小型二輪車用新型 FIシステムを開発

Press Information
2014 年2月4日
株式会社ケーヒン
ケーヒン、小型二輪車用新型FIシステムを開発
インジェクター・ECUは世界最小サイズ
このたびケーヒンでは、世界最小サイズのインジェクターや ECU をはじめ、さらに競争力を高めた
新型FIシステムを開発しました。
小型二輪車の燃料供給製品は、環境意識の高まりや各国の排出ガス規制により、キャブレターから
インジェクター、スロットルボディ、ECU(電子制御ユニット)、燃料ポンプから構成され、より精
密に空気や燃料をコントロールできる電子燃料噴射(FI)システムへ移行してきております。
ケーヒンでは、キャブレターで培ってきた製品開発力やコスト競争力を活かし、小型二輪車用FI
システムの開発に取り組み、2000 年台前半から製品化してまいりました。その後、2008 年には新興国
の中でいち早くFI化が始まったタイやブラジル向けに新製品を発売するなど、各国の排出ガス規制
やお客様のニーズに合わせFIシステムを進化させてまいりました。
【今回開発した新型FIシステムの特徴】
・世界最小最軽量のインジェクター
徹底した小型・軽量化で、08 年製品比サイズ 13%減、重量 15%減。
また、動弁部を 25%軽量化するとともに、作動音を大幅に低減。
・世界最小のECU
小型マイコンの採用と専用ICによる回路集積などにより、08 年製品比サイズ 11%減。
・新機能を追加した燃料ポンプ
燃料中異物によるフィルターの目詰まりを、検知する構造の新規採用。
・小型サイズと高機能の両立を実現したスロットルボディ
様々な地域ニーズへの対応として高機能版のバリエーションを拡充。部品構成見直しによる
部品削減とシミュレーション技術を活用し強度と軽量化の両立を追及。
なお、この新型FIシステムでの特許出願数は 44 件になります。
この新型FIシステムは、当社が取り組んできたグローバル調達を活用するとともに、材料置換や
部品点数削減、日本の生産技術を駆使した高効率の生産ラインなどにより、08 年製品に比べ大幅なコ
ストダウンを図りました。現在、タイ、インドネシア、ベトナムおよび日本で量産をスタートし、ホ
ンダグループ各社に供給を始めており、今後もグローバルへ供給を進めてまいります。なお、グロー
バルでの年間生産能力はインジェクターで約 1,400 万本となります。
<新型FIシステム>
インジェクター
スロットルボディ
ECU
燃料ポンプ
<この件に関するお問い合わせ>
株式会社ケーヒン
本社総務課
TEL:03-3345-3413 FAX:03-3345-3414