記憶-資料

2015/4/17
1. 記憶の3過程
認知科学(認知心理学)
http://www.slis.tsukuba.ac.jp/~morita.hir
omi.gm/ug_psychology
3.記憶
情報を記憶システムに入力する過程⇒記銘
情報を記憶システム内に維持する過程⇒保持
記憶システム内の情報を検索し、再現する
過程⇒想起
2. 記憶の実験方法(単語の記憶の場合)
系列位置効果
1)再生法:記銘した単語を後で答える
テスト時
学習時
つくえ
きのこ
さくら
ゆかり
遅延時間
新近性効果
つくえ、さくら、
きのみ、?
単語リスト(系列)
初頭効果
・自由再生法
・系列再生法
こけほ
よさて
りなも
無意味つづりを用いた実験法
(エビングハウス)
保持期間中の活動の影響
1
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2)再認法:記銘した単語と、後で提示された
刺激とを照合する
テスト時
学習時
つくえ
きのこ
さくら
ゆかり
めだかいいえ
つくえ
はい
こうめ
はい
学習した単語と学習していない単語を混合
プライミング法
記憶の測定とは無関係な課題を行う
・単語完成課題→どんな単語に完成したか
□かり
強制選択法
テスト時
みみず、きのこ
みみず
つくえ、めだか めだか
ゆかり、らくだ
ゆかり
学習した単語と学習していない単語を対提示⇒どっちだ?
3)再学習法(エビングハウス):
完全に再生できるまで繰り返し学習
↓
所要時間あるいは所要回数を測定
保持されていれば、節約されるはず
所要時間あるいは所要回数の減少率を見る
時間の経過により節約率がどう変化するか
保持曲線(エビングハウス)
3.記憶のモデル(アトキンソンとシフリン)
外界からの刺激
感覚器官(目、耳など)
記憶システム
節約された試行数⇒保持された情報量
感覚貯蔵庫
一部
短期貯蔵庫
一部
長期貯蔵庫
ほとんどは崩壊
ほとんどは崩壊
2
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4.感覚記憶
スパーリングの実験
視覚的イメージ(アイコニックメモリー)
全体報告法
C F X
D L A
S N M
目に映ったもの全て
短期貯蔵庫へ
1秒以内に崩壊
50ミリ秒
凝視点
1~12文字を提示
マーカー
部分報告法
C F X
D L A
S N M
一瞬後
50ミリ秒
50ミリ秒間で6文字を認知し,保持できる?
12文字を提示
3
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5.短期記憶
聴覚的イメージ(エコイックメモリー)
耳に入った音の全て
短期貯蔵庫へ
数秒以内に崩壊
感覚記憶から一部を選択して貯蔵したもの
(言語化されている)
保持時間は15秒以下
リハーサル
容量は7±2項目(チャンク)
(マジックナンバー7)
保持の
単位
4