第5回課題 図のように,xy 平面上の原点 O から q [deg] の角度の方向に初 速 v0 でボールを投げあげたとする.風は 5.0 [m/s] の向かい風 であり,気流速度ベクトルを vAIR = (-5.0, 0.0)T [m/s] とする とき,ボールの速度を v とすると空気抵抗による加速度は aAIR = -d (v -vAIR) とする (d は係数). y [m] 風速 5.0 [m/s] q [deg] O x [m] 1 第5回課題 この際のボールの軌道・着地点をシミュレーションにより求 めたい. 時刻 t におけるボールの位置・速度・加速度をそれぞれ x(t), v(t), a(t) とし,ボール位置がサンプリング時間 Dt = 0.001 [s] ごとにどのように変化するかをシミュレートせよ. y [m] 風速 5.0 [m/s] q [deg] O x [m] 2 第5回課題 各ステップごとの処理 時刻 t – Dt における速度 v(t-Dt) を用いて現在の加速度 ベクトル a(t) を求める.重力加速度・空気抵抗を考慮. この加速度が Dt [s] の間一定であると仮定して,v(t-Dt) から v(t) を求める:v(t) = v(t-Dt) + a(t)Dt. この速度が Dt [s] の間一定であると仮定して,x(t-Dt) か ら x(t) を求める. プログラム上では,単に古い値の残っている変数に更新さ れた変数の値を代入すればよい.「1ステップ前の値」と 「現在の値」を個別に変数にする必要はない. x(t) の y 成分が負なら着地したことになるので,その際の x 座標を出力する. 3 第5回課題 シミュレーション条件 サンプリング時間:Dt = 0.001 [s], 初期時間 t = 0.0 [s] 初速: v0 = 20.0 [m/s] 打ち出し角: 35.0 + (学籍番号の下2桁 / 2) [deg] 重力加速度: g = 9.8 [m/s2],粘性係数 d = 0.5 [s-1] 提出するもの ソース・コード 軌道のグラフおよび着地点の x 座標 ※ ソース・コードのベースは講義ページ上に掲載.記入 すべき箇所を記入してコンパイル・実行すると,着地点位 置を画面表示,軌道を out.csv というファイルに書き出す. 4 実行例 特定の条件での結果.着地点は 8.50 [m]. 12 10 8 6 4 2 0 0 5 10 5 グラフの描き方 (Excel の場合) プログラムが作った out.csv ファイルをダブルクリックす ると Excel が開く. 第2列, 第3列 (B列, C列) がそれぞれ,ボールの x 座標, y 座標である. これを Excel でグラフにする方法は各自調べれば良い. 井上のやり方: B列のタブを左クリック (列全体を選択) Ctrlキーを押しつつC列のタブを左クリック 「挿入」タブの「散布図」 「散布図 (直線)」を選択 グラフさえ作成できれば,別に Excel を使わなくても良い. Gnuplot (フリーウェア) とかオシャレ (でも難しい). 6
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