それほど重要でない事情(整理及びマイナーな変更)

それほど重要でない事情(整理及びマイナーな変更)
1 試合中に、資格のない選手の出場が判明した場合の手順の明確化 新ルール23条
2 身長が2mを超える選手のスティックの長さについて規定の新設 新ルール38条
3 ワンピースのGKのグローブが承認される ルールブックに掲載せず
4 機能しているビデオゴールジャッジがある場合、ゴールジャッジを廃止した
新ルー
ル99条
5 アウトオブバーンズの適用に関する規定の明確化
新ルール99条
6 意図的に足を使って相手選手の足やスケートをける行為、スルーフィッティングの反
則規定の新設
マッチペナルティー 新ルール160条
7 選手やチームオフィシャルによるゲームオフィシャルへの暴力、暴言、侮辱行為に対
する規定の明確化
新ルール116条
8 ゴールキーパーの用具のサイズに関する規定をルールブックから削除
9 いさかいという言葉をルールブックから削除
10 インターフェアランスに関するボディーポジションの明確化 新ルール150条
11 頭部および頸部へのチェックについての規定の明確化 新ルール124条
12 アンスポーツマンライクコンダクト(スポーツマンらしからぬ行為)の反則の追加(マ
イナーペナルティーを科すこともできるものとする)
新ルール168条
13 ブロークンスティック(破損したスティック)についての規定の明確化 新ルール120
条
14 ゴールネットが動いていた場合のゴールの認定についての規定の明確化 新ルール98
条
2014 IIHF メジャールール改正
概要
112 – Blue Lines
統一化を図る為、オフェンス/ディフェンスゾーンの寸法を大きくし、エンドボードか
らブルーライン(中央)までの距離を22.86mとする。
(IF事務局からの回答:リンクサイズが短い場合でもエンドからBL中央まで22.86m
とし、ニュートラルゾーンで調整する。)
411 – プレイヤーとゴールキーパー交代
(Rule 573)交代の際、退くプレイヤー(1名もしくは複数名)が氷上にいる間に、交代
出場するプレイヤー(1名もしくは複数名)或いは退くプレイヤー(1名もしくは複数名)
がパックをプレイしたり、相手と身体的に接触した場合、トゥー・メニー・プレイヤーズ・
オン・ジ・アイスのベンチマイナーペナルティが科せられる。
442 – フェイスオフ実施手順
ディフェンディング・ハーフにいるディフェンディング・チームのプレイヤーが先にス
ティックを氷につけ、アタッキング・チームのプレイヤーが速やかに続くものとする。
509 – ペナルティショットの手順
ペナルティショット(PS)或いはゲームウィニングショット(GWS)を行う際に、
プレイヤーがゴールに接近して360度回転する動き「スピン・オー・ラマ」やラクロスのよ
うな動きは認められない。
168 — アンスポーツマン ライク コンダクト
定義:スポーツマンシップ、フェアプレーまたはリスペクトに関する規則違反をみせる
選手、チームスタッフに対して科す。
ⅰ.スポーツマンシップ、フェアプレーまたはリスペクトの規則違反をみせる選手または
チームスタッフには
→ マイナーペナルティまたはベンチマイナーペナルティ。
ⅱ.相手チーム選手の怪我に対しての祝うアクションなどをみせる選手、チームスタッフ
には
→ マイナーペナルティまたはベンチマイナーペナルティ
ⅲ.プレーストップを目的にキーパーがパックを抑えた状態でアタッキング選手が故意に
キーパー対して雪をかけた場合
→ マイナーペナルティ
ⅳ.オフィシャルがプレーを止めようとホイッスルを吹いた後に、アタッキング選手がパ
ックをキーパーに向けてシュートを打った場合
→ ミスコンダクトペナルティ
ⅴ.違反が目に余る反則もしくはチームスタッフがスポーツマンらしからぬ行為を制止さ
れたにも関わらず続けた場合
→
ミスコンダクトペナルティ
ⅵ.選手・チームスタッフがスポーツマンらしからぬ行為を続けミスコンダクトペナル
ティーが科せられた後、なおも続ける場合
→
ゲームミスコンダクトペナルティー
ⅶ.選手またはチームスタッフが、リンク内すべての人に対して性的発言、人種や民族
中傷、唾を吐きかける等の行為にたいして
→
マッチペナルティ
460 – アイシング・ザ・パック:ハイブリッドアイシング
当ルール解釈で
「アイシング・ザ・パック」を適用する場合は2つの判断をする必要がある
ラインズマンは第一にパックがゴールラインを越えるかを判断しなくてはならない。
ラインズマンがパックがゴールラインを越えると判断した後、どちらの選手(攻撃ある
いは守備)が先にパックを触れるかを判断してアイシングの有無が決まる。
このラインズマンの判断は最初の選手がエンドゾーンのフェイスオフスポットに到着す
る時点までに決めなくてはならず、判定要素は選手のスケートとする。
パックを奥深くに撃ち、ボード際を廻り、エンドゾーンフェイスオフスポットに向けて
戻ってくる場合は、同じ手順でラインズマンが、同じような距離まで(パックを触るであ
ろう地点と、最初の選手の位置の距離は、ゴールライン~フェイスオフスポットと似た距
離)に、どちらの選手が先にパックを触れるかを判断基準とする。
これは、どちらの選手がエンドゾーンフェイスオフスポットに到着 するかは判断基準と
しない。
最初の選手がエンドゾーンフェイスオフスポットまでに到着する
時点で、パックまで
の競争を決める判断が困難な場合はアイシングとする。
新ルールの意図と精神
1 選手の安全を保ちながらパックの競り合いを促す。
2 試合の中断を減らし、エンドゾーンでのプレイを増やす。
3 試合のスピードアップ
- 試合がより流れるようにする。
4 選手が競い合うプレイ環境の安全性を保つ。
アイシングが成立する場面:
1 氷上にいる選手の人数が相手チームと同数または上回っているチームのプレイヤー
が自チーム側のハーフからシュートしたり、撃ったり、跳ね返したパックが相手チー
ムのゴールラインを越えた場合。
2 守備側のチームはパックがゴールラインを越える前にプレイする機会がない。
3 ゴールキーパーがクリーズに留まる。(あるいは既にクリーズ外であればクリーズ
付近に留まる)
4 パックが完全にゴールラインを越える。
5 守備側の選手がパックを最初にプレイするポジションにいる
アイシングが成立しない場合
GKがクリーズから離れた場合。
1 パックがゴールラインを越える前に、守備側のチームがパックをプレイする機会が
ある場合。
2 攻撃側の選手が最初にパックをプレイするポジションにいる場合。
ラインズマンの判断
1 パックへの「競り合い」がない場合は、パックがゴールラインを越えた状況で、守
備側の選手が守備側のブルーラインを越えた時点あるいは、パックがゴールラインを
越えた時点でアイシングをとる。
2 この2つ目の判断は、選手がエンドゾーンのフェイスオフスポットに到達する前に
行わなければならない。この判断はもっと早い段階で下すこともできる。その決定の
ための要素は、選手のスケートである。
「誰」が先にパックをプレイするかに基づき判断する:
3 攻撃側選手あるいは守備側選手のどちらかが、パックまでの安全な距離(8~12
m)が維持されたままで、先にパックをプレイする明確なポジションを確保した時点。
4 選手同士のパックに向かう競り合いが同じである場合-守備側の選手が確保すると
判断され、アイシングをコールする。
アイシング/ノーアイシングを決めるタイミング
遅くとも競り合っている最初の選手がエンドゾーンフェイスオフスポットに到達す
る前まで。
1
守備側の選手が最初にパックをプレイするポジションにいる
⇒ アイシングが成立する。
2
攻撃側の選手が最初にパックをプレイするポジションにいる
⇒ ノーアイシングとなる
鍵となる要素
フェイスオフスポットまでの競争ではない
1
プレイが続いた場合、競り合っている、どちらの選手が先にパックをプレイする
かをラインズマンが判断する。
2
選手の安全確保は非常に重要である
3
ラインズマンは、選手達からパックまでの距離が、8m~12mに到達する前に
判断する。
不必要あるいは避けられる接触
アイシングがコールされた場合:
1 アイシングの状況でプレイが中断した際、不必要な接触に関するルールは厳格に適
用する。
アイシングがウェイブオフ(ワッシュアウト)された場合:
1 アイシングが成立する可能性のある状況の下で、攻撃側が先にパックを支配すると
判断された(ポジション的アドバンテージを確保した)為に、アイシングがウエイブ
オフ(ワッシュアウト)された場合は、選手達は身体接触関するルールの範囲内で競
り合わなければならない。
“ハイブリッド”アイシング – 主な状況判断
選手達が違うスピードで動いている場合:
1 パックに近い選手がパックを先にプレイするとは限らない。各選手のスピードや、
どの選手がパックまで直線的なルートを確保しているかで、パックを先にプレイする
かを判断する。
ゆっくり動くパック-選手がフェイスオフスポット到達時点でパックがゴールライン
を越えていない場合:
1 ラインズマンは最初にパックがゴールラインを越える可能性があるのかを判断しな
ければならない
2 パックがゆっくり動いている場合では、パックがエンドゾーンのトップサークルに
到達した時点で、ウェイブオフするか否かを判断する。
3 ラップ・アラウンドプレイ - パックが一方のサイドから撃たれたが逆サイドでプ
レイされる可能性がある場合:
4 ラインズマンは全選手の動きに注意し、パックがどこに行くのかを予想する。あく
までも、どの選手が先にパックをプレイするかで判断する。
GKがクリーズから離れた:
1 ラインズマンは、パックを追う選手達だけでなく全体の状況に完全な注意を払わな
ければならない
2 新ルールでは攻撃側の選手の動きにより、GKがより積極的に動いてくる可能性が
高まる。
4 想定される戦術例:
5 スピードの速いロングストレッチパスの試み。
6 ラップ・アラウンドプレイ-パックが片方のサイドから撃たれ、逆サイドに到達す
る場合 - 対象選手がベンチから出てくる場合も想定される。
7 GKがより積極的に動く- 最終的にGKはパックをプレイするのかを見極める。
8 ボディポジションを確保する為の競り合い。
9 その他の戦術が新たに生まれる可能性もある。
ゲームオフィシャルの留意事項
ラインズマンの位置取り:
1 フロントラインズマンは運動量を増やし、パックを追う選手達と同等に走らなけれ
ばならない。
2 バックラインズマンはウォッシュアウトの可能性も想定し、必要であればアタッキ
ングブルーラインに近づきカバーする。
3 両方のラインズマンがプレイ全体に注意を払う必要がある。
ラインズマンの手順
フロントラインズマンは早めの判断をしなければならない。
1 パックがゴールラインを越えるかの判断:
2 パックがトップサークルに到達した時点。
3 どの選手が先にパックをプレイするかの判断:
4 遅くとも選手達がパックまで8m~12mの距離に到達する前。これは、エンドゾ
ーンのファイスオフスポットからエンドボードまでの距離である。
5 フロントラインズマンがアイシングの笛を吹く。
6 IIHF手順
- ラインズマンは腕を上げない。
7 フロントラインズマンは、プレイを止める場合は「アイシング」と、プレイを流す
場合は「ノーアイシング」と大きな声で分かりやすく伝える必要がある。
レフェリー位置取り(3人制)
1 選手達がパックを追いかけて競り合っている状況では、レフェリーは全力でプレイ
を追わなければならない。
2 選手達の競り合いの最中で反則行為が行われないか判断することが可能でなければ
ならない。
3 アイシングがコールされた後、不必要あるいは避けることの可能な接触がないかを
確認できる位置取りをしなければならない。
4 アイシングが取り消されプレイが継続した場合を想定した位置取りをとる必要があ
る。
レフェリー位置取り(4人制)
1 R1は通常の位置取りで、ポジションの競り合いをしている選手に着目。
2 R2は通常の位置取りで、氷上その他のエリアに注意する。
3 レフェリーは、選手達がパックを追っている際のボディポジション争いに注意を払
わなければならない。
4 レフェリーは、無防備の選手や、接触をされた場合に、ボードに激突する原因とな
るような、不必要あるいは避けることの可能な接触に注意を払わなければならない。