マ ル カ サ イ ド R YP-DP

NO.1/5
業務用耐熱性抗菌抗かび剤
マ ル カ サ イ ド○R YP-DP
大阪市西淀川区中島 2 丁目 6 番 11 号
大 阪 化 成 株 式 会 社
TEL 06-6474-3625
FAX 06-6474-4776
【特徴】
:ノーバインダー(ノンホルマリン加工)対応抗菌剤
1.安全性の高い原料より構成されています。
2.防菌・防かび性、耐熱性、低変色性等の特徴を示します。
3.ポリエステルを主体とした合成繊維の抗菌後加工剤(吸尽、パディング・ベイキン
グ等:特許)として使用できます。
*ポリエステル混紡、綿等の抗菌防臭のパディング加工にも応用下さい(バインダ
ーの要否、JTETC の溶出試験を確認下さい)。
4.JTETC の抗菌防臭、制菌(抗 MRSA)、抗かび加工に対応できます。
5. 病院リネンサプライ用途の耐洗濯性にも有効です(100~200 回の確認試験例)。
【物理化学的性状】
1.
2.
3.
4.
5.
有効成分
外
観
危 険 物
安定性等
溶 解 性
:
:
:
:
:
有機チッソイオウ系化合物。
白~淡黄・桃色水性懸濁液。
非危険物。
弱酸性~弱アルカリ性安定。高度の耐熱性を示す。
水に懸濁(昇温により、乳化~透明化)。
【安全性】原体又は製剤
1.急性経口毒性 : LD50、猿
1,000mg 以上/kg。
2.急性経皮毒性 : LD50、ウサギ
2,000mg 以上/Kg。
3.変異原性
: Ames Test、Battery test 陰性。
4.皮膚刺激性
: レプリカ法(河合法)準陰性。その他、皮膚一次刺激性。
5.皮膚感作性
: 感作性(アレルゲン性)無し(製剤実施済)。
6.細胞毒性(製剤)、その他、長期毒性試験等保有(原体)。
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【抗菌性】
0.5~3%ows 又は owf 前後の添加で、JTETC 指定の抗菌、抗かび性を示し
ます。
*MRSA、VRE、0-157、アシネトバクター、フケ酵母、SARS 等の試験データを保有。
【用途および使用方法】
繊維、水性樹脂(含塗料)、不織布、接着剤、紙等への吸尽、浸漬、練込み、
コーティング等で使用します。
*吸尽加工:1~3%owf、浴比1:5~10、(130)~135℃、30~60 分で基
礎評価下さい。
*パディング・ベイキング加工:0.5~2%ows(100%絞り)。(予備乾燥)、180
~210℃、1 分前後(但し、目付け量により調整)で基礎評価下さい。
:パッド・スチーム法の方が、効果、低黄変性加工が期待できます。
*耐光性等により、蛍光染料同浴、還元洗浄、ソーピング、湯洗等確認下さい。
【抗菌性評価:特定制菌加工対応】
素材
加工条件
工業洗濯
:ポリエステル/綿(85/15)。
:マルカサイド YP-DP1%owf、135℃×30 分、浴比 1:10。
:85℃×15 分洗濯、常温×10 分濯ぎを 50 回反復。
効力試験結果:JTETC 試験方法による。
菌株
殺菌活性値*
黄色ブドウ球菌
2.1 : A
肺炎桿菌
>3.1 : B
MRSA
>3.1 : B
大腸菌
1.1 : A
緑膿菌(3%owf)
0.9 : A
大腸菌 O-157:H7(ベロ毒素産生株)
>2.2 : C
* A : (財)日本紡績検査協会
B : (財)日本化学繊維検査協会
C : (社)大阪食品衛生協会;JTETC 非対象菌
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【取扱い及び保管上の注意】
1.本品が食器や食品に直接接する器物、人体に直接接する用途、小児用
玩具、食品、医薬、農薬、動物薬等には使用しないで下さい。
2.原液や希釈液の取扱い時は、必ず安全保護具(マスク、ゴム手袋、保護メガネ、
保護衣等)を着用して下さい。
3.原液や希釈液が皮膚に付着したり、眼や口に入った時は、直ちに多量の
水と石鹸で十分に水洗して、異常の場合は医師の診断を受けて下さい。
4.本品の使用に際しては、事前に必ず併用剤との相容性、抗微生物試験は
もちろん、変色(光変色性も)、凝固性、腐食性、臭気の発生の有無等を
確認下さい。鉄・銅とは変色反応を示し、使用水の事前検査はもちろん、
含金染料の有無、耐光性等各種の耐候堅牢度試験を実施下さい。
*高温では、必ず排気に注意して作業下さい。
*使用後のタンク、マングル、器具等は十分に水洗、清拭等下さい。
*カチオン剤とは凝固反応を示します。
*難燃剤の種類によりましては、凝固、分散不良を起こします。
5.本品を使用する際は、事前に容器を十分に転倒、攪拌して下さい。
また、希釈する場合は、倍散の要領で塗料用攪拌機、ホモジナイザー等でダマ
ができないことを確認後使用下さい(80℃前後か以上の熱湯で易分散~
透明化します)。
希釈液の予備タンクでの貯蔵、浸漬槽の残液は、緩い攪拌を継続し、希釈液
は当日中に使用下さい。
6.水質汚濁法に基づき、排水規制基準が設定されており、排水する際は、
マルカサイド YP-DP として 10ppm 以下に希釈して廃棄下さい。
7.本品は、活性汚泥(マルカサイド YP-DP として 0.02%以下)及び魚類に影響
を及ぼすことがあります。廃液は、マルカサイド YP-DP としての的確な希釈
率から排水するか、焼却、活性汚泥処理、又は酸化分解(次亜塩素酸ソーダ、
又は過酸化水素を 0.01~0.05%添加)等での有効成分の分解を確認後処
理して下さい。
8.有害ですから間違っても飲むことのないように注意して下さい。
9.使用後は、密封して、直射日光を避けて、小児の手の届かない冷暗所に
保管して下さい。
10.本書に記載された情報は、製品や加工品の規格仕様、品質を保証する
ものではありません。ご使用者の責任においてご検討下さい。
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11.使用に際して、不明な点がある場合には、電話(06-6474-3625)に
お問い合わせ下さい。
マルカサイドⓇYP-DP のポリエステル及び綿混等への加工対応
はじめに
マルカサイド YP-DP の効率的な加工条件につきまして、以下の事項を参考にご確
認下さい。
【糸、生地】
精練後の十分なソーピング等(酸・アルカリ、酸化・還元剤等の残存は不可)をご確
認下さい。
【吸尽(高圧染色)加工】
1.加工濃度
:混紡比率、菌種により 1~3%owf。
2.浴比
:1:5~10(低浴比ほど吸尽性が良好)。
3.温度・時間:135℃、30~60 分の吸尽性が良好。
4.その他
1)PET の種類等:内添材、精練・減量加工の有無、デニール等が吸尽効率の
変動要因となりますので、必ず把握下さい。
2)pH:中性位(pH6~7)で吸尽性が極大(酸・アルカリ側では、pH 及び温
度条件により有効成分の分解が促進)。
3)分散染料、蛍光染料、その他助剤は吸尽効率の変動要因となりますの
で、種類、濃度等事前に確認下さい。
*一般的に、濃色加工は吸尽効率が不良であり、マルカサイド YP-DP の添加
濃度を高めるか、染色後のベイキング加工を実施する等ご確認下さい。
*その他、撥水加工では撥水剤により効果が低下したり、無効の場合が
あります。
*カチオン剤とは併用しないで下さい。
*難燃剤の種類によりましては、凝固、分散不良を起こします。
4)還元洗浄:必要に応じて、0.1%ソーダ灰、0.1%ハイドロサルファイト等でご確認
下さい。
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【ベイキング加工】
浸漬・絞り(ポリエステルとの混紡比率、菌種、洗濯回数等により、0.5~2%W
/W)。(予備乾燥)、180~210℃、1 分前後のベイキング(但し、生地の目付
け量により調整)。
*助剤との併用加工につきましては、事前に繊維物性、抗菌効力等ご確認
下さい。
・カチオン剤は、凝固反応を起こす恐れがあります。
・撥水剤は、効果を減少又は阻害させる恐れがあります(撥水層が、有
効成分の繊維表面部への溶出を阻害)。
*必要に応じて、ソーピング、還元洗浄等を実施下さい。
【その他】
綿、ナイロン、アクリルにつきましては、JTETC の認証の要否、菌種、洗濯回数等
により効果が変動します(場合により、フィクサー併用、樹脂併用加工等検討下
さい)。
【環境対策】
前記の取り扱い事項を熟読下さい。
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