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SAP HANA on Cisco UCS と EMC ストレージを
組み合わせたシスコソリューション
ソリューション概要
2014 年 10 月
Intel Xeon プロセッサ搭載
概要
SAP HANA をニーズに応じて拡張
• 高性能の EMC ストレージとリソー
スバランスに優れた Cisco Unified
Computing System ™（Cisco
UCS®）とを組み合わせ、SAP
HANA のパフォーマンスをさらに高め
ます。
• サーバを最大 16 台まで増設し、
作業領域を 16 テラバイト（TB）
まで拡張できます。
• シスコと EMC の組み合わせにより、
ニーズに応じてコンピューティングと
ストレージを簡単に増設できます。
• SAP HANA Tailored Datacenter
Integration（TDI）モデルを使用す
れば、ブレードおよびラックサーバを
最大 40 台まで増設し、最大 80 TB
の容量を実現できます。
インフラストラクチャを素早く展開
• 自動化機能が組み込まれているため、
設定を、素早く、簡単かつ正確に行
えます。
ビッグデータの処理
• Cisco UCS に EMC VNX5400 ス
トレージシステムを組み合わせること
により、SAP HANA および業務中に
生成されるリアルタイムデータに対し
て永続的なストレージを提供します。
ハイアベイラビリティの実現
• データ処理の分散機能により、SAP
HANA を複数のサーバに実装し、
タイムリーな処理に悪影響を与える
シングルポイント障害を回避します。
SAP HANA on Cisco UCS
（Intel® Xeon® プロセッサ搭載）で
データを高速分析し、思考と同じ
速さでリアルタイムな意思決定を実現
昨今、あらゆる業界において、取引や配送に関するデータ、リアルタイムの消費統計な
ど、かつてない量のデータが生成され、利用されるようになっています。こうしたデー
タを有効に活用するには、ビッグデータの保存や、リアルタイムな処理、分析を可能
にする、スケーラブルなインフラストラクチャが必要です。Cisco Unified Computing
System ™（Cisco UCS）と EMC ストレージでスケールアウトした SAP HANA 向
けシスコソリューションを利用すれば、情報を容易に活用し、競合他社をリードする優
れた意思決定が可能になります。
シスコは、業界をリードする EMC と提携し、手頃な価格で利用できるパッケージソ
リューションを開発しています。これらのソリューションは、シスコまたは当社パートナー
の支援のもと、あらかじめ定義済みのシステム構成リストを使用して確実に導入するこ
とができます。業界標準ベンチマークで 90 以上の世界記録を記録した UCS により、
お客様のパフォーマンスニーズに応えます。また、このソリューションは、柔軟性、効
率性、スケーラビリティ、総所有コスト（TCO）の低減を実現します。さらに構成要
素単位で拡張できるアプローチを取っているため、SAP HANA を小さい規模から導入
し、後から拡張することができます。こうした構成により、SAP HANA の容量を最大
16 テラバイト（TB）まで拡張することが可能です（図 1）。
シスコネットワークファブリック
Cisco UCS 6248UP ファブリックインターコネクト X 2
Cisco Nexus 3524 スイッチ X 1
シンプルな管理
• エンドツーエンドの管理により、可視
性が実現し、物理サーバ、ストレージ、
およびネットワークデバイスのモニタ
リングと自動修復が可能です。
Cisco UCS
Cisco UCS 5108 ブレードサーバシャーシ X 3
Cisco UCS B460 M4 ブレードサーバ X 6
EMC VNX シリーズストレージ
EMC VNX5400 ストレージシステム X 1
図 1. 小さな規模から始め、ビジネスニーズに合わせて拡張可能（上記は 6 TB のソリューション）
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Cisco UCS と EMC ストレージを組み合わせた
SAP HANA 向けシスコソリューション
Cisco UCS と EMC ストレージでス
ケールアウトした SAP HANA 向けシス
コソリューションの構成要素を表 1 に示
します。
• Cisco UCS 6200 シリーズファブ
リックインターコネクト：サーバの接
続を高速化、低遅延化で接続、さらに、
すべての UCS 接続デバイスを一元的
に管理できます。
表 1. SAP HANA 向けシスコソリューションを EMC ストレージと組み合わせ、ビジネスニーズに
合わせて拡張可能
ソリューション
コンポーネント
コンピュー
ティング
最大 8 台の Cisco UCS 5108 ブレードサーバシャーシ
• 2 台の Cisco UCS B460 ブレードサーバをサポート
最大 16 台の Cisco UCS B460 M4 ブレードサーバ（以下を搭載）
• 2 つの Intel Xeon プロセッサ E7-4880 v2（2.5 GHz、デフォルト）
または E7-4890 v2（2.8 GHz）
• 1 TB のメモリ（64 X 16 GB DIMM）
• Cisco UCS VIC 1240
• Cisco UCS VIC 1280
ネットワーク
10 Gbps のユニファイドファブリック（以下によりサポート）
• 2 つの Cisco UCS 6248UP 48 ポートファブリックインターコネクト
（11 台以上のノードには Cisco UCS 6296UP 96 ポートファブリック
• Cisco UCS 2200 シリーズファブ
リックエクステンダ：ブレードシャー
シ内のサーバノードに対し、拡張性を
高め、きわめてコスト効率の高い接続
を実現します。
• Cisco Nexus® 3500 シリーズ
スイッチ：単一コンポーネントで障害
が発生した際の復元力を高め、業界
最小レベルの遅延を実現します。この
トップオブラックスイッチは、250 ナ
ノ秒以下の低遅延が要求される SAP
HANA 環境に最適です。
• Cisco UCS B460 M4 ブレード
サーバ：業界最高クラスのパフォーマ
ンスを実現します。また、大規模デー
タベース、インメモリ分析、ビジネス
インテリジェンスなど、大量のメモリ
を消費する処理において、企業にとっ
て最重要となる安定性を確保します。
また、サーバに関連付ける固有のサー
ビスプロファイルにより、プロビジョ
ニング（サーバ設定）が高速化され
ます。これにより、ライフサイクルとコ
ンプライアンスの管理性が向上し、高
可用性と障害復旧のための運用がシン
プルになります。このソリューションで
は、SAP HANA の容量 1 テラバイト
（TB）ごとに 1 つのサーバを使用し
ます。
• Cisco UCS 仮想インターフェイス
カード（VIC）1240：LAN-OnMotherboard（LOM）コンバージド
ネットワークアダプタ（CNA）として、
40 Gbps の帯域幅および 256 個の
PCIe デバイスをサポートします。デ
バイスの数とタイプは、必要に応じて
EMC ストレージと組み合わせた SAP HANA 向けシスコソリューション
インターコネクトを使用）
• 各ブレードシャーシに 2 台の Cisco Nexus 2204XP 10GE ファブ
リックエクステンダ
ストレージ
サーバ 10 台ごとに 1 つの EMC VNX5400 ストレージシステム
外部
ネットワーク
1 台の Cisco Nexus 3524P スイッチ（24 X 10 のギガビットイーサ
ネットポート）
プログラム可能です。オプションのポー
トエクスパンダカードを使用すると、
最大で 80 Gbps の帯域幅がサポー
トされます。1 つのアダプタで 3 つ
のネットワークをサポートできるため、
インターフェイス、
ケーブル、
およびアッ
プストリームスイッチポート購入のた
めの資本コスト（CapEx）と、設定、
管理、保守、消費電力、冷却のため
の運用コスト（OpEx）の両方を削減
できます。
• Cisco UCS VIC 1280：このメザニ
ンフォームファクタの CNA は、業
界最高クラスのパフォーマンスを実現
します。また、大規模データベース、
インメモリ分析、ビジネスインテリ
ジェンスなど、大量のメモリを消費す
る処理において、企業にとって最重要
となる安定性を確保します。
• Cisco UCS C220 M3 ラック
サーバ（オプション）
：構成に追加して、
SAP HANA の管理機能をサポートで
きます。
EMC VNX ユニファイド
ストレージ
シンプル化を考慮して設計されたスト
レージシステムの EMC VNX ファミリで
は、高性能で柔軟性の高いハードウェア
と、高い効率性、管理性、保護を実現
する最先端のソフトウェアを組み合わせ
ているため、SAP HANA の導入に必要
な厳しい要件にも対応可能です。また、
EMC VNX シリーズストレージシステム
ではユニファイドストレージアーキテク
チャが採用されているため、マルチプロト
コルに対応した、多目的サポートを提供
する単一システムにより、エントリレベル
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Cisco UCS と EMC ストレージを組み合わせた
SAP HANA 向けシスコソリューション
G
3072 GB
ブレードサーバとラックサーバを自由に組み合わせ、
最大 16 台のサーバクラスタにスケールアウト
2048 GB
メモリの追加によるスケールアウト
クラスタごとに最大
4 台のサーバ
3
512 GB
4
メモリの追加
128 GB
=
+
メモリと 2 台目の Cisco UCS B260 M4
を追加し、1024 GB のメモリを搭載した
Cisco UCS B460 M4 を構成
256 GB
D
32-GB DIMMs
メモリの追加
32-GB DIMMs
32 GB DIMM で開始
1
E
メモリと 2 つの CPU を追加
16-GB DIMMs
メモリの追加
16-GB DIMMs
メモリのスワップ
16-GB DIMMs
C
B
2
Cisco UCS B260 M4 ブレードサーバによる
スケールアップとスケールアウト
メモリの追加
F
H
1024 GB
32-GB DIMMs
A
8-GB DIMMs
ブレードサーバとラックサーバを自由
に組み合わせてクラスタをスケールアウト
Cisco UCS C460 M4
ラックサーバのスケールアップ
図 2. 拡張可能な単一システムソリューションでブレードサーバとラックサーバを組み合わせられるのは、シスコのソリューションのみ
のソリューションから、高性能、大容量
が必要とされる SAP HANA の大規模
導入にまで対応できます。このソリュー
ションでは、初期システム 3 台のサーバ
に 1 つの EMC VNX5400 ストレージ
システムが組み込まれます。
ソリューションオプション
この SAP HANA スケールアウト用シ
スコソリューションでは、Red Hat
Enterprise Linux（RHEL）また
は Suse Linux Enterprise Server
（SLES）のいずれかのオペレーティン
グシステムを選択できます。
デフォルトの構成では SAN ブートが使
用されますが、管理サーバをオプション
で追加して、PXE ブート機能を利用する
ことができます。
このソリューションは、ベアメタルサーバ
または VMware vSphere 5 の仮想化
環境に対応できるよう設計されています。
柔軟な拡張で投資を保護
最初に SAP HANA 用にどのシスコソ
リューションを使用したかに関わらず、幅
広い方法でソリューションを拡張できま
す。いずれの場合でも、既存サーバの入
れ替えや廃棄は発生しないため、初期の
投資を保護することができます。既存の
サーバに CPU およびメモリリソースを
追加して、ソリューションを拡張できます。
また、最大 16 台のサーバ（それぞれの
メモリ容量は 1 TB）のクラスタリングに
より、ソリューションをスケールアウトで
きます。ブレードサーバとラックサーバ
を自由に組み合わせてクラスタリングでき
るのは、シスコのソリューションのみです
（Cisco UCS B260 M4 ブレードサー
バ、Cisco B460 M4 ブレードサーバ、
および Cisco UCS C460 M4 ラック
サーバから選択）
。
ブレードサーバのスケールアップ
本ドキュメントで述べているように、ブ
レードサーバベースのソリューションから
始める場合、Cisco UCS B260 M4 ブ
レードサーバ 1 台（メモリ：128 GB、
Intel Xeon プロセッサ E7 v2 ファミリの
CPU 2 つ）の小規模なソリューションか
ら導入することができます。サーバのメモ
リ容量は 2 倍（256 GB のメモリ）に
増やすことができます（図 2 のステップ
1 および 2）。
ブレードサーバによるスケールアウト
ブレードサーバによる拡張には 2 つの方
法があります。最大 4 台の Cisco UCS
B260 M4 サーバ（メモリ 512 GB）で
クラスタを構成できます（図 2 のステップ
。さらに拡張するには、
スケーラビリティ
3）
コネクタを使用して 2 台の Cisco UCS
B260 M4 サーバ（512 GB）を接続し、
より高性能な Cisco UCS B460 M4
サーバ（各サーバに 4 つの CPU と 1
TB のメモリを搭載）を構成できます（図
。認定されたスケールア
2 のステップ 4）
ウトソリューションとして、サーバ数は最
大 16 台まで拡張できます。また、Cisco
UCS C460 M4 サーバをクラスタに組み
込むことも可能です。このスケールアウト
ソリューションのアーキテクチャ設計では、
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Cisco UCS と EMC ストレージを組み合わせた
SAP HANA 向けシスコソリューション
SAP HANA TDI エンゲージメントモデ
ルの使用により、最大 40 台の Cisco
UCS B460 M4 サーバに対応できます。
ラックサーバのスケールアップ
ラックサーバベースのソリューションか
ら始める場合、Cisco UCS C460 M4
サーバ（メモリ：128 GB、Intel Xeon
プロセッサ E7 v2 ファミリの CPU 2
つ）に容量を段階的に追加できます。メ
モリが 512 GB に達するまで DIMM を
スワップし、さらに、サーバにメモリと 2
つの CPU を増設して、メモリを 1 TB
まで増やすことができます（図 2 のステッ
プ A、B、C および D）
。
HANA 向け SAP スイートに、1 ∼ 3
TB のメモリを搭載した Cisco UCS
C460 M4 を使用する場合は、32 GB
の DIMM をベースとするソリューション
から始めることをお勧めします。これによ
り、メモリを増設するだけで拡張できます
（図 2 のステップ E、F、および G）
。こ
れらのソリューションには、大量のメモリ
を必要とするアプリケーションに必要な、
追加のディスク容量と RAID コントロー
ラが含まれています。
ラックサーバによるスケールアウト
最大 16 台の Cisco UCS C460 M4
サーバ（各サーバには 1 TB のメインメ
モリと 4 つの CPU を搭載）を利用して、
ソリューションをスケールアウトできます
（図 2 のステップ H）
。また、認定済みの
構成として、サーバの合計が 16 台を超え
ない範囲内で、Cisco UCS B460 M4
ブレードサーバをクラスタに組み込むこと
もできます。このスケールアウトソリュー
ションのアーキテクチャ設計では、SAP
HANA Tailored Datacenter Integration
（TDI）エンゲージメントモデルの利用に
より、最大 40 台の Cisco UCS C460
M4 サーバに対応できます。
単一の SAP HANA 用クラスタでブレー
SAP HANA TDI：構成を
カスタマイズ
SAP HANA TDI を利用して、シスコ認
定のサーバ構成とエンタープライズスト
レージと SAP 認定のネットワーキング
コンポーネントと共に使用して、ソリュー
ションを構築できます。さらに、SAP
HANA TDI の利用により、単一のスケー
ルアウトソリューションにおいて、シスコ
認定のサーバを、16 台を大幅に超える、
最大 40 まで拡張できます。
シスコのサポート
ことができるのは、シスコのソリューショ
シスコハードウェアは、お客様が Cisco
SMARTnet ™ サービスで選択した、各
サービスレベルに応じてサポートされます。
存のインフラストラクチャを廃棄や交換せ
簡単な発注プロセス
ドサーバとラックサーバを組み合わせる
ンのみです。シスコのアプローチでは、既
ずに、スケールアップ、スケールアウト
できます。Cisco UCS は 1 つのドメイ
ンに統合されたシステムであるため、ス
ケールアウトの際にネットワークインフ
ラストラクチャの変更は不要です。さら
に、すでに使用しているサーバの ID、構
成、接続性などのあらゆる属性を規定す
る Cisco UCS サービスプロファイルに
より、サーバを素早く、簡単に追加でき
シスコパートナーでは、SAP HANA 向
けシスコソリューションを簡単にスケー
ルアウトできるよう、注文プロセスをシ
ンプル化し、オンサイトのインストール
サービスも提供しています。
このプログラムは、カスタムソリューショ
ンの設計や構築に伴うコストやリスクを
負わずに、強力な SAP HANA 環境を
簡単かつ迅速に導入することができます。
ます。
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Cisco UCS と EMC ストレージを組み合わせた
SAP HANA 向けシスコソリューション
詳細情報
SAP HANA 向けシスコソリューション
の詳細については、http://www.cisco.
com/go/sap [ 英語 ] もしくは http://
www.cisco.com/web/JP/solution/
places/datacenter/partner/sap/
index.html を参照してください。
Cisco UCS の詳細については、http://
www.cisco.com/jp/go/ucs を参照して
ください。
本ソリューションの概要は『Cisco UCS
with EMC Storage for SAP HANA
Scale-Out Solution』をご覧ください。
ソリューションの消費電力は、サーバとス
トレージの構成によって異なります。正確
な電力要件については、販売担当者また
は各製品のソリューションスペシャリスト
までお問い合わせください。
©2014
Cisco
Systems,
Inc.Inc.
All All
rights
reserved.
©2015
Cisco
Systems,
rights
reserved.
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Systems、およびCisco
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Inc.またはその関連会社の米国およびその他の一定の国における登録商標または商標です。
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この資料の記載内容は2015年2月現在のものです。
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