近藤 元就教授

この人
究
この研
Profile
青森県出身。1992年3月、東北大学医学部
卒業。1995年3月、同大学院医学研究科博
士課程修了、博士(医学)
。同年、米国スタン
フォード大学留学。2002年、米国デューク大
学アシスタントプロフェッサー。2009年、同大
学アソシエートプロフェッサー。2010年6月より
東邦大学医学部免疫学講座教授。
●医学部 免疫学講座
近藤 元就教授
免疫系細胞の運命決定
わかりにくい免疫学に
大学院時代から一貫して取り組む
機構にはたらく制 御タ
ンパク質を研究
東邦大学医学部免疫学講座の教授
担うのが免疫だ。免疫反応は人体へ
に着任して 4 年。東北大学大学院時
代から一貫して免疫学をフィールド
として研究に取り組んできた近藤元
就教授は、現在
「リンパ球における、
研究テーマの科学的重要性に疑念があれば
方向転換する勇気も
免疫機能をつかさどる細胞では、
ど
行われている。血球、リンパ球分化
の異物を速やかに排除する機能をも
のような遺伝子が働き、
その結果どの
におけるサイトカインの重要性は従
たらすものだが、それが過度に起こ
ような機能を持つ細胞に分化するの
来の研究により明らかにされている
り続けると、逆に人体において都合
か。また免疫機能のオン・オフが適正
が、サイトカイン受容体からどのよ
このほかにも、自己免疫疾患発症機
の応用を標的とした数々のテーマに並
の良くない働きももたらしてしまう。
に制御されるにはどういったメカニ
うなシグナル伝達系を介して機能が
構や、がん細胞に対する免疫不応答の
行して取り組み続けている近藤教授。
サイトカイン受容体からのシグナル
これがいわゆる自己免疫疾患で、免
ズムが必要なのか。大まかに言えば、
発揮されるのか、その分子レベルで
仕組みを念頭に置いた免疫寛容成立
「世の中には、まだわからないことのほう
伝達機構の解明」
「免疫寛容成立にお
疫が自分自身を攻撃してしまうのだ。
近藤教授はそれらを細胞内のタンパ
の解析は未だ充分とは言えない。近
機構の解明のための研究をはじめ、免
が圧倒的に多いのですが、研究では、そ
ける分子機構の解明」
などをはじめ、
アレルギーもこの反応に類似したも
ク質のはたらきや分子構造から解明
藤教授は、common gamma 鎖を受
疫不全症、あるいは白血病発症機構の
れを行って意味があることを医学の目で
さまざまな研究を手がけている。
のだ。
することに取り組んでいる。
容体サブユニットとして使用するサ
理解のために必要な、免疫系における
科学的に検証しています。科学的重要
免疫学とはどういった学問なのか。
イトカインファミリーの1つである
G-タンパク会合受容体の機能解析の
性を伴わない研究は続けるべきではあ
一口に免疫学といっても、その研究
IL-7 に着目し、リンパ球分化のどの
研究を行っている。さらに多発性硬化
りません。自分が取り組んでいる研究の
段階で、なぜ IL-7 の刺激が必要なの
症の動物モデルである実験的自己免
有用性を吟味しながら、登り続けた山か
対象は非常に多岐の領域に広がるた
め
「学問としてはとてもわかりづら
く、説明もしにくい分野なのです。
」
と近藤教授。
リンパ球分化におけるサイトカイン受容体
からのシグナル伝達機構の解明
か、また、その際に必要なシグナル
疫性脳脊髄炎のマウスを用いて、IL-
らいつ下りると決断するか……。フロン
伝達系はどのようなものかを明らか
12/23p40 産生シグナル系を標的に
トランナーをめざす研究者には、やめる
にする研究に取り組んでいる。
したエタノール吸入処理法の治療効果
勇気も必要なのではないかと思います。
」
風邪や花粉症など、身体の外から
細胞の増殖、分化、そして細胞死
つかさどる制御タンパク質であり、
研究ではすでに、IL-7/IL-7 受容体
を検討する研究など、いずれも臨床へ
近藤教授の研究に終わりはない。
進入するウイルス、カビ、花粉や細
抑制作用を持つサイトカインは、生
さまざまな細胞機能の調整は、この
系機能不全により、免疫不全症が発
菌などの攻撃から身体を守る役割を
体内で種々の細胞の運命決定機構を
サイトカインの働きによって精密に
症することが解明され、また、ある
種の白血病発症に IL-7 が関与してい
ることや、IL-7 の自己免疫疾患への
大学院医学研究科医学専攻博士課程1年
秋葉 靖さん
小児科医として 8 年間、臨床の現場で働きましたが、基
礎領域をしっかり身につけようと一念発起、休職して今年
4月から近藤先生のラボの門をたたきました。1年目の今
年は大学院で研究を行う技能を習得すべく、実験の手法
やデータ収集・解析の技術を学んでいます。臨床での最
後の2年間には膠原病の子どもの治療と向き合いました。
大学院では自己免疫疾患や膠原病の治療につながる研
究をしたいと思っています。
10 TOHONOW 2014.October
大学院医学研究科医学専攻博士課程2年
松井 幸英さん
医療センター大森病院泌尿器科の医局で5年目を迎えま
した。 昨年から大学院に在籍し基礎医学での学位取得
をめざしています。腸管の免疫機能を遺伝子発現抑制の
側面から解明する研究をテーマに、2年目の今年いっぱい
はデータ集積に専念し、来年4月からは医局に戻り、臨
床の仕事と並行して論文を書き上げる予定です。柔道家
でもある近藤先生の、肉体と頭脳を常に高いレベルで保
ち続けていらっしゃる姿を尊敬しています。
関与も示唆されている。さらに、骨
髄移植後のリンパ球再構築促進のた
めに、IL-7 を臨床応用していくこと
も検討されている。このようにさま
ざまな病態と密接な関係を持つ
IL-7/IL-7 受容体の機能解析を通じ
て、リンパ球分化の分子機構を明ら
かにしていくことを近藤教授はめざ
している。
学ぶなら
いずれ海外で
と
早いほうがいい
同時に渡米
大学院修了と
を取得し
間で修了し学位
利用して3年
勧めです
限短縮制度を
いという恩師の
大学院では、年
ら早いほうがい
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ないままの留学
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」と言いますが
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分の英語が
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進歩したのは、
(笑)
々ありましたが。
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October.2014
TOHONOW 11