What is RAVENNA? RAVENNAはドイツのALC NetworX社が規格の策定を⾏った、IPベース のネットワークを利⽤したリアルタイムの⾳声伝送技術です。 RAVENNAは現⽤のネットワーク・プロトコルと現⽤の技術を使⽤して いるため、既存のネットワーク・インフラに対応しています。 RAVENNAは策定当初からプロ・オーディオ業界での普及を⽬標として いたため、必要とされる低い遅延時間,⾼い信号透過性,⾼い信頼性が 実現できるようデザインされています。 RAVENNAは他の類似した規格とは異なってオープンな技術規格となっ ており、独⾃のライセンス・ポリシーを持っていません。 ALC NetworX社は多くの著名なプロ・オーディオ業界の企業と技術提携 し、既に数多くのRAVENNAディバイスが登場しています。 2013年9⽉、AES(Audio Engineering Society)はRAVENNAの基本的 な原則と同じ仕様の「AES67スタンダード」をリリースしました。 その結果、RAVENNAはAES67を完全にサポートしている規格となりま した。 Why Audio-over-IP? ネットワーク機器は⼤量⽣産により⼤幅なコストダウンを果たしました。 現⽤のネットワーク設備を⾳声伝送に使⽤できることに加え、コンテンツ の共有などネットワークの持つ⼤きな柔軟性を利⽤することも可能となり ます。IP技術はもともと⼤量のデータパケットをリアルタイムの制限無し に送ることを⽬的に設計されています。そのため現在のオーディオ伝送に ⽐べ⽋点を持っている部分はありますが、IP技術が持つ利点は放送事業者 やサービス・プロバイダにとって無視できません。 Open Technology 過去においてプロ・オーディオ業界は、数々の技術的なイノベーションを 起こしてきました。しかしほとんどの貴重な知的所有権は特許に守られて しまいました。 同様の事をしてしまってはこの新たなオーディオ・ディス トリビューション技術が、広く多くの会社に受け⼊れられるはずがありま せん。そのためACL NetworX社は、RAVENNAで使⽤する技術の下地作り とメカニズムのみを策定することにしました。 Markets & Applications RAVENNAは策定当初から放送業界での使⽤を想定していたため、ライブ ⾳響や設備⾳響、レコーディングなどのプロ・オーディオ分野でも活⽤す ることができます。 局内でのディストリビューションはもとより、ライブ ・イベントでの⾃由度の⾼いセットアップやWANを利⽤した中継⾞での 使⽤までもが視野に⼊れられます。 Standardization: RAVENNA & AES67 RAVENNAは現在のオーディオ業界とIT業界のスタンダードをベースに策 定されており、RAVENNAという新しいスタンダードを作ることを⽬的と していました。2013年9⽉、AES(Audio Engineering Society)はネット ワークを使⽤したリアルタイム⾳声伝送の規格の互換性を⾼めるため、 RAVENNAの基本的な原則と同じ仕様の「AES67スタンダード(Highperformance streaming audio-over-IP interoperability:ハイパフォーマン ス・ストリーミング・オーディオ・オーバーIP相互運⽤性)」を発表しま した。その結果、RAVENNAはAES67ベースのストリームを完全にサポー トしている規格となりました。 ravenna.alcnetworx.com
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