LPG(LP)の選択

LPG(LP)の選択
LPG(LP)とは。
LPG(LP)とは:クルーからラフ側のセイルの端までテープメジャーを振り、最短距離を測ることを言います。
フォアステイとデッキの交点からマスト前面までを通常 J 寸法といいますが、この距離を LPG で表すと 100%
LPG と言い表します。
(または 100%LP)レースもさることながら、クルージングボートでもご自分に合った
LPG(LP)を選択し、模索することをお勧めします。
クルージング艇
排水量の重い船、軽い船、またはショートハンドセイラ―と LPG(LP)の選択は各艇様々です。現在
使用しているヘッドセイルが非常に大きく、ちょっと風が強くなるとオーバーヒールをし、ファーリングセイル
を小さくすると何か物足りなさを感じてしまう、この様な意見を多々聞きます。フルホイスト(完全にセイルを
展開している状態)でそこそこ風力が上がっても快適に走りたい方や、ゲストに快適なセイリングを体験させた
い方などに参考にしてください。
(以下は、ボートデザインからの算出ではなく、あくまで様々なセイラ―からの意見を元にまとめています。)
―オーバーラップジェノアー
・風速 8 ノットから 20 ノットまで(ハイクアウトをしない状態・フルホイストの状態)
乗員
1人
2人
3人
4人
5人
6 人以上
排水量(重)
100%
110%
120%
125%
135%
135%~
排水量(中)
90%
105%
110%
120%
135%
135%~
排水量(軽)
~90%
~100%
~100%
110%
120%
135%~
レース艇
レース艇の LPG(LP)の算出は、基本的にはボートデザイナーからの指示が第一に優先されます。ボ
ートデザイナーが算出した LPG(LP)を基本に艇にあった LPG(LP)を模索します。LPG(LP)を小さくす
ればレーティングが良くはなりますが、必ずしも艇のパフォーマンスと比例するとは限りません。また ORC や
IRC のセイル面積や寸法の測り方も基本的な定義の違いから、IRC では有利に算出されたセイルも ORC へその
まま移動すると丌利になる事も考えられます。IRC 用のセイルと ORC 用のセイルを2セット持てば問題は御座
いませんが、日々目まぐるしく変わるレーティングを予測しながら LPG(LP)の数値を模索していく必要性が
あります。同型艇でも、数%の違いが勝敗にかかわる事は言うまでもありません。クァンタムでは、各艇の意向
(海域・ターゲットとしているレース)を元に全てのセイル数値に関してご相談承っております。お気軽にご連
絡ください。
以下、ご相談前に用意して頂けると、より詳しく算出できます。
① レーティング証書(ORC・IRC・その他)②艇内備品目録(艇内備品配地図:手書き OK)③重量物の重量
(アンカー・工具箱・イマジェンシーティラー&ラダー等)③艇内セイル収納配地図
以上、ご丌明な点など御座いましたらお気軽にご相談ください。
Quantum Sail Design Group
神奈川県三浦市向ヶ崎町 8-40
(電話)046-882-5451
(FAX)046-882-4319