仕 様 書 1 件 名 公立学校共済組合大阪支部メンタルヘルス総合対策事業の実施委託 2 事業目的 本事業は、メンタルヘルスに関する総合的な対策を講じることにより、組合員とその 家族が、心身の健康問題に関し、いつでも安心して支援を受けられる環境を整備し、も って、教職員の心身の健康の保持・増進をすすめ、元気な教職員・元気な学校をつくる ことを目的とする。 3 実施内容 受託者は、メンタルヘルス総合センターを開設し、以下に掲げる事業を実施するとと もに、これらを実施するために必要な関係機関との諸調整及び事務事業を実施する。 (1) 相談事業 ①ラインケア:所属所における教職員の精神的及び身体的問題に関係して発生する職 務上の問題について、組合員(所属所における管理職等)からの来所相談に応 じる。 ②セルフケア:自己の精神的及び身体的問題について、組合員とその扶養家族からの 来所相談に応じる。 * セルフケアの相談については、原則として同一案件について3回までとし、 その後は、適切な機関を紹介することとする。 ③職場復帰前後の支援:復職者の発生する所属所の管理職等からの申し出を受け、復 職者への適切な対応方法及び復職者のための適切な環境づくりについて、管理 職をはじめ復職者に関わる教職員に向けたアドバイスを行う。また、復職後の 個別相談等に応じ、職場定着を支援する。 * 職場復帰後の支援については、復職者本人の相談の場合はセルフケア、管理 職からの相談の場合はラインケアとして取り扱う。 (2) 研修事業 ① 管理職研修:教職員の精神疾患、発達障害等に関する知識の習得と理解、特性 のある教員への対応方法などについて、組合員(公立学校の管理職)を対象と する研修を実施する。 ② 一般(セルフケア)研修:メンタルヘルスに関する気づきとなるような内容の セルフケア実践のための研修を実施する。 ③ 講師派遣:所属所単位等でのメンタルヘルスに関する研修会を実施する際に、 臨床心理士、医師等を所属所へ派遣する。 (3) カンファレンスの設営 関係機関の実践報告・事例検討を行い、情報・問題を共有し、より一層効果的な 支援スキルの向上を図る。 カンファレンスで効果検証を行い、関係機関相互のネットワークの強化と充実を 図る。 4 実施体制 (1) 相談事業 受託者において、メンタルヘルス総合センター内に相談室を確保し、来所相談に 応じることとする。 ① 相談窓口開設時間: 月曜日~土曜日 11 時~19 時 (終了は 20 時) ② 電話予約受付時間: 月曜日~土曜日 10 時~18 時 ただし、年末年始(12 月 29 日~1 月 3 日)並びに「国民の祝日に関する法律」 に規定されている「国民の祝日」及び休日を除く。 ③ 専用電話(フリーダイヤル)を設け、相談予約を受け付けること。なお、つな がりにくい状況を回避するため、回線は2回線以上確保すること。 ④ ラインケア又はセルフケアの相談種別毎に受付簿を整備し、予約受付時に仕分 けを行うこと。 ⑤ 電話予約受付は、専任の者を設置すること。 ⑥ 相談室は、プライバシーの保護が可能な独立した部屋で、利用者がくつろいで 相談できる環境を確保すること。 ⑦ ラインケア相談に関しては、学校訪問等による支援も実施することとし、必要 に応じて多職種で支援を実施すること。 ⑧ セルフケア相談の状況により、病院内のいずれかの診療科の受診の必要性があ ると考えられる場合であって、相談者が希望するときは、院内連携に遺漏のない よう留意すること。 ⑧ 相談業務の人員体制は、臨床心理士 3 名、医師 1 名を配置すること。必要に応 じて、スクールソーシャルワーカー(SSW) ・NPO 職員等を派遣できるよう、年 間 50 回分程度確保すること。 (2) 研修事業 ① 管理職研修 (校長研修及び教頭研修) 年間各 3 回実施するものとする。業務手順は以下のとおり。 ア 企画(会場の確保、講師の手配を含む) イ 募集(通知文の作成、発送) ウ 実施 エ 結果集約・実績報告 ② 一般(セルフケア)研修 (新任研修、10 年目研修及び一般向け研修) 年間各 3 回実施するものとする。業務手順は以下のとおり。 ア 企画(会場の確保、講師の手配を含む) イ 募集(通知文の作成、発送) ウ 実施 エ 結果集約・実績報告 ③ 講師派遣事業 年間50回程度実施するものとする。業務手順は以下のとおり。 ア 派遣事業案内(毎年度初めに通知文の作成および発送) イ 派遣申し出受付(所属所からの講師派遣申込を受け、調整) ウ 講師手配・派遣 エ 結果集約・実績報告 ④ ①②の研修の講師については、医師または臨床心理士とする。また、可能なもの については、府教育センターとの共催等により、参加を促すこととする。 ⑤ 講師派遣事業の講師職種は、医師・臨床心理士とする。 (3) カンファレンス 年 4 回以上実施することとする。作業手順は以下のとおり ア 準備(事例の設定・会場の確保等を含む) イ 関係機関の召集 ウ 実施(当日の進行・とりまとめ等を含む) エ 結果集約・実績報告・関係機関へのフィードバック 5 対象者 3・(1)・① : 組合員(所属所における管理職) 3・(1)・② : 組合員及びその被扶養者 3・(1)・③ : 組合員(所属所の管理職)又は組合員 3・(2)・① : 組合員(所属所の管理職) 3・(2)・② : 組合員 3・(2)・③ : 所属所 3・(3) : 関係機関 ※ 全事業を通じ、対象者の自己負担は発生しないものとする。 6 業務報告 四半期に一度、支部の指定する様式において業務報告書を提出すること。 7 その他業務実施上の留意事項 ① 受託者は、上記業務を円滑に遂行するために、メンタルヘルス総合センターの事 務局を設置し、専属で本件委託業務の執行に必要な調整等を行い、委託業務を統括 する責任者を置くものとする。 ② 受託者は、上記業務を適正に遂行するために、業務に携わる者全てに業務の主旨 を十分に理解させ、適宜研修を行うなどにより、その資質の向上に努めるものとす る。 ③ 受託者は、メンタルヘルス総合センターにおける相談事業その他の事業について 組合員に向けた周知・広報に努めるものとする。 ④ 相談事業を運営する中で多くの個人情報を取り扱うこととなるため、受託者は、 当該事業に携わる者が、個人情報の取り扱いについて関係法令等を遵守し、厳重に 取り扱うとともに、その保護に遺漏のないよう十分に留意させること。このことは、 契約が終了した後や、職を退いた後も同様とする。 8 業務委託期間 平成 27 年 5 月 1 日~平成 30 年 3 月 31 日 ただし、契約は年度単位で締結し、6 か月前までに双方から申入れのない限り、自動 更新するものとする。 9 メンタルヘルス総合センター開設時期 平成 27 年 9 月 1 日(火)
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