Social distinctions can be based only on common utility.

Introduction
なんやろな。」
うさこ「社会的差別って、なんやねんな。ようわからんし」
第1節
スナ夫「税金なんか、ぎょうさん稼いでる人によけいに納めてくれたらいいと
“Social distinctions can be based only on common utility.”
思うやろ」
うさこ「そりゃそうや、貧乏人も金持ちも、おんなじ税金払うのはしんどいわ」
—Declaration of the Rights of Man and the Citizen, article 1, 1789
スナ夫「ピケはん、そういう事をこの本で言いたいんとちゃうかな。
」
うさこ「そっかぁー! だからこのタイトルにしはったんやね。
」
distribution of wealth1
its evolution2
うさこ「マルクスはんは権力=富の集中と考えてはったんよね。資本階
private capital accumulation3
級が労働者階級から搾取する。クズネッツはんは?」
growth, competition, and technological progress4
スナ夫「マルクスはんとは反対に、経済成長すると最初は所得格差が広がるん
inequality5
やけど、徐々に所得の不平等度が低下するはずやって言うてはった人や。
」
wealth and income have evolved6
うさこ「ここでまるっきし反対意見の二人登場させて、どっちが正しいんかい
な?って話なんやね。
」
うさこ「なんやこの Marxist apocalypse って。
」
うさこ「いきなり節タイトルからして、ようわからへんわ」
スナ夫「まんま訳せば『マルクス主義的黙示録』ってとこやな。今はクズネッ
スナ夫「これ、下に1789年って書いてるやろ。フランス革命やんか。人権
ツはんの方が優勢なんや。経済成長すれば所得の不公平さってのは解消される
宣言やで。第1条は『社会的差別は共同の利益においてしか正当化され得ない』
ちゅうのを皆信じているわけやな。でも、ほんまにそうかいな?深こう掘り下
って書いてあるんや。ようは、社会全体のためになるっちゅう事やったら、
(そ
げてちゃんとみんな研究してはったんかいな?ピケはんは3世紀遡って、20
ういう時だけって事にしときましょな)社会的差別っていうのもアリ、って事
か国以上調べて、だからこそ言いたいことがあるっちゅうわけや。」
1
富の分配
2富の分配の進化
3民間の資本蓄積
4経済成長、
(自由)競争、技術革新
5
不平等(格差)
6富と所得が変貌してきた