムヒ素 この製品は、法令で指定された有害物のガリウムヒ素(GaAs)を使用しております。危険防止のた め、製品を焼いたり、砕いたり、化学処理を行い気体や粉末にしないでください。廃棄する場合 は、関連法規に従い、一般産業廃棄物や家庭ゴミとは混ぜないでください。 この製品は静電放電 ・ サージ電圧により破壊されやすいため、取り扱いにご注意下さい。 <注意事項> このデータブックの掲載内容の正確さには 万全を期しておりますが、掲載内容について 何らかの法的な保証を行うものではありませ ん。とくに応用回路については、製品の代表 的な応用例を説明するためのものです。また、 工業所有権その他の権利の実施権の許諾を伴 うものではなく、第三者の権利を侵害しない ことを保証するものでもありません。 -9-
© Copyright 2024 ExpyDoc