PEG-IFNα-2a 1.10 毒薬・劇薬等の指定審査資料のまとめ Page 1 ペガシス皮下注90 μg,180 μg (ペグインターフェロン アルファ-2a) CTD 第1部 1.10 申請書等行政情報及び添付文書に関する情報 毒薬・劇薬等の指定審査資料のまとめ 中外製薬株式会社 PEG-IFNα-2a 1.10 毒薬・劇薬等の指定審査資料のまとめ Page 2 目次 頁 1.10 毒薬・劇薬等の指定審査資料のまとめ .................................................................................... 3 PEG-IFNα-2a 1.10 毒薬・劇薬等の指定審査資料のまとめ Page 3 1.10 毒薬・劇薬等の指定審査資料のまとめ <現行> インターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)(C860H1349N227O255S9;分子量: 19,236.87)のリジン残基(主たる部位:第31位,第121位,第131位及び第134 位)の1箇所に,1分子の分枝ポリエチレングリコール(分子量:約40,000,2つ 化学名・別名 の約20,000ダルトンのモノメトキシポリエチレングリコール鎖がカルボキシリ ジンに結合)が,アミド結合を介して共有結合している修飾たん白質(分子量: 約60,000)〔別名ペグインターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)〕及びその 製剤 構 造 式 アミノ酸配列,構造式は別紙のとおり 効 能 ・ 効 果 C 型慢性肝炎におけるウイルス血症の改善 用法・用量 使用にあたっては,HCV-RNA が陽性であることを確認したうえで行う。 通常,成人には1回180 μg を週1回,皮下に投与する。 劇 薬 等 の 劇薬,指定医薬品,要指示医薬品 指 定 原体:ペグインターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え) 市 販 名 及 び 製剤:ペガシス皮下注180 μg:1バイアル中1 mL 中にペグインターフェロン アルファ-2a(遺 伝子組換え)[インターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)として180 μg]を含有 有 効 成 分 ペガシス皮下注90 μg:1バイアル中1 mL 中にペグインターフェロン アルファ-2a(遺 ・ 分 量 伝子組換え)[インターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)として90 μg]を含有 概略の致死量 【急性】 サル(皮下) 6750 μg/kg 以上 サル(静脈内) 300 μg/kg 以上 【亜急性】 動物種 毒 投与期間 投与量 無毒性量 投与経路 (μg/kg/回)(μg/kg/回) サル 4週 皮下 0,15, 187.5, 562.5 (2回/週) 15 サル 4週 皮下 0,15, 100,600 (週7回) 15未満 性 主な所見 投薬に起因する死亡例なし 187.5 μg/kg/回以上群: 総蛋白質・カルシウムの減少(軽度), GOT・GPT の増加(軽度) 562.5 μg/kg/回群: 血小板数・白血球数の減少(軽度),肝臓・ 脾臓重量の増加(軽度) 全投薬群で PEG-IFN の蛋白に対する血中 抗体検出。 投薬に起因する死亡例なし 15 μg/kg/回以上群: 血小板数・白血球数・網赤血球数の減少, APTT の増加 100 μg/kg/回以上群: フィブリノーゲン・総蛋白質の減少 600 μg/kg/回投与群: 赤血球数・血色素量・血球容積の減少,カ ルシウム・尿素窒素の減少 600 μg/kg/回投与群の雌1例:体温低下等が みられ,上記変化に加えて GOT・GPT・ LAP の増加等の変化がみられた。 全投薬群で PEG-IFN の蛋白に対する血中 抗体検出。 PEG-IFNα-2a 1.10 毒薬・劇薬等の指定審査資料のまとめ 動物種 サル 毒 投与期間 投与経路 13週 皮下 性 Page 投与量 無毒性量 主な所見 (μg/kg/回) (μg/kg/回) 0,15,50, 15未満 投薬に起因する死亡例なし 150(週2回) 15 μg/kg/回以上群: 白血球数・総蛋白質・アルブミンの 減少 50 μg/kg/回以上群: 血小板数の減少,フィブリノーゲン の増加 150 μg/kg/回投与群: プロトロンビン時間の減少,GPT の 増加 全投薬群で PEG-IFN の蛋白に対する 血中抗体検出。 副作用(自他覚症状)の発現率 174/178 = 97.8% 臨床検査値異常発現率 164/178 = 92.1% 副作用の種類 副 会 作 用 発熱 頭痛 倦怠感 脱毛 関節痛 社 中外製薬株式会社 4 件数 107 104 99 62 59 臨床検査値異常の種類 等 製剤:輸入 好中球減少 血小板減少 白血球減少 リンパ球減少 赤血球減少 件数 134 126 115 91 40 等 PEG-IFNα-2a 1.10 毒薬・劇薬等の指定審査資料のまとめ Page 5 Cys-Asp-Leu-Pro-Gln-Thr-His-Ser-Leu-Gly-Ser-Arg-Arg-Thr-Leu-Met-Leu-Leu-Ala-Gln10 20 * Met-Arg-Lys-Ile-Ser-Leu-Phe-Ser-Cys-Leu-Lys-Asp-Arg-His-Asp-Phe-Gly-Phe-Pro-Gln40 30 Glu-Glu-Phe-Gly-Asn-Gln-Phe-Gln-Lys-Ala-Glu-Thr-Ile-Pro-Val-Leu-His-Glu-Met-Ile50 60 Gln-Gln-Ile-Phe-Asn-Leu-Phe-Ser-Thr-Lys-Asp-Ser-Ser-Ala-Ala-Trp-Asp-Glu-Thr-Leu80 70 Leu-Asp-Lys-Phe-Tyr-Thr-Glu-Leu-Tyr-Gln-Gln-Leu-Asn-Asp-Leu-Glu-Ala-Cys-Val-Ile100 90 Gln-Gly-Val-Gly-Val-Thr-Glu-Thr-Pro-Leu-Met-Lys-Glu-Asp-Ser-Ile-Leu-Ala-Val-Arg110 * 120 * * Lys-Tyr-Phe-Gln-Arg-Ile-Thr-Leu-Tyr-Leu-Lys-Glu-Lys-Lys-Tyr-Ser-Pro-Cys-Ala-Trp130 140 Glu-Val-Val-Arg-Ala-Glu-Ile-Met-Arg-Ser-Phe-Ser-Leu-Ser-Thr-Asn-Leu-Gln-Glu-Ser150 160 Leu-Arg-Ser-Lys-Glu 165 *:ペグ分子結合部位 図 1.10-1 インターフェロン アルファ-2a のアミノ酸配列 インターフェロン アルファ-2a m = 1, 図 1.10-2 ぺグインターフェロン アルファ-2a の構造 n= 420~520 PEG-IFNα-2a 1.10 毒薬・劇薬等の指定審査資料のまとめ Page 6 <追加> 化学名・別名 構 造 式 1. C 型慢性肝炎におけるウイルス血症の改善 2. リバビリンとの併用による以下のいずれかの C 型慢性肝炎における ウイルス血症の改善 効能・効果 (1) セログループ1(ジェノタイプⅠ(1a)又はⅡ(1b))で HCV-RNA 量が高値 の患者 (2) インターフェロン単独療法で無効又はインターフェロン単独療法後再燃し た患者 使用にあたっては,HCV-RNA が陽性であることを確認したうえで行う。 通常,成人には1回180 μg を週1回,皮下に投与する。 用法・用量 本剤の投与に際しては,患者の状態を考慮し,減量,中止等の適切な処置を行 うこと。 劇 薬 等 の 指 定 市販名及び 有 効 成 分 ・ 分 量 毒 性 ・単独投与時(48週時) 副作用発現率 275/279 = 98.6% 副作用の種類 * 発熱 頭痛* 倦怠感 注射部位反応* 脱毛* 副 作 用 179 173 171 151 108 臨床検査値異常の種類 等 好中球減少 血小板減少 白血球減少 リンパ球減少 ヘモグロビン減少 件数 220 209 203 133 87 等 ・リバビリンとの併用投与時(48週時) 副作用発現率 199/199 = 100% 臨床検査値異常発現率 197/199 = 99.0% 副作用の種類 * 発熱 注射部位反応* 倦怠感 頭痛* そう痒症* * 会 件数 臨床検査値異常発現率 264/279 = 94.6% 件数 146 142 138 125 120 臨床検査値異常の種類 等 白血球減少 好中球減少 ヘモグロビン減少 赤血球減少 ヘマトクリット減少 件数 184 178 169 165 162 等 「発熱」 ,「頭痛」,「注射部位反応」,「脱毛」,「そう痒症」については,全身症状及び 投与局所様態に分類される副作用のうち,関連する事象をあわせて集計した。 社 中外製薬株式会社 製剤:輸入
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