NSST HIROHATA report No.M-0602 エネルギー分散型蛍光X線分析装置による グリーン調達を背景としたスクリーニング 1.概要 環境先進国のヨーロッパでは、WEEE、RoHSといった環境規制を発効しています。2003年3月に制定、交付され、 2006年7月からヨーロッパに製品を輸出するときには、製品中に特定有害元素(Cd、Pb、Hg、Cr、Br)を規定値 以上含有することが禁止されています。 これらの元素分析において、蛍光X線分析は迅速かつ簡便なスクリーニング法として用いることができます。 2.装置仕様 装置 : EDX - 700HS (SHIMADZU製) 照射面積 : 1、3、5、10 mmΦ フィルタ : Al、Ti、Ni、Zr、Mo 試料形状 : 最大300 mmΦ ×150 mmH 3. 分析例 Pb : 27 ppm 0.04 Hg : 56 ppm [cps / μA] HgLa - [cps / μA] PbLa - Cd : 23 ppm -CdKa [cps / μA] 0.04 0.002 0 23 Cr : 110 ppm 0.2 11 Br : 32 ppm [cps / μA] 0.1 0 5 10 [keV] -CrKa [cps / μA] 24 6 [keV] 0 11 [keV] 0 9 BrKa - 0 [keV] 12 10 含有量が少なくても このようにピークを 確認することが できます。 図:ABS樹脂標準試料中の特定有害元素(Cd、Pb、Hg、Cr、Br)のスペクトル 表:特定有害元素(Cd、Pb、Hg、Cr、Br)の報告用定量下限例 単位(ppm) 材質 Cd Pb Hg Cr Br ABS 50 50 50 100 50 PVC 50 200 50 他有機材料 100 200 100 無機材料 50 / 100 * 100 100 100 ~ 定義不能 (検出の有無のみ) ~ 材料営業部 *PbLa線で測定した場合:50 PbLb線で測定した場合:100 TEL079-236-0041 FAX079-236-1501 [keV]
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