フライヤー(PDF) - 文化庁メディア芸術祭 国内巡回事業

文化庁メディア芸術祭国内巡回事業 | 北九州市漫画ミュージアム 特別企画
越 境 するマンガとメディア
2014 年
9 月 6 日(土)─28 日(日)
開場時間:
11:00 ─ 19:00
(入館は 18:30 まで)
会場:
入場無料
北九州市漫画ミュージアム 5F 企画展示室
休館日 毎週火曜日/ 9 月 23 日(火・祝)
は開館、翌 24 日(水)
は振替休館
●主催:文化庁 ●共催:北九州市漫画ミュージアム ●企画/運営:一般財団法人
NHK インターナショナル
http://jmaf-promote.jp/
近年日本のマンガは、全世界規模で
翻 訳・出 版 が 行 われ、 さらにアニ
メーション等のメディアミックスによ
り注目を集めています。 本企画展で
は、 国境を超え、さらにはプロとア
マチュアにある創作環境、マンガと
アニメーションの表現形式などが流
い
ま
動化しているマンガとメディアの現在
を、 5 つの章立てにより紹介します。
*
から
本展では、バンド・デシネ
(BD)
影響を受け、また BD にも影響をあた
える作家・作品として、荒木飛呂彦
氏の『ジョジョリオン─ジョジョの奇妙
(第 17 回文化庁メディア
な冒険 Part8 ─ 』
芸術祭マンガ部門大賞)
を紹介します。
マンガの展示作品は、1 話分の直筆マ
ンガ原稿や色鮮やかなイラストの複
製を一挙に見せ、迫力のある展示を
実施します。 さらに、ゲストによる
トークイベントや上映により、
「越境す
るマンガとメディア」を多面的にご紹
介します。
*フランス語圏で制作されたストーリーマンガ
『ジョジョリオン─ジョジョの奇妙な冒険 Part8 ─』荒木 飛呂彦
©LUCKY LAND COMMUNICATIONS / SHUEISHA
展示
第
1章
*マンガ作品の展示物には、直筆マンガ原稿(原画)
のほか、複製原画も含まれます。
グロー バル 化 する M A N G A と B D
90 年代後半以降、日本マンガの海外での翻訳出版や、 通称「ガイマン」と
呼ばれる海外作品の翻訳マンガの隆盛など、日本式の MANGA とバンド・デ
シネ( BD )の関係はより緊密になりつつあります。 ここでは MANGA とバン
ド・デシネ( BD )の相互に影響を与えている作品・作家を紹介します。
展示作品
ジョジョリオンージョジョの奇妙な冒険 Part8― | 荒木 飛呂彦
第 17 回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞 直筆マンガ原稿
塩素の味 | バスティアン・ヴィヴェス/訳:原 正人
第 17 回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞 複製原画
ちいさこべえ | 望月 ミネタロウ/原作:山本 周五郎
第 17 回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞 複製原画
『ちいさこべえ』© 望月ミネタロウ・山本周
五郎/小学館
はちみつ色のユン | ユン/ローラン・ボアロー
『塩素の味』©Bastien VIVES/Casterman
/Shogakukan-ShueishaProductions
Co., Ltd
第 17 回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞 予告編映像、 関連資料
第
2章
マ ニ ア 誌 の 活 躍 とジャン ル の 流 動 化
少年/少女/男性/女性と年齢・性別の属性により編集される古典的なマ
ンガ雑誌。 その枠に収まらないマンガ雑誌は、かつては「マニア誌」とも呼
ばれました。 近年存在感を高めているこうした雑誌の連載作品から、 属性
を越境する作品群を一堂に紹介します。
展示作品
昭和元禄落語心中 | 雲田 はるこ
第 17 回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞 原画
それでも町は廻っている | 石黒 正数
第 17 回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞 原画
アリスと蔵六 | 今井 哲也
第 17 回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞 複製原画
第
3章
『昭和元禄落語心中』© 雲田はるこ/講談社
『それでも町は廻っている』© 石黒正数/少
年画報社
『アリスと蔵六』© 今井哲也/徳間書店
役 割 と 存 在 感 を 増 す ウェブ コミック
PC のディスプレイと紙上での画面構成が変わらない 4 コマものが主流だった
日本のウェブコミック。 近年はストーリーマンガ作品も増加し、 媒体の特徴
を生かした表現手法も数多く見られます。ウェブ媒体発の作品から、ウェブ
コミックの現状を伝えます。
展示作品
ひきだしにテラリウム | 九井 諒子
第 17 回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞 複製原画
夏休みの町 | 町田 洋
第 17 回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞 複製原画
『ひきだしにテラリウム』© 九井諒子/イースト・プレス
『夏休みの町』©matidayou
第
4 章 「 マ ン ガ 」は どこま で 越 境 す る の か
マンガを中心に、多様な表現形態や手法を複合する意欲的な作品を展示し
ます。 マンガと音楽のコラボレーション作品や、マンガ・アニメーション双
方の作品を制作する作家の視点から、マンガ表現の豊かさを紹介します。
展示作品
紙巻きオルゴール漫画 |
ミエルレコードwith OTOWA 代表 石崎 孝多、 萱島 雄太、 杉山 三
第 17 回文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査委員会推薦作品 オルゴール・マンガ
Airy Me | 久野 遥子
第 17 回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門新人賞 作画資料
へび苺 | 久野 酸素
マンガ作品 作画資料
『紙巻きオルゴール漫画』©Mierurecord/SanSugiyama/
YukoUramoto/IdumiOkaya/HiromiKado/EmiFukasaku/
Mashiyu/MikiYamamoto
写真 : するめフィルム
『 Airy Me 』©2013 Kuno Yoko All Rights Reserved.
第
5章
自 主 制 作 ア ニ メー ション や 同 人 マ ン ガとキャリア パ ス の 多 様 化
自主映画の制作集団・DAICON FILM 出身の庵野秀明監督など、1980 年代
には自主制作アニメーションでキャリアを積んだ映像作家が、商業アニメー
ションの世界で活躍し始めました。 近年は、デジタル技術による制作環境
が汎用化したこともあり、 既存の企業には属さず、 少人数のグループワー
クを軸に商業アニメーション作品を手がけることも不可能ではありません。
展示作品
本章では、 創作同人誌の即売会として多くの個性的な作家を輩出してきた
「コミティア」の資料を展示し、マンガ界のキャリアパスの多様化について
示します。また、 吉浦康裕監督『サカサマのパテマ』の作画資料を展示し、
あわせてトークイベントでは、こうした制作者のキャリアパスの現状につい
て掘り下げます。
展示資料
サカサマのパテマ | 吉浦 康裕
中村 公彦氏と「コミティア」
第 17 回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞 設定画
第 17 回文化庁メディア芸術祭功労賞 ティアズマガジン、 関連資料
イ ベ ント
上映
『はちみつ色のユン』 *先着順(申込不要)
9/6(土)14:00 ─ 15:15
定員 60 名 会場:企画展示室 C
朝鮮戦争後の韓国では、 多くの子どもが養子として祖国を後にした。 その中の一人「ユン」は、ベルギーのある一家に
“家族”
として迎えられた。 韓国系ベルギー人のユン監督が自身の半生を描いたマンガをもとに、ドキュメンタリー映画
監督ローラン・ボアローと共同監督したアニメーション。 現代のソウル、そして 1970 年当時のユン監督が写された 8
ミリフィルムや記録映像による実写と、 手描きや CG による 3D アニメーションといった多彩な手法でシーンを描き分け、
アニメーション表現の可能性を切り拓く。 肌の色が違っても、 血のつながりがなくても、 愛に満ちている
“家族”のあり
方を本作は物語っている。
トーク & 上映
吉浦 康裕『サカサマのパテマ』
*要事前申込
『はちみつ色のユン』©Mosaïque Films - Artémis
Productions - Panda Média - Nadasdy Film - France
3 Cinéma – 2012
上映作品: ドキュメンタリー・アニメーション『はちみつ色のユン』ユン/ローラン・ボアロー
第 17 回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞
9/14(日)13:30 ─ 17:00
会場:企画展示室 C
『サカサマのパテマ』の監督・吉浦康裕氏を迎え、 演出技法や制作の舞台裏、 個人・少人数によるアニメーション制作
の可能性についてトークを展開します。トーク終了後、
『サカサマのパテマ』を上映します。
13:30 ─ 15:00
15:15 ─ 17:00
トーク 出演:吉浦 康裕監督(映像作家)
『サカサマのパテマ』©Yasuhiro YOSHIURA /
Sakasama Film Committee 2013
劇場アニメーション『サカサマのパテマ』吉浦 康裕
第 17 回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞
トーク
原 正人「グローバル化する MANGA とバンド・デシネ」
第 17 回マンガ部門新人賞受賞作品『 塩素の味 』や、 ニコラ・ド・クレシー
の一連の作品など、 バンド・デシネ翻訳の第一人者・原正人氏と、マンガ
部門の審査委員を務めるヤマダトモコ氏を迎え、グローバル化するマンガに
ついてなど、お話しいただきます。
*要事前申込
術祭マンガ部門審査委員)
竹熊 健太郎「オンラインマガジン『電脳マヴォ』の挑戦」
*要事前申込
会場:企画展示室 C
出演: 原 正人(翻訳家・海外マンガ研究家)
ヤマダ トモコ(明治大学米沢嘉博記念図書館/第 16・17・18 回文化庁メディア芸
トーク
第 17 回マンガ部門新人賞受賞作品『夏休みの町』
( 町田洋)を世に送り出し
たのは、 出版社ではなく個人が立ち上げたオンラインマガジン「電脳マヴ
ォ」でした。 編集長の竹熊健太郎氏、ゲストに新進気鋭のマンガ家・庄司
二号氏を迎え、 町田洋作品のお話を交えつつ、これからのマンガ界におけ
るウェブコミックの役割や可能性についてお話しいただきます。
9/15(月・祝)14:00 ─ 16:00
*要事前申込
9/23(火・祝)14:00 ─ 16:00
会場:企画展示室 C
出演: 竹熊 健太郎(京都精華大学マンガ学部教授/ 「電脳マヴォ」編集長)
ゲスト: 庄司 二号(マンガ家)
のイベント申し込み方法 定員 60 名。各イベントの前日までに下記の方法でお申込みください。定員になり次第、受付を終了させていただきます。
【電話でのお申込み】
①漫画ミュージアム」にお電話ください。 TEL:093-512-5077 ②氏名・参加人数・年齢・ご連絡先(電話番号)をお伝えください。
<グループでのお申し込み>
電話・E メール共に、グループでのお申し込みも可能です。 グループで申し込まれた場合、 当日
会場での受付は全員まとめてのご入場になります。 個別に来場される場合は、 参加者それぞれの
お名前をあらかじめお知らせください。
【 E メールでのお申込み】
必要事項を明記のうえ、下記メールアドレス宛てに送信して下さい。
メールの受信確認後、イベント参加の可否をご連絡いたします。
《必要事項》 <件名>各イベント名 <本文>氏名(フリガナ)
・参加人数・年齢・ご連絡先(電話番号)
※年齢とご連絡先は代表者のみ。
● お申し込み
E メールアドレス : [email protected]
9/7(日)
・20(土)
・21(日)
・28(日)14:00 ─ 17:45
上映
文化庁メディア芸術祭─上映プログラム─ *先着順(申込不要)
会場:企画展示室 C
文化庁メディア芸術祭の受賞作品を中心に、 3 つのテーマでパッケージした
プログラムを一挙上映します。
14:00 ─ 15:00
15:10 ─ 16:00
16:15 ─ 17:45
Portrait of Japanese Animation ─日本の映像描写
Beyond the Technology ─テクノロジーを越えて
Animated Short 2014 ─短編アニメーション 2014
『 Airy Me 』©2013 Kuno Yoko
『ようこそぼくです選』©2013 Manabu Himeda
このほか、 文化庁メディア芸術祭と第 17 回文化庁メディア芸術祭受賞作品を、 映像やパネルで紹介します。 また、 第 17 回マンガ部門受賞作品の閲覧コーナーも設置します。
会場
MAP
北九州市漫画ミュージアム
http://www.ktqmm.jp
博多から
〒802-0001 福岡県北九州市小倉北区浅野二丁目 14-5 あるある City5 階・6 階
営業時間:11:00 ─ 19:00 ( 入館は閉館の 30 分前まで ) 休館日:毎週火曜日
お問い合わせ先:北九州市漫画ミュージアム
TEL:093-512-5077
JR 小倉駅新幹線口から徒歩 2 分
北九州市漫画ミュージアムは、 市ゆかりの漫画家の業績の顕彰を中心に、 漫画文化の魅力をひろく伝えるべく、 市直営
の文化施設として 2012 年 8 月に開館しました。これまでにも、 市ゆかりの漫画家の作品だけでなく、 漫画・アニメーシ
ョン・フィギュアと様々なテーマで企画展やトークイベントを開催してきました。 子どもから大人まで、 幅広い世代が集う
場となることによって、まちの個性づくりや魅力づくり及び賑わいの創出にもつなげていくことを目的としています。
「北九州国際漫画フェスタ」
日本のマンガは今や世界中で親しまれ、 北米の「アメリカン・コミック」や欧州
の「バンド・デシネ( BD )」と肩を並べるグローバルな文化として高く評価され
ています。 いっぽう日本国内でも、 海外マンガの翻訳版、 通称「ガイマン」の
出版が近年富に増えています。 国境を越えて広がるマンガの魅力と可能性を、
文化庁メディア芸術祭国内巡回事業のほか、 2 つの展示とイベントで多面的に
紹介します。 国やジャンルやメディア、 様々な境界を越えて広がり続ける漫画
の豊かな可能性を体感できるイベントです。
1.
ニコラ・ド・クレシー展『京都手帳 CARNETS DE KYOTO 』
主催:アンスティチュ・フランセ九州、北九州市漫画ミュージアム
2. IKKI TO THE NEXT STAGE!! 北九州編
主催:小学館『 IKKI 』編集部、北九州市漫画ミュージアム
特別協力:横手市増田まんが美術館、京都国際マンガミュージアム
3.
イベント:五十嵐大介 × 西島大介トークライブ
9 月 27 日(土) 14:00 ─ 16:00 会場:企画展示室 C
文化庁メディア芸術祭はアート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの 4 部門において優れた作品を顕彰するとと
もに、 受賞作品の鑑賞機会を提供するメディア芸術の総合フェスティバルです。 平成 9 年度( 1997 年)の開催以来、 高い芸
術性と創造性をもつ優れたメディア芸術作品を顕彰し、 受賞作品の展示・上映や、シンポジウム等の関連イベントを実施する
受賞作品展を開催しています。 昨年度[第 17 回]は、 過去最多となる世界 84 の国と地域から 4,347 点の作品の応募があり、
文化庁メディア芸術祭は国際的なフェスティバルへと成長を続けています。 また、 文化庁では、メディア芸術の創造とその発
展を図ることを目的に、文化庁メディア芸術祭の受賞作品を国内外で広く紹介する多彩な事業を実施しています。 海外・国内
展開や創作活動支援等の関連事業を通じ、次代を見据えたフェスティバルを目指しています。
文化庁メディア芸術祭国内巡回事業
「文化庁メディア芸術祭国内巡回事業」は、国内各地のメディア芸術関連施設やフェスティバル等にて文化庁メディア芸術祭の受賞作品を中心に上映・展示す
る文化庁メディア芸術祭の関連事業です。
第 18 回(平 成 26 年 度 )
文化庁メディア芸 術 祭
作品募集:2014 年 7 月 7 日(月)─ 9 月 2 日(火)
受賞発表:2014 年 11 月下旬
受賞式:
2014 年 2 月 3 日(火)
受賞作品展: 2015 年 2 月 4 日(水)─ 2 月 15 日(日)*2/10(火)休館
会場:国立新美術館
(東京・六本木)他
Facebook: http://www.facebook.com/JapanMediaArtsFestival
Twitter: @JMediaArtsFes
問い合わせ先:文化庁メディア芸術祭国内巡回事業事務局(NHK インターナショナル内)| mail: [email protected]
NHK インターナショナルは、文化庁が主催する文化庁メディア芸術祭の関連事業である「国内巡回事業」の企画運営を受託し、日本のメディア芸術の発展に努めています。 http://j-mediaarts.jp
http://jmaf-promote.jp/