鉛電池の長寿命化事業

ITE 国際技術交流協会とは
米国非営利法人 International Technology Exchange Society(ITE)
は、1978 年にアメリカで登録された非営利法人です。新たな鉛電池技術を
開発し、鉛電池メーカー・販売店等を支援することを目的とし、元ユニオ
ンカーバイド社フェロー・元東北大学教授 小澤昭弥博士達により設立さ
れました。 ITE 日本国環境電池部会広島支部(ITE 広島)
〒738-0054 広島県廿日市市阿品四丁目 52 番 11-14 号 ITE日本国環境電池部会広島支部(ITE広島) 電話 0829-30-6151 FAX 0829-30-6152 廿日市オフィィス 〒738-0015 広島県廿日市市本町5番 1 号 廿日市市商工保健会館(交流プラザ)1階 理事・支部長 竹 迫 敬 三 携帯 090-1185-6154 [email protected] スーパー
K(有機ポリ マー・アクティ ベーター)の活用と目標
鉛電池は、エンジン始動用が60~65%を占め、その他の深い充放電
用(EV用、ゴルフカート用、フォークリフト用、シニアカー等)が30
~35%を占めているのが現状です。いずれもスーパーK(有機ポリマー・
アクティベーター)を、鉛電池の長寿命化の活性化剤として有効に活用で
きます。 スーパーK(有機ポリマー・アクティベーター)の活用で鉛電池の長寿
命化技術(金属鉛を50%以上削減しても使用可能技術)を図り、金属鉛
の使用を減らし環境に貢献することがITE(国際技術交流協会)の目標
です。 小沢昭弥 博士の主な研究実 績
1.MnO2 研究と乾電池、アルカリ電池、リチウム電池への応用(論文 100 以上) エレクトロン、プロトン論理の提出と実証 2.世界で初めて鉄フタロシアニンが O2 極の Pt 触媒の代用となることを発見 3.燃料電池研究、その他新電池技術の日本への紹介と導入をした 小沢昭弥 博士の受賞
1.アメリカ電気化学会 Heise 賞 2.国際電池材料協会 IBA-Yeager 賞 3.電池材料研究で日本電気化学会金賞 4.鉛電池添加剤で最優秀電気自動車論文賞 小沢昭弥 博士の著書
1.リチウムイオン二次電池(日刊工業新聞社) 2.化学実用英語(東京化学同人) 3.現代の電気化学(新星社)中国語版出版 4.MnO2 ハンドブック(四川科学技術出版社 中国) 5.英文学術出版:Progress in Battery & Solar Cell,ITE Letters(1980-2007) 6.その他技術英語解説書(約 20 冊) スーパー K(有機ポリ マー・アクティ ベーター)の
開発と効 果
スーパーK(有機ポリマー・アクティベーター)は、硫酸の中へ添加し
使用するものです。これまでは溶解する物質を電池に入れることは、電池
を悪くすると言われていました。負極の添加物は、硫酸に溶解しない硫酸
バリウム、リグニン粉、カーボン粉末など溶解しないものに限られていま
した。 スーパーKは、これらと相反する有効な活性化剤として誕生し、世
界で初めての技術(硫酸に溶解する有機ポリマーを使用する)として19
97年 4 月に開発されました。 このスーパーKは大きく過剰に添加しても、正極で酸化分解されて次第
に減少するから害になりません。正極との反応による正極の劣化は、充電
により回復するので特に害はありません。また有機ポリマーは分子が大き
く拡散が遅いので陽極での酸化分解は遅く約1年も有効成分が硫酸中に残
っていて長期間有効であります。 このスーパーKは、負極の水素化電圧を
上昇させて、サルフェーションの解消に役立ちます。つまり負極が劣化し
た電池に使用すると自動回復させる効果もあるのです。また負極を劣化さ
せないので始めから使用しておくと常に負極容量を正極より大きく保持す
るので完全なシール電池の構成法として重要となります。 ITE 日本国 環境電池 部会広島支部 理事・支 部長 竹迫敬
三
私は、8年前に藤岡憲次氏(当支部の名誉顧問)
からこの技術をお聞きしました。その当時は、バッ
テリーの強化剤程度と思い興味が湧きませんでし
た。それから半年後、再びその技術を深く知りたい
と思い名誉顧問と一緒に直接名古屋で小沢昭弥氏
とお会いし、彼の人柄と技術の一端を知ることがで
きました。色んな技術を持ち合わせ、問題意識を持ちながら研究熱心な(前
向きに考えて実践している)藤田博幸氏(当支部の技術顧問)に相談した
結果、一緒に取り組むことにしました。お客様にとって、この添加剤(ス
ーパーK)を購入していただけることが一番得策だと理解し販売に専念し
ました。しかし多くの方々は、話を聞いてもそれ以上の動き(反応)を見
出すことはできませんでした。水漏れで困っているお客様に“水漏れ防止
に大変効果のある水道パッキンはいかがですか!”と技術の安売りをして
いたのでした。元オートバイ販売店の社長さん【3年前に中古のフォーク
リフトを30万円で購入し2年間乗ったらバッテリーが上がったので、メ
ーカーさんに修理依頼したらバッテリー新品交換等で100万円の見積が
なされビックリされました。知人の紹介で当支部に修理依頼がありました。
スーパーKと充電技術と維持管理方法を堅実に守って来られた社長さんの
努力の甲斐があって数年間健全に動いたのです。その時、当支部は直らな
かったら無料とお伝えし、回復したので技術料として3万円いただきまし
た。その後、その社長さんの自家用ベンツのバッテリーが上がったので直
りますかとの電話がありました。自分でスーパーKを購入して充電してい
ただくと手間ですけど安く回復する方法と当支部がバッテリーを預かって
直しますが技術料を戴くようになりますとお伝えしたところ、即決で“保
証付きのバッテリー修理をお願いします!”と言われたので直し3千円い
ただきました。それから1カ月後、再びもう1台のベンツのバッテリーの
修理依頼があり、回復したので今度は5千円いただきました。技術料5千
円安いはずです。ベンツのバッテリー新品交換は、通常4~5万円位かか
るそうです。それから後、友人からバッテリーが上がったので直りますか
との電話があり、直らなかった無料、持ち込みだったら3千円、こちらが
取りに行くようであれば5千円とお伝えしたら、即決で“持ち込み修理を
お願いします!”と言われ回復したので3千円戴きました。彼は、同級生
がガソリンスタンドを営んでいるので頼んだところ、バッテリーが劣化し
ているので新品交換(2万円)を勧められましたが、保証付きのバッテリ
ー修理を選ばれたのでした。 これらの出来ごとの切掛けで、仕事の取り組む姿勢を180度方向転換
することにしました。
“水道のパッキンを売るのではなく、水道の漏れを止
める技術料として適正な金額をお客様から戴く”ことにしたのです。この
事業の将来性・スケール・目的などを心ある友人・知人にお話したところ
共鳴する方々が大半でした。私共は、小沢昭弥氏を始めITEスタッフの
方々のご協力を得ながら共同研究し、共同事業をしてみて、何を更に研究
してみることが必要であるかを知り、そこを深く研究して廃電池ゼロを達
成したいと考えております。又、この技術を各種の技術資格講習会(認定
制度~有料)を通じて幅広く多くの方々に具体的にお伝えし分かち合い、
共存共栄を図っていきたいと思い全国に発信することにしました。 毛利元就の3本の矢の教訓(1本の矢はすぐに折れるが、3本の矢を折
ることはできない。ひとりひとりは弱いが3人寄れば強くなる)のごとく、
心ある皆様と一緒にコツコツと研究し、新しいこの技術をお互いに分かち
合い、共に喜びをもって仕事に取り組みたいと思います。努力された方に
は、必ずや良きご褒美があると思います。やる気のある方大歓迎です。こ
れをご縁に、皆様と一緒に末長くお付き合いができれば幸いに存じます。 ITE 電池研究 所 代表 小沢昭弥(元東 北大教授・開発者)
吾々の日本での Super-K のテストでは、200 台
のトラック(三和運送事業株式会社)に毎年
Super-K を添加して、10 年間全く電池の取替え
なしという結果を持っているので、中国、イン
ド、マレーシアなどで Super-K の効果を沢山の
実車でテストしたいと色々のところから交渉がありました。有機ポリマー
添加剤だけでは電池の長寿命化は困難なことも多い。特に深い充放量をす
るゴルフ場の電池、フォークリフト用電池は、時々長時間の補充電をする
ことが寿命化のためには不可欠である。充電は、今まで考えられていた小
さい電流で長時間充電するよりも、時々大電流で充電する方式の方が電池
容量を大きく長時間保持できるようである。このようなことはまだ今後の
研究で解明したい。若干のデーターは吾々の出版した日刊工業新聞社出版
(2010 年 2 月)の『最新・鉛電池』に基礎研究として発表しているので、
興味のある方はご一読願いたい。 小澤昭弥博士は、鉛電池長寿命化と再生技術を指導され、又、新技術の
開発を一宮研究所などで今後とも展開されていかれます。鉛電池の添加剤
には、色々のものが毎年のように新しく発売されているが十分に効果のあ
るものは多くない。ITE電池研究所は、世界で初めて硫酸に溶解する有
機ポリマーを使用した自動劣化電池の回復剤としてPVAを中心としたア
クティべーターが開発された(A.kozawa他、U.S.Paten
t 5,958,623 Sep,28,1999)。その後、リグニン微
量を使用した別のアメリカ特許U.S.Patent 7,160,64
5.B2(June 9,2007)これらの特許の中の有機ポリマーが、
負極の水素過電圧を大きくして負極の劣化(サルフェーション)の回復を
させるのが、吾々の新技術の中心をなすべきものである。