いわての看護vol.107(2014.4.25発行)(PDF)

いわての
看護 107
Vol.
20
14.4.25
岩手県看護協会会員数及び災害支援ナース登録者数の動向
保
助
看
准看
計
319人 278人 5,984人 227人 6,808人
災害支援ナース登録者数
176人
(平成26年3月31日現在)
C o n ten ts
P 2. 平成26年度の抱負
P 3. 平成26年度岩手県看護協会通常総会プログラム
平成26年度岩手県看護協会職能集会プログラム
P 4. WLBフォローアップワークショップ
地区別保健師連絡会
P 5. アルコール関連研修会
講演会「これからもずっと輝いて」
P 6. 復興フォーラム2014 被災三県と兵庫県看護協会交流会に参加して
P 7. 認定看護師の活動紹介・まちの保健室
P8∼9. お知らせ
P10. 理事会・役員会等の動き・訃報
P11. 看護協会入会のご案内・職員紹介
まちの保健室 ボランティア募集
P12. すずらんメール
新年度を迎えて
公益社団法人岩手県看護協会 会長 兼田
寒さが厳しかった冬も去り、
日ごとに暖かくなる中で看護
協会の花壇のクロッカスや水仙の花が私達の心を和ませ
てくれています。
甚大な被害をもたらした東日本大震災から三年の歳月
が過ぎました。今年も被災地の桜が咲いて被災者の皆様
の心を和ませてくれていることと思います。3月11日に、3年
前もこのような雪交じりの天候だったなと思いながら、山田
町中央公民館で行われました岩手県と山田町合同の東
日本大震災犠牲者追悼式に参列いたしました。
そして、献
花とともに哀悼の誠をささげてまいりました。岩手県が震災
からの
“本格復興”
を目指して、平成26年度から28年度ま
でを計画期間として策定しました「岩手県東日本大震災
津波復興計画」
(第2期)が、計画通り実行されて復興が
加速することを期待するものです。
当協会が継続して行っている支援活動は、
被災住民を
対象にした「まちの保健室」
を盛岡市の復興支援センター
と宮古市田老町の仮設住宅集会場で開設していること
と、被災市町村が実施している
「健康調査」への看護職
の派遣協力を行っていることです。
また、看護職員に対し
ては、各支部で「心のケア関係研修会」
を開催するととも
に、平成25年度からは認定看護管理者研修の受講料を
免除する教育支援を被災地区の民間病院・施設の被災
会員を対象に実施しております。更に「被災地看護職員確
保定着支援事業室」
を設置して、被災地のハローワーク
等と連携しながら
「おしごと相談会」
を開催するなど、看護
職員の確保に努力しております。
このたび、震災後3年間に亘って獨協医科大学病院の
看護部の皆様から当協会へ支援金をいただいたことに対
して、
理事会の承認を得て感謝状を贈呈しましたのでお知
らせいたします。
さて、会員の皆様には、新年度そして新人職員を迎え、
忙しい中にも活気あふれる日々をお過ごしのことと拝察い
たします。3月初旬に各看護職員等学校養成所の卒業式
に来賓として出席し祝辞を述べましたが、立派に成長した
後輩を頼もしく感じ、
後輩達が専門職として働き続けられる
環境づくりに尽力しなければと改めて決意した次第です。
看護管理者の皆様はすでにご承知のことと思いますが、
「新人看護職員研修ガイドライン」が改訂されておりますの
で、
新人看護職員の研修には改訂後のガイドラインをご活
用くださいますようお願いいたします。
2
いわての看護
昭子
平成26年度の事業を始めるにあたって、会員の皆様に
快適に会館を利用していただくために、
3階研修室や図書
室、
階段の全部の床の貼り替えと2階階段踊り場の補修を
行いました。
また、
訪問看護ステーションで使用する車両の
台数を増やしたり、非常勤で働いてくださっている職員の
処遇についても改善いたしました。
当協会の平成26年度の事業に関しましては、
6月14日
(土)
の通常総会時にご審議いただきますが、8月22日
(金)
・
23日
(土)
の両日に「看護職のワーク・ライフ・バランス推進
ワークショップ」
を開催することで準備を進めております。
ま
た、岩手県看護研究学会は10月31日
(金)
に岩手県民会
館を会場として開催します。
この学会は東日本大震災復
興支援事業として位置付けており、特別講演は、作家、評
論家の柳田邦男氏をお迎えして「言葉の力、生きる力」
を
テーマに開催することとしておりますので、多くの皆様の参
加をお待ちしています。更に、平成27年度に「認定看護管
理者教育課程サードレベル」の研修が開講できるように、
現在準備を進めております。
日本看護協会から教育機関と
して認定された場合には、平成27年度の「認定看護管理
者教育課程セカンドレベル」の研修は休講とさせていただ
きたいと考えております。
平成26年度教育計画が皆様のお手元に届いているこ
とと思いますが、
看護専門職として社会や組織から期待さ
れている役割を遂行するために、研修等を有効に活用し
てくださることを願っております。
また、過日、当協会を会場として平成26年度社会保険
診療報酬改定説明会を開催しました。入院医療の機能分
化・連携の推進、在宅医療の適切な推進と介護保険との
連携を主目的に改定されておりますので参考までにお知ら
せします。
現在、平成26年度の会員数は6,808名です。看護協会
は、
研修開催等の他に看護職が専門職として生涯働き続
けられる環境整備に尽力していること等も皆様から充分ご
説明いただき、新採用職員の加入や育児休業等で継続
の手続きが遅れている職員への加入継続を促進してくだ
さるようお願いいたします。
今年度も、皆様に身近に感じてもらえる協会活動になる
ように、役員、職員ともに一層努力してまいりますので、
ご支
援ご協力をよろしくお願いいたします。
平成26年度
公益社団法人岩手県看護協会
通常総会プログラム
日 時 平成26年6月14日(土) 9:00∼13:30
9:00 開 場
9:25 オリエンテーション
9:30 開 会
物故会員への黙祷
会長挨拶
来賓祝辞
来賓紹介
9:50 <休憩>
10:00 議長団選出
議事録署名人選任
議決事項
第1号議案
公益社団法人岩手県看護協会定款の
一部改正(案)
10:10 報告事項および議決事項
報告事項1 平成25年度事業報告
第2号議案
平成25年度決算報告及び監査報告(案)
報告事項2 平成26年度事業計画
平成26年度
会 場
11:30
12:00
13:00
13:30
岩手県民会館 中ホール
報告事項3 平成26年度収支予算
報告事項4 平成27年度公益社団法人
岩手県看護協会通常総会
開催地
第3号議案
平成26年度改選役員等及び平成27年度
公益社団法人日本看護協会通常総会
代議員の選出について
(選挙管理委員紹介・候補者紹介・投票)
<昼食>
選挙結果発表
平成27年度選挙管理委員任命
新役員等紹介
旧役員等への謝辞
新旧役員等代表挨拶
綱領宣言
協会歌合唱
閉 会
公益社団法人岩手県看護協会
職能集会プログラム
日 時 平成26年6月14日(土) 14:00∼15:30
保健師職能集会
会 場
岩手県民会館 4階 第2会議室
講 演 「保健師活動指針の具体化∼保健師活動最適化事業を活用して∼」
講 師 公益社団法人日本看護協会 健康政策部保健師課 健康政策専門職 橋本 結花
助産師職能集会
会 場
岩手県民会館 4階 第3会議室
報 告 ●日本看護協会助産師職能委員会活動報告 ●岩手県看護協会助産師職能委員会活動報告
講 演 「助産実践能力向上をめざして∼助産師のキャリアパス・クリニカルラダーの基本的理解∼(仮)」
講 師 日本赤十字社医療センター 副看護部長 井本 寛子
看護師職能集会
会 場
岩手県民会館 中ホール
講 演 「医療と介護における看護の連携−病院と在宅・施設との相互関係を深めるために−」
講 師 公益社団法人日本看護協会 常任理事 齋藤 訓子
いわての看護
3
平成25年度
看護職のWLB推進「フォローアップ・ワークショップ」開催
ナースセンター事業部長 森
開催日 平成26年1月18日(土)
会 場
てる子
岩手県看護研修センター
雪の降る悪天候の中、 ること ②時間外勤務(就業前・後) ③他職種との業務
宮古・花巻・盛岡の5施
分担に関すること等でした。
その後、各施設を担当した県
設37名(看護職・事務
協会支援者からのコメントがあり、最後に日本看護協会
職 )、日 本 看 護 協 会
WLB普及推進委員の方々から総評をいただきました。
“看
WLB普及推進委員、県
護のイノベーションを実現する為に、岩手県の看護職の底
看護協会WLB推進委
力を見せましょう。一
員等18名、計55名参加のもと開催することができました。参
人一人の持っている
加5施設からの①病院概要 ②アクションプランの内容
強みを出し合い、働く
③アクションプランへの取り組み状況 ④3年後のゴールま
職場を変えましょう”
と
での課題等の報告は各病院の特徴が活かされたものでし
力 強いメッセージを
た。
さらに、全体討議では活発な意見交換が行われまし
頂き盛会に終了する
た。主な内容は、①院内・外保育園及び病児保育に関す
ことができました。
地区別保健師連絡会を一関地区で開催
保健師職能委員長 及川
開催日 平成26年1月11日(土)
会 場
千鶴枝
一関市花泉町「花と泉の公園」
地区別保健師連絡
置づけが明確ではなく、
旧市町村毎の保健師活動の歴史
会を開催した
「花と泉の
や地域性を尊重しつつ一関市全体の目指す保健活動の
公園」
は9,000坪の園内
方向性を保健師全体で話し合うことが難しい状況であるこ
に、
5月には306種5,000本
とでした。
さらに、分散配置されている保健師との組織横断
の牡丹を中心に、芍薬、 的な交流の必要性や、新人保健師の採用が続く中、新人
ジャーマンアイリス、花菖
蒲が次々と咲き誇る一関市立の植物園です。
残念ながら季
要性を感じていることなどが出されました。
節は冬真只中。
花をみることはできませんでしたが、
今を咲き
一関市の課題は、
市町村合併を経験した自治体共通の
誇る一関地区の保健師10名(全員一関市保健師)が参
大きな課題とも言え、改めて統括保健師機能が保健師らし
加。
「地域における保健師の保健活動に関する指針」
の概
い活動の実現に直結していることが理解できたともいえる連
要について報告後、
職場の保健師活動について情報交換
絡会でした。一関市の保健師みなさんが課題をすり合わ
を行いました。
せ、保健師全体で解
一関市は平成17年に7市町村で合併、
さらに平成25年9月
決していく機会となっ
に藤沢町が合併しました。
本庁と7支所の組織体制で健康
ていただくことを願っ
づくり部門の保健師が配置されている他、保育所、福祉部
ております。
門、
地域包括支援センターに保健師が分散配置されていま
す。共通して出された課題は統括する役割の保健師の位
4
保健師の現任教育に保健活動全体を見据えた指導の必
いわての看護
公益社団法人日本看護協会平成25年東日本大震災復興支援事業
「アルコール依存の見立てと対応について」
研修会を開催して
副会長 赤石
開催日 平成26年1月21日(火)
会 場
アイーナ 研修室812
講師の防衛医科大学校
防衛医学研究センター 異常
環境衛生研究部門教授
立 花 正 一 氏は八 戸 市 出
身、
お祖母ちゃんも二戸出
身ということで「とても岩手は
身近に感じます」
とリラックス
した感じで講話が始まりました。
阪神大震災においては、
アルコール消費量が有意に減少し
たとの報告が有ったが、
時間とともに徐々にアルコール依存症
が増加していったとの報告もある。以前の治療歴がなく、社会
適応していた飲酒者が、
震災により顕在化していったとの報告
もあるとのこと。
典型的なハイリスクは中高年男性で、
無職の一人暮らしとし
ながらも、
全国的には、
こうした対象を孤立させない、
南相馬の
HOHPプロジェクトや石巻の大橋メンズクラブの取り組みを紹
介された。
被災者をアルコールから守るため「早期にきづき」
「適正に評
幸絵
参加者 看護職等70名
価し」
「適切に対処する」
こと、
常日頃、
被災者により沿っている
ものがツール等
(KASTやAUDIT等)
活用しながら評価するこ
とが大切とした。
アルコール依存の進行過程を示しながら、
習慣飲酒から精
神依存に進む前に発見することを力説され、
そのために普段住
民に接している保健師等が身体症状や検診データーからアプ
ローチすること、
また、
アルコールを直接的に取り上げるよりは、
住
民の勉強会で深めていくことも大切であると話された。上手な
支援として
『り・は・あ・さ・る』
の原則で支援することの助言が
あった。
りはリスク評価、
はは判断せずに傾聴、
あは安心と情報
の提供、
さはサポート
【専門家】
を勧める、
るはセルフヘルプ。
様々な支援方法もあるが、
関係性を作りながら寄り添う姿勢が
大切で、疲弊せずに継続
的に行える支援が大切とし
た。
アルコールについてトー
タル的に学ぶ機会となった
研修であった。
岩手県被災地看護職員確保定着事業
講演会「いつまでも
ずっと 輝いて」を開催して
被災地看護職員確保定着支援事業室 藤村
開催日 平成26年3月1日(土)
会 場
被災地看護職員確保定着支援事業も開始から3年が経
過しました。被災地で働く看護職の状況把握のため現地に訪
問し、管理職の方々から現在の状況や沢山のご要望等伺う
ことができました。
被災地の看護職員定着支援を目的として、平成25年度は
被災地での研修会の開催を企画し、大船渡市で医療法人
社団慶成会 東京青梅慶友病院看護介護開発室長 老人
専門看護師 桑田美代子氏を講師に、講演会「いつまでも ずっと輝いて =あなたがいるから人がつながる、地域がつな
がる=」
をテーマに開催しました。地域で高齢者を支援する業
務に携わる様々な職種の方々を対象とした内容で、
とても有
意義な講話でした。参加者は100名で大船渡支部だけでなく
宮古・釜石支部の看護職、介護職、OT、PTなどでした。参加
した方々からは、
「高齢者に関わって行くうえで大切なことを学
裕子
介護老人福祉施設「ひまわり」2階交流室
ぶことができた」
「仕事でいろいろと悩んでいたけれど、気持ち
が軽くなった」
「自分の仕事に自信が持てた」
「今後も研修会を
希望する」等多数の意見が寄せられました。
今回の講演会を通して、今後も被災地沿岸部での開催の
必要性を強く実感しました。
また、大船渡支部の皆様には、会
場の準備等多大なご協力を頂きましたことを心より感謝申し上
げます。
いわての看護
5
復興フォーラム2014「被災地の看護は、
いま」
防災・災害看護委員長 高橋
弘江
平成26年2月11日、 お産を守り続けた宮城県・スズキ記念病院や地域全体で
東京・よみうりホールにて
新人看護職員の集合研修「相馬灯プロジェクト」
を始動
開催された復興フォー
し、地元での就職率アップに繋げている福島県・相馬看護
ラム2014に防災・災害
専門学校のお話を伺い、
被災3県で、
それぞれの立場で復
看護委員3名が参加し
興に向かい努力し続けている看護職の仲間がいることを
ました。
トークショーでは
大変力強く感じました。
ロビーでは、岩手県・宮城県・福島
お笑いコンビ「サンドウィッチマン」のお二人が、3月11日の
県の災害支援活動に関するパネル展示が行われ、
会場に
あの日、宮城県気仙沼市でロケ中に被災し、間一髪で高
集まった大勢の方々が熱心に見入っている姿が印象的で
台へ避難した時のこと、
その後の支援活動について笑い
した。遠く離れた東京から
を交えながら熱く語ってくださいました。
リレートーク
「
“あの
被災地の復興を願ってい
日”
を伝えることから始まる、看護の未来」では、宮城県・岩
を感じ、心
る人がいることを感じ
手県・福島県と日本看護協会の4名の看護職が、
これまで
、
が温かくなった一日でし
なった
の取り組みや現状について話されました。
。岩手県からは
た。
佐々木亮平(岩手医科大学いわて東北メディカル・メガバ
ンク)
さんが、保健師として陸前高田市で展開している
「人
が関わり合える空間づくり」について話され、
「はまってけら
いん、
かたってけらいん」
と、
地域に根差した支援活動の重
要性を感じました。
また、電源も食料も乏しいなかで地域の
被災3県(岩手・宮城・福島)と兵庫県看護協会交流会に参加
専務理事 千葉
日本看護協会主
れぞれの思いが交錯する涙あり笑いありの交流会でした。
2014」終了後、兵庫
最後に全員で「花は咲く」
を合唱し、
閉会しました。
交流会が開催され
ました。当県からは
沿岸部の支部役員
および当協会役員、防災・災害看護委員等24名が参加し
ました。
兵庫県看護協会及び被災3県の会長挨拶に続き、
各県
より震災時から現在の状況等について報告が行われまし
た。
当県からは宮古支部及び大船渡支部からの報告後、
当協会の現在までの災害支援について報告しました。美
いわての看護
味しいご馳走をいただき、
和やかな雰囲気の中、
参加者そ
催「復興フォーラム
県看護協会主催の
6
一枝
認定看護師の活動
ます。
さらに精査入院の際は、
外来受診の段階から関
わり、安心・安全な入院生活に繋がるように、外来との
連携調整を図っていきたいと考えています。院外の活
動としては、他施設からの認知症に関する講義の依
頼があり、
リソースナースとして少しずつ活動を広げて
いる段階です。
私は、患者の視点で必要なニードを考えることを看
護のモットーとしています。認知症の方は、
自分の意思
を伝えることが困難になってきます。忙しい中でも発信
する言葉だけではない訴えを見逃さないように、
ゆっく
り傾聴できる姿勢を心がけてケアしていきたいと思って
認知症看護認定看護師
います。
また、認知症の看護は、認知症の正しい知識
岩手医科大学附属病院 をもち、看護や介護の方法を知ることで、
「その人らし
田村 美帆
く」生活できることにつながります。今後は、認知症の
超高齢社会に伴い、認知症の方は増加の一途を
正しい知識を周知し、
認知症看護の質の向上に貢献
歩み、認知症看護が注目されています。平成25年7月
できるように活動をしていきたいと思っています。
現在、認知症看護認定看護師は全国で345名が登
録され、
東北地区では11名とまだ少ない現状です。私
は現在、
神経内科と形成外科の混合病棟に勤務して
認知症看護
います。認知症の方と接することも多く、
認知症の知識
を深めたいと思ったこと、
看護の質の向上を図りたいと
思い認知症看護認定看護師を目指しました。病棟で
の活動は、認知症の方が安心・安全に入院生活を送
るためにどのような看護が必要なのか、
チームカンファ
レンスで問題提起し、話し合う機会を設けて指導して
います。
また、認知症の方が在宅へ移行する際、患
者・家族の思いに沿った生活が送れるように、医療
研修会の様子
ソーシャルワーカーや主治医との連絡調整を行ってい
「まちの保健室」から
「まちの保健室」推進委員 遠藤
文子
「まちの保健室」では今年度最後の事業、
推進委員とボ
減塩バランス食」
とし、
岩手県栄養士会会長 福田禮子氏に
ランティア従事者との合同研修会を3月1日
(土)
に開催しまし
講師をお願いしました。
「まちの保健室」の活動を知ってもら
た。
相談業務に携わる自分たちが、
健康で活動的な生活が
う良い機会ととらえ、
緑が丘町内会の保健推進委員にも案
送れるように、
また、
健康相談の中で高血圧に関連した減塩
内し、
県内で「まちの保健室」
を開催している4か所の従事
食についての相談が多いことから、
研修テーマを
「中高年の
者と合わせ19名が参加しました。福田先生のユーモアたっ
ぷりの講義の中から
「効果があるからと、
その食品だ
けをとるのではなく、
バランスよく幅広くとる」
「当たり前
のようだが大変難しいこと」
を学びました。講義の中
で紹介された減塩簡単レシピや、
パンフレット等を活
用して、
これからの相談業務に生かしていきたいと思
います。
いわての看護
7
「看護の日」記念行事のお知らせ
平成26年度
「看護の日」健康フェア
∼看護の心をみんなの心に∼
(土) 11時∼15時(最終受付14時30分)
日 時 平成26年5月10日
開会式 10時45分
会 場 アイーナ いわて県民情報交流センター
(7階 アイーナホール・4階 県民プラザ)
平成26年度
「看護職のWLB推進ワークショップ」開催について
常務理事 松本
「看護職のWLB推進ワークショップ」は、
看護職が働き続
けられる労働条件・環境づくりのために、
日本看護協会と都
道府県看護協会が協働し、
平成22年度から実施されてい
る事業です。初年度の参加施設は8都道府県29施設でし
たが、平成25年度は43都道府県363施設(新たに11道県
参加)
にまで広がっています。
岩手県看護協会では、
10施設
の参加申し込みの中から先着順で5施設にご参加いただ
き、
平成26年1月18日
(土)
に、
6カ月の取り組み状況を発表し
ていただくフォローアップ・ワークショップを無事終了しました。
5施設共に「インデックス調査」による現状把握から、
課題
抽出を行い、
アクションプランは看護職だけではなく、
病院長
や事務部門に働きかけ協力を得ながら立案・実施し、
「大変
だったが、
お互いを理解するきっかけとなり、
参加して良かっ
た。
」
との感想が聞かれました。
平成26年度の「WLB推進ワーク
ショップ」は、
8月22日
(金)
・23日
(土)
に開催します。公開講座を開催しま
すので、
参加へ応募された施設はも
ちろんですが、
それ以外の施設の方
も多数ご参加くださいますようお願い
いたします。
ハローワーク盛岡での「看護のおしごと相談」開
ナースセンター事業部主任 佐賀
求職者・求人施設の皆様の相談に、
より細やかに対応できるようハローワーク
盛岡とナースセンターが連携し、
昨年11月から
「看護のおしごと相談」
を行ってい
ます。
開催日 毎月第2・4木曜日
開催場所
10:00∼12:00 13:00∼15:00
ハローワーク盛岡(盛岡市紺屋町)
うち、
6名が就
平成25年11月から平成26年3月31日現在の相談者は24名。
業に結びついています。
ナースセンターの就業相談員
(看護職)
が皆様の相談に応じます。
ぜひ、
気軽に
お立ち寄りください。
8
いわての看護
知子
催
好子
教育部から
★
会員皆様におかれましては、立場や役割に応じて一年間の研修計画を組
み、看護研究など課題への取り組みをもう既に始めている頃と思います。
平成26年度の教育計画は、看護職自らのキャリア開発の機会の一助に
なることを願い、岩手県看護協会の「教育理念」
「目的」
「目標」
に基づき、一
般研修、認定看護管理者教育課程などを組み、内容、回数や日程の取り方な
ど可能な限り工夫しました。
また、講義を聞くだけではなく、参加型で演習あ
り、
インターネット利用などもありますので、研修内容と併せて学習方法も
学ぶ機会になればと思います。昨年度行いました糖尿病ケアや皮膚・排泄
ケアに関する研修は今年度の企画にはありませんが、各施設あるいは地域
連携の取り組みで実践に生かされている事と期待するところです。
お知らせ
佐々木典子様(前協会長)
から看護管理に関する書籍、資料集を多数ご寄贈いただきました。
❶ 図書室ご利用の際はご活用ください。
各施設での学習企画に用いていただきたい資料『「継続教育の基準ver.2」活用のためのガイ
❷ ド』「医療安全推進のための標準テキスト」は日本看護協会のホームページからダウンロード
できます。
平成26年度 岩手県看護研究学会開催のお知らせ
日 時
平成26年10月31日
(金)
10:00∼16:00
会 場 岩手県民会館 大ホール
■学会テーマ……………
語り合おう ケアの本質と魅力
■特別講演 …………… テーマ:
「言葉の力 生きる力」
講 師:柳田 邦男
■研究発表 …………… 口演・示説
■演題申し込み期間 …… 5月12日
(月)
∼6月10日
(火)
柳田 邦男 氏
平成26年度の岩手県看護研究学会は、東日本大震災復興支援事業として位置付けており、作家で
評論家の柳田邦男氏をお迎えし、
「言葉の力 生きる力」
をテーマに特別講演を開催します。柳田先生
の医療看護の分野に関する著書も多数あり、看護職の皆様も感銘を受けた書籍との出会いがあると
思います。貴重な機会ですので、
お誘い合わせの上ご参加ください。
いわての看護
9
理事会・役員会等の動き
●第5回理事会 平成26年2月20日(木)
【出席者】理事23名、監事1名、事務局長
協議事項
▶平成25年度第3四半期事業報告
▶平成25年度第3四半期決算報告
▶平成25年度補正予算について
▶平成26年度事業計画(案)
▶平成26年度予算(案)
▶(公社)岩手県看護協会定款の一部改正(案)
について
▶訪問看護ステーション等非常勤職員の処遇見直しに係る規程改
定について
▶「公益目的資産取得資金の積立て」について
▶災害対策・支援資金(指定正味財産)の使途について
●役員会
第10回 平成26年1月8日(水)
【出席者】役員9名、監事1名、事務局長
報告事項
▶庶務報告
▶日本看護協会出版会全国看護セミナーについて
▶ハヤヨミ!看護政策 №134、№135
協議事項
▶平成25年度第5回理事会について
▶平成25年度第2回支部担当者会議について
▶日本看護協会通常総会への役員の一般参加について
▶平成25年度事業の評価並びに平成26年度事業計画(案)
▶訪問看護ステーション等非常勤職員の処遇見直しに係る規程改
定について
第11回 平成26年2月3日(月)
【出席者】役員12名、監事1名、事務局長
報告事項
▶庶務報告
▶平成25年度第3四半期決算報告について
▶平成27年度日本看護協会通常総会代議員数について
▶ハヤヨミ!看護政策 №136、№137
協議事項
▶平成25年度岩手県看護協会収支予算の補正について
▶平成26年度(公社)岩手県看護協会重点事業(案)及び事業計
画(案)
▶平成26年度(公社)岩手県看護協会教育計画(案)
▶平成26年度収支予算について
▶看護研修センター整備に係る資金の積立てについて
▶災害対策・支援資金(指定正味財産)の使途について
▶(公社)岩手県看護協会定款の一部改正(案)
▶倫理規定等の制定について
▶平成25年度地域別懇談会を終えて
▶平成25年度第2回常任・特別委員長会議開催について
▶平成26年度岩手県「看護の日」及び「看護週間」実施要領(案)
▶平成26年度(公社)岩手県看護協会通常総会までの日程につ
いて
▶平成26年度(公社)岩手県看護協会事業協力員要請について
訃報
10
いわての看護
第12回 平成26年3月7日(金)付け書面
▶平成25年度(公社)日本看護協会通常総会岩手県看護協会代
議員研修会について
▶平成26年度(公社)日本看護協会通常総会代議員について
▶平成25年度第6回(公社)日本看護協会理事会
●第2回常任・特別委員長会議 平成26年3月12日(水)
【出席者】理事12名、常任委員長5名、特別委員長6名、職員3名
報告事項
▶平成25年度(公社)岩手県看護協会事業報告
▶平成26年度(公社)岩手県看護協会通常総会プログラム並びに
総会までの日程について
▶平成26年度(公社)岩手県看護協会事業予定(案)
協議事項
▶平成25年度各委員会活動報告
▶平成26年度各委員会活動計画(案)
・予算(案)
▶平成26年度(公社)岩手県看護協会事業協力員要請について
●第2回支部担当者会議 平成26年2月20日(木)
【出席者】理事8名、支部長10名、支部書記・会計20名、事務局長、
職員4名
議題
▶地域別懇談会を終えて
▶支部の平成25年度事業の実施報告について
▶支部の平成26年度事業計画及び予算について
▶平成26年度支部会計等の流れについて
▶(公社)岩手県看護協会の支部役員等の選任手続き等について
●第4回訪問看護ステーション所長・居宅介護支援事業所管理者会議
平成26年2月4日(火)
【出席者】ST所長等6名、協会職員5名
報告事項
▶各訪問看護ステーション・居宅介護支援事業所からの報告
平成25年度事業実施報告・評価、平成25年度研修計画実施
報告・評価
協議事項
▶平成26年度訪問看護ステーション・居宅介護支援事業所事業・
研修計画について
▶平成26年度各訪問看護ステーション・居宅介護支援事業所予
算等について
▶「訪問看護ステーション非常勤訪問看護師」の労働条件適用に
関連した勤務表の作成について
▶平成26年度訪問看護ステーション・居宅介護支援事業所会議
等予定表
その他
新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく特定接種(医療
分野)の登録について
盛岡支部 坂下 満枝さん
(平成26年1月31日ご逝去)
謹んでご冥福をお祈りいたします。
奥州支部 菅原 純さん (平成26年3月14日ご逝去) 平成26年度看護協会入会のご案内
会員委員会から
★
看護協会では看護専門職能団体として、
より質の高い看護サービス
の提供と働き続けられる職場環境づくりに取り組んでいます。
看護職(保健師・助産師・看護師・准看護師)の皆様、看護協会へ入会
しませんか?皆様の入会及び継続加入を心からお待ちしております。
他県転入者
継続・再加入
新加入
・日本看護協会年会費 ……… 5,000円
・日本看護協会年会費 ……… 5,000円
・岩手県看護協会年会費 … 10,000円
・岩手県看護協会年会費 … 10,000円
・合 計…………………… 15,000円
平成26年度他の都道府県看護協会で既に
会費を納入されてきた方で、岩手県看護協
会に初めて加入する方
・岩手県看護協会入会金年会費 … 20,000円
・岩手県看護協会 …… 免除されます
・岩手県看護協会入会金 …… 20,000円
・合 計…………………… 35,000円
・合 計……………… 20,000円
お問い合わせは 公益社団法人岩手県看護協会 事務局 ☎019-662-8213まで
(公社)岩手県看護協会立 盛岡訪問看護ステーション
所長 戸田
4月から訪問看護ステーションの所長を担当させてい
ただくことになりました戸田です。訪問看護に関しては初
心者ですので、皆様にご指導を頂きながら務めていきた
いと思います。
当ステーションで
は1歳の小児から
100歳代の高齢者
までを対象に訪問
看護を行っていま
す。看護師達は利
まちの保健室
ボランティア
募集
ミツ子
用者の皆様お一人おひとりの生
活や病状を理解し、
適切な看護
判断のもとに医師や関連他職
種と連絡調整しケアを行ってい
ます。
訪問看護ステーションで幾日か過ごす中で、
自立した
看護師達の姿を見て今までより視界が広がったように感
じています。
多くの方々にこれからもお世話になることと思います。
スタッフ共々よろしくお願いいたします。
当協会が下記にて開催している
「まちの保健室」では
看護職のボランティアを募集しています。
盛岡市内
ななっく ……………………… 毎週月・木曜日 13:00∼16:00
もりおか復興支援センター … 毎週木・土曜日 10:00∼12:00
(但し第1・第4木曜日休み)
● ゆぴあす ……………………… 毎月第1金曜日 10:30∼12:30
●
●
月1∼2回、お力を貸していただける方のご連絡をお待ちしています!
問い合わせ先
(公社)岩手県看護協会 佐藤・千葉
TEL019-662-8213 FAX019−662-9550 E‐mail:chiba@iwate‐kango.or.jp
いわての看護
11
∼岩手に広がる友達の輪∼
31
先輩の部 vol.
佐藤啓子です。
張りすぎないでねと願う気持ちは同じです。復興
退職して2年になります。定年直後の私は、
燃え
の道のりは遠い。
尽きたように「毎日が日曜日」の生活への一歩が踏
国立病院機構花巻病院に復帰して2年目。スタ
み出せず、
専業主婦にもなれず糸の切れた凧のよ
ッフの笑顔と患者様の表情にほっこりとしたぬくも
うでした。
りを感じ、毎日の暮らしの中で、皆さんから元気を
そんな時、
『まちの保健室』がそっと私の背中を
もらっている事を実感し、
一期一会に感謝です。
押してくれたのです。一緒の看護師OBの方から
今日もシルバーカーは、
“美老人”を目指し、高
「定年後の生活に慣れるにもリハビリが必要なの
速道の季節の中を花巻へ走ります。
3月から宮古
よ」の言葉が優しく響きました。
にお邪魔します。すみれ色のパッソを見かけたら声
その後、
復興支援センターの健康相談で震災か
をかけてくださいね。
次は北上済生会病院の菅原秀子さんにお願い
きようと頑張っても心が折れそうになる。ここに来
します。
ると故郷の話ができるから嬉しい」と。あ れ から
96
すずとも vol.
岩手県教育委員会事務局
保健師 高橋 愛
一関保健所の木村春菜さんから紹介いただい
にあります。
(笑)そのため、
味噌と酒粕で味付けし
た鍋にも挑戦してみました。今では、朝に作り置き
勤務しています。
していた甘酒を温めて飲むのが、
ちょっとした楽し
私が最近はまっているものをご紹介したいと思
みです。
います。それは、
「甘酒」です。昔はあまり好んで飲
楽しみといえば、
もう少し暖かくなったら、小岩
まなかったのですが、寒さが身に染みる季節、
スー
井農場や滝沢森林公園などに出かけて、
リフレッシ
パーの店頭に甘酒が並んでいるのを発見すると思
ュしたいなと考えています。弁当を作って行くのが
わず買ってしまいます。去年までは袋に入った濃縮
理想的ですが、
無理しない程度に、
美味しいパンで
タイプを買っていましたが、
今年は酒粕を買ってき
も買って適宜食べながら、
のんびりできればいいな
て作っています。甘酒は“こうじ”から作る方法と
あと思っています。
者です。酒粕はあさ開き主催の蔵市の時に、酒粕
4
25
た高橋愛と申します。岩手県教育委員会事務局に
“酒粕”から作る方法があるようですが、
今年は後
26
月 日発行 発行所/公益社団法人岩手県看護協会 〒 020 0117 盛岡市緑が丘二丁目4
ら一年目の被災者の方に会いました。
「前向きに生
Vol.
107
平成 年
看護師 佐藤 啓子
3年経った今でも、
社会と心と身体は一つだから頑
いわて の看護
栃内病院の神山礼子さんから紹介いただいた
次回は、
先輩保健師で中部保健所に勤務されて
いる工藤春香さんにお願いします。
の詰め放題(有料)で手に入れたもので、
まだ大量
│
建っている沢内病院も、秋に新しくなります。その
為、
最後ということで病院でも雪あかりに取り組み
ました。顔や手が真っ赤に冷たくなりながらも、
み
んなで楽しく作った雪像。自然と誰もが協力し合
ご存知のように、大変雪深い所です。私はこの沢
い、
笑い合う。働き始めて1か月が経った時の出来
内村で育ったはずなのですが、改めて雪の多さに
事でしたが、
とても人の温かさを感じたイベントで
圧倒されながら、
日々通勤しています。積もりに積
した。雪だけじゃなく、最近のおススメは沢内銀河
もった雪は家の1階を越える高さ…気持ちがイイ
高原のランチバイキング♪四季や田舎の味、
温か
多さですね。2月に行われた「雪あかりフェスティバ
さを堪能しにぜひ足を運んでみてください。次は、
ル」。西和賀町全体で取り組む、雪像とろうそくの
思わぬ所に共通点があった岩手県立磐井病院の
火のコラボレーション。夕方一斉にろうそくに火を
看護師 石川愛美さんにバトンタッチしたいと思い
灯すという、
とても温かい地域のイベントです。今
ます。よろしくお願いします。
岩手県看護協会のホームページを
ご覧いただいているでしょうか?
ホットな情報を掲載しております。どうぞ開けてみて下さい。
ホームページアドレスは次のとおりです。
12
いわての看護
春目前の大雪に
は参りました。た
だ、確実に春の日差しに近づいていま
す。岩手の春ももうすぐだ。
(M・O)
55
☎019 │662 │8213 発行責任者/兼田昭子
舞です。今年の1月から、
西和賀町にある沢内病院
に勤務しています。西和賀町(旧沢内村)は皆さん
│
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すずとも vol.
西和賀町沢内病院
看護師 谷地中 舞
盛岡友愛病院の打越和佳子さんから紹介いた
だいた(プライベートでもとっても仲良し)谷地中