平成 28 年 4 月 1 日 各 位 公益財団法人 てんかん治療研究振興財団 平成 28 年度助成対象者、研究功労賞受賞者および研究褒賞受賞者決定のお知らせ 公益財団法人 てんかん治療研究振興財団(理事長:多田正世)は、この度、平成 28 年度助成 対象者(研究助成・海外留学助成・招日研究助成)、研究功労賞受賞者および研究褒賞受賞者を 決定しましたのでお知らせいたします。 1.平成 28 年度研究助成対象者は、慶應義塾大学医学部 生理学教室 特任助教 石川 充 先 生ほか 11 名に決定いたしました。 海外留学助成対象者は、広島大学病院 脳神経外科 医科診療医 香川 幸太 先生ほか 1 名 に決定いたしました。 招日研究助成対象者は、福岡大学 医学部 廣瀨 伸一 先生ほか 2 名に決定いたしました。 2.平成 28 年度研究褒賞受賞者は、日本医科大学 システム生理学 准教授 荻原 郁夫 先生 および京都大学大学院医学研究科 てんかん・運動異常生理学講座 特定准教授 松本 理 器 先生・同 脳神経外科学 講師 國枝 武治 先生のグループ 2 件の 3 名に決定いたしまし た。 研究褒賞は、公募により、てんかんの治療に関する継続的な研究を行い、業績を挙げた研究 者または研究グループに贈られます。 3.平成 28 年度研究功労賞受賞者は、やまびこ医療福祉センター 名誉院長 田中 達也 先生 に決定いたしました。 研究功労賞は、てんかん学の進歩、発展に著しい貢献をし、長年にわたっててんかん研究に 指導的役割を果たされた我が国の研究者に贈られます。 以 上 【別紙に助成対象者、研究功労賞受賞者および研究褒賞受賞者を記載しています。】 本件に関するお問い合わせ先 公益財団法人 てんかん治療研究振興財団 電話 06-6203-1819 1 平成28年度研究助成金助成対象者一覧表(五十音順) ※記載事項につきましては、申請書類に基づき作成しております。 【研究助成】 申請者名 石川 充 大内田 守 田谷真一郎 平田 普三 山形 要人 伊藤 祐史 稲次 基希 小野 智憲 小林 勝哉 田村健太郎 松原 鉄平 西田 拓司 所属 慶應義塾大学医学部 生理学教室 特任助教 課 題 名 分野 神経「過剰」発火後の遺伝子発現と細胞形態とのリ ンク:動物モデル作出が困難な疾患におけるiPS細 基礎 胞からの興奮性ニューロンと脳オルガノイド誘導技 術を用いた解析 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 分子腫瘍学 年齢依存症てんかん性脳症の分子病態解析 准教授 ニューロサーキット異常に起因するてんかんモデル 国立精神・神経医療研究センター 神経研究所 病 ラットに対する治療薬のスクリーニングと治療法の 態生化学研究部 室長 開発 遊走性焦点発作を伴う乳児てんかんの動物モデル 青山学院大学理工学部 化学・生命科学科 教授 を用いた発症機序解明と発作抑制への挑戦 公益財団法人東京都医学総合研究所 シナプス可 結節性硬化症に対する新しい治療薬の探索 塑性プロジェクト プロジェクトリーダー 先進的MRI技術を用いた中心側頭部に棘波を持つ 名古屋大学大学院医学系研究科 小児科学/成長 良性小児てんかんの発症早期における知的予後の 発達医学 大学院生 予測方法の確立 [11C]MPDX PETによる、てんかん患者におけるア 東京医科歯科大学 脳神経機能外科学講座 講師 デノシンA1受容体機能の解明 てんかん脳におけるグリア細胞機能の発達プロファ 国立長崎医療センター 脳神経外科 医長 イリング:手術摘出標本を用いたグリア細胞と興奮 性アミノ酸トランスポーター発現レベルの観察 睡眠によるてんかん原性の変容メカニズムの解明: 京都大学大学院医学研究科臨 床神経学 医員 広域周波数帯脳活動解析による検討 術中皮質脳波におけるセボフルラン濃度切替・高 奈良県立医科大学 脳神経外科 助教 周波振動はてんかん焦点を推定可能か 九州大学大学院 医学系学府・臨床神経生理学分 海馬-聴覚野連関に注目したてんかん焦点の側方 野 大学院生 性に関する脳磁図研究 国立病院機構 静岡てんかん・神経医療センター 精 てんかん患者学習プログラムMOSES(モーゼス)の 神科 医長 有用性に関する研究 【招日研究助成】 申請者名 廣瀨 伸一 研修施設名 研究者名:所属機関・国名 Chong-feng chen 38歳 The First Affiliated Hospital,Jinan University Attending doctor in Pediatrics 福岡大学 医学部 中国 A.F.M.AI Masum Khan 39歳 松平 敬史 国立病院機構 静岡てんかん・神経医療センター National Institute of Neurosciences and Hospital,Dhaka Medical Officer (Neurophysiology) Bangladesh Fritzie B. Rasonable-Ugdamina 32歳 吉冨 晋作 国立病院機構 静岡てんかん・神経医療センター Misamis University Medical Center Visiting Neurology Consultant Philippines 【海外留学助成】 申請者名 香川 幸太 長谷川 祐人 所属 留 学 先 トロント大学小児病院 The Hospital for Sick Children, Toronto University 広島大学病院 脳神経外科 医科診療医 東京大学大学院 医学系研究科 脳神経医学専攻 医学博士課程 大学院生 マサチューセッツ州立大学医学部 2 基礎 基礎 基礎 基礎 臨床 臨床 臨床 臨床 臨床 臨床 社会 平成28年度研究功労賞および研究褒賞受賞者一覧表 【研究褒賞】 受賞者名 所属 課 題 名 SCN1A遺伝子変異マウスを用いたDravet症候群発 基礎 症機序解明 荻原 郁夫 日本医科大学 システム生理学 准教授 松本 理器 京都大学大学院医学研究科 てんかん・運動異常 生理学講座 特定准教授 國枝 武治 京都大学大学院医学研究科 脳神経外科学 講師 【研究功労賞】 受賞者名 田中 達也 分野 所属 やまびこ医療福祉センター 名誉院長 旭川医科大学 名誉教授 3 てんかん病態下の脳内ネットワーク:システム神経 臨床 科学的手法による包括的解明 (参考) 公益財団法人 てんかん治療研究振興財団について 「てんかん」とは、種々の成因によってもたらされる、大脳ニューロンの過剰な発射に由来する 反復性の発作(てんかん発作)を特徴とする慢性の脳疾患です。 そのために患者さんは長期にわたる治療と、社会活動への制限を余儀なくされるという現状に あり、その治療法に対する研究開発の進展が強く望まれています。 大日本住友製薬株式会社は長年にわたり、てんかん治療薬を取り扱ってきましたが、「てんか ん」の成因と病態、その診断と治療に関する研究の進展への貢献のため、旧大日本製薬株式会 社の創立 90 周年を記念して 1987 年(昭和 62 年)に『 てんかん治療研究振興財団 』を設立しま した。 また、平成 22 年に内閣総理大臣の認定を受け、同年 10 月 1 日に『 公益財団法人 てんかん 治療研究振興財団 』へ移行しました。 公益財団法人 てんかん治療研究振興財団の主な事業内容は次のとおりです。 ・ 助成事業 てんかん治療に関する諸分野の基礎的研究および臨床への応用研究に対する助成、外国 人研究者の研修助成および我が国の研究者の海外留学に対する助成ならびに日本てんか ん学会機関誌「てんかん研究」への刊行助成 ・表彰事業 てんかんの治療に関する継続的な研究を行い、業績を挙げた研究者または研究グループ および長年にわたりてんかん学の進歩に著しい貢献、指導的な役割を果たした研究者の表 彰 ・てんかん治療研究の振興・普及・啓発活動 研究報告会の開催や研究年報の刊行など 以 上 4
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