21世紀の建材をリードする 構 造 用 合 板 化粧ばり構造用合板 公益財団法人日本合板検査会 〒105-0003 東京都港区西新橋 3-13-3(西新橋ビル) TEL.03(5776)2680 FAX.03(3438)1360 日本合板工業組合連合会 〒101-0061 東京都千代田区三崎町 2-21-2(リーフスクエア水道橋ビル 8F) TEL.03(5226)6677 FAX.03(5226)6678 日 本 合 板 商 業 組 合 〒101-0045 東京都千代田区神田鍛冶町 3-5-4 TEL.03(5256)9080 FAX.03(5256)8786 お問い合わせは 公益財団法人日本合板検査会 地球環境保護のため再生紙と大豆油インキを使用しています。 1410_構造用合板・化粧ばり構造用合板.indd 1-2 14.10.DA 500 2014/10/31 15:12 構造用合板のJAS規格は昭和44年9月に制定されて以来すでに50年の歴史を数えるに至っています。 構造用合板は構成が全層広葉樹単板、広葉樹単板と針葉樹単板の組み合わせた複合タイプ及び全層針葉 樹単板のものがあり、厚さは9. 0、 12. 0、 15. 0㎜のJAS格付が主流を占めています。 最近では住宅用に根太を省略して作業の効率向上や防音を目的とした30㎜前後の構造用合板が格付され るケースもあります。 サイズはパネル化による耐震性向上と現場での作業時間短縮から標準的なサイズとして910×1820㎜ (3× 6サイズ) 、 910×2430 (3×8サイズ) 、 910×2730 (3×9サイズ) 、 910×3030 (3×10サイズ) 、 などがありハウ スメーカーを主体として需要が拡大しています。 また、平成26年2月25日農林水産省告示第303号におきまして、製造・流通の実情等を踏まえ、構造用合板 (台板合板) の表面又は裏面に木材質特有の美観を表すことを主たる目的とした単板 (厚さ1㎜未満) を貼付し た 「化粧ばり構造用合板」 について新たに規定されました。 構造用合板・化粧ばり構造用合板のJAS規格の沿革 制定及び改正年月日 主な改正内容 昭和 44 年 9 月 10 日 構造用合板のJAS規格の新規制定 昭和 51 年 10 月 6 日 2級基準の追加 昭和 57 年 12 月 14 日 材料規程・強度値設定 (エンゲルマンスプルースと同等以上) 昭和 58 年 9 月 27 日 ホワイトポケット関連基準の追加 昭和 60 年 12 月 25 日 防虫処理基準を追加 (クロルデン、 ホキシム、 フェニトロチオン) 昭和 61 年 9 月 20 日 防虫処理剤のクロルデンを削除 平成 元 年 11 月 15 日 特類処理方法として、 スチーミング処理を追加 平成 4 年 5 月 1 日 減圧加圧試験の追加 (オール針葉樹単板で構成されたものに限る) 5層以上の接着力の試験片作成方法 平成 9 年 8 月 6 日 ホルムアルデヒド放散量基準値の追加 平成 11 年 6 月 21 日 針葉樹を用いた合板に対応するため1級は曲げ強さ、曲げヤング係数を その数値 (E50−F160) で表すことができる 板面の基準C. Dの節等の基準を改める 曲げ試験片の大型化 面内せん断試験を追加 圧縮試験を削除 板面の品質等級は1級を2級に合わせるとともにD−Dの基準を追加 1級の単板構成基準を2級に合わせる 標準寸法は1級を2級と同じにする 2級は強度性能を推定できるよう有効断面係数比が表示できる 接着力試験 (迅速化を図るため、 試験方法を改める) 減圧加圧試験について再試験を追加 適合基準「規格」の中に記載する 平成 12 年 7 月 10 日 ホルムアルデヒド放散量表示区分の変更放散量基準値の変更 平成 15 年 2 月 27 日 整理統合され 「合板の日本農林規格」 に一本化 ホルムアルデヒド放散量表示区分: F☆☆☆、 F☆☆、 F☆に変更し F☆☆☆☆の上位表示区分を基準化 平成 20 年 12 月 2 日 単板の厚さ基準の変更 曲げ性能 (2級) のヤング係数基準の追加 さね加工の追加 防虫処理剤のホキシムを削除 平成 26 年 2 月 25 日 化粧ばり構造用合板の規格の追加 板面の品質における表板及び裏板の単板の厚さの変更 ホルムアルデヒド放散量試験片の作成の変更 (試験片の合計面積を1800㎝2以上とした) 1410_構造用合板・化粧ばり構造用合板.indd 3-4 2014/10/31 15:12 構造用合板及び化粧ばり構造用合板の日本農林規格の概要 4 . 板面の品質基準 (構造用合板) 合板のうち、建築物の構造耐力上主要な部分に使用するもの(さね加工を施したものを含む。)をいう。 断続的に湿潤状態となる場所(環境)おいて使用することを主な目的としたもので接着の程度は1類に定める要件 を満たす合板の類別をいう。 1 . 等級 (構造用合板) 2 . 接着の程度 特類又は1類の基準に適合すること。 平均木部破断率、せん断強さの基準 1. 特類は連続煮沸試験又はスチーミング繰り返し試験の結果、平均木部破断率及びせん断強さが 〔表1〕 の値以上で あること。ただし、 すべての単板が針葉樹で構成されているものにあっては、減圧加圧試験の結果次のaからcまでの 条件を満たせばよい。 ただし、平行層及び化粧単板接着層については、試験片の同一接着層における剥離しない部 5-1 . 曲げ性能基準 (1級基準) 分の長さがそれぞれの側面においてその長さの3分の2以上であること。 a. 全試験片の木部破断率の平均値が80%以上であること。 b. 木部破断率が60%以上である試験片の数が、試験片全数の90%以上であること。 c. 木部破断率が30%以上である試験片の数が、試験片全数の95%以上であること。 2. 1類は、煮沸繰り返し試験又はスチーミング処理試験の結果、平均木部破断率及びせん断強さが、 〔表1〕 の値以上 であること。ただし、平行層及び化粧単板接着層については、試験片の同一接着層における剥離しない部分の長さ a がそれぞれの側面においてその長さの3分の2以上であること。 3 . 含水率の基準 同一試料から採取した試験片の含水率の平均値が14%以下であること。 1410_構造用合板・化粧ばり構造用合板.indd 5-6 2014/10/31 15:12 6 . 面内せん断強さの基準 (1級基準) 面内せん断試験の結果、面内せん断強さが3.2MPa(又はN/㎜ 2 )以上であること。 5-2 . 曲げ性能基準 (2級基準及び化粧ばり構造用合板) 24.0以上28.0未満 28.0以上 1410_構造用合板・化粧ばり構造用合板.indd 7-8 3.3 2014/10/31 15:12 12 . 寸法基準 7 . ホルムアルデヒド放散量基準 3,030 8 . 防虫処理基準 防虫処理を施した旨の表示をしてあるものに限る ア. ほう素化合物で処理したものにあっては、ほう酸の吸収量が 1.2kg/m3以上であること。 イ. フェニトロチオンで処理したものにあっては、フェニトロチオンの吸収量が 0.1kg/m3以上0.5kg/m3以下であること。 ウ. ビフェントリンで処理したものにあっては、ビフェントリンの吸収量が 0.01kg/m3以上0.05kg/m3以下であること。 エ. シフェノトリンで処理したものにあっては、シフェノトリンの吸収量が 0.01kg/m3以上0.05kg/m3以下であること。 9 . 心板又はそえ心板の品質基準 (構造用合板及び台板合板) 10ページ〔表15〕〔表16〕に規定する心板の基準に適合すること。 13 . 反り又はねじれの基準 10 . 材料の基準 14 . 有効断面係数比の基準 (2級基準) 11 . 構成単板の基準 (構造用合板及び台板合板) 1.0以上 化粧単板の厚さは、1㎜未満であること。 1410_構造用合板・化粧ばり構造用合板.indd 9-10 2014/10/31 15:12 〔表14〕 15-1 . 板面の基準 合板の厚さ (構造用合板) 14 (単位 ㎜) 表板及び裏板の単板の厚さ 単板の数 3又は4 5以上 7.5㎜以上 9.0㎜未満 2.5 ̶ 9.0㎜以上 12.0㎜未満 2.0 1.5 12.0㎜以上 15.0㎜未満 2.0 1.5 ̶ 1.5 15.0㎜以上 15-2 . 化粧単板の品質 (化粧ばり構造用合板) 化粧単板の品質は次のとおりとする。 〔表14-2〕 14 基 準 事 項 虫穴又は腐れ ないこと。 膨れ、しわ、はぎ目の透き又はプレスマーク ないこと。 その他の欠点 極めて軽微であること。 16 . 心板又はそえ心板の基準 (構造用合板及び台板合板) 15 15 1. 板面における長さの方向の 1. 板面における長さの方向の りょう線から25㎜以内の部分 りょう線から25㎜以内の部分 における幅が、6㎜以下である における幅が、6㎜以下である こと。 こと。 2. 上記1の部分以外にあって 2. 上記1の部分以外にあって は は (1) 板面における幅の方 (1) 板面における幅の方 向のりょう線から200㎜離 向のりょう線から200㎜離 れた箇所における幅が25 れた箇所における幅が10 ㎜以下で、かつ、先端が ㎜以下で、かつ、先端が 狭くなっていること。 狭くなっていること又は板 (2) 板面における幅の方 面における幅の方向のり 向のりょう線から200㎜以 ょう線から200㎜離れた箇 内の幅が75㎜以下である 所における幅が15 ㎜ 以 こと。 下のもので、 かつ、長さが 50%以下であること。 (2) 板面における幅の方 向のりょう線から200㎜以 内の幅が50㎜以下である こと。 17 . 表示 (構造用合板及び化粧ばり構造用合板) 1410_構造用合板・化粧ばり構造用合板.indd 11-12 2014/10/31 15:12 使用樹種別のJAS構造用合板格付数量の推移 構造用合板及び化粧ばり構造用合板の格付の表示様式(例) 針葉樹 (m3) 2,500,000 2,112,323 2,207,272 2,661,818 2,233,260 2,260,742 2,010,317 2,000,000 2,346,006 2,081,090 1,792,019 1,500,000 会 合板 検査 会 (公 (公 財) 日本 財) 日本 合板 検査 1,000,000 500,000 0 品名:構造用合板(さね加工) 寸法:12.0X910X1820㎜ 接着の程度:特類 H17 H18 H19 H20 (m ) 350,000 300,000 製造業者:○○○合板㈱工場 H21 H22 広葉樹 3 272,011 284,497 253,181 250,000 H23 H24 H25 239,617 249,055 H24 H25 348,822 269,089 213,070 186,117 200,000 150,000 100,000 50,000 会 (公 合 板検 0 査 (公 財) 日本 会 財) 日本 査 合 板検 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 複合樹種(針葉樹+広葉樹) (m3) 32,542 30,000 接着の程度:特類 25,000 19,510 20,000 21,174 19,764 製造業者:○○○合板㈱工場 ばり 構造 用 10,000 合 粧 板 会 品名:化粧ばり構造用合板 寸法:12.0X910X1820㎜ 接着の程度:特類 ホルムアルデヒド放散量:F☆☆☆☆ 製造業者:○○○合板㈱工場 8,231 8,197 財) 日本 H17 H18 7,925 H19 会 査 合 板検 (公 財) 日本 13,594 11,784 5,000 0 (公 化 15,000 合 板検 査 (m3) 3,000,000 H20 H21 H22 H23 H24 H25 針葉樹、広葉樹、複合樹種 針葉樹 広葉樹 複合(針・広) 2,500,000 接着の程度:特類 2,000,000 1,500,000 販売業者:○○○商事㈱ 1,000,000 500,000 0 注:表示様式はこの例によらない場合もあります。詳細については日本合板検査会にお問い合せください。 H17 H17 2,112,323 272,011 広葉樹 8,197 複合(針・広) 2,392,532 合 計 針葉樹 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H18 2,207,272 284,497 11,784 2,503,552 H19 2,260,742 253,181 8,231 2,522,153 H20 2,010,317 269,089 19,510 2,298,916 H21 1,792,019 186,117 21,174 1,999,310 H22 2,233,260 213,070 32,542 2,478,872 H23 2,081,090 348,822 19,764 2,449,676 H24 2,346,006 239,617 13,594 2,599,218 H25 2,661,818 249,055 7,925 2,918,798 ※日本合板検査会が認定する工場の格付数量をもとに作成しております。 1410_構造用合板・化粧ばり構造用合板.indd 13-14 2014/10/31 15:12 検査所別・国別JAS認定工場数(合板) 0 0 6 0 3 0 合 板 実 工 場 1 天然木・特殊加工 実 工 場 2 防虫処理特殊加工化粧合板 0 特殊加工化粧合板 1 防虫 処 理 天 然 木 化 粧 合 板 化粧ばり構造用合板 1 1,000,000 天然 木 化 粧 合 板 防虫 処 理 構 造 用 合 板 1,500,000 普通合板 実 工 場 低ホルムアルデヒド構造用合板 1 国 別 1,815,539 構造 用 合 板 2,103,857 低ホルムアルデヒド表面加工コンクリート型枠用合板 2,000,000 表面加工コンクリート型枠用合板 2,271,159 2,101,354 低ホルムアルデヒドコンクリート型枠用合板 2,301,292 2,361,510 合 板 コンクリート型枠用合板 2,272,187 2,668,829 防虫処理普通合板 2,152,286 品目区分 国内製造 (m3) 2,500,000 種 類 普通合板 国内製造及び外国製造のJAS構造用合板格付数量の推移 平成2 6 年1 0 月6 日現在 500,000 0 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 北海道 H25 外国製造 東 北 (m3) 350,000 東 京 240,246 231,366 220,861 200,000 237,708 197,562 249,969 名古屋 207,713 大 阪 100,000 中 国 50,000 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 九 州 国内製造及び外国製造 (m3) 3,000,000 国内製造 マレーシア 外国製造 本 部 2,500,000 2,000,000 中 国 (China) フィリピン 1,500,000 1,000,000 フィンランド 500,000 0 国内製造 外国製造 合 計 10 1 1 1 7 2 1 4 9 3 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H17 2,152,286 240,246 2,392,532 H18 2,272,187 231,366 2,503,552 H19 2,301,292 220,861 2,522,153 H20 2,101,354 197,562 2,298,916 H21 1,815,539 183,771 1,999,310 H22 2,271,159 207,713 2,478,872 H23 2,103,857 345,819 2,449,676 H24 2,361,510 237,708 2,599,218 H25 2,668,829 249,969 2,918,798 合 計 2 0 0 2 5 4 0 2 1 0 0 3 3 7 0 0 7 1 1 2 1 0 1 2 1 9 0 0 26 0 1 2 1 0 1 2 0 6 0 0 9 1 1 3 0 0 1 6 0 4 0 0 1 0 0 1 3 0 0 1 0 4 0 0 7 3 17 18 4 2 3 19 4 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 2 0 0 0 0 0 12 22 36 13 3 13 46 11 38 0 70 0 57 18 5 11 10 14 1 22 1 3 0 1 0 2 0 2 43 15 0 1 0 38 0 3 1 35 0 21 3 20 0 4 21 14 0 6 0 15 0 3 1 4 0 3 1 18 0 6 1 9 0 11 183,771 150,000 0 2 345,819 300,000 250,000 9 0 94 162 注: 合計の上段は品目別工場数の合計、下段は実工場数( 種類別)の合計 種類ごとの実工場数は品目間で工場が重複する場合があり合計数は必ずしも一致しない。 日本合板検査会関係分のみ掲載 ※日本合板検査会が認定する工場の格付数量をもとに作成しております。 1410_構造用合板・化粧ばり構造用合板.indd 15-16 2014/10/31 15:12
© Copyright 2024 ExpyDoc