2014/4/25 列島地質５億年前から活動的大陸縁ロディニア大陸の分裂（約750 Ma）受動的大陸縁… 古太平洋の沈み込み開始（約 500 Ma）３．南部北上帯の地質その２：３億５千万年分の浅海成層に保存された古環境変動の記録火山弧の火成活動 -神楽複合岩類のトロニエム岩（466 Ma） -氷上花崗岩類（412 Ma） -シルル～下部ペルム系中の珪長質火山岩類オルドビス～根田茂帯の古生代付加体帯の付加体石炭系永広（1989編）を改変転石よりシルル紀の化石下條将徳卒論（2009）石炭系シルル紀クサリサンゴ類の分布シルル系川内層（石英長石質砂岩）砂岩中のジルコン →440 Ma より若い薬師川層時代未詳小黒層時代未詳 457 Ma 神楽 300 Ma 前後 466 Ma 複合岩類根田茂帯の古生代付加体帯の付加体永広（1989編）を改変早池峰複合岩類を覆う古生界小田越層オルドビス～ (K–Ar 若返り年代) 氷上花崗岩 1 2014/4/25 シルル～デボン系シルル紀クサリサンゴ類の分布珪長質な火山岩類に富むオーストラリアや南中国と類似する床板サンゴ化石を産する → 火山弧近傍の浅海域で堆積特定の堆積物を用いた過去の南極の位置の推定 Squomeofavosites に記された季節変化？シルル−デボン紀床板サンゴ類ジルコン年代≧440 Ma オーストラリア，南中国のものと類似（中央アジアの情報が不足）珪長質凝灰岩に富む地層 →オーストラリアや南中国に連続する火山弧 ①先カンブリア時代のジルコン・珪長質火山岩→陸弧（大陸から縁海を隔てていない火山弧） ②1500–750 Ma のジルコン→南中国や中央アジア造山帯（モンゴル，タリム）と共通 2 2014/4/25 シルル−デボン紀デボン紀の大陸配置ローラッシャ大陸両生類の上陸 https://www.uwgb.edu/dutchs/platetec/plhist94.htm シルル紀の大陸配置石炭系アヴァロン弧 https://www.uwgb.edu/dutchs/platetec/plhist94.htm 前期石炭紀サンゴ化石四放サンゴ Kueichouphyllum 北中国地塊：同時代の海成層なし！アンガラ区では， Kueichouphyllum ＋ Gangamophyllum 朝鮮半島の模式岩相層序炭層＝熱帯雨林？オーストラリアとは全く異なる環境 →南中国地塊類似 3 2014/4/25 石炭紀前期四放サンゴ類石炭系南中国のものと類似，中央アジアとも類縁性（北中国の情報なし）珪長質凝灰岩を挟在，玄武岩質火砕岩類にも富む →南中国に連続する火山弧 or →ゴンドワナからの分裂？（バイ・モーダル火成活動＝リフティング？）バイ・モーダル火成活動オーストラリアとの離別温帯～亜熱帯バイ・モーダル Bimodal＝二峰型 →SiO2 の多い火成岩と少ない火成岩森林→石炭地殻伸長場を特徴づける…とされる火成岩の生成量 →リフト帯や背弧海盆拡大に伴うリフティング →バイ・モーダル? 流紋岩花崗岩多い← 玄武岩はんれい岩 SiO2 →少ない氷河の痕跡→ 南極周辺へ南部北上古陸の北進大氷河時代 4 2014/4/25 石炭 − ペルム紀 Supercontinents（超大陸）パンゲア： 350–165 Ma ゴンドワナ： 550–400 Ma ロディニア： 1050–750 Ma コロンビア： 1850–1500 Ma ケノール： 2700–2500 Ma ウル： 3100–2800 Ma ゴンドワナ大陸からの分離ペルム系古太平洋の沈み込み開始（約 500 Ma）＝ゴンドワナ大陸の縁辺 ↑オーストラリアと類縁の化石大陸からの分離（前期石炭紀） →オーストラリアは南極圏へ中国ｰ日本は，温帯～亜熱帯前期石炭紀バイモーダル火山活動南部北上帯のペルム系東アジアの石炭～ペルム紀植物区下部ペルム系：坂本沢層石灰岩，砂岩，泥岩，珪長質凝灰岩中部ペルム系：叶倉（かのくら）層泥岩（植物化石），砂岩，薄衣（うすぎぬ）式礫岩→花崗岩礫上部ペルム系：登米（とよま）層泥岩（粘板岩），砂岩 5 2014/4/25 超大陸パンゲア形成期の世界東アジア中期ペルム紀腕足類動物区ボレアル（北方）区（冷涼） ≒アンガラ区北中国地塊の活動的大陸縁？ Tazawa (1991) テチス区（温暖） ≒カタイシア区ゴンドワナ区（寒冷）中部ペルム系錦織層の砕屑性ジルコン年代 ★ 中生界少なくとも，志津川−橋浦列と唐桑−牡鹿列の向斜西翼には，左横すべり剪断帯海洋島弧？絶海の孤島日詰−気仙沼断層沿いの石灰岩マイロナイト中生界西翼部に剪断変形の集中した３つの向斜 6