グローバルに戦う人財の育成と評価 (PDF形式

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日立化成の価値創造プロセス
グローバルに戦う人財の育成と評価
人
考え方
日 立化 成 は、経 営 方 針である3 つ の 経 営 変 革 の1
つとして
「 人の 変 革 」を 掲 げ て おり、
「World Class
■「人の変革」のシナリオ
対話のスキル活性化
グローバル・コーチング・
プログラム
KT(Kepner-Tregoe) 法
英語
Professional (WCP)」の育成に取り組んでいます。
また、評価制度である、Global Talent Standard、
Hitachi Global Grading など人事基盤のグループ共
通化を進め、2013 年度に日立化成と一 部グループ会
社へ適用しました。2014 年度には国内グループ会社、
人事基盤共通化
Global Talent Standard
日立化成グループビジョンに基づく
「人の評価」
Hitachi Global Grading
市場価値に基づく「ポジション評価」
World Class Professional の育成による創造性と生産性の向上
人財ビジョン“World Class Professional”
独自の企業理念・企業文化をベースに
世界で戦える武器 ( 知識、スキル) を磨き
実践と省察を繰り返しながら自ら成長する人 ( 自律 )
2015 年度には海外グループ会社への適用を完了させる
予定です。
2013年度の取り組み
グローバル・コーチング・プログラムの実施
KT
(Kepner-Tregoe)法の展開
新たな価値を提 供し続
KT 法は、日立化成内共通のコミュニケーション手段
けるためには、多様な技能
であり、問題解決や意思決定に関する思考プロセスで
を持った人 財がそれらを
す。実際の会議での議論や意思決定の場面で、状況把
持ち寄り、対話をしながら
握や選択決定のツールとして活用されています。2013
挑 戦をすることが必要で
年度は従来までの国内の研修に加え、海外のインスト
す。そのため、日立化成で
グローバル・コーチング・プログラムの様子
ラクターを養成し、海外での研修プログラムを開始しま
はグローバル・コーチング・プログラムを実施しています。
した。2013 年度は、約100人の海外従業員が受講し、
社内コーチは、5人のステークホルダーと対話を重
国内も新たに約 400人が受講しました。
ね、相手の自発的な行動を促し、前進させていきます。
2013 年度は 397人の社内コーチを育成し、のべ1,985
英語のグループ内公用語化推進
人のステークホルダーが 12の国・地域からこのプログラ
日立化成は英語のグループ内公用語化を推進してい
ムに参加しました。
ます。従来から実施している通信教育に加え新しいプ
ログラムを 2013 年12 月に開始しました。さらに、海外
■ グローバル・コーチング・プログラム参加者の意識
(5 点評価で 4 点以上の回答をした人の割合)
一般従業員(5,129 名)
(単位:%)
100
経験豊富なシニアスタッフがマンツーマンで教育する
プログラムも開始しました。また、執行役会資料の英文
コーチング参加者(614 名)
化を実施しています。
80
公正な人財評価
60
日立化成は、公正かつ公平な人 財 評価は企業の成
40
長を支える要であると考えています。この一環として
20
グ ローバル人 財 評 価システムの 構 築に取り組 んでお
0
A
B
C
D
E
F
A
対話
組織を越えた人との
対話は必要だ
D
自律
積極的に目標を立てて
行動している
B
対話
組織を越えて積極的に
対話している
E
自律
毎日前向きに仕事に
取り組んでいる
創意工夫で仕事に
取り組んでいる
F
自律
何事にも主体的に
取り組んでいる
C 創意工夫
Annual Report 2014
り、Global Talent Standard と Hitachi Global
Gradingを推進しています。2013 年度は、これらの制
度と合わせて新目標管理制度を、当社および新神戸電
機で管理職層に展開しました。2014 年度は国内グルー
プ会社14 社に同制度を導入する予定です。