ソーシャルワーク論 A

2015 年度 前期 2 単位(1 年後期~2 年前期)
ソーシャルワーク論 A
対象学科・学年: 心理福祉学科 2 年
時
間: 前期:月曜日Ⅰ時限(9:00~10:30)
教
室: 前期:1 号館 144 教室
教
科
書: 社会福祉士養成講座編集委員会(2010)『相談援助の理論と方法(第2版)』中央
法規出版
1.担当教員
(1) 名前: 白川 充 (しらかわ みつる)
(2) 研究室:5 号館 4 階
(3) 連絡先:
(4) オフィスアワー: 木曜日(16:20~17:50)
(5) 主な研究・教育業績
東北福祉大学大学院修了(社会学修士)。日本社会福祉学会、日本ソーシャルワーク学会(理事)、
日本社会福祉教育学会(理事)所属。白澤ほか編(2014)『社会福祉士相談援助実習(第 2 版)』中央
法規(分担執筆)、米本ほか編著(2014)『相談援助実習・実習指導(第 2 版)』久美(分担執筆)、白
澤ほか編(2015)『社会福祉士相談援助演習(第 2 版)』中央法規(分担執筆)。
専門はソーシャルワーク論、担当科目はソーシャルワークに関する講義・演習・実習。
2.授業の目的
(1) 授業の目的
学生が相談援助の理論と方法について、この科目(ソーシャルワーク論 A)取り上げる範囲の概要を
理解することを目的とする。その内容と水準については、この科目が社会福祉士国家試験受験資格取
得「指定科目」であるため、厚生労働省指定の内容と水準となる。
(2) 到達目標
①厚生労働省が求める「相談援助の理論と方法」の内容と水準に到達すること。
②相談援助との定義と枠組みについて理解すること。
③相談援助における「人と環境の相互作用」に関する理論について理解すること。
④相談援助における「援助関係論」について理解すること。
⑤相談援助における「展開過程論」について理解すること。
⑥②~⑤の知識群に関する課題について論述できるようになること。
(3)心理福祉学科ディプロマポリシーとの関係
本科目は、心理福祉学科のディプロマポリシーのうち、主に「知識・技術」について、「広く社会に貢献
するために無限の人間の力を尊重する態度を持ち、それを実践するための福祉の知識と技術を身につ
けている」ことの達成を目指している。また同じく「知識・技術」について、「よりよい人間生活をめざし、医
療・福祉・教育などの他分野に渡り、人間理解と実践行動が取れる」ことの達成も目指している。
3.授業の概要
1
最初に、相談援助との定義と枠組みについて概説する。次にその理論的な今教となる「人と環境の相
互作用」について述べる。そのうえで相談援助における「援助関係論」と「展開過程論」を取り上げる。
それらを踏まえたうえで相談援助のために技術群として、アウトリーチ、契約、アセスメント、介入、モニタ
リング、面接、記録、交渉等の技術について解説する。最後に相談援助のための技術群について、総
合的な理解とそれをコンピテンスとする必要性について述べる。
4.授業の受け方・勉強の仕方
(1) 予習の仕方
教科書に沿って授業を展開するので、その該当箇所を事前に読んで授業に臨むこと。Moodle に授
業で使用する PowerPoint を掲載するので、それも参考にすること。予習の際、不明な専門用語に遭遇
した場合には、社会福祉・ソーシャルワーク関連の辞書、社会福祉小六法等を使って調べること。またソ
ーシャルワーク基礎論との関連性に注意して予習を行うこと。予習段階で不明な点を予め明らかにして
授業に臨むこと。
(2) 授業の受け方
授業は、最初に前回のリアクションペーパーに寄せられた質問について回答し、その後、教科書に沿
って解説する。そして最後の 10 分でリアクションペーパーを書いてもらう。
学生は時間厳守、私語厳禁で授業を受けること。また単に聞いて理解するだけでなく、自分の中で疑問
に思ったこと、大切だと判断したことはメモを取ること。また授業中は時間がかかるので、板書はしないで
PowerPoint を使う。
授業は教科書中心に行い、ノートは学生が工夫して取ること(作ること)。授業中の質問は、最後のリ
アクションペーパー、もしくは Moodle のフォーラム機能を使うこと。
(3) 復習の仕方
授業の復習は、教科書と PowerPoint、自分が授業中にメモしたこと(ノート)を照合し、どの程度理解
できたかを確認すること。その理解度を把握するため、定期的にレポート課題を出す。前期 3 回、後期 3
回のレポート課題については Moodle を利用して提出し、それについては、コメントをつけて返却する。
またこのレポート課題は評価の対象とする。
5.受講にあたってのルール
(1) 受講時のマナーとして、私語、内職、居眠り等は原則として認めない。マナーを守れない者に対し
ては注意するが、退出させる場合もある。
(2) 遅刻・早退は、公共交通機関のトラブル、体調不良等の場合は申し出ること。欠席については、授
業回数の 3 分の 1 までは認める。それを超える場合は定期試験の受験資格を与えない。
(3) 課題提出(レポート)にあたってのルールは、提出期限の厳守(Moodle 使用)、盗作・剽窃等がある
場合は評価対象から除外する。
(4) テストにおける不正行為(カンニング等)は厳禁とし、発覚した場合の対応については、本学の諸規
程に準ずる。
6.授業計画
(1)前半(2014 年 9 月~2015 年 1 月)
回
月日
1
9/19
テーマ・内容
予習・復習
オリエンテーション:授業全体の進め方
教科書 pp. 1-4 を読んで
2
備考
2
3
4
5
6
7
9/26
10/3
10/10
10/17
10/31
11/7
1.相談援助の定義と枠組み①
くること。
リアクションペーパーに寄せられた質問と回答
教科書 pp. 5-18 を読んで
1.相談援助の定義と枠組み②
くること。
リアクションペーパーに寄せられた質問と回答
教科書 pp. 19-25 を読ん
1.相談援助の定義と枠組み③
でくること。
リアクションペーパーに寄せられた質問と回答
教科書 pp. 27-37 を読ん
2.相談援助の構造と機能①
でくること。
リアクションペーパーに寄せられた質問と回答
教科書 pp. 38-51 を読ん
2.相談援助の構造と機能②
でくること。
リアクションペーパーに寄せられた質問と回答
教科書 pp. 53-61 を読ん
3.人と環境の交互作用①
でくること。
リアクションペーパーに寄せられた質問と回答
教科書 pp. 62-77 を読ん
3.人と環境の交互作用②
でくること。
第 1 回レポート課題
4.相談援助における援助関係論①
8
9
11/14
1121
リアクションペーパーに寄せられた質問と回答
教科書 pp. 78-85 を読ん
4.相談援助における援助関係論②
でくること。
リアクションペーパーに寄せられた質問と回答
教科書 pp. 86-93 を読ん
4.相談援助における援助関係論③
でくること。
第 2 回レポート課題
5.相談援助の展開過程の流れ①
10
11
12
13
14
15
11/28
12/5
12/12
1/9
1/16
1/23
1/30
リアクションペーパーに寄せられた質問と回答
教科書 pp. 94-102 を読ん
3.相談援助の展開過程の流れ②
でくること。
リアクションペーパーに寄せられた質問と回答
教科書 pp. 103-111 を読
5.相談援助の展開過程の流れ③
んでくること。
リアクションペーパーに寄せられた質問と回答
教科書 pp. 112-117 を読
5.相談援助の展開過程の流れ④
んでくること。
リアクションペーパーに寄せられた質問と回答
教科書 pp. 118-126 を読
5.相談援助の展開過程の流れ⑤
んでくること。
リアクションペーパーに寄せられた質問と回答
教科書 pp.127-139 を読
5.相談援助の展開過程の流れ⑥
んでくること。
リアクションペーパーに寄せられた質問と回答
教科書 pp. 140-147 を読
5.相談援助の展開過程の流れ⑦
んでくること。
第 3 回レポート課題
定期試験
※ 授業の展開によっては、取扱う教科書の頁数、レポート課題の時期は変更の可能性がある。変更の場合には随時、知らせる。
(2)後半(2015 年 4 月~9 月)
回
月日
1
4/13
テーマ・内容
予習・復習
前期の試験結果と講評
教科書 pp. 149-159 を
オリエンテーション…後期の進め方
読んでくること。
1.相談援助の技術:アウトリーチ①
2
4/20
リアクションペーパーに寄せられた質問と回答
3
教科書 pp. 161-169 を
備考
3
4/27
2.相談援助の技術:契約①
読んでくること。
リアクションペーパーに寄せられた質問と回答
教科書 pp. 170-182 を
2.相談援助の技術:契約②
読んでくること。
3.相談援助の技術:アセスメント①
4
5
5/11
5/18
リアクションペーパーに寄せられた質問と回答
教科書 pp. 183-194 を 第 1 回レポート課題
3.相談援助の技術:アセスメン②
読んでくること。
リアクションペーパーに寄せられた質問と回答
教科書 pp. 195-203 を
3.相談援助の技術:アセスメン③
読んでくること。
4.相談援助の技術:介入①
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
5/25
6/1
6/8
6/15
6/22
6/29
7/6
7/13
7/20
7/27
8/3
リアクションペーパーに寄せられた質問と回答
教科書 pp. 204-215 を
4.相談援助の技術:介入②
読んでくること。
リアクションペーパーに寄せられた質問と回答
教科書 pp. 217-226 を
4.相談援助の技術:再アセスメントほか①
読んでくること。
リアクションペーパーに寄せられた質問と回答
教科書 pp. 227-232 を
4.相談援助の技術:再アセスメントほか②
読んでくること。
リアクションペーパーに寄せられた質問と回答
教科書 pp. 233-242 を
4.相談援助の技術:再アセスメントほか③
読んでくること。
リアクションペーパーに寄せられた質問と回答
教科書 pp. 243-254 を
5.相談援助の技術:面接①
読んでくること。
リアクションペーパーに寄せられた質問と回答
教科書 pp. 255-262 を
5.相談援助の技術:面接②
読んでくること。
リアクションペーパーに寄せられた質問と回答
教科書 pp. 263-275 を
6.相談援助の技術:記録①
読んでくること
リアクションペーパーに寄せられた質問と回答
教科書 pp. 276-287 を
6.相談援助の技術:記録②
読んでくること
リアクションペーパーに寄せられた質問と回答
教科書 pp. 289-297 を
7.相談援助の技術:交渉①
読んでくること。
リアクションペーパーに寄せられた質問と回答
教科書 pp. 298-309 を
7.相談援助の技術:交渉②
読んでくること。
第 2 回レポート課題
第 3 回レポート課題
定期試験
※ 授業の展開によっては、取扱う教科書の頁数、レポート課題の時期は変更の可能性がある。変更の場合には随時、知らせる。
7.評価方法
前期・後期ともに、以下の(1)試験、(2)受講態度、(3)課題レポートで総合評価し、その平均点を評点
とする。
(1) 試験(70%)…前期・後期の定期試験(論述式問題 3 題、70 分を予定)の点数。
(2) 受講態度(10%)…リアクションペーパーと出席状況。
(3) 課題レポート(20%)…前・後期レポート課題 3 回のうち、A 評価が 2 回以上、A 評価が 1 回以上、
A 評価なしに分け加点する。
4
8.参考図書・文献
受講にあたって参考になる図書等は、授業の中で逐次、紹介する。
9.履修上の注意
(1) 前提科目や履修条件についての情報。
(2) 資格要件に関する情報。
「ソーシャルワーク基礎論」は、社社会福祉士国家試験受験資格取得「指定科目」であるため、その
内容と水準は厚生労働省指定となる。また本学においては、3 年次に開講されるソーシャルワーク臨床
実習(指定科目名「相談援助実習」)の前提科目である。なお再試験は実施しない。
(3) 特別な配慮を要する学生に対する扱い。
特別な配慮を要する学生は申し出ること。
申し出があった場合には特別な配慮をする場合があり得る。
5