山形大学理学部 地球環境学科 地質現象に時間目盛を刻む 准 教 授 専門分野 地質年代学 キーワード 放射年代測定,K-Ar法,Ar-Ar法,同位体,質量分析 岩田尚能 IWATA Naoyoshi 研究紹介 相談・要望に応じられる分野 ・技術相談:地質年代測定,質量分析 ・出張講義等:地球環境学,地球惑星科学,南極観測 図 放射性親核種は特有の半 減期で放射起源の娘核種へと 壊変する.両者の比は時間とと もに増加する.親核種と娘核種 の同位体比から半減期数がわ かり,半減期数と半減期の長さ から,年代値が求められる. 火山噴火や岩体形成などの地質現象がいつ起こったかを推定する方法 の1つに,放射年代測定があります.放射性核種が一定の半減期で崩壊す ることを利用するこの方法で,私は火山や深成岩体の形成過程を調べてい ます. これ まで,K-Ar年代測定法とその発展形であるAr-Ar法を用いて,東日本 の花崗岩体(阿武隈・北上地域)や,東南極・やまと山脈,ナピア岩体,断層 活動によって出来るシュードタキライトなどの形成年代を明らかにしてきまし た. 地球の歴史を明らかにするためには,時間情報が不可欠です.より確から しく・精確な年代値を求めるために,努力しています. 利用研究設備 放射年代測定には,質量分析計という分析装置を利用します.地球環 境学科では,Ar同位体分析用の質量分析計と,ICP質量分析計を保有し ています.現在はK-Ar法による年代測定を主に行っていますが,将来は レーザーを用いたU-Pb年代測定にも挑戦したいと考えています. Ar同位体分析用質量分析計 ICP質量分析計 ■ 連絡先(E-mail): iwata(^^)sci.kj.yamagata-u.ac.jp ((^^)→@) ■ HP: http://ksgeo.kj.yamagata-u.ac.jp/~iwata/personal/index-j.html
© Copyright 2024 ExpyDoc