第3類 テキストの一部
不活性ガス消火設備
二酸化炭素の消火設備
◇電気設備、通信機器室、駐車場など、水による消火方法が適さない火災の消火を
目的とした設備である。
◇二酸化炭素をヘッドやノズル等の放出口から噴射して、酸素を遮断する方法又は
酸素濃度を低下させる方法で消火する。
◇消火効果は「酸素を遮断する窒息効果」
「酸素濃度を低下させる希釈効果」が主で
あるが、二酸化炭素が気化する際の冷却効果もある。
◇二酸化炭素は「電気絶縁性に優れている」「消火剤による汚損が無い」ことから、
電気設備やコンピューター設備などの消火に用いられる。
◇二酸化炭素消火剤は、二酸化炭素自身の圧力で噴射する「畜圧式」である。
◇全域放出方式、局所放出方式、移動式がある。
作動の概要
<全域放出方式>
① 火災の発生(目視、感知器の作動)
② 手動起動装置(操作箱)の扉を開く
・音響警報装置が作動
③ 人員の退避を確認
④ 起動スイッチを操作
⑤ 制御盤へ信号が送られる
・起動表示灯が点
・遅延装置の始動 (タイマーリレー)
・制御装置へ移報(換気装置停止等)
⑥ 遅延時間経過(20秒以上)
⑦ 制御盤から起動用ガス容器弁へ信号
⑧ 起動用ガス容器弁開放
・起動用ガスが操作導管に放出される
⑨ 選択弁の開放
⑩ 貯蔵容器弁の開放
・配管内に消火用ガス(消火剤)を放出
⑪ 消火剤が開放された選択弁を通過
⑫ 圧力スイッチ作動 (放出表示灯等が点灯)
⑬ (放出ガス圧でダンパ閉鎖等をする場合あり)
⑭ 噴射ヘッド等より消火用ガスを噴射
(機器類についてはカラーページ等で確認のこと)
第3類 テキストの一部
☆起動装置
(消規 19 条 5-14)
◇起動方法には、⑴ 起動用ガス容器のガス圧により起動させるもの、⑵ 貯蔵容器
の容器弁を直接開放して起動させるものがある。 ( ⑴の方法が一般的である )
◇二酸化炭素を放射する不活性ガス消火設備は「手動式」とすること。
 常時人が居ない防火対象物、又は手動式が不適当な場所は、自動式が採用できる。
 復旧する場合は、手動式・自動式のいずれの場合でも「手動操作」とする。
◇窒素、IG-55,IG-541を放射する設備は「自動式」とすること。
◇起動用「操作箱の基準」
~ 概 要 ~
(通知)
[操作箱とは] : 手動起動装置のうち電気を使用するもので、音響警報装置の起動、
貯蔵容器弁や放出弁の開放をする操作部を収容するものをいう。
 外面は赤色とし、扉の表面には操作方法が記されていること。
 電気を使用する起動装置には、電源表示灯を設けること。
 放出用スイッチ・引き栓等は、音響警報装置を起動する操作を行なった後でなければ、
操作できないものとする。
 起動装置に有機ガラス等による有効な防護措置が施されていること。
 外箱は、不燃性又は難燃性の材料でつくり、防錆措置を施すこと。
 操作箱前面には、閉止弁が「閉止」の旨の表示灯、起動表示灯を設ける。
閉止弁が閉の時は、点滅表示又は警報音を付加した点灯表示により注意を喚起する。
 消火剤の放出が停止できるスイッチを設ける。
(局所放出方式専用のものを除く)
 扉の開放を行ったとき、音響警報起動信号が発せられること。
 起動スイッチを操作したとき起動信号が発せられ、起動した旨の表示をすること。
 停止用スイッチを操作したとき放出停止信号が発せられ、起動表示が消えること。
 操作箱には、つぎに掲げる事項を見やすい箇所に表示をすること。
・製造者名又は商標
・品名又は品番及び型式番号
・製造年
・取扱方法
(操作箱の内部)
DS:ドアスイッチ
第3類 テキストの一部
粉末消火設備
☆定圧作動装置
(消規 21 条4 告示)
☆加圧用ガスにより「消火剤貯蔵容器等」が加圧され、貯蔵容器等内の圧力が上昇し、
設定された圧力に達したときに放出弁(元弁)を開放する装置である。
◇低圧差動装置は、常時閉止状態にあって、貯蔵容器等の圧力が設定圧力に達した
ときに、自動的に放出弁を開放させるものであること。
◇放出弁を開放できる構造であること。
◇みだりに設定圧力を調整できない構造であること。
◇加圧式の設備には定圧作動装置を設けること。
◇定圧作動装置は、貯蔵容器等ごとに設けること。
◇使用時に破壊、亀裂などの異常を生じないこと。
◇ほこり又は湿気により機能に異常を生じないこと。
◇本体の外表面は、なめらかで、使用上支障のある腐食、割れ、傷、しわがないこと。
◇定圧作動装置は、消防庁長官が定める基準に適合するものであること。
※定圧作動装置の構造には、機械式・圧力スイッチ式・タイマー式などがあるが、
遊動子がスプリングで抑えられた構造のスプリング方式が多く用いられている。
☆クリーニング装置
◇配管内の残留消火剤を除去するための装置である。
◇配管内に加圧用ガスと同じガスを送り込んで、クリーニングをする。
◇クリーニングに必要な量のガスは、加圧用ガスとは別に貯蔵すること。
◇クリーニングガスの流れ
第3類 実技問題の一部
問題7
問題 16
下図は、二酸化炭素消火設備の点検整備の際に用いられるものの例で
あるが、つぎの各設問にこたえよ。
設問1
上図のものの名称をこたえよ。
設問2
上図のものの用途をこたえよ。
設問3
上図のものと同じ用途で用いるものを1つこたえよ。
下図は、全域放出方式のハロゲン化物消火設備の系統図である。
起動回路に逆止弁3個を組み込んで各区画の放出本数を調整せよ。
但し、逆止弁は下図に直接記入すること。
A区画
6本放出
B 区画
3本放出
C 区画
3本放出
選
択
弁
貯 蔵 容 器
安
全
弁
A
○
B
○
C
○
起動用
ガス容器
操作導管
製図3
下図は全域放出方式のハロン1301消火設備が設置されている部分
の概要図である。但し書を参考にして、つぎの問にこたえよ。
但し、 ①耐火構造の建築物で、用途は電気設備室である。
②防護区画に設置されている噴射ヘッドは省略されている。
③図中の寸法は消火設備設計上の数値である。
④出入口扉、吹出口、排気口には自動閉鎖装置が付いている。
⑤窓は網入りガラスで全開する構造であるが自動閉鎖装置は無い。
⑥消火剤の貯蔵容器には、内容積68リットル、充てん比1.2の
ものが用いられている。
問1
噴射ヘッドの放射圧力をこたえよ。
問2
防護区画の体積をもとめよ。
問3
消火剤を付加すべき開口部の面積をもとめよ。
問4
この消火設備に必要な消火剤の貯蔵量をもとめよ。
問5
この消火設備に必要な貯蔵容器の最少本数をもとめよ。
解 答 欄
問1
問2
問3
問4
問5