平成 27 年 4 月 1 日 各 位 公益財団法人 てんかん治療研究振興財団 平成 27 年度助成対象者、研究功労賞受賞者および研究褒賞受賞者決定のお知らせ 公益財団法人 てんかん治療研究振興財団(理事長:多田正世)は、この度、平成 27 年度助成対 象者(研究助成・海外留学助成・招日研究助成)、研究功労賞受賞者および研究褒賞受賞者を決定 しましたのでお知らせいたします。 1.平成 27 年度研究助成対象者は、日本獣医生命科学大学獣医学部獣医学科 臨床獣医学部門治 療学分野Ⅰ 准教授 長谷川 大輔 先生ほか 11 名に決定いたしました。 海外留学助成対象者は、大阪大学医学部附属病院 脳神経外科 特任研究員 KHOO HUI MING 先生ほか1名に決定いたしました。 招日研究助成対象者は、静岡てんかん・神経医療センター 那須 裕郷 先生ほか 2 名に決定い たしました。 2.平成 27 年度研究功労賞受賞者は、東北大学 名誉教授 飯沼 一宇 先生に決定いたしました。 研究功労賞は、てんかん学の進歩、発展に著しい貢献をし、長年にわたっててんかん研究に指導 的役割を果たされた我が国の研究者に贈られます。 3.平成27 年度研究褒賞受賞者は、札幌医科大学 脳神経外科 助教 江夏 怜 先生および東北大 学大学院 てんかん学分野 講師 神 一敬 先生・大学院生 加藤 量広 先生のグループ 2 件の 3 名に決定いたしました。 研究褒賞は、てんかんの治療に関する継続的な研究を行い、業績を挙げた研究者または研究グ ループに贈られます。 以 上 【別紙に助成対象者、研究功労賞受賞者および研究褒賞受賞者を記載しています。】 本件に関するお問い合わせ先 公益財団法人 てんかん治療研究振興財団 電話 06-6203-1819 1 平成27年度助成対象者一覧 (アルファベット順) ※記載事項につきましては、申請書類に基づき作成しております。 【研究助成】 申請者名 所属 課 題 名 分野 長谷川 大輔 日本獣医生命科学大学獣医学部獣医学科 臨床獣 家族性自然発症性てんかんネコにおける海馬 医学部門治療学分野Ⅰ 准教授 の病理組織学的検討 基礎 宮本 浩行 乳児難治性てんかん大田原症候群:二つの独 独立行政法人 理化学研究所脳科学総合研究セン 立したモデルマウスの解析によるてんかんと ター 神経遺伝研究チーム 研究員 知的障害発症の神経メカニズムの解明 基礎 酒井 康成 九州大学病院 小児科 診療准教授 てんかん性脳症に関与する収束的分子シグナ ルの解明 基礎 佐藤 容子 関東学院大学人間環境学部 健康栄養学科 教授 妊娠期に特異的に発現する広範囲伝播脱分極 波におけるGABA受容体の役割 -抗てんかん薬 による胎児脳発生異常に関する新規メカニズ ムの提唱- 基礎 田中 泰圭 福岡大学 てんかん分子病態研究所 博士研究員 Dravet症候群患者のiPS細胞を用いた創薬ハ イスループットスクリーニングシステムの確 立に向けた基盤研究 基礎 國枝 武治 京都大学大学院医学研究科 脳神経外科講師 定位的深部電極併用による、てんかん原性に 関わる新規バイオマーカーの探索 臨床 倉橋 宏和 愛知医科大学 小児科学講座 助教 術後CTから得られる硬膜下電極位置情報 と、術前MRIから得られる脳形状データと の非線形レジストレーション方法の開発 臨床 前澤 聡 発作間欠期てんかん性活動における EEGfMRI 信号同期、安静時fMRI コネクトーム解 名古屋大学 脳とこころの研究センター・医学系 析、及びMEG 信号源推定によるてんかん焦点 研究科 脳神経外科 特任講師 診断能の比較検討、及びこれらを融合した新 たな手法の開発 臨床 松尾 健 NTT東日本関東病院 脳神経外科・てんかんセン ター 皮質脳波法による迷走神経刺激療法の効果発 現メカニズムの解明 臨床 宮島 美穂 東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 心 療・緩和医療学分野 助教 ウェララブルHRVセンサを用いたてんかん臨床発 作予測・検知システム開発 臨床 猿渡 淳二 熊本大学大学院 生命科学研究部 薬物治療学分 野 講師 患者背景に基づく抗てんかん薬の有効血中薬 物濃度域の設定と個別化投与量設計システム の構築 臨床 小原 拓 東北大学 東北メディカル・メガバンク機構 予 防医学・疫学部門 講師 妊娠中の抗てんかん薬使用と出生児の奇形お よび発達・発育に与える影響に関する疫学研 究 社会 2 【海外留学助成】 所属 申請者名 KHOO HUI MING 宇佐美 清英 留学先機関名 大阪大学医学部附属病院 脳神経外科 特任研究員 Montreal Neurological Institute, McGill University 洛和会音羽病院 神経内科 医長 Human Cognitive Neurophysiology Laboratory the Johns Hopkins University 【招日研究助成】 申請者名 研修施設名 那須 裕郷 静岡てんかん・神経医療センター 表 芳夫 静岡てんかん・神経医療センター 中里 信和 研究者名・所属機関・国名 Aye Mu Saan East Yangon General Hospital Myanmar Yeeshu singh Amrita Institute of Medical sciences and research center Indian Wijoyo Halim A1-Khairaat University Indonesia 東北大学大学院てん学分野 平成27年度研究功労賞および研究褒賞受賞者 【研究功労賞】 受賞者名 飯沼 一宇 所属 東北大学 名誉教授 石巻赤十字病院 名誉院長 【研究褒賞】 受賞者名 江夏 怜 神 一敬 加藤 量広 所属 課 題 名 分野 札幌医科大学脳神経外科 助教 皮質-皮質間誘発電位を用いた脳内ネット ワーク研究 臨床 東北大学大学院てんかん学分野 講師 東北大学大学院てんかん学分野 大学院生 てんかん発作時の自律神経モニタリングと包 括的てんかん診断 臨床 3 (参考) 公益財団法人 てんかん治療研究振興財団について 「てんかん」とは、種々の成因によってもたらされる、大脳ニューロンの過剰な発射に由来する反復 性の発作(てんかん発作)を特徴とする慢性の脳疾患です。 そのために患者さんは長期にわたる治療と、社会活動への制限を余儀なくされるという現状にあり、 その治療法に対する研究開発の進展が強く望まれています。 大日本住友製薬株式会社は長年にわたり、てんかん治療薬を取り扱ってきましたが、「てんかん」 の成因と病態、その診断と治療に関する研究の進展への貢献のため、旧大日本製薬株式会社の創 立 90 周年を記念して 1987 年(昭和 62 年)に『てんかん治療研究振興財団(てんかん財団)』を設立 しました。 また、平成 22 年に内閣総理大臣の認定を受け、同年 10 月 1 日に公益財団法人 てんかん治療研 究振興財団へ移行しました。 公益財団法人 てんかん治療研究振興財団の主な事業内容は次のとおりです。 ・ てんかん治療に関する諸分野の基礎的研究および臨床への応用研究に対する助成、外国人 研究者の研修助成および我が国の研究者の海外留学に対する助成ならびに日本てんかん学 会機関誌「てんかん研究」への刊行助成 ・てんかんの治療に関する継続的な研究を行い、業績を挙げた研究者または研究グループおよ び長年にわたりてんかん学の進歩に著しい貢献、指導的な役割を果たした研究者の表彰 ・その他本財団の目的を達成するために必要な事業 以 上 4
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