次期さいたま市情報化計画 骨子原案

資料1−1
次期さいたま市情報化計画
骨子原案
はじめに
●本資料「骨子原案」の位置づけ
さいたま市の次期情報化計画については平成26年度に策定する予定であり、今年度はその骨子案を策定予定で
ある。本資料は、骨子案の策定にあたり、次期情報化計画の位置づけや、全体像やメインテーマ、施策体系などの
大きな方向性を確認するための原案である。
骨子原案に掲載している施策については、各種インプット情報(市長のマニフェスト、国のlT戦略、他政令市の情
報化計画、lT技術の動向)の中からキーワードを広く洗い出し、①さいたま市の施策、②国のlT戦略との整合性をも
とに、lT政策課、情報システム課と意識合わせの上、施策候補として載せたものである。
よって、今回提示している施策候補については、今後ブラッシュアップし、絞込みを行っていく予定である。
具体的には、並行して実施している4種類のアンケート(市民向け、地域lTリーダ向け、評議会委員向け、職員向け)
の結果を踏まえて、市民&職員ニーズを確認し、さらに、実現可能性や効果等を総合的に判断し、絞り込みを行っ
た上で実現案などの肉付けを行い、骨子として纏める予定である。
6月
(1)各種インプット情報の収集と整理
・市長のマニフェスト
・国のIT戦略
・他政令市の政策
・IT技術の動向
(2)アンケート調査
・市民向け/ITリーダ向け/評議会委員向け
・職員向けアンケート
(3)骨子原案の作成(大きな方向性の確認)
・位置づけや全体像
・施策候補(キーワード)洗出し
(4)アンケート結果の反映とブラッシュアップ
・市民ニーズ/職員ニーズを踏まえた優先順位付け
・実現可能性や効果等による絞込み
(5)骨子案のまとめ
・実現案などの肉付け
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7月
8月
平成25年
9月
10月
各種インプット情報の収集
アンケート案
の作成
発送
11月
12月
1月
平成26年
2月
3月
各種インプット情報の収集
アンケート実施・
回収
骨子原案の作成
説明会
アンケート結果の
反映とブラッシュ
アップ
骨子案のまとめ
説明会
All Rights Reserved
1
次期さいたま市情報化計画 骨子原案
Contents
1.
2.
3.
4.
5.
計画の位置づけ
これまでの取組み
さいたま市の状況
情報化の動向
情報化計画の全体像
5.1
5.2
5.3
5.4
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全体像とメインテーマ
基本目標
重点施策
取組み姿勢
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2
1.計画の位置づけ
●次期さいたま市情報化計画とは
市長のマニフェスト「新しあわせ倍増計画」と、「総合振興計画 後期基本計画」の施策をlTを活用して支援するもの
である。
これを基本とし、国の動向、 lT技術の進展、市民の声などの取り巻く環境の変化に迅速かつ柔軟に対応できるよう、
・市民サービス
・地域活性化
・業務効率化(コスト削減)や行政基盤の強化
に資する有効な施策であれば、独立して策定できるものとする。
計画期間は、総合振興計画の終了時期に合わせ、平成27年∼32年の6年間とする。
取り巻く環境の変化
新しあわせ倍増計画
(H25∼)
総合振興計画
後期基本計画
(H26∼H32)
国の動向
(lT戦略など)
lT技術の
進展
市民の声
施策をlTで支援
施策をlTで支援
独自施策として追加
新しいlT技術の
取込み
独自施策として追加
次期さいたま市情報化計画(H27∼H32)
具体化及び事業化
次期さいたま市情報化・アクションプラン(H27∼H32)
市民サービスの向上
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地域活性化
業務効率化
行政基盤の強化
3
2.これまでの取組み
●さいたま市の情報化の取組み
平成13年にさいたま市が誕生してからの、さいたま市における情報化の取組みを以下に示す。
「さいたま市情報化計画」については平成14年度に策定し、平成19年に第二次、平成23年度に第三次を策定し
て現在推進中である。
また、平成15年度に「情報システム最適化方針」を策定し、平成17年度∼平成22年度に基幹系システムの
オープン化を実施した。
基幹系システムのオープン化により、運用経費を約23%削減した。
H13
さいたま市の動向
H14
H15
H16
△さいたま市誕生 △政令市移行
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
・・・
H32
△岩槻市との合併
市長のマニフェスト
△しあわせ倍増プラン
総合振興計画
△新しあわせ倍増計画
基本構想 H14∼H32
後期基本計画 H26∼H32
基本計画 H16∼H25
実施計画 H16∼H19
さいたま市情報化計画
情報システム最適化
情報化計画 H14∼H18
新実施計画 H21∼H25
第二次情報化計画
H19∼H22
情報システム最適化方針H15∼H21
情報システム最適化プラン R2005
基幹系システムのオープン化
第三次情報化計画 H23∼H26
実施計画 H26∼
第四次情報化計画
H27∼H32
情報システム最適化方針 H22∼H26
第二次最適化プラン
H27∼
基幹系システムのオープン化移行計画
基幹系システムのオープン化
H18∼H22
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2.これまでの取組み
●第三次情報化計画での主な取組みと成果
第3次さいたま市情報化計画として11の施策、39のアクションプラン(事業)を推進中。
主な取組みと定性的な成果を以下に示す。(成果はH25年8月時点)
また、定量的な成果としてはlT経費をH22年度に比べ32%削減した。
計画の柱
施策
アクションプラン(事業)
市民のIT利活用に必
要な知識・技術の習得 地域IT人材の育成
ITで絆づ
を支援する
くり
さいたま市の魅力をIT
観光情報発信の充実
で効果的に発信する
災害対策に必要なIT
基盤を整備する
ITでしあ
わせ実感
開始
主な事業概要
主な成果(定性的)
継続
地域ITリーダを育成する講習会の実施。自治 情報格差の解消
会のホームページ立上げ支援
地域活性化
H23
パンフレットにQRコードを記載
地域活性化
総合防災情報システムの構築
H25
震度、気象情報、安否確認、避難場所、Jア
ラート等の防災情報を一元管理
災害時の安全・安心の確保
新情報センターの整備
H25
災害に強い民間データセンターへの移設
市政サービスの継続的な提供
情報部門における業務継続計画
(BCP)策定
H25
業務継続計画(BCP)の策定
市政サービスの継続的な提供
ICTを活用した教育の推進
継続
校内LAN,教育用コンピュータ、デジタル教材
教育効果の向上
などのICT環境を整備
継続
携帯・インターネット安全教室の実施
IT利用の安全性確保
継続
校務の効率性を向上、情報セキュリティポリ
シーの研修会
教育事務の効率化
H25
市民の声をデータとして一元管理・分析する
システム
施策への反映のスピードアップ
H24
コンビニエンスストアでの証明書発行
利便性向上
H25
コンビニ収納できる公金を拡充
利便性向上
H24
各課で所有する地理情報の収集・整理と利
用しやすい形での展開
事務
継続
監査と職員教育の実施
市政サービスの継続的な提供
継続
情報化職員(ITリーダ、ITマネージャ)の育成 職員のスキル向上
教育におけるIT利用を
メディアリテラシー教育推進
促進する
教員の情報活用能力の向上
市民の声の活用
市民と市のつながりが
実感できる情報共有を コンビニエンスストアでの証明書発行
ITで促進する
公金収納のオンライン化
ITでひら
かれた市
環境地理情報システムの構築
政
行財政改革を実現す
るためのIT基盤を整備 情報セキュリティの向上
する
情報化人材の育成
率向上
●課題
・市民における施策の認知度や、実感評価が少ない。
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3.さいたま市の状況
●電子自治体の取組み
電子自治体の取組みについては、総務省 地方自治情報管理概要(H24.1)
http://www.soumu.go.jp/denshijiti/060213_02.html/
の調査結果を基に、①体制・政策、②庁内情報化、③住民サービス、④最適化、⑤セキュリティのそれぞれの取
組み状況について点数化し、政令市(20団体)内でのさいたま市のポジションを調査した。
その結果、さいたま市は政令市ではトップレベルであり、他の政令市に比べ進んでいると言える。
得点
調査
項目数
主な調査項目
体制・政策
① (第1節 電子自治
体の推進体制等)
28
電子自治体の推進体制、ClOの任
命・役割、電子自治体へ向けた計
画の策定状況、人材の育成
庁内情報化
② (第2節 電子自治
体の基盤の整備)
43
#
カテゴリ
住民サービス
(第3節 行政サー
③
ビスの向上・高度
化)
最適化
④ (第4節 業務・シス
テムの効率化)
セキュリティ
(第5節 情報セ
⑤
キュリティ対策の実
施状況)
97
パソコンの整備状況、パソコン等の
機器構成、庁内LANの整備状況、
台帳の電子化状況
ホームページ等での情報提供、
ホームページ以外の電子的な情報
提供、lCTを活用した地域の課題解
決への取組状況、行政手続のオン
ライン化、統合GlS
(実施済
項目数)
21
34
達成率
(%)
75%
79%
63
65%
47
共同化、クラウド、「地域情報プラッ
トフォーム標準仕様」の活用
13
28%
17
セキュリティーポリシーの制定、運
用・評価・見直し、lCT-BCPの策定
状況、業務継続訓練の実施状況
12
71%
さいたま市の取組み状況
推進体制は確立されている。
ClO及びClO補佐の行財改革への
関与、外部の専門人材の採用等
( %)
が未達。
パソコンや庁内LANについては整
備済み。一部の台帳の電子化が セキュリ
行われていない。
ティ
概ね住民サービスの電子自治体
化は進んでいる。
lCTを活用した地域文化の振興、
被災者情報管理、代理申請等が
未達。
基幹業務のクラウド技術及び外
部データセンタ活用はさいたま市
最適化
のみであり先行している。
体制・政策
100
さいたま市
政令市の平均
80
60
40
20
庁内
情報化
0
住民
サービス
セキュリティ対策については整備
されている。全庁的な実地訓練が
未達
特に、基幹業務のクラウド技術及び外部データセンタ活用は政令市ではさいたま市のみであり、先行している。
また、証明書等のコンビニ交付については、政令市では2市のみ導入済であり、先行している。
●課題
・電子自治体の取組みは政令市でトップレベルであるが、先進的なイメージが少ない(アピール不足)
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4.情報化の動向
●国のlT戦略
「世界最先端lT国家創造宣言」(H25年6月に閣議決定)の概要は以下のとおりである。
1.革新的な新産業・新サービスの創出と全産業の成長を促進する社会の実現
●公共データの民間開放(オープンデータ)の推進、ビッグデータの利活用推進(パーソナルデータの流通・促進等)
●農業・周辺産業の高度化・知識産業化、 ●オープンイノベーションの推進等
●地域(離島を含む)の活性化、 ●次世代放送サービスの実現による映像産業分野の新事業の創出
2.健康で安心して快適に生活できる、世界一安全で災害に強い社会
●健康長寿社会の実現、 ●世界一安全で災害に強い社会の実現
●効率的・安定的なエネルギーマネジメントの実現、 ●世界で最も安全で環境にやさしく経済的な道路交通社会の
実現
●雇用形態の多様化とワークライフバランスの実現
3.公共サービスがワンストップで誰でもどこでもいつでも受けられる社会の実現
●利便性の高い電子行政サービスの提供、 ●国・地方を通じた行政情報システムの改革
●政府におけるITガバナンスの強化
●番号制度
番号制度のマイルストーンは右図のとおりである。
番号制度の導入により、住民にとっても市にとっても
広範囲に影響がある。行政はこれらに確実に対応す
るとともに、個人情報保護を遵守した上で、さらなる利
便性追求が期待されている。
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4.情報化の動向
●lT技術の進展
・近年の新しいlT技術や概念について、自治体での活用に着目して解説する。
lT技術や概念
意味
自治体での活用
ビッグデータ
従来のデータベースでは保管・解析が難しかった巨大な
データ群。主に非構造化データ・非定型的データ、日々生
成される時系列性・リアルタイム性のあるデータを指す。
ビッグデータの民間活用によるビジネス活性化や、行政で
の活用によるサービスの向上が期待されている。
オープンデータ
オープンガバメント
lTダッシュボード
ガバメント2.0
ソーシャルメディア
スマートハウス
HEMS
lT農業
クラウド
仮想化
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データを著作権などの縛りなしに、自由に二次利用できる
仕組みや概念。最も進んだ方式はWebなどで利用しやすい
RDF形式での公開である。
オープンガバメントとは、透明で開かれた政府を実現する
ための施策や概念。
財政状況や投資効果をわかりやすく公開する技術として「lT
ダッシュボード」がある。
ソーシャル・メディアを活用して市民との双方向のコミュニ
ケーションを行うことで、市民が公共活動へ参加することや、
その仕組み。
SNS、ブログ、BBSなど、インターネットを利用して人と人との
コミュニケーションを促進するサービスの総称。
家庭内のエネルギーを監視、可視化、最適制御を行う住宅。
スマート家電、太陽電池やEV(電気自動車)充電等、家庭
内エネルギー管理・制御システムを総称してHEMSと言う。
センサー技術や分析・制御技術を用いて、農業を効率的に
行い生産性をあげること。特に篤農家の技術を知識化して
活用する農業をAl農業(アグリインフォマティクス農業)と言
い、国の重要施策となっている。
ネットワークを経由して、データセンタ上に蓄積された様々
なIT資源を、所有せずサービスとして利用するコンピュー
ティング・スタイル。
1台の物理サーバーを複数台の論理サーバに分割し利用
効率を高める等、資源を抽象化して扱う技術。サーバ、スト
レージ、ネットワーク、端末等の仮想化技術がある。
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民間企業が行政データを利活用することで、地域ビジネス
の活性化が期待されている。
財政状況や、行政の取組みについて市民に公開し、理解
を促す手段として着目されている。
市民との協働や、市民ニーズの市政への迅速な反映が期
待されている。
情報発信、情報共有、行政手続等へのソーシャルメディア
の活用が期待されている。
助成金やエネルギー特区の取組みなど、エネルギー対策
の普及、促進が期待されている。
成長産業としての農業ビジネスの活性化が期待されてい
る。
自治体へのクラウド導入により、コスト削減やセキュリティ
向上、業務の標準化などの効果が期待されている。
ハードウエア資源の集約化によるコスト削減や、資源の柔
軟性、拡張性が期待されている。
8
5.情報化計画の全体像
5.1 全体像とメインテーマ
●全体像
以下に示すような、メインテーマ、基本目標、重点施策の3階層とする。
●メインテーマ
市民・地域・行政のつながりをlTを活用して支援することで、市民サービスやまちづくりの施策を実施し、市民
がその効果を実感でき、先進的な取組みが内外にアピールできている状況を、「じょうほう快適都市」と位置づ
けメインテーマとする。
●基本目標(サブテーマ)
最終目標である「市民サービスの向上」、「地域活性化」と、それを支える行政の「業務効率化と行政基盤の整
備」の3つを基本目標としてサブテーマを設定した。
●重点施策
3つの基本目標に沿ってブレークダウンした35の施策とする。
じょうほう快適都市 さいたま市
メインテーマ
∼市民がしあわせを実感できる先進IT都市∼
しあわせ実感の市民サービス
安全安心で活気あふれるまちづくり
スリムでオープンな市役所経営
基本目標
(サブテーマ)
先進
IT都市
3つの基本目標に沿ってブレークダウンした施策
重点施策
実施期間 平成27年∼平成32年
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5.情報化計画の全体像
5.2 基本目標
(1)しあわせ実感の市民サービス
lTの裾野拡大
市民視点の行政サービス
行政サービスの利便性向上
市民
(2)安全安心で活気あふれるまちづくり
地域
市民ニーズの市政への迅速な反映と市民活動の活性化
lTを活用した地域活性化
安心して暮らせる社会基盤の整備
環境にやさしいまちづくり
行政
(3)スリムでオープンな市役所経営
行政を支えるシステム基盤の整備
スリムでオープンな市役所マネジメントの強化
強固なセキュリティの確保
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All Rights Reserved
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5.情報化計画の全体像
5.3 重点施策(候補)
(1)しあわせ実感の市民サービス
lTの裾野拡大
だれでも公平にlTの恩恵が
得られる行政を目指し、lT弱
者への学習、lTを活用した
学校教育等により、lT利活
用の裾野を拡大する
①lT講習や地域lTリーダによる情報バリアフリー化の推進
②タブレット端末を用いた教育など、教育環境のlT化の推進
③lTを活用した学校事務の効率化、教職員のlTスキルアップ
④学校と家庭がシームレスでつながる教育・学習環境の構築
市民視点の行政サービス
市民視点に立ち、より多くの
市民が効果を実感できる市
政サービスに重点を置いて、
lT活用の施策を実施する
①医療・介護・健康情報の地域情報ネットワーク化とサービスの向上
②番号制度に対応したワンストップサービスの実現
③マイポータルによるプッシュ型のお知らせサービスの提供
行政サービスの利便性向上
いつでも、どこでも行政手続
ができるような便利な行政
を目指し、lTを活用して利便
性を向上する
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①パソコンや携帯端末(スマホ)からの申請・手続き
②公金収納チャネルの多様化
③窓口業務の見直し、総合窓口のシステム化による窓口サービスの向上
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5.情報化計画の全体像
5.3 重点施策(候補)
(2)安全安心で活気あふれるまちづくり
lTを活用した市民ニーズの市政への迅速な反映や、市民活動の活性化
lTを活用して市民と行政を
つなぎ、市民ニーズを市政
に迅速に反映させる。また、
市民活動の活性化を図る。
①lTを活用した市との双方向コミュニケーションによる市民協働(ガバメント2.0)
②電子投票による市政への参加(市政の人気投票など)
③ソーシャルメディア等を活用した地域コミュニティの活性化
④自治会やコミュニティのホームページ等の開設支援
⑤ホームページ等からの実感評価の取得
ITを活用した地域活性化
lTを活用してさいたまの魅
力を高め、内外にアピール
して地域活性化を図る。
またlTを活用した新ビジネス
を振興する。
①行政情報の民間への公開による、民間ビジネスの活性化(オープンデータ)
②地域連携型の新ビジネスの振興
③さいたま市の特性を生かした農業の活性化、IT農業等の振興
④「さいたまならでは」の観光情報をlTを活用した情報発信
⑤さいたま市ブランドを創出とネット販売の促進
市民が安心して暮らせる社会基盤の整備と環境にやさしいまちづくり
lT技術を活用して災害に強
い社会基盤を構築するとと
もに、エネルギー対策への
取組みを行う。
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①センサー等のlT技術を活用した、社会インフラの維持管理
②危機管理センターへのlT活用や、多様なメディアを活用した情報伝達
③GlSを活用した防災・減災活動、訓練の実施
④lTを活用したエネルギーの効率的利用や、エネルギーの地産地消
(スマートハウス、EVの普及、スマートエネルギー特区など)
All Rights Reserved
12
5.情報化計画の全体像
5.3 重点施策(候補)
(3)スリムでオープンな市役所経営
行政を支えるシステム基盤の整備
システム機器の集約・統合
化、全体最適化を全庁的に
行い、行政を支えるスリムか
つ柔軟性、拡張性にすぐれ
たシステム基盤を構築する。
①情報システム機器の集約と庁内クラウド化
②情報システム機器を統合的に管理する基盤の導入
③情報システムの全体最適化に向けたシステムの見直し(再構築、統廃合)
スリムでオープンな市役所マネジメントの強化
lTガバナンスを強化してム
ダのないスリムな市役所経
営を行う。また施策や事業
を見える化してオープンな
市役所を実現する。
①lTガバナンスの強化と調達の適正化
②市役所経営や事業の可視化(さいたま版ITダッシュボード等)
③庁内の資源共有や、情報共有基盤の構築
④職員のlTスキルアップ
⑤環境にやさしい市役所の実現(グリーン調達、ペーパレス等)
強固なセキュリティの確保
オープン化が進展する時代
に対応した強固なセキュリ
ティを確保し、個人情報を守
る。また行政サービスの継
続性を確保する。
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①番号制度や新技術に対応したセキュリティポリシーの改定
②業務継続計画(lT-BCP)の実行・監査による行政サービスの継続性確保
③シンクライアントの導入による情報漏えいリスクの低減
All Rights Reserved
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5.情報化計画の全体像
5.4 取組み姿勢
推進体制
PDCA
情報公開・共有
最新技術の取入れ
目玉施策作り
国費の活用
民間との協働
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・ClOを最高責任者とし、情報システム部門がイニシアチブをとり全庁横断的に
推進する。
・番号制度や最適化など横断的に推進する事業は、情報システム部門の統制下で
横断的な組織を形成して推進する。
・情報化の予算どりや事業化についてもClOが関与する等、ClOの役割を強化する。
・事業の投資効果を評価し、PDCAにより事業の継続・見直しを毎年行う。
・評価指標としては実感評価を重視し、市民の声を取り入れる。
・長期計画については、とりまく環境の変化を勘案して経年の評価を行う。
・市政の状況は市民にわかりやすい形でタイムリーに情報公開する。
・事業の進行はひとめで分かるような形で庁内での情報共有を図る。
・事業には(有効性を吟味した上で)新しいlT技術を取り入れ、施策や事業が
陳腐化しないよう、迅速に対応する。(後述のアクションプランの考え方を参照)
・さいたまのlT化への取組みを内外にアピールするためにも、
「○○といえば、さいたま市」といわれるような目玉施策をつくる。
・国の実証事業などに積極的に応募し、補助金を活用する。
成果報告は国により公表・宣伝され、さいたま市のアピールにもつながる。
・民間企業や市民コミュニティの力を活かして、市の体力不足を補い、よりよい
市民サービスの提供が可能となるよう、民間と連携や協働により施策を推進する。
All Rights Reserved
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5.情報化計画の全体像
5.4 取組み姿勢
アクションプラン策定
の考え方
・アクションプランが陳腐化せず、国の動向や最新技術に柔軟に対応できるよう、
以下のようなアクションプラン体系とする。
①5∼6年で実施する「長期プラン」
②3∼4年で実施する「中期プラン」
③1∼2年で実施する「短期プラン」
④変化にすぐ対応し、すぐに効果が期待できる「すぐやるプラン」(単年度)
一般的なアクションプランである①∼③に加え、変化に柔軟に対応できるような
④のプランを追加する。
また、必要に応じて情報化計画へのフィードバックも行う。
lT弱者への配慮
・lT化施策を進めるとともに、市報、回覧板、掲示板、パンフレット等従来の非lT媒
体での情報提供についても継続して行い、lT弱者でも公平にサービスが受けら
れるよう配慮する。
・並行してlT弱者への講習会等により、lT利活用スキルの底上げも進めていく。
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All Rights Reserved
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END
次期さいたま市情報化計画 骨子原案
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