平成25年度 DO事業報告書 総 括 利用者が自分の力で人生を愉しむことができるようにするとの観点から、音楽や運動、レク リェーション、食事や作業等、各種プログラムを通して、個々の生活のスキル向上と人とのつ ながりの大切さを学び、地域社会を担う自立した一員となるべく支援しました。 高齢化にむけての取り組みとして、定期的にOTを講師として招き、利用者への作業療法や 職員研修を実施しました。 また、施設が提供するサービスの質の評価のため、外部機関の第三者評価を受審し、すべて の項目で最上級の評価を頂きました。 外壁修理や喫茶室改装をはじめ、老朽化する建物・設備整備を行いました。 利用人数と利用率は次のとおりです。 サービス種別 平均利用人数 利 用 率 施設入所支援 28.8人 95.7% 生活介護 43.5人 72.5% 1 自己決定支援に対する取り組み お金を得るという厳しさとともに『働く意義』や『生きる喜び』を実感するために作業を活 用しました。販売などの機会を通して、地域と関わりを持ち、障害や障害がある人の理解を深 め、今後、地域で生活をする足掛かりとしました。 ア 作 業 利用者と一般市民とが自然に触れ合う機会を地域との接点として重視しました。利用者が 喫茶作業に興味を持ち、楽しさを感じられるようにわかりやすい工程と季節を感じられるメ ニューとしました。皆さんが楽しく集う場として、販促イベントや店の装飾にも力を入れ、 低価格で利用しやすい喫茶を実施しました。また、田辺総合庁舎で定期的にホットドッグの 販売を行いました。 リサイクル自転車整備販売 作業売上 139,500円 販売台数 34台 販売場所 宇治市役所、城陽市役所、施設内など 内職作業 逢工房 1,000円 (株)ユタカ 合 19,774円 計 20,774円 喫茶CafeDO 売 上 840,251円 販売回数 23回 ホットドッグ売上 83,520円 イ クラブ活動 絵画や音楽、スポーツチャンバラ、ヨガ、料理クラブ(ちょこっとクッキング)を定期的に 実施し、生活のうるおいや、趣味の拡大、壮快感や満足感につなげるべく取り組みました。 外出クラブとして映画館を貸切り、ゆったりと気兼ねなく映画を鑑賞しました。 ウ 広 報(利用者への情報提供) 利用者に施設内の活動(日課)やレクリェーションの予定、余暇の情報をはじめ、保健医務、 食事、来客(見学者)、歳時記に関すること、社会での流行など、うるおいのある生活をする ためのあらゆる情報を提供しました。 季刊『もりもり新聞』や『もりもりプラス』の発行や連絡ボードによる広報により、必要 な情報提供を行うとともに、利用者の声を大切にしました。 エ レクリェーション 互いに「共感」することが大切です。このようなことから、家族も積極的に参加できるレ クリェーションを企画しました。 選択レクリェーションを充実させました。利用者の趣味志向や能力にあったレクリェーシ ョンに参加できるように、それぞれのレクリェーションの意義を明確にして、それぞれに参 加を募ることを原則としました。 主な行事 実 施 日 内 容 実施場所(行先) 参 加 東京(TDL) 利用者 25 名 他家族多数 DO 利用者 30 名 5 月 22 日 アートジャンクション見学 ~23 日 京都市内 利用者 22 名 他家族多数 6 月 11 日 夏の外出クラブ 大津市シネマ村 利用者 33 名 6 月 14 日 田植え 京都市向島 利用者 14 名 7 月 30 日 夏まつり 文化パルク城陽 利用者 47 名 他家族等多数 8 月 18 日 夏季ケア(引率) ~19 日 石川県加賀市 利用者 22 名 8 月 30 日 DO涼祭 DO 利用者 30 名 10 月 14 日 DO開園 21 周年記念祝賀会 DO 利用者 46 名 他家族等多数 10 月 22 日 稲刈り 京都市向島 利用者 16 名 11 月 10 日 遊・友・デー 京都女子大学 利用者 13 名 DO 利用者 40 名 12 月 24 日 クリスマス会 DO 利用者 17 名 12 月 25 日 冬の外出クラブ・冬季ケア(引率) ~26 日 有馬温泉、USJ 利用者 23 名 猿丸神社 利用者 14 名 2 月 13 日 冬のちょこっとクッキング DO 利用者 12 名 3 月 1 日 DO SMILE MEETING 文化パルク城陽 利用者 7 名 他家族等多数 4 月 18 日 宿泊旅行 ~19 日 5 月 4 日 屋上ランチ 4 月 19 日 秋のちょこっとクッキング ・21 日 1 月 9 日 初詣 者 ※ 買物外食実習は1か月に1度程度実施 ※ 1~2週に1度、社会の時間で地域へ外出実施 ※ お花見・梅見散策はPM2.5 や花粉状況悪化のため中止しました オ 心と体のケアに対する取り組み 【運動の時間】 利用者に合わせて、ゲーム・スポーツ、ウォーキング、高齢者(機能維持)体操などのプ ログラムを定期的に実施し、体力保持や機能維持だけでなく、ストレス発散や情緒の安定 に努めました。 【音楽の時間】 カラオケ、太鼓ゲームなどのグループに分け、利用者に合わせた音楽プログラムを定期 的に実施しました。それぞれのグループでは協調性を養い、ストレス発散や情緒の安定に 努めました。 カ 自治会活動支援 自治会の主催する喫茶や季節行事、誕生会をサポートしました。 2 保健衛生 秋、春(施設入所のみ)に健康診断を実施しました。嘱託医と相談し生活習慣病などの早期発 見・予防に努めました。 3 防災訓練 訓 練 内 容 実 施 数 DO・Jホーム合同火災訓練(通報・避難) 1回 DO・Jホーム合同夜間火災訓練(通報・避難) 1回 DO・Jホーム合同火災訓練(消火・通報・避難) 1回 DO・Jホーム合同火災訓練(消火・通報・避難・救出) 1回 DO・Jホーム合同震災訓練 1回 4 職 員 ア 施設内研修 実施日 10 月 25 28 11 月 12 ~15 11 月 12 ~15 研 日 日 日 日 日 日 修 内 容 参加者 救急対応についてパートⅠ『心肺蘇生とAED使用について』 14名 職員のメンタルヘルスについて 『働く人のメンタルヘルス 1 巻・2 巻』 15名 新人職員の育て方 『先輩・上司のための成果を生み出す新入職員の育て方 1 巻・2 巻』 9名 11 月 27 日 発達障がい研修会Ⅱ~広汎性発達障がい者への支援~ 12名 12 月 4 日 高齢者の介護について~口腔ケアとトランスファー~ 9名 12 月 12 日 ①救急対応についてパートⅡ『こんな時は救急車 ②人権擁護について 8名 イ 施設外研修 実施日 研 修 会 名 場 所 参加者 京都府社協 京都市 4名 6 月 5 日 民間社会福祉施設長研修会 京都府 京都市 1名 7 月 5 日 日中活動支援部会研修会 京都府知的障害者福祉施設 協議会 京都市 1名 7 月 11 日 全国グループホーム・ケアホーム ~12 日 等研修会 日本知的障害者福祉協会 岡山市 1名 8 月 22 日 特定給食施設等従事者研修会 京都府 長岡京市 1名 日本ミュージックケア協会 京都市 1名 日本知的障害者福祉協会 新潟市 2名 京都府社協 京都市 1名 10 月 15 日 城陽市福祉防火研修会 城陽市消防本部 城陽市 1名 10 月 29 日 感染症・結核予防研修会 京都府 宇治市 1名 京都福祉医療施設 協議会 京都市 1名 日本知的障害者福祉協会 松山市 1名 京都府社協 京都市 1名 神戸市 1名 京都市 1名 宇治市 1名 5 月 16 日 ビジネス・マナー研修 ~17 日 ミュージック・ケア全国セミナー 京都 9 月 4 日 全国知的障害者関係職員研究大 ~6 日 会 人権擁護と虐待防止ファシリテ 9 月 24 日 ーター養成研修 8 月 24 日 11 月 5 日 障害者施設職員研修会 11 月 28 日 全国日中活動支援部会職員 ~29 日 研修会 福祉職場組織力向上セミナー 12 月 5 日 ストレス管理 2 月 13 日 近畿地区知的障害関係施設 ~14 日 職員研修会 福祉サービス苦情解決事業 2 月 20 日 相談研修会 災害時栄養・食生活支援体制 2 月 28 日 整備推進研修会 主 催 近畿地区知 的障害者施 設協 会 京都府福祉 サービス運 営適 正化委員会 京都府 5 施設整備 ・屋上外壁防水修理 ・喫茶室改修 6 家族とのかかわり 家族に対しては、日々の連絡ノートや広報誌、定期的に開催する連絡会により、施設の取り 組みの報告や予定を伝え、施設の考え(方向性)の理解に努めました。家族へのアンケートや三 者面談により、意向や要望を伺ったり意見交換を行ったりしました。 7 苦情解決及び相談状況 ア 苦情の内容 受付月日 申 出 者 6 月 20 日 女性利用者 内 容 夏祭りの練習の際、男性職員のお腹が見えていた。改めるようにその 職員に注意するが、返事もせず改善されない。 女性職員が利用者Aさんに対して「○○さん(申出人)と少し離れてお 10 月 24 日 女性利用者 きや」と言った。自分もその場にいたのに、自分には何も言って く れなかった。自分を排除しているようで腹が立つ。 イ 相談の内容 もりもり新聞の『みんなの声』や意見箱への相談や質問は以下のとおりでした。 施設の取り組み 1件 職員への要望・相談 2件 施設ハード面 1件 8 地域とのかかわり ア 実習学生の受入れ 学 校 名 学 科 人 数 光華女子大学 保育学科 6名 同志社女子大学 教職(介護体験) 1名 同志社女子大学 教職(介護体験) 1名 佛教大学 教職(介護体験) 1名 同志社女子大学 教職(介護体験) 1名 龍谷短期大学 こども教育学科 8名 聖母女学院短期大学 保育学科 4名 京都女子大学 保育学科 12名 イ 『DO SMILE MEETING 2014』の開催 3月5日、文化パルク城陽で、地域に住む障害者を対象に『DO ING SMILE MEET 2014』を開催しました。障害者や施設の取り組みへの理解のため、ヨガやスポ ーツチャンバラ、アフリカンダンスと太鼓などのプログラム体験と、地域住民の健康促進と して、心肺蘇生法とAED講習会を開きました。約180名の参加がありました。 9 情報公開 施設事業の透明性を確保するため、ホームページや新聞で、施設の催しや販売日程のお知ら せ、利用者の声、施設の取組報告や苦情相談内容など、常に新しい情報の開示を心掛けました。 10 第三者評価の受審 施設が提供する福祉サービスの質を客観的に評価するため、京都ボランティア協会の第三者 評価を受審しました。
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