一般入試 A 日程
1
動物の組織の特徴を問う問題です。
問1 ひとつの独立した個体は多様に分化したいろいろな細胞からできています。その
ような多細胞生物は同じような形とはたらきをもった細胞が一定の秩序をもっ
て集まります。このような細胞の集まりを組織といい、何種類かの組織が集まっ
て一定のはたらきをするものを器官といいます。
問2 動物の組織は4つに大別されます。4つの組織とは、体の外表面と内表面を覆う
上皮組織、細胞間物質を含む結合組織、収縮性を有する細胞から成り運動に働く
筋組織、ニューロンから成り刺激を伝える神経組織です。これらの組織の名称と
特徴はしっかり整理しておきましょう。
問3 上皮組織は体表や消化管表面をおおい、腺は上皮組織に含まれます。結合組織は、
真皮、骨、軟骨、血液がその代表例です。筋組織では、骨格筋や心筋はしま模様
(横紋)を有する特徴的な構造を有し横紋筋といいます。また内臓の消化管や毛
様筋などはしま模様(横紋)を有さない平滑筋といいます。代表的な例は教科書
で確認して覚えておきましょう。
2
精子の形成について問う問題です。 問1 精子に変形する前の細胞を精細胞とよびます。 問2 始原生殖細胞から精子が形成される(イ)~(カ)の過程で、体細胞分裂が行な
われているのは、精原細胞が増殖する過程です。従って、(a)の(イ)が正答で
す。また、減数分裂が行なわれているのは、一次精母細胞が精細胞になる過程で
す。従って、(c)の(エ)と(オ)が正答です。
問3 減数分裂では、精母細胞の核相は 2n ですが、減数分裂により生じた精子の核相
はnとなります。従って正答は n または 1n です。 問4 精子は、頭部、中片、尾部から構成されます。頭部には核が含まれ、その先端部
には核をおおうように先体が形成されます。中片にはミトコンドリアと中心体
(中心粒)が含まれ、尾部は中心体から伸びたべん毛で構成されています。従っ
て、(d) 中心体と(e) ミトコンドリアが正答です。 3
条件遺伝子について問う問題です。 問1 黒色のPから生じる配偶子の遺伝子型はBg、白色のPから生じる配偶子の遺伝
子型はbGなので、F1 の個体の遺伝子型はBbGgとなります。 問2 F1 の個体の遺伝子型はBbGgなので、その個体から生じる配偶子の遺伝子型
とその比率はBG:Bg:bG:bg=1:1:1:1となります。
問3 黒色のPから生じる配偶子の遺伝子型はすべてBg、F1 の個体から生じる配偶
子の遺伝子型は問2で解答した通りなので、その交配によって生じる個体の遺伝
子型とその比率はBBGg:BBgg:BbGg:Bbgg=1:1:1:1と
なります。
問4 遺伝子Bは単独で黒色の形質を発現するのに対し、遺伝子Gは遺伝子Bが同時に
存在する場合にのみ灰色の形質を発現する条件遺伝子です。そのため、BBGg
とBbGgの個体は灰色、BBggとBbggの個体は黒色となります。 問5 白色の形質は、条件遺伝子Gの遺伝子型に関わらず、遺伝子Bが劣性ホモ(bb)
の場合に発現するので、F2の中で白色の個体の遺伝子型はbbGG、bbGg、
bbggとなります。 4
(1)視覚器の光受容のしくみについて問う問題です。
問 1 網膜には 2 種類の視細胞が存在します。錐体細胞は網膜の中央付近に密集して分
布し、色を識別する細胞です。一方、桿体(杆体)細胞は網膜の周辺部に多く分
布し、色を区別できませんが、錐体細胞より弱い光を受容できます。従って、視
細胞Aは錐体細胞、視細胞Bは桿体細胞です。
問2 ①視細胞Aが密集して分布する網膜の中央部分を黄斑といいます。黄斑の中心部
には錐体細胞のみが分布する部分があり、ここを中心窩とよびます。従って、正
答は黄斑または中心窩です。
問3 暗いところから急に明るいところにでると、まぶしくてものが見えにくくなるの
は日常よく経験することです。これは光によって視細胞に含まれる色素が急激に
分解され、視細胞が過度に興奮するためです。しかし、色素が分解されるにつれ
て視細胞の光に対する感度が低下し、しだいにものが見えるようになります。こ
の現象を明順応といいます。
(2)盲斑の位置を図1により確認し、盲斑が存在する理由を問う問題です 問1 図1の+ 印を見つめた状態で、目を近づけたり遠ざけたりすると、ある位置で●
印が見えなくなります。これは●が網膜の視細胞が存在しない部位に結像するた
めです。従って(c)が正答となります。 問2 網膜の細胞は視神経と連絡しています。視神経が網膜を貫いて眼球の外に出る部
分を視神経乳頭とよび、ここには視細胞が存在しません。視神経乳頭に像が結像
しても見えないため、この部分を盲斑または盲点とよびます。従って、盲斑(盲
点)または視神経乳頭が正答です。