資料-3 第7回委員会の指摘事項とその対応について 表-3.1 番号 第7回委員会の指摘事項とその対応一覧表 質問および意見 (1)液状化の検証 ボーリング位置に対して近い箇所のみではなく、その周辺のス ① ウェーデン式サウンディングの結果を用いることで、実現象と の一致を図ってもらいたい。(石原委員長) ② 相対密度の比較的高い箇所があるため、最大・最小密度試験結 果を再度確認してほしい。 検討結果一覧表について、検討結果が実測より小さい地点につ ③ 質問に対する対応 いては、地下水位の違いなど原因についてのコメントを付与し てもらいたい。(石原委員長) ご指摘の通り対応した。(事務局) →資料- 4 ご指摘の通り対応した。(事務局) →資料- 3 ご指摘の通り対応した。(事務局) →資料- 4 (2)再液状化の診断 ④ 液状化強度試験の際に最小最大間隙比を記入しているかどうか 確認してほしい。 後草と蛇園の地震応答解析において、PLは同様の値であるのに ⑤ 対し、Dcyは異なる値となっていることについて確認してもら いたい。(石原委員長) ご指摘の通り対応した。(事務局) →資料- 3 ご指摘の通り対応した。(事務局) →資料- 3 (3)液状化対策工法の検討 ⑥ 無対策の状況においても推定沈下量が実現象比べ小さいため、 無対策の状況において再度検証を行ってほしい。(石原委員長) これまでは個別の地質調査データに基づき検討を行っていた ⑦ が、全体を眺め、被害の状態なども勘案して検討を行ってもら いたい。 ご指摘の通り対応した。(事務局) →資料- 7 ご指摘の通り対応した。(事務局) →資料- 7 資料の公表については、検討途中のものや今後の検討によって ⑧ 結果が変わるものについては、事務局で公表の仕方を考えてほ ご指摘の通り対応した。(事務局) しい。 3-1 「資料-3 第 7 回委員会の指摘事項とその対応について ②」の回答資料 最大最小密度試験結果について 試験結果に関して、相対密度の高い箇所があるとの指摘を受け、最大最小密度試験について確認を行った。 確認の結果、結果一覧表の間隙比 e、乾燥密度 d は三軸 CD 試験の供試体作成時の値であるのに対し、最 大密度 emax、最小密度 emin、は液状化強度試験の供試体で実施している。今回、試料採取を行う際に 2~3m の深度に渡っていることから、試験を実施した供試体にばらつきが生じていると考えられる。そのため、相 対密度 Dr を求めるために使用した値が、2つの供試体から測定されているため、相対密度 Dr が高くなった と考えられる。 3-2 「資料-3 第 7 回委員会の指摘事項とその対応について ④」の回答資料 液状化強度試験における間隙比 最大・最小密度試験における間隙比 結果として、最大・最小密度試験で得られた間隙比を液状化強度試験で用いている。 3-3 「資料-3 第 7 回委員会の指摘事項とその対応について ⑤」の回答資料 蛇園・三川における液状化判定結果(地震応答解析結果)について 後草と三川の地震応答解析における地震応答解析に関して、PL の値は同等であるのに対し、Dcy は異なる 結果となっていることが指摘された(表-3-2)。値の異なっている箇所は、後草地区の HB-S-1 と蛇園の HB-1、 HB-2、HB-3 である。今回は代表として、HB-S-1 と HB-3 についての比較を行う。 ※蛇園地区の HB-1、HB-2、HB-3 は、N 値が比較的同等の値である。 表 3-2 液状化判定結果(第6回委員会) ()地震応答解析 簡易法 地 区 後草 検討位置 地震動 (マグニチュード、 地表面最大加速度) H B -S -1 ※2 Dcy( cm )※1Dcy ( cm ) 4.3 4.1 5.1 17.7 2.3 31.2 11.6 H B -2 13.2 2.3 23.4 13.9 H B -3 14.5 2.3 26.6 10.8 海上余震EW (M 7.7 ,206gal) 蛇園 地震波 PL H 1(m ) ※1 ※2 Dcy ( cm ) Dcy( cm ) 道路の相対沈下量 液状化 (cm ) の有無 評価 液状化に その他 よる被害 簡易法 地震応答解析 建築基準高圧ガス 建築基準高圧ガス 3.1 H B -1 実際の被害状況 沈下量と道路の相対沈下量の一致 H 1 (m ) PL 海上余震EW 基盤波形引き戻し (M 7.7 , m ax = 173 gal) 13.9 2.3 7.9 10.4 18 ~30 ○ ○ ― × × × × 21.4 2.3 31.2 11.8 18 ~30 ○ ○ ― ○ × ○ × 24.5 2.3 27.0 16.8 18 ~30 ○ ○ ― ○ × ○ × 16.6 2.3 27.0 10.8 18 ~30 ○ ○ ― ○ × ○ × ※1:「 建築基礎構造設計指針」 による手法 ※2:「 高圧ガス設備等耐震設計指針」 による手法 被害状況の凡例 ○ あり × なし 相対沈下量の一致の凡例 ○ あり × なし 以下の2つの要因から後草地区(HB-S-1)と蛇園(HB-3)に関して、PL の値は同等であるのに対し、Dcy は 異なる結果となったと考えられる。 ① 液状化強度 R HB-S-1 は、詳細ボーリング地点であるため、砂鉄埋め戻し推定層に液状化強度試験の結果を用い、 液状化判定を行っている。しかし、HB-3 は、一般ボーリング地点であり、液状化強度試験を行ってい ないため、液状化強度 R は補正 N 値より算出している。 ② N値 N 値に関しては、HB-S-1 は、地表面から深度 2m 程度は、N 値=8 程度となっており、さらに深い 部分は N 値が 20 を超える値となっている。また、HB-3 は、地表面から深度 5m 程度は、N 値=4 程 度となっており、さらに深い部分は、N 値が 20 を超える値となっている。 まず、PL の値が同等になった理由は、HB-S-1 は HB-3 に比べ N 値は大きいが、液状化試験結果 の液状化強度 R を入力しているため、N 値の低い HB-3 と同程度の PL になったと考えられる。 また、Dcy に関しては、建築基準による地表面沈下量の算定では、せん断応力比と補正 N 値によ り Dcy を算定している。そのため、N 値の高い HB-S-1 は補正 N 値が大きくなり、Dcy は小さく算定 されるが、N 値の小さい HB-3 では補正 N 値も小さいため、Dcy は大きく算定されたと考えられる。 以上のことから、後草と三川の地震応答解析における地震応答解析に関して、PL の値は同等である のにもかかわらず、Dcy は異なる結果と考えられる。 3-4 □H B -S-1 の液状化判定結果 □H B -3 の液状化判定結果 N値 N値 液状化試験結果 R を入力 N 値からR を算出 N 値からR を算出 5 層目までの N 値が5以下 3,4 層目の N 値 10 以上 3-5
© Copyright 2024 ExpyDoc