仕 1 事業名称 様 書 東淀川区児童虐待ハイリスク家庭の全件調査・就学前子育て 支援事業 2 趣旨・目的 児童虐待は、望まない妊娠や精神疾患など養育者側の要因、未熟児や発達障 がい等こども側の要因、複雑な家庭環境や経済不安など養育環境の要因などが複 雑に絡み合って起こるとされている。全国的に児童虐待に関する相談件数が増加し 続けているだけでなく、虐待による死亡事例は後を絶たず、本市においても虐待に よる死亡・傷害事例が発生している。 児童虐待を未然に防止するためには、妊娠期から出産、学齢期まで切れ目な く、虐待ハイリスク家庭を早期に把握し、支援につなげることが重要である。 区で実施する乳幼児健康診査では、こどもの健康診査を行うと共に、全ての養育者 と面接して子育てに関するニーズを引き出し、必要に応じて庁内の担当部署につな げるなど「養育者支援の場」でもある。しかしながら、3歳児健診以後は、就学時健康 診断まで、健康診査を実施しておらず、この間は安否を含めて行政が全てのこども の状況を把握する機会がない。また、発達障がいの可能性のある児童・生徒の割合 は 6.5%とされるが、厚生労働省によると5歳児時点の健診で発見された発達障がい 児の半数以上が3歳児健康診査は問題なく通過していたとの報告もあり、そういった 場合には、早期支援や就学サポートシステムにつながりにくく、養育者の育児ストレ スが高じることが危惧される。 当事業は、児童虐待ハイリスク家庭の早期発見・早期支援のため、アウトリーチの 手法により4歳児については、保育所・幼稚園等(以下「保育施設等」という)へ出向 き、また未就園児の場合は家庭訪問を行う。また、5歳児については、就学時健康 診断の未受診者を家庭訪問することにより、全ての4・5歳児の安否の確認を行うとと もに、発達状態や養育環境を把握し、養育者の不安や子育て上の困りごとを引き出 し、区の担当部署に引き継いで必要な子育て支援につなげることにより、児童虐待 の発生を未然に防止することを目的としている。 3 実施対象者 平成 27 年 4 月 1 日現在、東淀川区に在住の4・5歳児(H21.4.2~H23.4.1生ま れ)及びその養育者 4 業務内容 (1)対象者名簿の作成 4歳児は、保育所就園児・幼稚園就園児・未就園児名簿の作成 5歳児は、就学時健診未受診者名簿の作成 (2)関係機関との連絡調整 4歳児については、保育施設等を巡回し、事前調整及び就園児の情報交換を行 う。 5歳児については小学校を巡回し、就学時健診未受診者の情報交換を行う。 (3)就園児(4歳児)の実態把握及び子育て相談 質問票による調査を実施し、必要な対象者に保育施設等または区役所にて、面 接相談を実施する。 (4)未就園児等(4歳児)の実態把握及び子育て相談 家庭訪問により、質問票による調査を実施し、安否確認及び子育て相談を行う。 (5)就学時健診未受診者(5歳児)の実態把握及び子育て相談 家庭訪問により、質問票による調査を実施し、安否確認及び子育て相談を行う。 (6)東淀川区役所保健福祉課との連携・報告 (7)対象者向けの事業説明資料、調査票等帳票類の作成・印刷・送付・回収 5 委託期間 契約締結日~平成 28 年3月 31 日 ただし、委託契約事項を遵守しないなど、当該事業を継続させることが適当 でないと大阪市が認めるときは、委託を取り消すことがあります。この場合、 委託事業者の損害に対しては、市は賠償しません。また、取り消しに伴う大阪 市への損害について、委託事業者に損害賠償を請求することがあります。 6 事業実施計画書、事業実施中間報告書及び事業実施報告書の作成 (1)事業実施計画書は、契約締結後 14 日以内に作成し、提出すること。なお、 事業実施計画書には次の項目を記載すること。 ア 事業実施の基本方針 イ ウ エ 事業の実施内容及び方法 事業実施体制 収支計画 (2)事業実施中間報告書は、平成 27 年 8 月 31 日までに作成し、速やかに 区役所に提出すること。なお、事業実施中間報告書には次の項目を記載す ること。 ア 事業実施の日時、実施場所・訪問者数、訪問場所、訪問者情報、面接 者数、面接場所、面接者情報等 イ 事業の実施内容 ウ 事業の課題・問題点の抽出 エ 上記課題・問題点を解決するための具体的な提案 (3)事業実施報告書は、平成 28 年3月 31 日までに作成し、10 日以内に区役所に 提出すること。なお、事業実施報告書には次の項目を記載すること。 ア 事業実施の日時、実施場所・訪問者数、訪問場所、訪問者情報、面接 者数、面接場所、面接者情報等 イ ウ 事業実施内容 事業の分析・効果の検証・課題解決のための具体的提案 エ 実施経費内訳書 7 実施体制 (1)子育て相談や子育て支援に関する専門的な知識・技術に基づいて、4・5 歳の発達段階に応じた発達や養育環境の確認及び必要な助言ができること。 (2)連絡調整及びその他必要な人員(非常勤可)を配置し、関係機関や養育者 からの問い合わせ等に適切に対応できる体制を整えること。 (3)必要に応じて夜間・土曜日・休日等の家庭訪問もできる体制を確保するこ と。 8 契約金額(委託料) 金 7,239 千円(上限額 消費税及び地方消費税を含む) (1)費用分担 受託者が業務遂行にあたり必要になる経費は、契約金額に含まれるものとす る。 (2)委託料の支払い 業務完了後、本市の検査を経て、受注者の請求に基づき支払うこととする。 また、契約書の手続きにより部分払いを請求することができる。但し、この請 求は月1回を超えることが出来ない。 9 一括再委託の禁止 (1)本委託業務において次の各号に掲げるものについては、受注者はこれを再委 託することはできない。 ア 委託業務における総合的企画、業務遂行管理、業務の手法の決定及び技 術的判断等 イ 東淀川区児童虐待ハイリスク家庭の全件調査・就学前子育て支援事業実 施運営業務 (2)受注者は、コピー、ワープロ、印刷、製本、トレース、資料整理などの 簡易な業務の再委託にあたっては、発注者の承諾を必要としない。 (3)受注者は、第1項及び第2項に規定する業務以外の再委託にあたっては、 書面により発注者の承諾を得なければならない。なお、元請の契約金額が 1,000 万円を超え契約の一部を再委託しているものについては、再委託相手 先、再委託内容、再委託金額を公表する。 (4)地方自治法施行令第 167 条の2第2項第2号の規定に基づき、契約の性 質又は目的が競争入札に適さないとして、随意契約により契約を締結した 委託業務においては、発注者は、前項に規定する承諾の申請があったとき は、原則として業務委託料の3分の1以内で申請がなされた場合に限り、 承諾を行うものとする。ただし、業務の性質上、これを超えることがやむ を得ないと発注者が認めたとき、又は、コンペ方式若しくはプロポーザル 方式で受注者を選定したときは、この限りではない。 (5)受注者は、業務を再委託に付する場合、書面により再委託の相手方との 契約関係を明確にしておくとともに、再委託の相手方に対して適切な指導、 管理の下に業務を実施しなければならない。なお、再委託の相手方は、大阪 市競争入札参加停止措置要綱に基づく停止措置期間中の者、又は大阪市契約 関係暴力団排除措置要綱に基づく入札等除外措置を受けている者であっては ならない。 10 この仕様書に定めのない事項又は事業内容に疑義が生じた場合は、両者 が協議して処理するものとする。
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