- 第6期ひろしま高齢者プラン(案)の概要 第6期ひろしま高齢者プラン(案)の概要 - 1 要旨 現行の「第5期ひろしま高齢者プラン(平成 24~26 年度)」の計画期間が今年度で終了することか ら,今後の高齢化の進展等を踏まえて,平成 37(2025)年までの中長期的な施策を展望し,医療, 介護,予防,住まい,生活支援のサービスを切れ目なく提供する地域包括ケアシステムの構築を加速 化する「第6期ひろしま高齢者プラン(平成 27~29 年度)」を策定する。 2 計画の位置づけ ○ 老人福祉法及び介護保険法において都道府県が定めることとされている老人福祉計画と介護保険 事業支援計画を一体的に策定し,高齢者施策の推進のための基本計画とする。 ○ 本県の県政運営の基本方針である広島県総合計画「ひろしま未来チャレンジビジョン」に沿った ものとし,関連計画(広島県保健医療計画,広島県医療費適正化計画,健康ひろしま21,広島県 高齢者居住安定確保計画など)との整合・連携を図り策定する。 3 基本理念等 (1)基本理念 『 高齢期になっても 自分らしく輝き 住み慣れた地域で 安心して暮らし続けることができる 広島県づくり 』 (2)基本目標 『 平成 29(2017)年度末までに 23 市町(125 日常生活圏域)において それぞれの特性に応じた地域包括ケアシステムを構築する 』 (3)策定の趣旨 ○ 高齢期になっても,地域での見守りや支援により出来るだけ自立した生活を続け,医療・介護 サービスが必要になった際にも,適切なマネジメントにより生活の質(QOL)を維持することや, 最期を迎えるそのときも尊厳ある死,自然死など(QOD)を実現することへの関心が高まっている。 ○ 高齢者自身が社会参画や健康づくりに取り組み,高齢者自身も社会を支える担い手として参画す るとともに,適切なケアマネジメントに基づくサービス提供により,将来に向かって,長期に安定 かつ円滑な制度運営を行い,皆で支え合い安心して暮らし続けることができる社会づくりを目指す。 4 計画推進の背景 ○ これまでの独自の取組による蓄積を強みに,地域包括ケアシステム構築の主体となる市町を強力 に支援する。 ・広島県地域包括ケア推進センターによる支援 ・地域包括ケアシステムの構築手法の類型化 ・地域包括ケアロードマップの策定 ・保険者機能の自己評価 ・医療・介護・保健情報総合分析システムの活用 ○ 医療介護総合確保推進法等の制度改正を踏まえ,地域包括ケアシステム構築に向けて対応する。 ・地域包括ケアに対応したサービス基盤の整備 ・地域支援事業の充実及び予防給付の見直し ・重点化・効率化による持続可能な介護保険制度の確立 1 5 第6期ひろしま高齢者プランの施策体系 (1)総論 施策 取組の内容 主な達成目標/H29 年度末 地域包括ケアシステム構築 ・趣旨,基本理念(めざす姿),目標 ☑地域包括ケア実施市町数 に向けた考え方 設定,重点的取組,計画推進 →23 市町(125 日常生活圏域) (2)ライフステージⅠ -いきいきと活躍するための『環境づくり』- 施策 取組の内容 プラチナ世代の社会参画の ・社会参画の促進 促進 ・生きがい活動の促進 ・生涯を通じたボランティア活動, NPO活動等の推進 高齢者の就業機会の確保 ・就業機会の確保 ・シルバー人材センターへの支援 健康づくりと介護予防の推 ・健康づくりの推進 進 ・地域づくりによる介護予防の推進 (3)ライフステージⅡ -寄り添い支えるための『地域づくり』- 施策 地域での生活支援の推進 取組の内容 ・地域での生活支援の充実・強化 ・地域における支え合い活動の推進 ・高齢者の権利擁護と虐待防止対策 の推進 高齢者向け住まいの確保 ・高齢者向け住宅等の供給促進 ・高齢者の賃貸住宅への円滑な入居の 促進 ・住宅のバリアフリー化の促進 高齢者にやさしいまちづく ・交通安全対策の推進 り ・防犯・防災対策の推進 ・消費者被害対策の推進 ・ユニバーサルデザインに配慮した まちづくりの推進 (4)ライフステージⅢ -安心して暮らすための『基盤づくり』- 施策 取組の内容 主な達成目標/H29 年度末 ☑65 歳以上の社会活動参加率 →前回調査より向上 ☑窓口相談等による高齢者の新 規就業者数 →216 人(累計H27-H29) ☑特定健康診査実施率(受診率) →65.0%以上(H29) ☑住民運営の通いの場の数 →4,000 箇所 主な達成目標/H29 年度末 ☑生活支援コーディネータ養成数 →148 人 ☑常設のふれあいサロン設置数 →230 箇所 ☑サービス付き高齢者向け住宅 登録戸数 →7,300 戸 ☑あんしん賃貸協力店登録数 →36 ☑高齢者の交通事故死者数 →40 人以下(H27) ☑市町の避難行動要支援者に係 る避難計画の策定 →23 市町(全体・個別共) ☑自主防災組織の世帯カバー率 →90.0%(H28) ☑低床バスの導入割合 →62.9% 主な達成目標/H29 年度末 地域包括ケアの仕組みづく ・地域の特性・実情に応じた体制づく ☑在宅歯科医療連携室 り りへの支援 →19 箇所 ・市町の取組への支援 ☑在宅歯科診療ができる歯科医 ・在宅医療提供体制の充実と多職種 療機関 連携に基づく在宅医療の推進 →361 機関 ・地域リハビリテーションの推進 ☑専門研修受講した在宅支援薬 剤師数 →160 人 2 介護サービス基盤の整備 ・地域包括ケアに対応した介護サービ ス基盤の整備 ・介護予防・生活支援サービス事業の 展開 ・介護保険施設等の整備 ・保健医療と福祉・介護の人材確保・ 育成策の推進 ・ケアマネジメント体制の確保 介護サービスの質向上・適正 ・介護サービスの質の向上 化 ・介護保険施設の居住環境の向上 ・介護給付適正化の市町支援 総合的な認知症施策の推進 ・初期対応から状態に応じた適切な医 療サービスの提供体制の構築 ・質の高い介護サービスの提供と基盤 整備の促進 ・医療・介護等の関係者の連携の促進 ・地域の理解と支え合う体制づくりの 促進 ・市町の主体的な取組の促進 6 第6期ひろしま高齢者プランの重点取組事項 (1)最重点項目 ☑定期巡回・臨時対応型訪問介護 看護サービスの実施市町数 →18 市町 ☑人口 10 万人対医療施設従事医 師数 →264.6 人 ☑人口 10 万人対医療施設従事看 護職員数 →1,514.2 人(H28) ☑市町のケアプラン点検実施居 宅介護支援事業所数 →全事業所 ☑要支援・要介護認定率 →20.0%以下 ☑認知症患者の入院後1年時点 の退院率 →59.8% ☑広島県認知症介護指導者数 →各圏域5 人以上 ☑認知症医療・介護連携パス運用 地域数 →22 地域 ○ 地域包括ケアシステム構築の加速化・重点化 ○ データに基づく事業運営の推進 ・地域の実情に応じた地域包括ケアシステムの構築が図られるよう客観的・具体的な指標や手法を 明らかにしながら重点的に支援 ・医療・介護等データの評価・分析,情報開示により,情報共有等(規範的統合)を図り,目標設 定と検証による適切な事業運営を支援 (2)重点項目・その 1 ○ 多様な主体が参画して高齢者を支える地域づくり ○ 生活支援・介護予防の充実 ・高齢者の社会参画を進め,世代を超えて地域住民が共に支え合う地域づくりを支援 ・多様な主体が参画し,地域において介護予防の推進・生活支援サービスの創出等を支援 (3)重点項目・その 2 ○ 介護サービスの質の向上 ○ 福祉・介護人材の確保・育成 ・地域包括ケアシステム構築に向けた市町の方針に則った介護サービス基盤を確保 ・サービス量の増大が見込まれる平成 37(2025)年に向けて介護人材の確保と資質の向上を図る (4)重点項目・その 3 ○ 総合的な認知症施策の推進 ・認知症患者の在宅生活を支える循環型地域医療連携システムの構築を推進 ・認知症ケアの質の向上を図り,認知症の人とその家族の生活を支える支援体制や基盤整備を促進 ・医療・介護の連携を促進し,それぞれの果たす役割や機能が十分に発揮されるよう支援 3
© Copyright 2024 ExpyDoc