攻めのIT投資の考え方

TMI 26/10/19
攻めのIT投資の考え方
高島 利尚
(一社)クラウドサービス推進機構:副理事長
(中小企業診断士、ITコーディネータ)
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日本再興戦略改訂2014
(6/24発表)
Ⅱ.改訂戦略における鍵となる施策
1.日本の「稼ぐ力」を取り戻す
(1) 企業が変わる
(生産性の向上)
日本企業の生産性は欧米企業に比して低く、特にサービス業を
はじめとする非製造業分野の低生産性は深刻で、これが日本経
済全体の足を引っ張っている状況にある。また、グローバルな市
場で戦っている産業・企業には、市場環境の変化への対応が遅
れ、苦戦を強いられているケースも多い。(途中省略)。サービス
分野を含めて生産性の底上げを行い、我が国企業が厳しい国際
競争に打ち勝って行くためには、大胆な事業再編を通じた選択と
集中を断行し、将来性のある新規事業への進出や海外展開を促
進することや情報化による経営革新を進めることで、グローバル・
スタンダードの収益水準・生産性を達成していくことが求められて
いる。企業の「稼ぐ力」の向上は、これからが正念場である。
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「攻めのIT投資」が求められる背景
IT化環境の変化
経営環境の変化
グローバル化(特に東アジアの台頭)
IT化の進展
少子高齢化
(根底にある)成熟化
IT化環境の変化
クラウドコンピューティング
モバイル端末
SNS
デジタルネイティブ の増加
経
I
T
化
営
革
新
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「攻めのIT投資」が求められる背景
経営環境が激しく変わっている
お客様の要請が変わった。客層も変わってきている(人口減、
少子高齢化)。
商品のライフサイクルが短くなった。新商品が次々出てくる。
商品の多様化
ITの急速な進展 ←第○次革命
メインフレーム OA CSS インターネット・・
クラウド/モバイル
社会の隅々に行き渡ったデジタル技術が「空気」や「水」のよう
に抵抗なく普遍的に受け入れられて経済社会全体を包摂する存
在となる
( i-Japan戦略2015(21/7/6))
「受身」 ⇒ 「攻め」
経営革新
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購買行動の変化
AIDMA
Attention(注目)し、Interest(興味)を持ち、Desire(欲しい)と思い、
Action(購買行動)を起こす
AISAS
Attention(注目)し、Interest(興味)を持ち、Search(情報を探す)、
Action(購買行動)を起こす、Share(情報を共有)する
SNS 口コミ
ショールミング
商品の購入を検討する場合に、実店舗にて現物を確かめ、そ
の店舗では商品は買わず、(店頭より安い価格で)ネット通販で
購入するということ
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「攻めのIT投資」が求められる背景
経営環境が激しく変わっている
関係者が、変化に適応し、的確な行動をとらなければならない。
変化を掴んだ人が、素早く情報を発信
情報共有
必要とするときに、必要とする情報を収集
クラウド
インターネットにつながる環境であれば、いつでも、どこでも
「情報発信」「情報収集」できる。
タブレット端末、スマホの利用により、画像情報等も容易
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強い・よい企業とは
経営革新の視点から、常にチャレンジして
環境に適応し、ターゲットするお客様に、喜んでもらえる
商品・サービスを提供し続けられること
経営者の思い:ビジョンに従って
ビジネスモデルの再構築(再確認)
社員の一体感
(ベクトルを合わして)
経営者の思いに従って
社員が生き生きと自律的に活動できている企業
自らの意思で必要情報の発信
社内データベース
関係者間における情報共有
関連する外部情報
変化に適応できるスピーディな行動
IT経営
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中小企業「攻めのIT投資」の考え方
対象企業
環境変化を読み、自社の持ち味・強みを踏まえて3~5年後
の「ありたい姿」を描き、その実現に向けてチャレンジしている
中小企業
「ありたい姿」の実現に向けての経営課題およびその実現方
策が具体的に示され、その方策を実現していく手段として「IT
導入」が図られていること
経営革新をIT導入により、計画が達成できている企業
応募企業
上記の視点で「IT導入」され、成果が出ている企業
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経営革新
「経営革新」とは事業者が下記の新たな事業活動を
行うことにより、その経営の相当程度の向上を図ること
をいう。(中小企業新事業活動促進法法第2条5項、6項)
① 新商品の開発又は生産
② 新役務の開発又は提供
③ 商品の新たな生産又は販売の方式の導入
④ 役務の新たな提供の方式の導入その他
経営環境の変化は激変。昨日まで優秀であっても、今後の変化
に適応できるとは限らない。単に過去の問題点を究明し、解決策
を考えたのでは、これからの環境適応は難しいと考える(実施計
画を検討する際には、過去の問題点を振り返ることは重要)。
単に昨日の延長ではなく、新たな視点で、明日に向かって、果敢
にチャレンジすることが求められている。
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中小企業IT経営力大賞にみる特徴
多様な要請・変化に迅速・的確に対応
(「個」を重視したビジネスモデルの実現)
機敏な対応 ⇒ 機動力
受注(or見込み)から出荷、会計等の一貫したトータルシス
テムの整備
関係する社員間の情報共有
クラウドの活用
モバイル端末の活用
経営者の思い、現場の声が反映されたシステムになって
いる(使い勝手がよい)
ベンダ主導ではなく
効果的・効率的な受注
WEBの活用
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中小企業IT経営「攻めのIT投資」推進の重要ポイント
「IT化の必要性」の確認
ビジネスモデル
経営戦略
経営環境
経営革新
期待できる「IT化による効果」
「自社の経営資源」を配慮
クラウド
モバイル端末 活用
SNS etc
IT化
着実な運用
モニタリング
できること
身の丈に合ったIT化
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「中小企業の攻めのIT投資」へチャレンジ!!
激変する経営環境
経営革新は必須
経営革新の実現にIT利活用も必須
今日IT化環境は、利用者視点で容
易に活用できつつあります
「中小企業の攻めのIT投資」へ積極的に応募してみましょう。
2 1 世 紀 に 勝 ち 残 る 中 小 企 業 目 指 し て
経営者・経営幹部と支援者が一体となって!!
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