藤沢市青少年育成の基本方針 (基本計画)

藤沢市青少年育成の基本方針
(基本計画)
2007年(平成19年)2月
■■■藤沢市青少年対策本部■■■
【藤沢市青少年育成の基本方針】
目
次
1.
「藤沢市青少年対策の基本方針」の改定にあたって ・・・・・2
2.青少年を取り巻く現状と課題・・・・・・・・・・・・・・・5
3.これからの青少年育成の方向・・・・・・・・・・・・・・22
4.青少年育成の目標・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23
5.青少年育成の目標実現のための推進項目・・・・・・・・・24
6.青少年育成の目標実現のための役割分担・・・・・・・・・32
7.青少年育成の基本方針の体系図・・・・・・・・・・・・・33
8.青少年育成の推進体制と進行管理・・・・・・・・・・・・34
<資 料>
藤沢市青少年問題協議会部会名簿・・・・・・・・・・・・・35
平成17~18年度任期青少年問題協議会討議内容・・・・・37
<参 考>
藤沢市青少年対策本部設置規程・・・・・・・・・・・・・・39
藤沢市青少年問題協議会条例・・・・・・・・・・・・・・・42
藤沢市青少年問題協議会条例施行規則・・・・・・・・・・・45
地方青少年問題協議会法・・・・・・・・・・・・・・・・・48
1
1.
「藤沢市青少年対策の基本方針」の改定にあたって
(1)改定の趣旨
1989年(平成元年)に策定された「藤沢市青少年対策の基本方
針」は、青少年の自立と連帯を進めることを青少年育成の大きな方向
として定めていました。青少年を、やがて自立した大人として育って
いく連続した成長過程ととらえる視点に基づく育成活動をするとと
もに、青少年の主体的な活動を通しての仲間づくりとその過程におけ
る自己形成を図るなど、青少年自身をはじめ、家庭や地域、学校、そ
して行政等がそれぞれの役割を自覚し役割分担を明確にする中で、主
体的に活動を進めてきました。
その後17年の年月が流れ、青少年を取り巻く社会環境が消費社会
化の浸透、高度情報化、少子・高齢化、さらには地域における人間関
係の希薄化など、さまざまなところで大きく変化してきました。
とりわけ、インターネットや携帯電話等の普及や発展による情報化
の進展は、新たなコミュニケーション手段として利用される一方、メ
ディアへの依存を高め、人間関係を希薄にするなど青少年の健全育成
に不安な材料を提供しています。
また家庭における教育力の低下や地域における家庭の孤立、地域コ
ミュニティーの崩壊など、青少年の健全な育成を基盤となって支える
システムがきわめて脆弱(ぜいじゃく)になってきています。
さらに、近年は虐待、性犯罪、傷害殺傷事件など青少年を対象とす
るさまざまな犯罪が多発しており、青少年を非行に走らせないことに
加え、青少年を犯罪から守るための活動が求められるようになってき
ました。
この変化を受け、新たな視点に立って青少年健全育成を推進するた
めに、
「藤沢市青少年対策の基本方針」に代わる新たな方針として、
「参
加と共生」を育成の基本的な考え方とする「藤沢市青少年育成の基本
方針」を定め、さらなる青少年の健全育成を図っていきます。
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(2)基本方針の位置付け
1989年(平成元年)に策定された「藤沢市青少年対策の基本方
針」を受けて、その後の社会環境の変化等を見ながら、総合的な青少
年育成を図るための新たな基本方針として策定します。
同時に国の「青少年育成施策大綱」や県の「かながわ青少年育成指
針」をはじめ、「ふじさわ総合計画2020」や「藤沢市次世代育成
支援行動計画」など関連する諸計画との整合性を充分に図りながら青
少年を健全に育成していく基本的な方針として定めたものです。
(3)基本方針の期間
2007年(平成19年)から2014年(平成26年)までの8
年間を期間として策定したものです。この方針の見直しについては、
最後の2年間で実施し、その後は5年ごとに実施していく予定です。
なおこの基本方針の進捗(しんちょく)状況や青少年を取り巻く社
会環境に大きな変化が見られた場合等には、期間の途中であっても必
要に応じて見直しをします。
(4)基本方針の対象
「藤沢市青少年対策の基本方針」では、青少年の範囲を乳幼児から
30歳位までとしていました。
今回の方針策定にあたり青少年育成の対象年齢を再度検討した結
果、小学校就学以前の青少年については「藤沢市次世代育成支援行動
計画」等によって、その支援策が取り上げられているため基本的に対
象から外しました。よって対象は就学時からとし、年齢の上限につい
てはニートやひきこもりの問題を議論する必要性があるため25歳
位までとしました。対象年齢に該当するすべての青少年を対象としま
す。
なお青少年の定義にはいろいろあり、各種法令による青少年の呼称
および年齢については次の通りです。
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各種法令による青少年等の呼称および年齢区分
法律の名称
呼 称
年 齢
少年法
少年
満20歳未満の者
乳児
満1歳未満の者
幼児
満1歳から小学就学の始期に達するまでの者
少年
小学校就学の始期から満18歳に達するまでの者
児童
満18歳未満の者
児童福祉法
満6歳に達した日の翌日以後における最初の学年
学齢児童
の初めから,満12歳に達した日の属する学年の終
りまでの者
学校教育法
小学校(または盲学校,聾学校もしくは養護学校の
学齢生徒
小学部)の課程を修了した日の翌日以後における最
初の学年の初めから,満15歳に達した日の属する
学年の終りまでの者
民
法
未成年者
満20歳未満の者
労働基準法
年少者
満18歳未満の者
神奈川県青少年
青少年
小学校就学の始期から満18歳に達するまでの者
保護育成条例
未成年者喫煙禁止法
未成年者
満20歳未満の者
未成年者飲酒禁止法
未成年者
満20歳未満の者
子どもの読書活動の
子ども
おおむね18歳以下の者
年少者
満18歳未満の者
推進に関する法律
風俗営業等の規制及
び業務の適正化等に
関する法律
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