「大田区で唯一の防災公園 ご存知ですか?」 みなさんは防災公園って

「大田区で唯一の防災公園
ご存知ですか?」
みなさんは防災公園ってご存知ですか?
一般的な公園は震災や災害時など、避難する場所に
なります。
そのなかでも、防災公園は避難する場所となる以外
に、活動拠点として防災時に使用できるさまざまな
設備を兼ね備えている公園なのです。
大田区では東糀谷防災公園が区内唯一の防災公園
です。こちらは 2010 年に糀谷地域の防災性を高め、
小中学校を補完する避難所として避難生活をおくれるよう整備された公園です。遊びがて
ら子どもと見学してきました。
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京急大鳥居駅から徒歩 15 分、住宅地のなかほどの場所に東糀谷防災公園はあります。
2010 年、大田区内で初めて防災設備を備える公園として整備されオープンしました。
わが家の娘は自然教室で東京都の防災公園と指定されている葛西臨海公園で防災体験をし
てきたばかり。
大田区内にもないのかな、と調べたところこちらにたどり着きました。
行ってみると、新しく、整備されていてきれいな公園です。公園の真ん中には川のような
場所があり、広い芝生の広場もありました。
特に遊具はないのですが、ちょっと広場で遊ばせたい時や暖かい時期にはピクニックにも
よさそうな公園で、一見普通の公園でした。
さて、防災公園にはどんな防災設備が備わっているのでしょうか。
まず、見つけたのが災害・震災時用仮設トイレです。
公園のいくつかの箇所にマンホールのような物がたくさん
並んでいます。
よく見ると、わきにポンプが備わっています。
震災時には、ふたを外し、周りに囲いをつけ、ポンプから
手動で水をくみ上げてトイレとして使用するという仕組み
であることを説明した掲示板がそばにありました。
次に見つけたのはかまど型ベンチです。
普段はベンチとして使用されています。椅子の下を覗きこむ
と確かにかまどのような形をしていました。災害時の炊き出
しなどに使用されるそうです。
さらにもう一つ発見したのは、防災時には無料で缶ジュー
スが出てくる自動販売機「緊急時飲料提供ベンダー」です。
こちらは普段は普通の自動販売機でお金を入れないと飲み
物が出てこないのですが、地震などを感知すると、お金を
入れないで飲み物が出てくるような仕組みとなっているそ
うです。
また、芝生の広場は正方形となっており、災害時にはテントを張れるようになっていまし
た。
管理棟には災害時のための機材も収納されているそうです。
一見すると普通ののどかな公園にいろいろな設備があるのに感心しました。
大田区にはまだ一つしかないようですが、今後ほかの公園でもこうした設備の導入がある
と、安心ですね。
都内には、いくつか防災公園と指定されているところがあります。いろいろな防災公園に
行き、お子さんと遊びながら防災設備を探してみるのもいい体験かもしれませんね。
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さて、この 3 月で、東日本大震災 5 年目をむかえます。
大田区では防災に関する取り組みを順次見直して、区の HP で
さまざまな防災に関わる資料や情報を提供しています。
ここではお子さんを抱えるママがチェックしておくべき施設や、
防災に関わる資料と情報をピックアップしてみました。
☆大田区わがまち防災計画
http://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/chiiki/bousai/wagamachi_bousai.html
具体的な被害想定や災害時のシュミレーションが描かれた冊子です。
実際に災害が起きた時にマニュアルとして有効です。
「家族を守る つなぐ 絆シート」という資料も添付されています。家族の基本情報や避難
場所や連絡先手段の確認などがまとめられる資料です。プリントアウトして、家族で災害
時の確認事項を改めて考える資料として持っておくと有効だと思います。
☆防災パンフレット「わが家の防災チェック BOOK」
http://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/chiiki/bousai/sasshi/bousaichirashi.html
家庭内の防災にかかわることをまとめた資料です。
災害時の連絡方法や避難場所の確認、非常時の備品の確認、地震に対する家具転倒防止対
策などの備えなどを家族間で話し合う資料としてとても有効です。
☆「できることからやっていこう!」
http://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/chiiki/bousai/dekiru/index.html
家庭内での防災に関する取り組み(消火器のチェック方法や、地震対策。また家族間での
防災時の心得についてなどのほか、防災用品のあっせんについて)のさまざまな資料や紹
介がまとめて掲載されています。
☆マンションの防災対策
http://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/chiiki/bousai/sasshi/20141202194138890.html
マンションで起こりうる特有の問題や、震災後も自宅で生活を継続するために必要な対策
等をまとめたパンフレットです。
☆わがまち防災マップ
http://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/chiiki/bousai/sasshi/wagamachi_map/index.html
町内会ごとに詳細な消火器の場所や避難場所などの場所が書かれた地図が UP されていま
す。
自分の住んでいる区域をチェックしてプリントアウトしておくといざという時に有効だと
思います。
☆大田区防災地図
http://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/chiiki/bousai/sasshi/bousaichizu.html
区内全域の避難場所の一覧です。自治会、町会別の避難先一覧が裏面にあります。
☆地震の際の避難場所
http://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/chiiki/bousai/hinan/index.html
実際に地震で自宅がなくなってしまった時に、一時避難する場所や、避難所(住む家を失
った人が一時的に避難生活を送る場所)の一覧です。
災害医療救護所
(災害時に負傷した人を治療するためのスペース)についても掲載され
ています。
☆覚えてください!お近くの給水拠点(一覧)
https://www.waterworks.metro.tokyo.jp/kurashi/shinsai/ichiran.html
東京都水道局からの資料です。
大地震が発生し、断水になった時でも、応急給水槽や浄水場・給水所などの給水拠点で、
応急給水を受けることができるそうです。
大田区は 8 カ所です。いざという時のために、自宅にいちばん近い給水拠点を確認してお
くと有効です。
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東日本大震災の時、東京にいた私もこれまでに経験したことのない揺れを感じ、まだ乳児
だった子どもを抱きながらすごくパニックになった記憶が残っています。その赤ん坊もも
う4歳。毎年この季節になると、あの災害がいかに大きかったか、地震の恐ろしさ、被害
の大きさを、改めて再確認する日となっています。
普段の生活ではついつい忘れがちですが、時々でもいろいろな面から防災について考えた
り、家庭での取り組みを見直したり、話し合っておくのが大切なのではないでしょうか。
みなさんもぜひ取り組んでみてくださいね。
(nao)