平成26年度「大学教育再生加速プログラム」選定状況

平成26年度「大学教育再生加速プログラム」選定状況
(1)選定件数
申請区分
テーマⅠ
テーマⅡ
(アクティブ・ (学修成果の
ラーニング)
可視化)
9
件 数
※うち共同申請0件
8
※うち共同申請0件
テーマⅠ・Ⅱ
複合型
21
テーマⅢ
(入試改革)
3
テーマⅢ
(高大接続)
5
※うち共同申請1件
※うち共同申請0件
※うち共同申請0件
テーマⅠ・Ⅱ
複合型
テーマⅢ
(入試改革)
テーマⅢ
(高大接続)
合 計
46
※うち共同申請1件
(2)参加大学等数
申請区分
大
学
短
期
大
学
高
等
専
門
学
校
合
計
テーマⅠ
テーマⅡ
(アクティブ・ (学修成果の
ラーニング)
可視化)
合 計
国立
1
1
4
2
3
11
公立
1
1
1
0
1
4
私立
5
4
13
1
1
24
小計
7
6
18
3
5
39
公立
0
0
0
0
0
0
私立
0
1
3
0
0
4
小計
0
1
3
0
0
4
国立
2
1
1
4
公立
0
0
0
0
私立
0
0
0
0
小計
2
1
1
4
国立
3
2
5
2
3
15
公立
1
1
1
0
1
4
私立
5
5
16
1
1
28
合計
9
8
22
3
5
47
(注1)共同申請している取組があるため、(1)(2)の合計は一致しない。
(注2)申請可能件数は1大学等につき1件である。
平成26年度「大学教育再生加速プログラム」選定結果一覧
※申請大学等名の「○」は共同申請における代表校
【テーマⅠ(アクティブ・ラーニング)】
整理番号 設置形態
申請大学等名
1
国立
徳島大学
2
公立
県立広島大学
3
私立
立正大学
4
私立
京都光華女子大学
5
私立
徳山大学
6
私立
福岡工業大学
7
私立
崇城大学
8
国立
仙台高等専門学校
9
国立
明石工業高等専門学校
【テーマⅡ(学修成果の可視化)】
整理番号 設置形態
申請大学等名
1
国立
横浜国立大学
2
公立
北九州市立大学
3
私立
八戸工業大学
4
私立
東京女子大学
5
私立
新潟工科大学
6
私立
福岡歯科大学
7
私立
富山短期大学
8
国立
阿南工業高等専門学校
【テーマⅠ・Ⅱ複合型】
整理番号 設置形態
申請大学等名
1
国立
宇都宮大学
2
国立
金沢大学
3
国立
山口大学
4
国立
長崎大学
5
公立
大阪府立大学
6
私立
共愛学園前橋国際大学
7
私立
芝浦工業大学
8
私立
玉川大学
9
私立
東京電機大学
10
私立
東京理科大学
11
私立
創価大学
12
私立
産業能率大学
13
私立
金沢工業大学
14
私立
京都外国語大学
15
私立
関西大学
16
私立
関西国際大学
17
私立
○比治山大学、比治山大学短期大学部
18
私立
宮崎国際大学
19
私立
京都光華女子大学短期大学部
20
私立
福岡医療短期大学
21
国立
岐阜工業高等専門学校
【テーマⅢ(入試改革)】
整理番号 設置形態
申請大学等名
1
国立
お茶の水女子大学
2
国立
岡山大学
3
私立
追手門学院大学
【テーマⅢ(高大接続)】
整理番号
申請大学等名
1
国立
千葉大学
2
国立
東京農工大学
3
国立
愛媛大学
4
公立
三重県立看護大学
5
私立
杏林大学
大学教育再生加速プログラム委員会 委員長所見
このたび、大学教育再生加速プログラム委員会は、平成26年度「大学教育再生加速
プログラム」について、本年4月に申請のあった250件(254大学・短期大学・高
等専門学校)の事業に関して、学校種や設置形態等のバランスに配慮しつつ審査を行い、
46件(47大学等)を採択することとした。
なお、採択大学等の設置形態別でみると、国立15校(11大学、4高等専門学校)、
公立4校(4大学)、私立28校(24大学、4短期大学)となった。
採択率は約20%であり、厳しい審査を経て採択されたこれらの事業は、これまでの
GP事業等により実施された教育改革に関する実績を踏まえ、アクティブ・ラーニング、
学修成果の可視化、入試改革・高大接続について高い目標を持って臨むものである。
学長の強力なリーダーシップの下、具体的かつ意欲的な成果、他大学への波及効果、
補助事業終了後の高い継続性が見込まれ、いずれも公費を投入する事業としてふさわし
いものとなっている。
採択された大学の内訳は、過去実施されたGP事業に比べると国公立の割合が低く、
私立の割合が高くなっており、あらゆる層の大学で教育改革が着実に行われていること
を示している。また、比較的財政基盤が弱いと考えられる小規模校も数多く採択された。
このような教育改革の広がりを確認できたことは、長く高等教育に関わるものとして、
極めて感慨深いものがある。
残念ながら不採択となった取組についても、建学の理念や過去の教育改革の実績を踏
まえた魅力的なものが多数見られた。
その一方、申請要件を満たさない若しくは曖昧な表現によって、申請要件を満たして
いるか否かを不明確にしたまま申請するものや、設備やシステムの整備のみが事業目的
に据えられるなど、事業の趣旨を理解していないと思われる取組が大変数多く見られた
ことは残念である。
大学教育改革にあたっては、全教職員がその目的や趣旨を理解することが必要である
ため、今一度十分な検討を行ったうえ、学内資源の活用等により可能な限り事業を実施
し、改革の意思を貫いていただきたい。
事業の趣旨・内容等不明であった点等については、文部科学省の担当部局に確認する
など、今後の取組に活かすべく積極的な対応を期待したい。
今回採択した46件は、現在の高等教育が抱える課題に対して一定の方向性を示唆す
るものと考えられるが、各大学に対しては更に国民の期待に応えるため、
・
学長の強いリーダーシップによる、全学一丸となった事業の実施
・
計画の確実かつ迅速な実施
・
補助期間終了後の自立的な事業の継続に向けた計画の策定・実施
・
今回の事業の学内外への普及
・
絶えず社会から評価を受けるとともに、それに基づいた改善の実施
・
補助金の適正な管理・執行
について、特にお願いしたい。
大学改革は本来、大学の自助努力によって行われるものである。しかし学生の受け手
である地域社会や産業界が大学に求める期待は過去とは大きな違いがあり、この変化に
大学の自助努力のみで対応することは限界がある。このため、国として進めるべき改革
の方向性に合致した取組については、積極的に支援する必要がある。
「大学教育再生加速プログラム」は、優れた取組を選定・集中的に支援し、その活動
を波及させることにより大学教育全体の向上を図るものであり、限られた予算の中で政
策課題に対応するためには、最小の投資で大きな効果が得られるこのような事業こそ継
続・発展させるべきである。
このため、文部科学省に対しては新たな課題に対応すべく、「大学教育再生加速プロ
グラム」の骨格は維持しつつも申請要件については常に見直しを行うとともに、時々の
社会的要請に添ったテーマを新設し、大学における改革意識を途絶えさせないことを強
く求めるものである。
社会において求められる人材は高度化・多様化しており、採択・不採択校更には未申
請校の別なく、大学教育の質的転換に取り組み、これまで以上に教育内容を充実させ、
学生が徹底して学ぶことのできる環境を整備する必要がある。
特に採択校に関しては、多額の国費を投入し事業を実施するわけであるから、その責
任は重大である。各大学がこのことを明確に認識し、真に社会から求められる人材を育
成することを強く期待している。
平成26年8月20日
大学教育再生加速プログラム委員長 河田 悌一