平成26年5月9日 沖縄県環境保全課 米軍HH-60ヘリ墜落事故に伴う現地調査の結果について (お知らせ) 平成25年8月5日に起きた米軍HH-60ヘリ墜落事故を受け、沖縄県が実施した墜 落現場の土壌調査について、下記のとおり調査結果をお知らせします。 記 1.調査内容 米軍HH-60ヘリが墜落したキャンプ・ハンセン内において、墜落現場の土壌を採 取し、以下の項目について分析を行った。 1) 土壌採取月日 平成26年3月17日(月) 晴れ 2)調査計画概要 ○採取地点:別紙1及び別紙2参照 2ブロックについて各々5地点の土壌を均等混合 ブロックA ヘリ墜落焼け跡内(米側による土壌除去区域) ブロックB 土壌除去区域の周辺 ○測定項目:土壌汚染対策法に基づく土壌溶出量基準のうち農薬を除く21項目 但し、各ブロックの検体で特定有害物質が土壌溶出量基準を超過した場合、 その項目について均等混合する前の個別の試料で検査(個別調査)を実施する。 2.調査結果:表1及び表2参照 1)ブロックA ヘリ墜落焼け跡内(米側による土壌除去区域) ○鉛及びその化合物が0.030±0.005mg/L 土壌溶出量基準(0.01mg/L)を超えていた。 その他の項目については、不検出または基準未満であった。 ○鉛及びその化合物について個別調査を行った結果、5地点中3地点で0.025 mg/L 0.039 mg/L 、0.017 mg/Lと土壌溶出量基準を超えていた。 2)ブロックB 土壌除去区域の周辺 ○検査した項目について不検出または基準未満であった。 問い合わせ: 沖縄県 環境保全課 TEL:098-866-2236 表1 墜落現場の土壌中の有害物質(溶出試験) 調査区域 土壌溶出量基準 (mg/L) ブロックA ブロックB 四塩化炭素 0.002 以下 <0.0005 <0.0005 1,2-ジクロロエタン 0.004 以下 <0.0005 <0.0005 1,1,-ジクロロエチレン 0.02 以下 <0.0005 <0.0005 シス-1,2-ジクロロエチレン 0.04 以下 <0.0005 <0.0005 1,3-ジクロロプロペン 0.002 以下 <0.0005 <0.0005 ジクロロメタン 0.02 以下 <0.0005 <0.0005 テトラクロロエチレン 0.01 以下 <0.0005 <0.0005 1,1,1-トリクロロエタン 1 以下 <0.0005 <0.0005 1,1,2-トリクロロエタン 0.006 以下 <0.0005 <0.0005 トリクロロエチレン 0.03 以下 <0.0005 <0.0005 ベンゼン 0.01 以下 <0.0005 <0.0005 カドミウム及びその化合物 0.01 以下 0.002 <0.002 六価クロム化合物 0.05 以下 <0.02 <0.02 検出されないこと 不検出 不検出 水銀が 0.0005 以下、 かつ、アルキル水銀 が検出されないこと <0.0005 <0.0005 セレン及びその化合物 0.01 以下 <0.002 <0.002 鉛及びその化合物 0.01 以下 0.030±0.005(n=4)※ 0.004 砒素及びその化合物 0.01 以下 0.005 <0.002 ふっ素及びその化合物 0.8 以下 0.08 0.12 ほう素及びその化合物 1 以下 <0.05 <0.05 検出されないこと 不検出 不検出 調査項目 シアン化合物 水銀及びその化合物 ポリ塩化ビフェニル ※平均値±標準誤差(n=繰り返し回数) 表2 墜落現場の土壌中の有害物質(溶出試験-個別調査) 調査地点(ブロックA) 土壌溶出量基準 調査項目 (mg/L) A-C A-N A-E A-W 鉛及びその化合物 0.01以下 平均 A-S 0.015 0.001 0.027 0.009 0.006 0.029 0.009 0.058 0.023 0.005 0.031 0.007 0.034 0.019 0.004 0.025 0.005 0.039 0.017 0.005 別紙1 HH-60ヘリ墜落現場(キャンプ・ハンセン) ヘリ墜落地点 大川ダム AW AN AC AE AS
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