簡単災害対策 b-NAS

◇MYNOS-2014 年 7 月号-
簡単災害対策 b-NAS
----- バックアップテープを別ロケーションに自動転送 ----IBMi(AS/400)をご利用のお客様で、災害対策といいますと、サーバーの二重化、高価な複製
ソフトウェアの導入が必要であり、敷居が高いです。
とりあえず、一日の業務終了後のバックアップデータが、別の拠点に退避できていれば十分と
いうお客様向けに作成したのが b-NAS(backup NAS)です。
■前提条件
IBMi V5R4 以上
ハードディスクに、保管対象と同じ容量の DISK 空きスペースが必要です。
■しくみ
仮想テープ装置に、バックアップを取得して、その内容を FTP で NAS に転送します。
お客様でご利用されている、日次バックアッププログラムのテープ装置名を、仮想
テープ装置名に変更するだけで、b-NAS と連動できます。
バックアップ世代管理は、1世代のみの b-NAS1 と7世代保管の b-NAS7 があります。
ローカルに保存したイメージを、NAS の複製機能を使用して、遠隔地の NAS にコピ
ーします。
■価格
b-NAS:80万円~ (作業費用)
NAS(Iomega ix2 推奨)は別途ご購入いただく必要があります。
■サポート
弊社 HELPDESK 契約の範囲で対応のため、ご契約のお客様は追加費用不要。
■メリット
1.比較的安価に、日次バックアップデータを別ロケーションに退避できま
す。
2.お客様がご利用の社内ネットワークを利用する限り、ランニングコスト
はかかりません。(弊社ヘルプデスク契約を結んでいるお客様の場合)
■注意点
1.バックアップは自動転送しますが、復元は手動操作になります。
2.IBMi から同じロケーションの NAS への保管は、同一 LAN 内であるため、比較的
短い時間で終了しますが、遠隔地への転送は、バックアップするデータ量と、回線
速度に依存します。回線速度につきましては、ご相談ください。
例)B フレッツで実質 30Mbps の速度の回線で、バックアップデータ 50GB を転送す
る場合
30Mbps =>1秒あたり、30 メガビットの転送速度 =>3.75 メガバイト/秒
よって、50GB を転送するには
50GB×1024 ÷ 3.75 ≒ 13653.3 秒 ≒ 228 分 ≒ 4時間
バックアップ完了後に、NAS 間のコピーに約4時間かかる事が予想されます。
解説:ITPS 第一部
木股修一