K-REACH タスクフォース設立のご案内 近年、化学物質によるリスク削減を目的とした更なる手法の必要性や、国際調和に関す る議論が各国で展開されています。その中で世界有数の経済産業立国として成長を遂げた 韓国において、遂に段階的な法規制整備の韓国版 REACH「化学物質の登録及び評価等に関 する法律」 (以下、K-REACH)が 2015 年 1 月 1 日に施行されることになりました。 K-REACH は EU-REACH 規制の理念を多く取り入れており、登録,有害性評価及びリス ク評価等を通じて新規化学物質,既存化学物質及び川下製品を管理することを目的とした 法律です。2014 年 2 月 19 日に施行令(案)・施行規則(案)が公表されており、予備登 録の代わりに登録対象既存化学物質 1 トン以上の物質が選定された後に登録を進めてい く点が EU-REACH と異なります。しかし、施行令(案)・施行規則(案)が公表された後 にも変更を余儀なくされるべき箇所が既に判明しており、2014 年 10 月現在も登録及びサプ ライチェーン管理における最終的な手順が確立出来ていない状況が続いています。 2015 年 1 月 1 日の K-REACH 施行後から 2017 年の既存化学物質における最初の本登録に 至るまでの猶予期間があるとはいえ、実務上の諸問題を解決していくためには早急の対応 が必要です。 このような状況の中、スリーエス・ジャパン※1およびケムトピア※2は、共同事務局とな り、K-REACH の 2015 年 1 月 1 日施行に合わせて、確度の高い情報に基づいた実務レベル での登録戦略を話し合う場として日本における「K-REACH タスクフォース」を設立する運 びとなりました。韓国への化学物質登録に関連する多くの企業様に参画していただきたく、 ここにご案内申し上げます。 謹白 2014 年 10 月吉日 株式会社 スリーエス・ジャパン CHEMTOPIA Co., Ltd. 代表取締役社長 萩 田 孝 一 Representative Sang-Hee Park K-REACH タスクフォース設立の目的 K-REACH に関する最新情報を入手し、情報の解析と検討を行う場として有効活用するこ とを目的としています。 まずは、共同事務局から発信されるメールマガジンを経由した情報共有から開始します。 また、2014 年 11 月 14 日の WIL Research※3 法規制グローバルセミナー※4におけるケムトピ アによる講演を最初に、年に数回、スリーエス・ジャパンとケムトピア共催で国内外の専 門家を招いたセミナーを企画します。また、本登録までの手順を相互確認する勉強会を不 定期で開催します。なお、タスクフォースの活動期間は、最初の本登録 2017 年 1 月までの 活動とし、各メンバーに対してタスクフォースにおける活動上の責任を求めることはあり ません。 不定期開催研修会での検討事項 ・現行の有害化学物質管理法から変わる部分の確認(SIEF 形成の可能性等) ・2014 年 10 月に事前公告される登録対象の既存化学物質の解析と、2017 年の最初の本登 録までの 3 年の猶予期間で事業者が用意しておくべき登録に必要な情報の確認 ・安全性データ収集のために参照すべきガイドライン(OECD 準拠あるいは K-REACH 試験 ガイドライン)の確認 ・ 「物質」や「混合物」の化学物質安全性データシート(SDS) を川下ユーザーへの提供する ことの必要性とその手順 ・法定代理人(only representative:OR) を選定する際に注意すべき点 ・IT を利用した登録システムの運用方法(iuclid に代わり採用されるソフトウェアは?言語 環境は英語あるいは韓国語?等) 株式会社スリーエス・ジャパン http://www.3sjapan.com/ ※1 化学品や医薬品等の開発における安全性評価の業務に精通したドキュメント作成を中心とする プロフェッショナル集団。医薬品以外外にも化粧品、農薬、一般化学物質、医療機器などの開発 及び申請に関わるコンサルティング業務を有する。 スリーエス・ジャパンには、化学品、農薬及び医薬品コンサルティング企業として 10 年来の実 績があり、EU REACH や各国グローバル申請を手掛ける WIL Research 社との総代理店として CRO 事業を展開。また、化学品、農薬及び医薬品企業、アカデミア、官公庁からの約 400 名を 会員と有する安全性評価研究会※5 の事務局を長年務めるなど、安全性評価に携わる研究者の共 有フォーラムの運営の実績は広く認知されている。 ※2 ケムトピア株式会社 CHEMTOPIA Co, Ltd. http://www.chemtopia.net/jap/ 米国、欧州、日本等のグローバル登録業務や企業の貿易障壁の解消のための規制対応サービスを 提供している。GHS、バイオサイド及び K-REACH など政策研究事業にも専門家グループとして 活発に参画する。 3 年以上の化学物質の登録業務実績を有すべき、という法定代理人の選定基準を満たすコンサル ティング会社の一つで、既存化学物質の共同登録のパイロットプロジェクトにあたる「共同登録 委託事業」の遂行機関として選定され韓国当局からも高い信頼を得ている。 ※3 WIL Research http://WILresearch.com/chemicals 米国、ヨーロッパ、日本に拠点を置く株式非公開のグローバル CRO。医薬品・化学・農薬・食 品の安全性試験と化学品の欧州申請登録サービスを提供。 ※4 WIL グローバルセミナーの案内 「実務者のための欧州/アジア化学物質登録」 日時・場所:2014 年 11 月 14 日(金)13:00~18:30 第1部 欧州化学品登録の最新情報とその実践 第2部 アジア化学品登録の最新情報とその実践 問い合わせ先: 東京都千代田区大手町 2-6-1 [email protected] ※5 安全性評価研究会 Safety Evaluation Forum http://www.tanigaku.gr.jp/ 医薬品、化学品、農薬の毒性研究者の育成ならびに give and take をモットーとした意見交換の場 として年 3 回開催する「春のセミナー(関西)」「夏のフォーラム(長野県原村)」および「冬のセ ミナー(関東)」では、医薬品や化学品の安全性評価に関連したセミナーや意見交換の場を提供す る。 【参加申込みは WEB で】 https://3sjapan-s.cms2.jp/K-REACH/taskforce.html
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