実施手順書3 - 業務上の事務連絡

実施手順書3
早期の実施を推奨
RT用入出力グループの設定
に関する検討手順
1.入出力グループとは
2.入出力グループの検討
(1)入出力グループの数、各グループの権限範囲および出力帳票
(2)端末認証装置
(3)ユーザー(送信権限者・オペレータ)
(4)端末認証装置およびユーザーのグループ割当て用入力票の作成
1
1.入出力グループとは
○ 新日銀ネットでは、利用先の利用業務に応じた事務処理態勢の確保を柔軟に
実現するため、利用先が、事務処理態勢に応じた任意の「仕事のまとまり=グ
ループ」を自ら作成し、グループ単位で電文の送受信を管理する仕組を導入し
ました。この仕組を「入出力グループ」と呼びます。
○ すなわち、現行日銀ネットでは、ユーザー(送信権限者・オペレータ)単位
で制御する権限範囲・許可業務について、新日銀ネットでは、入出力グループ
単位で制御します。また、EX一方通知電文の出力帳票の受信先についても、
現行日銀ネットの中継端末から、新日銀ネットでは、入出力グループ単位で制
御することとします。こうした仕組のもとで、利用先は、①権限範囲の業務処
理区分コードおよび出力帳票の帳票コードを登録した任意の入出力グループを
作成し、②各入出力グループにユーザーおよび端末認証装置を割当てることに
より、新日銀ネットの電文の送受信を行います。
──
1つの入出力グループに複数の権限範囲を設定することができます。また、1つの権限範囲を
複数の入出力グループに設定することもできます。一方で、1つの入出力グループに複数の出力
帳票を設定することはできますが、同一の出力帳票を複数の入出力グループに設定することはで
きません。
2
○ 入出力グループは、利用先が作成するもののほか、予め次の入出力グループ
が、利用先ごとに1つずつ設けられます。
セキュリティグループ(グループ番号 301):セキュリティ関係事務専用の入出力グループ
共用グループ:利用先における出力帳票の設定においてどの入出力グループにも設定されていないEX
一方通知電文および一斉送信電文を受信する入出力グループ
○ RT用入出力グループを設定する際に、利用先に提供する初期環境では、下
表のとおり、利用先が所持する全てのテスト用権限者カードをセキュリティグ
ループに割当てています。
【セキュリティグループの初期設定内容】
グループ番号
権限範囲
出力帳票
送信権限者
端末認証装置
301
03AA(注1)
設定なし(注2)
全ての送信権限者
設定なし
(全てのテスト用権限者カード)
(注1)
「03AA」の権限範囲で実施できる業務は、大区分「セキュリティ」の中区分である「オペレータ関連(コー
ド0311)」、
「権限者関連(同0312)」、
「グループ関連(同0313)」および「照会(同0341)」です。
セキュリティグループの権限範囲は変更できません。
(注2)セキュリティ関係事務では EX 一方通知電文は存在しません。また、セキュリティグループに出力帳票を設定す
ることはできません。
3
本手順における検討の概要イメージ
▽ 入出力グループの設定前(概念図)
金融機関等店舗
セキュリティ関係事務
受信電文
送信電文
受信電文
送信電文
(EX 一方通知電文)
(検証ファイル)
(EX 一方通知電文)
(検証ファイル)
共用グループ
・全ての
出力帳票
セキュリティグループ 301
・権限範囲:03AA
・出力帳票:なし
・ユーザー:A001,A002
A003,A004
本手順ではこの部分の
設定内容を検討します
A001
(権限者)
4
A002
(権限者)
A003
(権限者)
A004
(権限者)
セキュリティ関係事務を行う入力者
※ 全てのテスト用送信権限者にセキュリティグループ 301
が割当てられています。
▽入出力グループの設定後(概念図)
※以下は、入出力票1で示した設定例に基づき入出力グループを設定した場合の概念図です。
金融機関等店舗
当座関係事務
セキュリティ関係事務
受信電文
送信電文
受信電文
(EX 一方通知電文)
(検証ファイル)
(EX 一方通知電文)
送信電文
(検証ファイル)
入出力グループの登録
共用グループ
・右記以外の
出力帳票
入出力グループ 001
・権限範囲:0212,0311,0341,0611,0711,0741,2111,2112,2113,2115
2141,2142,2212,9742
・出力帳票:2111,2112,2150,2250,2430,9753
・ユーザー:A001,A002,0003,0004
0003
(オペレータ)
0004
(オペレータ)
このほか、端末認証装置のグループ割当てが
あります
(任意)
オペレータの登録
および
グループ割当て
送信権限者
のグループ
割当て
A001
(権限者)
セキュリティグループ 301
・権限範囲:03AA
・出力帳票:なし
・ユーザー:A001,A002
A003,A004
A002
(権限者)
A003
(権限者)
A004
(権限者)
複数の入出力グループに所属しているユーザーは、端末操作
時に1つの入出力グループを指定する必要があります。この
5
指定した入出力グループを「指定中グループ」と呼びます。
2.入出力グループの検討
(1)入出力グループの数、各グループの権限範囲および出力帳票
○
○
入出力グループに登録する利用業務別の権限範囲およびEX一方通知電文の
出力帳票の一覧となる「別紙1 権限範囲一覧およびEX一方通知電文一覧」
および「別紙2 入出力グループの設定例」を参考にしながら、利用先の利用
業務に照らした事務処理態勢に応じて、入出力グループの数、各グループに登
録する権限範囲およびEX一方通知電文の出力帳票を検討してください。また、
検討結果を「RT用入力票1 グループの登録・変更・抹消用入力票」の「権
限範囲」欄および「出力帳票」欄に記入してください。
権限範囲および出力帳票の登録にあたっての留意事項等は次の通りです。
・権限範囲は、業務処理大区分コード(2桁)
、または、業務処理中区分コード(4桁)単位で登録し
ます。1つの入出力グループに、複数の権限範囲を登録することができるほか、同一の権限範囲を
複数の入出力グループに登録することもできます。
・出力帳票の登録対象電文は、EX一方通知電文に限ります。出力帳票は、業務処理中区分コード(帳
票コードの上4桁)
、または、帳票コード単位(注)で登録することができます。
(注)帳票コードで登録する場合には「-」
(ハイフン)を含む10桁で登録します。
6
・1つの入出力グループには複数の出力帳票を登録することができる一方、同一の出力帳票を複数の
入出力グループに登録することはできません。複数の入出力グループに対して、業務処理中区分コー
ド単位の設定と帳票コード単位での設定範囲が重なっている場合は、帳票コード単位での設定が優
先されます。
なお、どの入出力グループにも設定されていないEX一方通知電文および一斉送信電文は、各利用先に固定で
設定されている「共用グループ」で受信します。
――
《グループ番号に関する留意点》
○
入出力グループのグループ番号は、
「グループの登録・変更・抹消」により、入出力グループをセンタ
ーに登録する際に自店の入出力グループに割り振られていない入出力グループ番号のうち、最も小さい
空き番号を自動的に割り振ります。
○
RTの初期環境では、全ての利用先において入出力グループが設定されていないことを踏まえ、
「RT
用入力票1グループの登録・変更・抹消用入力票」には、入力票に記載の「入力順序」に従って「グル
ープの登録・変更・抹消(031301)
」入力を行うと付番されると想定される入出力番号を「グル
ープ番号(想定)」欄に予め記載しています。このため、
「グループの登録・変更・抹消」(業務処理区
分コード:031301)の端末操作後に受信する「グループの登録・変更・抹消済通知」を確認のう
え、必要に応じて同通知に記載され確定したグループ番号を「RT用入力票1グループの登録・変更・
抹消用入力票」の「グループ番号(確定後)」欄に記載してください。
7
(2)端末認証装置
○
端末認証装置の入出力グループへの割当てに際しては、下記を理解したうえで
事務処理態勢に応じた適切な割当てを検討してください。また、検討結果を「R
T用入力票1 グループの登録・変更・抹消用入力票」の「端末認証装置」欄
に端末認証装置番号(注)を記入してください。
──
1つの端末認証装置を複数の入出力グループに割当てることができます。また、複数の端末認証装置に
同一の入出力グループを割当てることもできます。
(注)新日銀ネットにおける端末認証装置番号は、端末認証装置発行済通知に記載された中継端末番号(3桁)と端末
認証装置番号(2桁)を結合した5桁の番号です。
○
端末認証装置は割当てられた入出力グループへのEX電文の着信案内の機能
を有します。すなわち、入出力グループに端末認証装置を割当てると、当該端
末認証装置を用いてセンターと接続した端末装置において、当該端末認証装置
が割り当てられた入出力グループでEX電文を受信した場合にブザー鳴動や
「未出力電文件数」への表示を行います。
──
なお、いずれの端末認証装置が装填された端末装置でも、入力者の指定中グループに設定された範囲で
電文の送受信を行うことが可能です(端末認証装置は電文の送信には無関係です)
。
8
・
入出力グループに割当てられていないEX一方通知電文および一斉送信電文は、共用グループで
受信します(下図「①初期設定」)
。この場合、全ての端末装置がブザー鳴動し、全てのユーザーが
当該電文の受信を確認できます。一方、一旦確認した電文は、
「既出力」となり、
「未出力電文一覧」
に表示されません。本来、当該電文の受信を優先的に確認したい部署より先に、他の部署が当該電
文の受信を確認して「既出力」とすると、前者の部署が同電文の着信に気付きにくくなる惧れがあ
ります。
・
また、入出力グループに出力帳票は設定したものの、端末認証装置の割当てを行っていない場合
は、当該出力帳票を受信しても、ブザー鳴動や「未出力電文件数」への表示が行われません(下図
「②端末認証装置のグループ割当て前」
)。
・
入出力グループに端末認証装置の割当てを行うことで、設定した端末装置でブザーが鳴動するよ
うになり、適切な電文管理が可能となります(下図「③端末認証装置のグループ割当て後」
)。
9
▽ 端末認証装置の割当てについて
①初期設定
②端末認証装置のグループ割当て前
③端末認証装置のグループ割当て後
出力帳票コード:2111
受信電文
受信電文
受信電文
(EX 電文)
(EX 電文)
(EX 電文)
共用グループ
・全出力帳票
入出力グループなし
入出力グループ 001
・出力帳票:2111、2112、
2150、2250、2430、9753
・端末認証装置:なし
端末認証装置
端末認証装置
初期設定では、全ての出力
帳票は共用グループとして
受信されます。
端末認証装置
番号:00001
番号:00001
ブザー
入出力グループ 001
・出力帳票:2111、2112、
2150、2250、2430、9753
・端末認証装置:00001
ブザー
端末認証装置をグループに
割当てないと、001 に割当て
た出力帳票を受信しても、
10
ブザー鳴動しません。
番号:00001
ブザー
端末認証装置をグループに
割当てると、設定した端末装
置でブザーが鳴動します。
(3)ユーザー(送信権限者・オペレータ)
○
入出力グループに割当てる、テスト用送信権限者およびテスト用オペレータ(注)
を決定し、
「RT用入力票1 グループの登録・変更・抹消用入力票」の「権限
者・オペレータ」欄に記入してください。
(注)RT環境の初期設定にはオペレータは存在しません。RTへの参加人数等を踏まえ、RTにお
いても本番業務の事務体制と同様にオペレータの割当てをしたい利用先においては、日銀ネッ
ト利用細則に定める端末操作手順に沿って、オペレータを登録したうえで、グループ割当てを
行ってください。なお、本入力票に記入する時点ではオペレータのID番号は付番されていま
せんので、識別できる番号(A、B等)を記入し、オペレータ登録後に修正してください。
○
RT実施にあたっては、テスト用権限者カードをセキュリティグループから解
除しないでください(注)。
(注)本番業務においては、内部管理・牽制体制等に配意した事務処理態勢を確保するため、セキュ
リティグループに所属する送信権限者およびオペレータは、他の入出力グループに所属させな
い等の対応を行う必要があります。RTにおいては、入出力グループの設定内容誤り等による
トラブル時の対応を考慮し、全てのテスト用権限者カードをセキュリティグループに割当てて
ください(このため、「RT用入力票3 送信権限者のグループ割当て用入力票」においては、
各テスト用権限者カードに割り当てる入出力グループに「301」を入力必須の入出力グルー
プ番号として記載しております)。
11
(4)端末認証装置およびユーザーのグループ割当て用入力票の作成
○
上記で作成した「RT用入力票1 グループの登録・変更・抹消用入力票」を
もとに、端末認証装置、送信権限者およびオペレータ(注)について、次のRT用
入力票2~4を作成してください。
(注)オペレータについては、(3)に記載のとおり必要な場合にのみ作成。
「RT用入力票2 端末認証装置のグループ割当て用入力票」
「RT用入力票3 送信権限者のグループ割当て用入力票」
「RT用入力票4 オペレータのグループ割当て用入力票」
○
「RT用入出力グループの設定手順」(実施手順書4)では、RT用入力票1
~4を用いて、入出力グループの設定を行います。
以
12
上