M#M - Tsukuba SCORE

スタックの高さの特徴付けによる
言語が決定性文脈自由でないことの証明
言語が決定性プッシュダウン機械で
受理できない原因を一部解明!
M M M M M
{ # , # # | M 1} が決定性文脈自由言語でないことが,
次のように示せる.
M M
# を読み終わった段階でのスタックは 殆ど空 である.
M
M の情報がスタックに残っていないので # を検査できない.
上里 友弥 U発表者V
南出 靖彦
単純な入力の生成するスタックの周期性
+
入力が文字列 r の繰り返し r であるときには,
以下のどちらかの,分かりやすい計算の構造があらわれる:
R
スタックの高さは常に Cr 以下である;
Cw
k
または,スタックの内容に周期性が生じ ↵ ⇤ となる.
Uこの言語が決定性文脈自由でないこと自体は既に知られている (R- k).
V
決定性プッシュダウンオートマトン U.S.V の復習
.S.(j) = プッシュダウンオートマトン + 決定性
= 有限オートマトン + 状態
+ 決定性
状態とスタックトップの記号が,遷移の種類(" Q`
({"}
(⌃
:Z⇥
U昔から知られている性質であることがわかったので,再発見をしたに過ぎない (R).V
⌃)を決定する.
Z ⇥ [SPS]) ]
Z ⇥ [SPS, GP*G, Sla>( )])
M
はスタック全体で表現される
直前の結果から以下のことが分かる:
#M とのマッチングのためには ↵ 部まで TQT すると思われるが,
これは実際に以下の形で証明される:
定理 U下図も参照V
文字列 r を受理 , r を読んだあとに受理状態6 (✓ Z) に入る.
.*6G の例
{ M #M | M 1} , { M #K / + K , M #K 2 + M | M, K
.*6G ではない例
{ M #M + M | M 1} ,
1}X
r | r 2 {, #} , r は回文 X
⇤
入力テープの R 方向性とスタックの揮発性に基づく直感
K #M について K = M を検査するには,
K
R (相当の情報)を Tmb? し,
M
k TQT しつつ # とのマッチングを行うと思われる.
t, v を空でない文字列とする.任意の自然数 M について
M M
M 2
M M
t , t v, t v , . . . は受理されないが,t v は受理される
M
ならば,v を読んでいる間にスタックの高さが定数 Ht,v 以下になる.
M
(スタック全体で の表現を丁度 R つ分持っていることが本質で,スタックの内容を
補助テープとして持つようなチューリング機械によるマッチングを考えても,同様
の結果が示される.
)
マッチングするとスタックは殆ど空になる
スタックの高さが H 以下となるタイミングも分かる.すなわち,
受理状態に入る R 文字前には高さが H 以下になることが示せる:
結果として,受理時点のスタックは殆ど空になっているはずである.
実際に以下が成立する:
定理
t, v を空でない文字列とする.任意の自然数 M について
M
M
M 2
M M
t , t v, t v , . . . は受理されないが,t v は受理される
受理!
H
(マッチングを行っている,個数を比較している)
ならば,t
系
M M
R
M M
v 受理時点のスタックの高さが定数 Ht,v 以下になる.
M M M
{ # , # # | M 1} を受理する .S. が存在したとすると,
M M
# 受理時点のスタックの高さが定数 H,# 以下となる.
したがって,受理時点のスタックの高さは高々 H+R 程度になる.
M M
巨大な M について H+R は無視でき, # を受理した時点で:
スタックが殆ど空になっていることが分かった.
すなわち,スタックには M の情報が残っていないことが分かった.
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