「平成26年度食品系バイオマス活用技術講習会」を開催 香川県内の食品産業に属する事業所からは多くの未利用バイオマスが発生・排出されており、 その処分が課題となっております。一方、これら未利用バイオマスを活用した機能性食品素材等 への利用法も検討されてきております。 このたび、未利用バイオマスの活用技術に関する最新の情報や技術を吸収していただくととも に、香川県産業技術センター及びかがわ産業支援財団が取り組んでおります研究事例の紹介を企 画しました。当財団地域共同研究部が平成24年度から取り組んできている「未利用バイオマス の活用技術開発事業」に関心を持っていただ きたく、次のとおり技術講習会を開催いたします。 ◇と き : 平成27年3月11日(水) 13:30~16:20 ◇ところ : サンポートホール高松54会議室(高松シンボルタワー・ホール棟5階) (香川県高松市サンポート2−1) ◇主 催 : (公財)かがわ産業支援財団 ◇共 催 : かがわ機能性食品等開発研究会 ◇参加費 : 無 料 《プログラム》 (開会挨拶:かがわ産業支援財団 理事長 中山 貢) (13:30~13:40) 講 演 テーマ 「未利用バイオマス活用における膜分離技術」 13:40~14:50 講 師 産業技術総合研究所環境化学技術研究部門 副研究部門長 榊 啓二 氏 内 容 膜分離技術は、浄水、廃水処理、海水淡水化など、既に様々な分野で使われ ています。ここでは、膜分離技術の概要を説明するとともに、宮古島のバイオ エタノールプロジェクトなど、バイオマス利活用の分野でこれまで産業技術総 合研究所が取り組んできた膜分離の事例を紹介して頂きます。 (休憩 14:50~15:00) 研究発表 テーマ 「県産農産物及び未利用資源のシクロオキシナーゼ阻害活性の評価」 15:00~15:20 発表者 香川県産業技術センター食品研究所 主任研究員 藤川 護 氏 内 容 県産農産物・未利用資源(スィートスプリング摘果果実、アスパラガス、ブロッコリー、ニンニク、 葉ニンニク、新漬オリーブ廃液)について、アラキドン酸から生体に色々な影響を与え るプロスタグランジンへの変換に関与するシクロオキシゲナーゼを阻害する作 用を評価した事例を紹介しまて頂きます。 テーマ 「水熱分解処理による未利用バイオマスの利用 ~機能性食品素材の開発を目指して~ 」 15:20~16:10 発表者 かがわ産業支援財団 主任研究員 朝日信吉・中西 勉 内 容 県内の食品企業から発生している未利用バイオマス(小麦フスマ、小麦裾粉、米 糠、醤油粕、酒粕、オカラ、柑橘果皮、オリーブ圧搾滓)を水熱分解による可溶化処 理を行い、抗酸化活性及び酵素阻害活性(アンジオテンシン変換酵素、α-グルコシダーゼ、 リパーゼ、チロシナーゼなどの阻害作用)を有する機能性食品素材の開発した事例を紹 介します。 (閉会挨拶:かがわ機能性食品等開発研究会 会長 田村啓敏) (16:10~16:20)
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