・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ゼン先生の栄養管理講座 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ゼン先生の栄養管理講座 第11回 11回 『胃瘻の代わりに CV ポートの患者がむちゃくちゃ増え ているみたい・・・間違いだ!』 ているみたい・・・間違いだ!』 今回は、忙しくて、忙しくて、本当は、今月号はパスしたい、と思うほどなのです。でも、もう 160 回も続けてきてい る栄養管理講座を、中断させるわけにはいきません。4 年半前、手術を受けた時は、手術の直前に原稿を書いておいて『栄 養管理講座』を継続したのです。今回は、多少遅れても書きます。今月号を書き終わったらすぐに来月号ということにな るでしょうが、仕方ありません。大丈夫、ちゃんと、ネタはありますから。それにしても、もう 11 月。神戸での JSPEN ま でもう 3 ケ月ですよ。大変だ。 今回の『学会や講演会のための旅』は、10 月 1 日の『医療法人社団和敬会みきやまリハビリテーション病院での PICC 講演会』から始まりました。7 月 30 日に北播磨総合医療センターで『PICC 導入の勧め』と題する講演をしたのですが、そ こに来ておられた足立憲昭院長が私の講演を気に入って下さり、是非、自分の病院でも、ということでお招きいただいた のです。三木市というのは兵庫県ですが、阪大のある吹田市からは結構遠いところだと思います。でも、車で 1 時間ほど で着きました。近くの施設、病院の方も来ておられ、大歓迎していただいた、そんな感じでした。ありがとうございまし た。 翌日、日本内視鏡外科学会へ。これが岩手県盛岡市。東宝塚さとう病院の外科部長、大川くんと一緒の旅でした。伊丹 空港で仙台行きの飛行機に乗ると、偶然、我々の隣の席に、大阪大学小児外科教授になられたばかりの奥山教授が。話が はずみながら仙台空港に着き、そこから JR で仙台駅へ、仙台駅から盛岡駅へ新幹線で。盛岡へ着いたら何をする?もちろ ん冷麺を食べよう、ということになったのですが、ちょうど昼メシ時で、学会参加者も冷麺を食べようと集まってしまっ たために有名冷麺店は待ち時間が長い。あきらめて、ラーメンを食べました。うろうろしながら学会発表を聞き(息子の 発表も聞き) 、代議員会に出席して参加目的は達成。晩飯は、盛岡駅の地下街の焼肉屋さんへ。うまいこと(都合よくとい う意味)空いていて、うまい焼肉を食べ、冷麺も食べることができました。 ↑10 月 2 日の日本内視鏡外科学会、盛岡市。あまりどこへも行きま せんでしたね。とにかく、盛岡に行ったら盛岡冷麺と思っていたの に、有名店で食べることはできませんでした。どこも行列でしたか ら。ま、つい 5 月にも盛岡へ行って冷麺は食べましたので、文句は 言いません。来年も盛岡へ呼んでいただいています。その時、食べ ます。 ↑釧路は世界三大夕日の街なのだそうです。1965 年頃に認定された とのこと。船乗り達が決めた、ということです。世界三大夕日の街 とは、インドネシアのバリ、フィリピンのマニラ、日本の釧路、だ そうです。次は、夕日の見える時に行きたいな。田中君、また、呼 んで!釧路のサンマの味は忘れられないし。 ↑豪華客船、飛鳥Ⅱが釧路港へ入ってきています。ちょうど、朝早 く目覚めたら部屋の窓から見えたのです。いいな、一度は乗ってみ たいな、とは思いますが。2 泊 3 日程度がいいですね。それ以上だ と、イライラします。今の性格だったら。飛鳥Ⅱの船上講演会なん て、いかがでしょうか。2 泊 3 日で、3 回でも 4 回でも講演させて いただきますが。そんないい話はないだろうな。 ↑サンマ漁船です。ものすごい量の電気を使うのだそうです。驚い たことに、これらの船は釧路の船ではなく、宮城県や岩手県から来 ていました。北海道の江差から来ている船もいました。いやあ、サ ンマはすごい。さんまの刺身は、口の中でとろけました。札幌のサ ンマもうまかったけど、やっぱり、釧路と根室で食べたサンマの方 が上でした。 当サイトの文章、画像の無断転載を禁じます。 1 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・ゼン先生の栄養管理講座 ・・・・・ゼン先生の栄養管理講座 第11回 その翌日は釧路へ。花巻空港、千歳空港を経由して釧路空港へ。昼メシのタイミングを見計らっていたのです。正直、 千歳空港で『ウニいくら丼』を食べようと思っていたのですが、9 月中旬からダイエットを本格的に開始したばかりだし、 『ウニいくら丼』は 3500 円。諦めましたが・・・、心は本格的ダイエット中なんだから・・・。釧路空港からはタクシー でホテルへ。タクシーの運転手さんが、結構なのろのろ運転。なぜ?と聞くと、いつ、エゾシカが飛び出してくるかもし れないから、注意して運転しているのだ、とのこと。車がエゾシカにぶつかると、ツノ(角)が刺さって運転手が死ぬこ とがある、ということでした。その夜は、釧路孝仁会記念病院の田中誠くんと食事。サンマの刺身が絶品でした。絶対、 大阪では味わえない食感でした。翌朝、ホテルの窓から豪華客船『飛鳥Ⅱ』が釧路港に入港してきたので、それを見に出 かけました。その後、釧路港を歩き回りました。思ったほど寒くなくて、いい散歩でした。釧路川の河口はいい雰囲気で した。デートコースですよね。釧路は、世界三大夕日と呼ばれているとのことです(あいにく、その日は天気が悪く、夕 日は見えなかったはずです。釧路に夕日の時刻にはいなかったので見えるはずもないのですが) 。仕事は『クリニコ臨床栄 養セミナーin 釧路』での講演で、 『最新トレンドと新・ガイドラインに沿った経腸栄養の実践的な活用』と題して 2 時間 ほどしゃべりました。私の前に講演した、田中誠くんの講演がすばらしくて、多良木、喜界島、麻生飯塚、そして釧路孝 仁会記念病院と、どの施設ででも NST 活動を経験しているだけのことはあるな、という感じがしました。講演が終わると 根室へ。翌朝の、日本で一番早い『日の出』を見るためです。念願の根室へ、念願の納沙布岬へ、念願の北方領土が見え る地へ、という感じ。10 月 5 日の午前 5 時 18 分が日本で一番早い『日の出』 。4 時半にホテルを出て、納沙布岬へ。見え るかな?見えないかな?と思いながら行ったのですが、 バッ チシ!日本で一番早い『日の出』を見ることができました。 シアワセ!しかし、寒かった。気温は 4℃でしたが、体感気 温は 0℃程度だったのでは?ホテルへの帰り道、根室金刀比 羅神社へ立ち寄り、 高田屋嘉兵衛の銅像の写真を撮ってきま した。 根室に高田屋嘉兵衛の銅像があるとは聞いていたけど、 よかった、見ることができて。帰りは根室市内観光をしてか ら、花咲港、風蓮湖、霧多布岬、厚岸町などを経由して釧路 空港へ。本当、いい旅でした。釧路での講演は大盛況で、釧 路で臨床栄養の講演会に 100 人以上が集まったのは初めて だ、ということでした。 ↑釧路での講演会後の写真です。釧路、帯広の栄養士さん達でしょ う。右端が田中誠くんです。南は奄美の喜界島、北は北海道の釧路。 そろそろ落ち着いたら?でも、また、いろんなところへ行ってくだ さい。北海道なら、次は、稚内がいいかな。宗谷岬は行ったけど、 利尻島と礼文島へは行ってないので、その足がかりとして稚内なん て、いいんじゃないかな。 ↑私の好きな高田屋嘉兵衛の像です。もちろん、函館の像は立派で すし、淡路島の像もなかなかなものです。根室にも銅像があると聞 いていて、来たいと思っていたのです。よかった。また根室に来る 機会があるかな?ない可能性の方が大きいので、やっぱり、この銅 像は見ておかなければならなかったのですよね、きっと。 ↑納沙布岬にいます。先端の灯台にいます。左はスマホの現在地情 報です。納沙布岬に矢印があります。そこにいます、という意味で す。右は、納沙布岬の夜明け前で、田中誠くんと一緒です。田中く んはちゃんと冬の格好をしていますが、私、とにかく寒かった。 ↑ 北方領土返還せよ!北方領土を奪還せよ。高田屋嘉兵衛が択捉 (エトロフ)航路を開拓したのですよ。それを、終戦直前に日ソ不 可侵条約を勝手に破棄して、日本を攻撃し、その見返りとして北方 領土をロシアのものだと主張する?なんちゅうやっちゃ、です。北 海道最初の納沙布岬灯台と北海道灯台発祥の地の記念碑も、もちろ ん撮影しました。 ↑日本最東端の駅、東根室の写真です。最北端の駅、稚内には行き ました。日本最南端の駅、西大山駅には 3 度も行きました。JR の 最西端の駅は、佐世保駅だとのことであるが、行ったことはないな。 意識していなかっただけかも。この東根室駅は、終着駅ではないの です。迂回するような形になっているのです。 当サイトの文章、画像の無断転載を禁じます。 2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・ゼン先生の栄養管理講座 ・・・・・ゼン先生の栄養管理講座 第11回 10 月 10 日には横浜の新緑病院で PICC の講演をして、翌土曜日は東京で栄養士部会のトレーニングセミナー。3 時間も 静脈栄養についてしゃべらせていただきました。でも、私の静脈栄養についての講演は基礎編?そんな気もしていますが、 ま、いいか、そんなことはどうでもいいな。10 月 13 日は岡山でエキスパートナースフォーラム。粟井先生、栗山先生と の 3 人で講演会。ちょうど台風 19 号が日本を直撃。それでも、申し込みをされた方の 7 割が出席してくれたとのこと。セ ミナーが終わってから、四国には帰れなかったのではないでしょうか。 その後も忙しい月で、10 月 16 日には大阪南医療センターで講演会。夜の 12 時過ぎに新大阪駅のホテルに到着。翌日は 東京で第 30 回 JSPEN のための会議。朝は 7 時過ぎの新幹線で東京へ。消費者庁の方と総合栄養食品についての検討会の打 ち合わせ。翌土曜日は徳島 NST 研究会のために、バスで徳島へ。徳島大学の大塚記念講堂での開催でした。日本の国立大 学で唯一医学部にある栄養学科の濱田教授にお招きいただいたのです。お若いので、これから、日本の臨床栄養をリード していくようになられるのでしょう。結構おとなしい研究会でした。私が一人で乱した?のかもしれません。久しぶりに 西正晴先生に司会をしていただき、ゆっくりと話をすることもできました。そうして、夜はカラオケに連れて行かれまし た。神戸大学に講演に行った時も、濱田先生にカラオケに 連れて行かれたのですよ、宇佐美教授と共に。 10 月 23 日には関西医大滝井病院へ。緩和・NST 合同研究 会での講演で、北出先生、中井先生、福井先生に歓迎して いただきました。もちろん、NST の方々にも。福井先生は、 私が国立呉病院の外科時代にお世話になった福井博先生の 息子さんで、奇遇やね、という感じ。お父さんに大事にし ↑大阪南医療センターで講演後、NST の方々と会食。右上が今回呼 んでいただいた前田先生。右下の写真の、真ん中の男性二人は、 見たことがある、という方が多いのではないでしょうか。近畿地 区 TNT を受講された時、現在の TNT プロモーションビデオを撮影 したのですが、出演しておられます。『正直、疲れました』と言 っておられます。 ↑根室ハイヤーです。かわいいイラストが書かれています。シマレ ンジャータクシーです。『シマレンジャー』は悪の組織から根室や 北方四島の人や自然を守る為に戦う、正義のヒーローだということ です。右は霧多布岬です。この浜中町の出身で有名なのが、ルパン 三世の漫画家、モンキー・パンチ。学生時代は、地元の診療所(道 下俊一医師:霧多布人になった医師)でレントゲンの助手を行って いた。 ↑第 23 回徳島 NST 研究会です。看板が手作りなのが気に入ってい ます。私の左の西正晴先生とは、ゆっくり話をしたのは久しぶり です。濱田先生は、赴任して1年半くらいですよね。徳島って、 バスで行くしかないのです。自家用車で行きたかったのですが、 ダメなのです。バスって、となりに座られると落ち着かないので す。ま、仕方ないですが。 ↑花咲港です。サンマ漁船がたくさん並んでいました。その港の看 板です。日本語、ロシア語、英語で書かれています。ロシア語です。 ロシア語で書かれた看板はほかにもたくさんありました。かつて は、鉄砲でも何でも手に入ったそうです。密漁?当然だったでしょ う。この港は、本当に栄えていたのだそうです。 ↑台風 19 号が来た日に岡山で開催されたエキスパートナースフォ ーラム 2014。左が講師の粟井先生。真ん中が私の大好物の祭り寿 司。右は台風 19 号の経路。10 月 13 日に九州に上陸して四国をわ たり、大阪に上陸したのです。本当に人騒がせな台風でした。 ↑関西医大滝井病院での『緩和・NST 合同勉強会』が終わってから の懇親会です。管理栄養士の木村さん、西辻さん、看護師の相地さ ん、薬剤師の福永さん、北出先生、福井先生、中井先生です。いい 時間をいただきました。中井先生のお姿が欠けているのが気になり ますが、これは、お店の方が撮影したものなので、私を含め、誰に も責任はないのです。講演がとても好評で、再演要望がたくさんあ ると言っていただいておりますが、いつでも行きますよ。それほど 遠いところではありませんし、平日も出かけることができる立場に なっておりますので。ネタ?いくらでもありますよ。 当サイトの文章、画像の無断転載を禁じます。 3 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・ゼン先生の栄養管理講座 ・・・・・ゼン先生の栄養管理講座 第11回 てもらったんですよ、という感じ。 『海外旅行の話で講演が終わるのかと思いましたが、ちゃんと、栄養の話もしてくれて、 よかったです』、とは北出先生の談話?がんばっておられますよね。24 日は学会の打ち合わせで東京へ。ジェフでいろい ろな話をし、手続きをし、いろんな人と電話で話し、東京泊。翌朝はチェックアウトまでホテルで粘ってから千葉へ行っ たのですが、千葉でのホテルのチェックインまで 2 時間あり。部屋でスライドを見直したいけど、部屋へ入れてくれな い・・・どうやって過ごす?千葉って、何もないよね。そういえば、このホテルの前の公園にヘレンケラーの銅像があっ たけど、あれは写真撮影済み。ほかには?タクシーに乗ってもらったんですよ、という感じ。 『海外旅行の話で講演が終わ るのかと思いましたが、ちゃんと、栄養の話もしてくれて、よかったです』、とは北出先生の談話?がんばっておられて、 千葉城、千葉ポートタワーへ連れて行ってもらいました。千葉にお城があったなんて、知らなかった。ポートタワーから の眺めはよかったのですが、残念、天気が良すぎて富士山は見えませんでした。東京スカイツリーはぼんやりと見えまし た。 『第 22 回これからの臨床薬学を考える会:千葉』という研究会での講演で、タイトルは『NST を展開する上での薬剤 師の役割』 。NST の方々、みんな、経腸栄養しか考えていないようだけど、特に薬剤師は、静脈栄養の領域をリードする立 場になるべきなのでは?という内容の話をしてきました。 さて、学会準備も着々と進行中。プログラムもオープンしました。もちろん、参加登録、ランチョンセミナーや懇親会 の申し込みも開始しました。どれだけの方に来ていただけるのか、少々不安ではありますが。別に、改革をしようなんて 思っていないのですが、参加者目線での学会運営を、と考えていて、そうすると、改革だ、なんていう風に受け取られる かもしれません。でも、私は、本来、学術集会はこうあるべきだ、という考えで進めているつもりなのです。ま、いろい ろ、批判されると思いますが、ここまで来たら、きちんとした学会運営をするしかないので、よろしくお願いします。 ↑千葉市にある、ヘレンケラーの像です。中央公園の端の方にあ るので、気づく方は少ないのではないでしょうか。私はこういう のには目ざといのです。千葉県アイバンク協会が、視力保護に生 涯をかけた活動をしたヘレンケラー女史を敬い、献眼者を称える ために建立したのだそうです。三井ガーデンホテル千葉のすぐ前 の公園にありました。 ↑千葉城です。由来など、いろいろややこしそう。私としては、 千葉に城があることを知らなかったので、行かなくては、という 感じでした。亥鼻(いのはな)城とも呼ばれているとのこと。単 なる模擬城郭だとのことであって、もともとのこの城は、天守閣 があったのではないはず。とりあえず、お城⇒天守閣、という単 純な考えで作られたのだそうです。でも、資料館としてはすごい な、と思いました。千葉常胤は、千葉家中興の祖で、頼朝挙兵を 助けてこの地に拠点を成立させた、とのこと。千葉開府 850 年と いうのは、1126 年、千葉常胤の父、千葉常重がこの辺りに城を築 いた、 という意味で 1976 年に記念碑が建てられたのだそうである。 ↑千葉城の後、どこへ行きますか?どっか、景色のいいところは? そしたら千葉ポートタワーですよ、と言って連れて行ってもらっ たのです。景色のいいポートタワーでした。神戸ポートタワーよ り高かった?展望台の高さは 113mです。神戸ポートタワーは 108m で、千葉の方が高い。右は、自分をタイマーで撮影したのですが、 まわりが明るいので、暗くて私の顔は見えません。ま、それでい いのです。ビジュアル系ではありませんし。 ↑千葉ポートタワーからの景色。真ん中の高い建物の方向に東京 スカイツリーが見えます。この日は天気が良すぎて霞んでいたの ですが、なんとか、見えました。本当は左上のように見えるのだ そうです。千葉ポートタワーにある、写っている写真を撮影して きました。東京タワーも見えるし、富士山も見えるのだそうです が、見えませんでした。でも、いい景色でした。夜は、確かに、 きれいだろうな。 当サイトの文章、画像の無断転載を禁じます。 4 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ゼン先生 ・・・・・・・・・・ゼン先生の栄養管理 ゼン先生の栄養管理講座 の栄養管理講座 第11回 小越先生:学会のプログラムもオープンしたようだな。な 小越先生 ゼン先生:根室から、すぐ、見えるのかと思っていたので ゼン先生 んとかなりそうか? すが、かすかに見える程度なんですね。確かに、かすかに、 ゼン先生:なんとかなると思います。参加者さえ、予想通 ゼン先生 見えました。一応、写真も撮影したつもりなんですが、解 りに来てくれたら、なんとかなります。 像度の問題でしょうか、写真では見えにくいですね。いろ 小越先生:そうか。ま、なんとかなるものだけどな。会長 小越先生 いろ写真のコントラストに工夫してみたんですが、見えま の挨拶文とか、いろいろ書くこともあるんじゃないか? すでしょうか。でも、私の目では見えましたから。 ゼン先生:そうなんですよ。いろいろありますね。人選も ゼン先生 小越先生:そうか、それはよかった。釧路行きは仕事か? 小越先生 大変でした。座長、講演の講師などの人選、本当、大変な だろうな。 仕事です。 ゼン先生:もちろん、 仕事です。熊大の岡村先生の後輩の、 ゼン先生 小越先生:確かに、それが一番重要な仕事なんだろうな。 小越先生 田中誠くんが釧路へ転勤しましてね。そうか、釧路か、講 ゼン先生:今回、若手にも出番を作りたいと思いまして、 ゼン先生 演に呼べよ、みたいな軽い感じで話をしていたのですが、 いろいろ工夫しました。同じ人がいろいろ出番をとってし 実現したんです。 まうと、他の方の出番がなくなりますから、一人一役、と 小越先生:岡村健二くんの後輩か。あの岡村くんか? 小越先生 いうことにさせていただきました。 ゼン先生:そうなんですよ。あの岡村先生の後輩ですよ。 ゼン先生 小越先生:そうか。これまで、引っ張りだこだった連中か 小越先生 その田中くんがですね、熊本の多良木、鹿児島の喜界島、 ら非難されそうだな。 そこを辞めたら福岡の麻生飯塚病院へ行き、そして、今度 ゼン先生:そうでしょうね。でも、大役を任せられた若手 ゼン先生 は釧路なんですよ。 の方々はがんばってくれると思います。ひいては、その方 小越先生:うろうろしている外科医なんだな。 小越先生 が今後、がんばっていけるきっかけになるように思いまし ゼン先生:そうです、本当に。奥さんは、ま、外国へ行く ゼン先生 て、それを期待しているんです。 んじゃないから、いいか、ということのようです。 小越先生:それは、今後、この学会、ひいてはこの領域を 小越先生 小越先生:そうだろうな。 小越先生 発展させるためには大事なことだな、オレもその考え方は ゼン先生:田中くんが働いているどの施設にも講演に行っ ゼン先生 いいと思うよ。 てるんですよ。だから、釧路にも呼んで、ということにな ゼン先生:ありがとうございます。もう既にいろいろ批判 ゼン先生 ったんです。 している人がいるようですよ。でも、人選に対して非難す 小越先生:そういう意味ではいい友達がいるな、君は。 小越先生 るということは、私が選んだ方々を非難することになるん ゼン先生:ま、そうですね。うれしいことです。そんな話 ゼン先生 ですよね。私に対してではなく、私が選んだ方々に対して をしていたら、クリニコが、釧路でセミナーを開催したい 失礼なことになりますよね。 と言ってくれて、この話が実現したんです。ラッキーでし 小越先生:そうだよ。だから、いいんだ、そんな非難は聞 小越先生 た。 き流すことだ。 小越先生:釧路か・・・いい季節だったんだろう? 小越先生 ゼン先生:でも、私、今回の人選については、結構自信が ゼン先生 ゼン先生:そうですね。 釧路は 10 月が一番いい季節だとい ゼン先生 あるんです。いい人選だと自負しています。私が知ってい うことです。夏は霧が多いようですし、冬は寒いし。本当、 る、その人の業績というか、その領域でがんばっている、 一番いい季節に呼んでもらいました。 そういう評価で選んだつもりです。 小越先生:そうか、確かにラッキーだったな。 小越先生 小越先生:なるほど。 本当はそうやって選ぶべきなんだよ。 小越先生 ゼン先生:でも、ホテルの予約は大変だったようです。ホ ゼン先生 ゼン先生:そうですよね。 これまで、いろんな人に会って、 ゼン先生 テルが予約できなかったら、田中くんの家か、病院の当直 いろんな人と話をして、いろんな人の発表を聞いて、いろ 室でもいいから、という話もしていたんです。 んな人の論文を読んで、集めた内容で人選した、そう思っ ています。 小越先生:そうだな。そうして選ばれた人達ががんばって 小越先生 くれたら、いい学会になるよ。きっとわかってくれると思 うぞ。いいじゃないか、いろんな批判があっても。君は君 なりに一生懸命準備しているんだから。 ゼン先生:ありがとうございます。それを支えにがんばり ゼン先生 ます。 小越先生:それにしても、学会準備以外にもいろいろ忙し 小越先生 そうだな。 ゼン先生:はい、おかげさまで。とにかく、今回は、釧路、 ゼン先生 根室、納沙布岬へ行けたのが、一番の報告事項ですよ。 小越先生:北方領土が見えるところへ行きたいと言ってた 小越先生 けど、見えたのか? ↑撮影した写真のコントラストをいろいろ変えて、国後島が見える ようなコントラストにしたつもりなんですが、見えますでしょう か。矢印の下に、ぼんやりと島影が見えるでしょう?朝のいい天気 の写真なのです、本当は。でも、それでは国後島は見えないのです。 夜みたいな雰囲気になっていますが、国後島を見せたいのです。 当サイトの文章、画像の無断転載を禁じます。 5 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ゼン先生 ・・・・・・・・・・ゼン先生の栄養管理 ゼン先生の栄養管理講座 の栄養管理講座 第11回 小越先生:田中くんの家がよかったんじゃないか?単身赴 小越先生 安い。だから CV ポートなんですよ。管理料としても儲か 任だろう? るし、それに、CV ポートって便利ですから。 ゼン先生:そうですね。その理由なんですが。先生、 『全日 ゼン先生 小越先生:そうだな。輸液だって、エルネオパをぶら下げ 小越先生 本断酒連盟』ってご存知ですか? ておけばいいんだろう? 小越先生:断酒?酒を断つ?そんな会があるのか? 小越先生 ゼン先生:そうなんですよ。ビタミンも微量元素も入って ゼン先生 ゼン先生: ゼン先生 『アルコール健康障害対策基本法』という法律も いますからね。何も考えなくてもいいんです。おそらく、 あって(平成 25 年 12 月 7 日に成立) 、 『お酒の害に悩み苦 エルネオパ 2 号、1000mL を毎日投与する、という方法なん しむ人々待望のアルコール依存症をはじめとするアルコ でしょうね。例えば、多分、老人病棟へ入ったら、エルネ ール関連問題を根本的に解決するための法律』なんだそう オパ 2 号 1000mL をぶら下げている患者が並んでいるんじ です。 ゃないでしょうか。 小越先生:へええ。そんな法律があるのか。 小越先生 小越先生:そういうことになっているんだろうな。CV ポー 小越先生 ゼン先生:そうらしいです。できたばかりだそうですが。 ゼン先生 トだったら、ヒューバー針の刺し替えは週 1 回だろう? 私は酒は飲まないので関係ないのですが。歴史もあるよう ゼン先生:多分。でも、ヒューバー針も使っていないかも ゼン先生 です。その日本断酒連盟の第 51 回の全国大会が釧路で開 しれませんよ。ヒューバー針は値段が高いので。 催されたんです。ちょうど 10 月 5 日です。 小越先生:そうかもしれないな。それで週1回の針の刺し 小越先生 小越先生:なるほど、それでホテルが予約でいっぱいだっ 小越先生 替えと、仕方ないから輸液ラインも交換する、ということ たのか。 か。 ゼン先生:そのようです。断酒宣言の日は 11 月 10 日で、 ゼン先生 ゼン先生:そうでしょうね。もちろん、脂肪乳剤なんて投 ゼン先生 『もうノベンバー(飲めんばあ:11 月) 、酒止まる(10 日、 与しないでしょうね。 とうか)まる』という意味らしいです。 小越先生:側注も何もしなければ、簡単だな。シンプルだ 小越先生 小越先生:ははは、なんじゃそれは。酔っ払っとるんじゃ 小越先生 から感染率も低いんじゃないか? ないか? ゼン先生:確かに、何もせず、輸液ラインも一体型を使っ ゼン先生 ゼン先生:そうですね。だけど、なぜ、10 月 5 日に開催し ゼン先生 て、輸液には何も混注しないから汚染するリスクは低いし、 たんでしょうね。わかりません。とにかく、私としては、 だからフィルターはいらない。何も側注をしなければ輸液 釧路、根室、そして納沙布岬へ行って、日本の東の端へ行 ラインから細菌が入る機会も少ない。いい管理になるんじ けてよかったです。 ゃないですか? 小越先生:日の出も見えたそうじゃないか。 小越先生 小越先生:うううん、なるほど。何も余計なことをしなけ 小越先生 ゼン先生:そうなんですよ。本当、ラッキーでした。10 月 ゼン先生 れば、 それなりに安全な CV ポートを用いた TPN ができる、 5 日午前 5 時 18 分の、日本で最初の日の出ですから。 ということなんだな。 小越先生:次はどこへ行きたい? 小越先生 ゼン先生:そうですね。よく考えると、そういうことにな ゼン先生 ゼン先生:とりあえず、無難に来年の JSPEN を終わらせて ゼン先生 りますよね。ま、CV ポートに刺す針はヒューバー針にして から考えますよ。 いると思いますが、週1回の針刺しだとすると1年で 52 小越先生:そうだな。それがいいよ。ところで、今回の臨 小越先生 回ということですから、コスト的にもそれほどは問題にな 床栄養の話題は何にする? らないでしょう。本当は 24 時間投与の症例は、CV ポート ゼン先生:今回ですか。やはり、胃瘻問題でしょうね。胃 ゼン先生 よりも Broviac catheter の方が適応なんですよね。 瘻の話は、もう何回もしていますが、CV ポートの患者がむ 小越先生:なるほど。でも、そんな管理で感染率は高くな 小越先生 ちゃ増えているようですよ。 いのか? 小越先生:胃瘻の代わりに CV ポート、という意味なのか? 小越先生 ゼン先生:そうです。胃瘻の代わりに経鼻胃管、ではない ゼン先生 んです。胃瘻の代わりに CV ポート、なんですよ、最近の 傾向は。 小越先生:へええ、そうなのか。なぜなんだろう。 小越先生 ゼン先生:先生、理由は簡単ですよ。CV ポートの方が管理 ゼン先生 料が高いんですよ。医療区分 3 になって、基本料自体が高 いんです。だからですよ。単純な理由です。 小越先生:そうなのか。でも、それを話題にするってこと 小越先生 は、CV ポートの正しい管理方法も知らないくせに、と言い たいんだろう、君のことだから。 ゼン先生:その通りです。胃瘻がダメだから経鼻胃管。で ゼン先生 も、やっぱり経鼻胃管は見栄えが悪い。それに、管理料も ↑2014 年 10 月 5 日、午前 5 時 18 分、日本で最も早い『日の出』 当サイトの文章、画像の無断転載を禁じます。 6 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ゼン先生 ・・・・・・・・・・ゼン先生の栄養管理 ゼン先生の栄養管理講座 の栄養管理講座 第11回 ゼン先生:実態がつかめないのでわかりません。でも、こ ゼン先生 ゼン先生:そうですよね。でも、何も知らなくても最低限 ゼン先生 れって、意外と抜け道かもしれません。 の栄養管理は実施できるようになっているということは、 小越先生:そうなのか? 小越先生 多少は先生の意図したことが実現できている、ということ ゼン先生:そうですね。とりあえず、最低限の栄養素を投 ゼン先生 になるのではないですか? 与しているし、投与量としても最低限は維持できているし、 小越先生:でも、ちょっとそれは違うように思うな。本当 小越先生 患者さんの体重なんかによっては、適正な量になっている の意味での栄養管理にはなっていない。物体に対して栄養 可能性がありますから。 を注入している、そんな感じなんじゃないか? 小越先生:そういうこともあるかもしれないな。 小越先生 ゼン先生:そうなんですよ。僕もそう思ってるんです。人 ゼン先生 ゼン先生:ビタミン、微量元素の投与量は一日量とされて ゼン先生 じゃないんですよ、そういう栄養管理は。変な表現かもし いる量の半分しか入らないんですが、欠乏症は、エルネオ れないけど、その患者には血が流れていない、そんな気が パを投与しておけば、なんらかの形で病態が動かなければ、 しています。確かに、人じゃなくて、動かない「物」に栄 起こらないんじゃないでしょうか。 養を注入している、という感じのように思われてなりませ 小越先生:安定した管理ができれば、ということだな。 小越先生 ん。 ゼン先生:そうですね。もちろん、欠乏症が起こらないと ゼン先生 小越先生:そうだな。血が流れていない?いい表現だな。 小越先生 いう保証はないんですが。あああ、いやになりますよね。 まさにその通りだ。 なんか、正しくない栄養療法が選択されていても、最低限 ゼン先生:一人一人のことを考えて、その人にとって一番 ゼン先生 のことはできるようなシステムになっている。ま、それで 適切で、有効な栄養管理をする、それこそが栄養管理の意 いいんだ、栄養管理なんて、その程度のものなんだ、と言 味だと思うんですよ。それなのに、みんな、同じ内容の管 われたらそれまでなんですが。 理をすれば、それで最低限のことは実現する、それって、 小越先生:そんな状況がいやだから、いろいろ栄養管理の 小越先生 なんか、物悲しいものがありますよね。 勉強もしてきたし、啓発活動もしているし、教育もしてい 小越先生:確かに、そうだ。血が流れていない、そういう 小越先生 るし、ということなんだよな。 ことだな。みーんな、違う組成の血が流れてるんだよ、人 ゼン先生:そうですよ。普及すればいい、ということでは ゼン先生 間は。だから、みんな、それぞれにとっての栄養管理は違 ないでしょう?先生、JSPEN を活発に活動させようとした、 うんだよ。そこが大事だな。 最初の意図は、こういうことだったのですか?何も知らな ゼン先生:そうです。それを言って欲しかったんです。胃 ゼン先生 くても、とりあえずの栄養管理はできるようにしよう、と 瘻はダメ、だから CV ポートを使う。なんか、とんでもな いうことだったのですか? い方向へ栄養管理が流れているように思います。本当に、 小越先生:最終的には、栄養障害で苦しむ患者がいないよ 小越先生 本当に、どういう栄養管理をしたら意味があるのか、もっ うにしたい、ということが目的なんだけどな。 と考えないといけないと思います。 【今回のまとめ】 1. 2015 JSPEN in 神戸まで 100 日を切りました。もうすぐです。発表のある方、しっかり準備し てください。座長の方、そのテーマに関連した領域のエビデンスとガイドラインを押さえてお いてください。 2. ついに、日本の最東端、納沙布岬へ行って、日本で一番早い『日の出』を見てきました。見る ことができました。よかった。 3. 胃瘻問題の結果として、 胃瘻問題の結果として、CV CV ポートを使用する患者が増えているようです。便利だし、儲かるし、 管理は簡単だし、ということのようです。 4. 正しい管理ができているのでしょうか。体重が違っても同じ輸液バッグがぶら下がっている、 そんな管理になっているのではないでしょうか。 そんな管理になっているのではないでしょうか。CV っているのではないでしょうか。CV ポートを理解した管理方法が実施されてい るのでしょうか。 5. 胃瘻の適応?そうじゃないのです。栄養管理の適応があるのかを判断し、その結果として栄養 管理実施経路を考えるのです。そうすれば、医学的に、どの栄養管理実施経路が適正なのかが 明らかにわかります。それが CV ポートとなる患者さんは、本来はほとんどいないはずです。 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