卸売市場における有機廃棄物メタン発酵及びコジェネレーション

地球温暖化対策シンポジウム2014
JCM実証案件組成調査
「卸売市場における有機廃棄物メタン発酵及びコジェネレーション」
24 February 2014
日立造船株式会社
株式会社サティスファクトリーインターナショナル
1
プロジェクト概要
ホーチミン市のビン・ディエン卸売市場で発生する廃棄物の中から有機廃棄
物を分別回収し、市場内に設置するメタン発酵システムで嫌気処理を行なう。
また、回収したバイオガスを利用してコジェネレーション設備で発電及び熱回
収を行ない同卸売市場に供給する。
さらに、メタン発酵後の残渣から堆肥･液肥を生産し、近隣農家に提供する。
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プロジェクトサイト
プロジェクトサイトである「ビン・ディエ
ン卸売市場」はホーチミン市8区に位
置する。
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プロセスフロー
卸売市場
卸売市場
排水処理施設
ごみ
汚泥
分別収集
生ごみ
前処理工程
メタン発酵シス
テム
液体残渣
堆肥化設備
バイオガス
堆肥
コジェネレーション
農家
電力
熱
プロジェクトにおけるプロセスフロー図
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プロジェクト事業計画
ベトナム
日本
協定
日本政府
日立造船
助成金
SATRA社
投資
アタカ大機
JV/SPC
投資
ベトナム政府
投資
Binh Dien卸売市場
ごみ/汚泥
・電気/熱供給
・廃棄物/電力管理
・廃棄物管理費
・電力購入費
サティスファクトリー
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本事業使用予定技術
愛知県北名古屋市
鴨田エコパーク
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JCM提案方法論-1
適格性要件
要件1
要件2
要件3
要件4
要件5
要件6
要件7
要件8
嫌気性消化装置及びバイオガスを燃料とするコジェネレーションシス
テムを導入すること。
点検チェックリスト、運営体制及び安全基準を含むメンテナンス計画
を備えること。
嫌気性消化装置に投入される原料は、プロジェクトが実施されない場
合、埋立処理される有機廃棄物であること。
嫌気性消化装置のバイオガス回収量は、有機廃棄物１トンあたり
30Nm3以上とする。設備稼働前に実施し第三者に認証された試験結
果をプロジェクトの検証時に提出することとする。
コジェネレーションシステムの総合効率は80%以上であること。プロ
ジェクトの検証時に製品の仕様書を提出することとする。
設備設置後、稼働開始前に嫌気性消化装置の気密試験を行ない、
バイオガスの漏洩が無いことを確認すること。
嫌気性消化装置の処理容量は50t／日以上とする。
システムは脱硫装置を備えること。
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JCM提案方法論-2
リファレンス排出量-1
•本方法論は、廃棄物処理場で嫌気的に分解される有機廃棄物から大気中へ放
出されるメタンガスを回避する手段、及び化石燃料を利用する技術を代替する再
生可能エネルギー技術から成る。
•リファレンスシナリオは、本プロジェクトの活動が行われない場合、有機廃棄物が
廃棄物処分場で分解されメタンガスが大気中に放出される状況である。リファレン
ス排出量は有機廃棄物中の分解可能な有機炭素の腐敗により放出されるメタン
の量である。
•化石燃料を利用する技術を代替する再生可能エネルギー技術の場合、リファレ
ンス排出量は本プロジェクト活動が無かった場合に利用されたであろう技術によ
る燃料消費量に代替される化石燃料の排出係数を乗じたものとなる。
•リファレンス排出量はコジェネレーション設備から生産される電力及び熱量から
算出する。
•嫌気性消化装置より放出されるメタンの量から、大気中への放出を回避されたメ
タンの量を算出することを検討している。
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地球温暖化対策シンポジウム2014
JCM提案方法論-2
リファレンス排出量-2
REy = RECH4,SWDS,y + REEC,y * EFe,y + (EGthermal,y /ηthermal )*EFFF,CO2
REy
y年におけるリファレンスCO2排出量 [tCO2/y]
RECH4,SWDS,y
y年における廃棄物処理場から放出されるリファレンス排出量[tCO2/y]
REEC,y
y年において、プロジェクト活動により発電され、供給されるネットの発電量 [MWh/y]
EFe,y
y年における系統電力のCO2排出係数 [tCO2/MWh]
EGthermal,y
y年におけるプロジェクト活動により供給される蒸気／熱のネット発熱量 [TJ]
EFFF,CO2
リファレンスシナリオにおける設備が消費する化石燃料のCO2排出係数 [tCO2/TJ]
ηthermal
リファレンスシナリオにおける熱生成設備の効率
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JCM提案方法論-2
リファレンス排出量-3
φy
y年における不確実性に関する調整係数
fy
y年に回収されたメタンの内、フレア／燃焼／利用されるメタン割合
OX
酸化割合
F
廃棄物処理場ガスのメタンの割合
DOCf,y
y年における分解性有機炭素の分解される割合
MCFy
y年におけるメタン補正係数
Wj,y
x年に廃棄物処理場に埋立てられたもしくは埋立を回避された有機廃棄物タイプjの量
DOCj
廃棄物jの分解性有機炭素の割合
kj
廃棄物jの分解速度
j
廃棄物の分類
x
廃棄物が埋立てられた年（xの値は、埋立てが開始された年（x=1）から、メタン排出量を
計算する年（x=y）までの値をとる）
y
メタン排出量を計算する年
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地球温暖化対策シンポジウム2014
JCM提案方法論-3
プロジェクト排出量-1
プロジェクト排出量はモニタリングした電力及び燃料消費量から算出する。
PEy = PECy * EFe,y + Σ(PFCi,y * NCVy * EFco2,i,y)
PEy
y年におけるプロジェクト排出量 (tCO2)
PECy
y年におけるプロジェクト設備の電力消費量 [MWh/y]
EFe,y
y年におけるCO2排出係数 [tCO2/MWh]
PFCi,y
y年におけるプロジェクト設備の化石燃料タイプiの消費量 [kl, t, 1000Nm3/y]
NCVy
y年における化石燃料タイプiの真発熱量 [GJ/kl, t, 1000Nm3]
EFCO2,i,y
y年における化石燃料タイプiのCO2排出係数 [tCO2/GJ]
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JCM提案方法論-4
排出削減量の算定-1
REy = RECH4,SWDS,y + REEC,y * EFe,y + (EGthermal,y /ηthermal )*EFFF,CO2
5,019= 453+4,417*0.5408+(21/0.7)*72.6
RECH4,SWDS,y
REEC,y
EGthermal,y
ηthermal
y年における廃棄物処理場から放出されるリファレンス排出量
453tCO2e
y年において、プロジェクト活動により発電され、供給されるネッ 4,417MWh
トの発電量
y年におけるプロジェクト活動により供給される蒸気／熱のネット 21TJ
発熱量 [TJ]
70%
リファレンスシナリオにおける熱生成設備の効率
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地球温暖化対策シンポジウム2014
JCM提案方法論-4
排出削減量の算定-2
18,250
18,250
18,250
18,250
18,250
18,250
18,250
18,250
18,250
18,250
年
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
1
475
319
215
145
98
66
45
30
21
14
2
0
475
319
215
145
98
66
45
30
21
3
0
0
475
319
215
145
98
66
45
30
4
0
0
0
475
319
215
145
98
66
45
5
0
0
0
0
475
319
215
145
98
6
0
0
0
0
0
475
319
215
145
98
7
0
0
0
0
0
0
475
319
215
145
8
0
0
0
0
0
0
0
475
319
215
9
0
0
0
0
0
0
0
0
475
319
10
0
0
0
0
0
0
0
0
0
475
475
794
1,009
1,154
1,251
1,317
1,362
1,392
1,413
1,428
廃棄物量（t）
RECH4,SWDS (CO2)
66
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JCM提案方法論-4
排出削減量の算定-3
排出削減量の10年予測
年 REy
平均
PEy
ERy
1
5,019
119
4,900
2
5,325
119
5,206
3
5,533
119
5,414
4
5,674
119
5,555
5
5,772
119
5,653
6
5,839
119
5,720
7
5,886
119
5,767
8
5,919
119
5,800
9
5,944
119
5,825
10
5,961
119
5,842
5,687
119
5,568
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地球温暖化対策シンポジウム2014
JCM提案方法論-5
モニタリング
モニタリング項目
測定方法
測定頻度
1
嫌気性消化装置に投入される廃棄物の量
重量はかり
毎日
2
電力供給量
電気計器
“
3
熱供給量
熱量計
“
4
プロジェクトにおける電力消費量
電気計器
“
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実施計画
プロジェクト実施計画
2014
2015
2016
2017
FS調査
投資ライセンスの取得
設計･工事
運用開始
実施に向けた課題点
液体肥料の利用先
農業ビジネスへの拡大
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地球温暖化対策シンポジウム2014
御清聴ありがとうございました。
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