Investment Insights 2015年の見通し

Investment Insights
2015年の見通し
2015年1月
世界経済の成長
と持続可能な
インカムを追求
機関投資家向け資料
機関投資家向け資料
短期的な見方で長期的な見通しの補完が可能
2014年を締めくくり、新年を迎えましたが、地政学上の不安、金利上昇、強弱まちまちな経済成長、エボ
ラ熱の脅威など、世界中で吹き荒れる逆風は枚挙にいとまがありません。それでも2015年は、成長と持続
可能なインカムを必要とする投資家に重要な投資機会が訪れる可能性が高いと見ています。
この「2015年の見通し」では、世界経済や資本市場、それにいくつかの資産クラスを概観します。経済や
市場の情勢は、投資家の意思決定に重要な影響を及ぼします。それは私たちキャピタル・グループにおいて
も同様です。しかしながら、私たちは現在の状況を長期的な視野から捉えるよう気を付けており、投資家
に当たっては、以下の点を心掛けるべきと考えています。
長期的な方向性を維持すること
キャピタル・グループでは、目を引く出来事に反応するのではなく、長期投資のアプローチで景気循環や市
場サイクルを通して投資を継続するように努めています。それに関連して、運用担当者の報酬は、4年と8
年の運用成果に密接に連動しています 。
保有対象を知ること
2015年においては、保有すべき銘柄と避けるべき銘柄を選別する能力が極めて重要になると考えています。
ファンダメンタルズ分析と世界中を網羅するリサーチ体制は、そうした銘柄選択を容易にすると同時に、
投資家の目的達成に資することができます。
国籍の制約を理解すること
経済と市場を地域別に評価することは有益ですが、多くの場合、企業の本社がどこにあるかよりも、どこ
で事業を行い、収入を得ているかの方が重要であると考えています。
Capital Group
当資料は顧客への情報提供を目的として作成された資料であり、特定の有価証券等の勧誘を目的として作成されたものではありません。当資料は当社が信頼できると判断した情報により作成されておりますが、その正確性、完全性について当社が保証するものではありません。また上記の運用実績及びデー
タ等は過去のものであり、将来の成果を保証するものではありません。当資料中に示された予測や見通しにつきましては、資料作成日現在における当社および当社グループの見解であり、今後につきましては経済及び市場の変動に伴う変化が予想されますため、予告なく変更される可能性がありますことを
ご了承ください。
機関投資家向け資料
2015年の見通し:世界経済の成長と持続可能なインカムを追求
世界的に景気回復が進むにつれ、投資の機会とリスクは投資環境によって異なるものとなる
世界経済の成長を追求
「資産を増加させなければいけない
のですが、世界各地で生じている
出来事に不安を感じています。ど
うやったら、現在の環境下で成長
が得られるのでしょうか」
持続可能なインカムを追求
「投資から得られるインカムに依存
しているのですが、株式と債券の
低い利回りは重大な問題です。現
在の市場においてインカムを生み
出す最善の方法は何でしょうか」
Capital Group
米国株式
page 2
堅調な経済成長にもかかわらず、値動き
の荒い市場展開を予想
加速する経済成長や改善する雇用状況、
抑制されたインフレ率は、投資の継続に
有利な環境をもたらしていますが、5年に
わたる上昇相場を経て、投資家の期待は
低下すると考えられます。
配当銘柄
page 8
グローバル株式
page 4
エマージング株式
page 6
国ではなく個別企業が重要
経済成長が鈍化しても投資基盤は拡大
欧州と日本の経済成長見通しは低いもの
の、通貨安とエネルギー価格の下落は、
バリュエーションの魅力が高い輸出関連
企業の利益を押し上げる追い風となる可
能性があります。
収益率が先進国に劣後してきたとしても、
人口動態と経済動向に加えて魅力的なバ
リュエーションは、選別的な長期投資の
妥当性を裏づけます。
米国債券
エマージング債券
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page 11
金利上昇局面でも高配当株の魅力は高い
金利上昇の可能性は高い
相対的な高利回りの魅力が続く市場
世界的に高配当株への投資機会は拡大を
続けています。一般的に金利上昇は高配
当株に不利と言われますが、詳細に分析
すれば、高配当銘柄および高配当成長銘
柄は、金利上昇局面でも堅調に推移して
います。
FRBが利上げを示唆するなか、今後の債券
市場は厳しい環境が予想されますが、債
券は先行きが不透明な時期に必要となる
分散効果を引き続きもたらすことができ
ます。
世界的な低金利と金融当局の緩和的な金
融政策が続く環境において、エマージン
グ債券の相対的なバリュエーションの魅
力度は、依然として高いと見ています。
当資料は顧客への情報提供を目的として作成された資料であり、特定の有価証券等の勧誘を目的として作成されたものではありません。当資料は当社が信頼できると判断した情報により作成されておりますが、その正確性、完全性について当社が保証するものではありません。また上記の運用実績及びデー
タ等は過去のものであり、将来の成果を保証するものではありません。当資料中に示された予測や見通しにつきましては、資料作成日現在における当社および当社グループの見解であり、今後につきましては経済及び市場の変動に伴う変化が予想されますため、予告なく変更される可能性がありますことを
ご了承ください。
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機関投資家向け資料
世界経済の成長
一部の投資家にはまだ投資妙味がある米国株式市場
数年にわたる上昇相場を経て、米国株式のバリュエーションは総じて長期平均並みに
金利が3%∼6.5%の範囲内にある場合、S&P500の平均PERは高い
(1950年∼2014年)
株価収益率(PER、 倍)
30
1950-1959年 1980-1989年
1960-1969年 1990-1999年
1970-1979年 2000年-現在
25
20
現在のPER水準
15
10
現在の利回り水準
5
1
出所:S&P、FRB(米連邦準備制度理事会)
2014年9月末現在
図のデータは、公開情報をキャピタル・グループ
にて計算。平均株価収益率(PER)は、過去4四半
期の1株当たり営業利益を用いて月次で計算
2
3
4
5
6
5年間にわたる上昇相場を経て、米国株式は
適正水準にあると見受けられます。2014年9
月末現在、S&P500指数構成銘柄の実績株価
収益率(PER)は17.5倍でした。
ところで、上図に見られるように、米10年
国債利回りが3%∼6.5%の範囲内にある期間
のS&P500のPERは、金利水準が同範囲外に
ある期間に比べてより高い水準となる傾向が
見られました。この3%∼6.5%という金利水
準は、米国経済が極端な低成長でも高インフ
レでもない巡航速度で推移している経済状態
を反映しており、企業業績の成長に対する投
資家の信頼が高いことから、高めのPERが許
容されたのだと考えられます。
Capital Group
7
8
9
米10年国債利回り (%)
10
11
12
2014年 9月末時点の 米10年国債利回りは
2.3%と、最近終了したFRB(米連邦準備制度
理事会)の量的緩和策や海外の中央銀行の積
極的な金融緩和策も背景に低く抑えられた状
態にあります。こうした政策がなければ、景
気の堅調さを反映して、金利はより高いPER
が許容される3%∼6.5%の範囲まで上昇する
はずだと考えています。
13
14
15
16
もちろん、金利が正常化(上昇)し始めるな
かで、すべての企業の見通しが同様とはなり
ません。今後は、ファンダメンタルズ調査に
基づく銘柄選択が重要になるでしょう。
当資料は顧客への情報提供を目的として作成された資料であり、特定の有価証券等の勧誘を目的として作成されたものではありません。当資料は当社が信頼できると判断した情報により作成されておりますが、その正確性、完全性について当社が保証するものではありません。また上記の運用実績及びデー
タ等は過去のものであり、将来の成果を保証するものではありません。当資料中に示された予測や見通しにつきましては、資料作成日現在における当社および当社グループの見解であり、今後につきましては経済及び市場の変動に伴う変化が予想されますため、予告なく変更される可能性がありますことを
ご了承ください。
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機関投資家向け資料
世界経済の成長
財布の紐を緩めかけている米国の消費者と企業
支出の拡大がGDP成長率を押し上げる可能性
個人消費や企業の支出を支える要因が回復へ
前年比(%)
100
前年比(%)
7
転換点か。
6
最近の上向き基調は、
企業と消費者が間もな
く支出を増加させる可 5
能性を示唆
80
実質所得の伸び率
(右軸)
60
40
4
20
3
2
0
稼働生産設備と企業利益
(左軸)
–20
–40
0
–60
–1
–80
–2
89
出所:米国経済分析局、米連邦準備制度理事会
実質所得の伸び率は、賃金・給与、その他の雇用
所得、個人事業所得および移転支出から社会保険
にかかる課税を控除したもの
Capital Group
1
90
91
92
93
94
95
96
97
98
99
00
01
02
03
04
05
06
07
08
個人消費と企業の設備投資が、ともに加速し
始める兆候を示しており、企業利益を押し上
げる可能性があります。
過去、利益の増加に加え、設備稼働率(経済
全体の生産能力に対する生産量の比率)が企
業の設備投資を支えてきました。
個人消費を支える主な要因は、インフレ調整
後の実質所得の伸びです。雇用が増加し、賃
金の伸びが加速し始めているため、図に見ら
れるように、実質所得は現在3.0%以上の伸
びを示しています。インフレ率が低位にとど
まるならば、実質所得の伸びはさらに加速す
る可能性があり、そうなれば個人消費の伸び
率をさらに押し上げる可能性があります。
企業利益と設備稼働率を組み合わせた伸び率
は、最近の回復が始まった時点で急騰した後
に大きく下げ、その後、再び上向き始めてお
り、企業が間もなく設備とソフトウェアへの
投資を増加させる可能性を示唆しています。
09
10
11
12
13
14
14年9月
利益成長を受けてPERと株価が上昇する可能
性のある市場分野には、一般消費財・サービ
ス関連や医薬品・バイオテクノロジー関連の
企業が含まれます。
当資料は顧客への情報提供を目的として作成された資料であり、特定の有価証券等の勧誘を目的として作成されたものではありません。当資料は当社が信頼できると判断した情報により作成されておりますが、その正確性、完全性について当社が保証するものではありません。また上記の運用実績及びデー
タ等は過去のものであり、将来の成果を保証するものではありません。当資料中に示された予測や見通しにつきましては、資料作成日現在における当社および当社グループの見解であり、今後につきましては経済及び市場の変動に伴う変化が予想されますため、予告なく変更される可能性がありますことを
ご了承ください。
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機関投資家向け資料
世界経済の成長
経済成長の期待が萎む欧州
ただし、輸出企業は売上高と利益を輸入できる好位置にある
「欧州では株価バリュエーションがかなり魅
力的と考えています。さらに、ユーロ安は輸
出企業に追い風となります。欧州企業の海外
売上高は、欧州における総売上高のほぼ3分
の2であるため、ユーロ安は利益を支え、利
益率を押し上げると考えられます」
Mark Denning
キャピタル・グループ
ポートフォリオ・マネジャー
経済成長は軟調で、まだら模様と予想されるが、 企業は欧州以外の地域の経済成長から恩恵を受けると予想される
2015年の欧州各国の予想GDP成長率
0–0.9%
1.0–1.9%
2.0–2.9%
3.0–3.9%
MSCI欧州指数構成企業の売上高の地域別比率
27%
欧州
米国・カナダ
2%
4%
49%
日本
アジア・パシフィック
(除く日本)
エマージング市場
18%
出所:(左図)IMF 2014年10月現在
(右図)MSCI 2013年12月末現在
ユーロ圏の経済状況は依然として厳しく、ウ
クライナ・ロシア間の紛争は引き続き地域に
重大なリスクをもたらしています。生産と投
資は依然として落ち込んでおり、経済成長は
低調で、国ごとに強弱まちまちと予想されま
す。
輸出関連企業は、ユーロ安とそれに伴う金融
緩和政策から恩恵を受ける立場にあります。
ユーロ安は輸出企業の競争力を高め、海外で
上げる売上高をユーロに換算し直した場合の
評価額を押し上げます。
また、多くの欧州企業は配当利回りの魅力が
高いため、投資家は景気回復と企業利益の改
善を待つことで見返りを得ることができます。
欧州のマクロ経済見通しは、市場見通しと大
きく異なります。なぜなら、欧州の企業の多
くは輸出依存型もしくは国際的に事業基盤が
分散された企業であるため、その業績は欧州
に限らず、米国やカナダなどの景気にも同じ
ように連動するからです。
Capital Group
当資料は顧客への情報提供を目的として作成された資料であり、特定の有価証券等の勧誘を目的として作成されたものではありません。当資料は当社が信頼できると判断した情報により作成されておりますが、その正確性、完全性について当社が保証するものではありません。また上記の運用実績及びデー
タ等は過去のものであり、将来の成果を保証するものではありません。当資料中に示された予測や見通しにつきましては、資料作成日現在における当社および当社グループの見解であり、今後につきましては経済及び市場の変動に伴う変化が予想されますため、予告なく変更される可能性がありますことを
ご了承ください。
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機関投資家向け資料
世界経済の成長
日本は割安な水準に
コーポレート・ガバナンスへの関心の高まりの一方で、市場は依然としてアベノミクスに懐疑的
「アベノミクスの第3の矢の主要項目のひとつ
であるコーポレートガバナンスの強化策に注
目しています。2014年には日本版スチュ
ワードシップ・コードが制度化され、2015
年にはコーポレート・ガバナンス・コードの
導入が予定されています。これらの制度は、
日本企業に対しROEや配当性向の引き上げな
どの株主への還元や株主価値の向上を促すと
期待されます。こうした要因は、PBR(株価
純資産倍率)などのバリュエーションの再評
価を促し、日本株式市場の修正高を後押しす
ると見ています」
郭 成慶
キャピタル・グループ
ポートフォリオ・マネジャー
バリュエーション指標は日本企業への期待の低さを反映
12ヵ月先予想株価収益率(PER)
(倍)
50
18
16
14
40
12
10
30
13/1 13/4 13/7 13/10 14/1 14/4 14/7
20
10
日本
米国
欧州
0
1998
出所:Rimes
2014年9月末現在
2000
2002
日本の企業に対して極めて低い市場の期待は、
バリュエーション指標に反映されているとお
りです。現在の日本株式のバリュエーション
は、世界的にも、過去と比較しても、また絶
対水準においても魅力が高く、目先の利く投
資家に魅力的な投資機会をもたらしています。
2004
2006
2008
2010
また、注目すべきことに、日本企業は株主価
値の増大に焦点を当てています。これまで日
本企業の自己資本利益率(ROE)は先進国の
中で最低でしたが、安倍政権はコーポレー
ト・ガバナンスの改善を経済改革計画の重要
な一部としてきました。
2012
2014 (年)
日本には、自動車や資本財などのメーカーの
ほか、製薬会社など、多くのグローバル市場
で事業展開する大企業が存在します。また、
輸出関連企業は、円安の恩恵から利益を大幅
に伸ばす企業も数多く見られます。
市場は懐疑的かもしれませんが、楽観的とな
れる理由があります。日本のコア消費者物価
は上昇を続けており、インフレ率は日本銀行
の物価上昇目標である2%に向けて確実に上
昇しています。インフレへの回帰は、企業の
センチメントを、不動産バブルが弾けた
1990年代初頭以来の水準にまで押し上げて
います。
Capital Group
当資料は顧客への情報提供を目的として作成された資料であり、特定の有価証券等の勧誘を目的として作成されたものではありません。当資料は当社が信頼できると判断した情報により作成されておりますが、その正確性、完全性について当社が保証するものではありません。また上記の運用実績及びデー
タ等は過去のものであり、将来の成果を保証するものではありません。当資料中に示された予測や見通しにつきましては、資料作成日現在における当社および当社グループの見解であり、今後につきましては経済及び市場の変動に伴う変化が予想されますため、予告なく変更される可能性がありますことを
ご了承ください。
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機関投資家向け資料
世界経済の成長
成長見通しを勘案すれば、エマージング市場のバリュエーションは魅力的な水準
株式は軟調に推移してきたが、利益成長の見通しは明るい
「一部の中国企業など、最近軟調に推移して
きた銘柄を見ると、長期投資テーマに照らし
て依然として確信度の高い銘柄が豊富に存在
します」
Rob Lovelace
キャピタル・グループ
ポートフォリオ・マネジャー
エマージング市場は先進国を上回る経済成長が予想されるが、 現在の株価水準は相対的に低い
12ヵ月先予想株価収益率(2014年9月末現在)
実質GDP成長率(2019年の予想)
高い成長率と経済規模の拡大:2019年
までに中国の経済規模は世界最大とな
る可能性があり、エマージング市場は
世界経済の半分以上を占めると予想さ
れます。
15.6
5.2%
13.7
14.1
12.8
2.6%
1.6%
1.0%
日本
出所:(左図)IMFー世界経済見通し/2014年9月30日
2019年の予想実質GDP成長率。エマージング市場
のデータは、IMFの「エマージング市場および開発
途上経済」の分類に基づく
(右図)MSCI、キャピタル・グループ
予想株価収益率は、各地域のMSCI指数に対応。エ
マージング市場の分析では、大手国営企業を除く
Capital Group
ユーロ圏
米国
エマージング
市場
国によって経済見通しは異なりますが、左図
に見られるように、エマージング市場全体で
は向こう数年間で先進国を上回る経済成長が
予想されます。
市場と通貨の変動性は上昇基調にありますが、
前向きな政治・規制改革を進める国に対する
広範な投資家のセンチメントは底堅いと予想
されます。
エマージング
市場
もちろん、エマージング市場の企業および多
国籍企業(特に欧州企業)の一部では、中国
と他のエマージング市場の経済成長が減速す
るなかで、売上高が逆風に見舞われてきまし
た。
欧州
日本
米国
しかし、各種指標(右図の株価収益率など)
は、エマージング株式のバリュエーションが
相対的に魅力的となってきたことを示してい
ます。利益成長を押し上げると予想される経
済環境の改善を織り込むとなおさらそのよう
に考えられます。
当資料は顧客への情報提供を目的として作成された資料であり、特定の有価証券等の勧誘を目的として作成されたものではありません。当資料は当社が信頼できると判断した情報により作成されておりますが、その正確性、完全性について当社が保証するものではありません。また上記の運用実績及びデー
タ等は過去のものであり、将来の成果を保証するものではありません。当資料中に示された予測や見通しにつきましては、資料作成日現在における当社および当社グループの見解であり、今後につきましては経済及び市場の変動に伴う変化が予想されますため、予告なく変更される可能性がありますことを
ご了承ください。
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機関投資家向け資料
世界経済の成長
人口増のみが現在のエマージング市場の成長を支える要因ではない
人口動態とそれがもたらす消費が鍵
「ガソリンや灯油などエネルギーのコストは、
家計消費において大きな比重を占めています。
このため、昨今の原油価格の下落は、消費者
の可処分所得の増加に直結します。こうした
状況は、運輸や自動車といった一般消費財セ
クターに大きな恩恵をもたらすと見込まれま
す。一般的にインフレには購買力を下げる効
果がありますが、エネルギー・コストの下落
は、そのインフレを鎮静化させ購買力を促進
する効果が期待されます」
Shaw Wagener
キャピタル・グループ
ポートフォリオ・マネジャー
中国で起こったことを参考にすれば、有利な人口動態は需要の増加(および需要に応じる企業の成長)をもたらす
総人口に占める比率
ロシア
67.7%
1,385
$1,102
2011年
1995年
132
$255
ブラジル
67.6%
223
インド
67.0%
1,326
$181
$151
ドイツ
64.1%
80
米国
64.0%
341
60.4%
有利な人口動態は、生活水準を未曾有のペー
スで向上させてきました。昨今、エマージン
グ市場が成熟するなかで、新しい要因が顕著
となってきました。
中国で観察された裁量的消費支出の大幅な増
加は、引き続き多くのエマージング市場に広
がっています。
Capital Group
総人口(百万人)
70.6%
中国
日本
出所:(左図)米国勢調査局(2013年12月付 2020年
人口予想)
(右図)CEIC、中華人民共和国国家統計局、ドイツ銀行
中国の1人当たり消費額
総人口に占める労働人口の割合(2020年の予測)
122
$8
ヘルスケア
エマージング市場は、無視できない規模に達
し、今や世界の株式時価総額、総生産および
総人口の相当な割合を占めています。こうし
た状況を背景に、世界のリーダーとして台頭
する企業が出現する一方で、熟慮した経済政
策対応や資本市場の成熟化は、多くの企業の
繁栄を支える環境を生み出しています。
$28
娯楽・レジャー
食品・衣料品
欧州の自動車メーカーから、中国のインター
ネット企業やインドの銀行に至るまで、多く
のグローバル企業は、エマージング市場で進
化する消費者の購買習慣に大きく関わってい
ます。こうした様々な分野において深く関わ
る企業は、生活の質改善を遂げるエマージン
グ市場の数十億の消費者がもたらす利潤を得
ることができます。
当資料は顧客への情報提供を目的として作成された資料であり、特定の有価証券等の勧誘を目的として作成されたものではありません。当資料は当社が信頼できると判断した情報により作成されておりますが、その正確性、完全性について当社が保証するものではありません。また上記の運用実績及びデー
タ等は過去のものであり、将来の成果を保証するものではありません。当資料中に示された予測や見通しにつきましては、資料作成日現在における当社および当社グループの見解であり、今後につきましては経済及び市場の変動に伴う変化が予想されますため、予告なく変更される可能性がありますことを
ご了承ください。
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機関投資家向け資料
持続可能なインカム
配当を選好する投資家は金利上昇を恐れるべきではない
経験則では金利上昇は高配当株に有利
「堅調な経済を背景に金利が上昇するような
環境では、配当利回りが低くても高い配当成
長が見込まれる企業は、より一層売上げや利
益、フリー・キャッシュフローを伸ばすこと
ができ、より多くの増配が期待されます」
Ted Samuels
キャピタル・グループ
ポートフォリオ・マネジャー
特に高配当成長株は利上げ後に堅調となるケースが多い
FRBによる利上げ開始後の24ヵ月(1972年1月31日∼2013年9月30日)
収益率(起点を100として指数化)
115
110
増配企業
105
有配企業
100
無配企業
95
90
0
出所:キャピタル・グループ、ネッド・デイビ
ス・リサーチ・インク
引締めサイクルの開始は、FRBが金利安定期または
金利低下期の後に目標FF金利を最初に引き上げた
月の月末時点を指す。計測期間は、1973年1月31
日、1977年9月30日、1980年9月30日、1987年9月
30日、1994年2月28日、1999年7月31日および
2004年7月31日からの24ヵ月
Capital Group
4
8
金利上昇は有配銘柄の魅力を下げるとの考え
が合理的と思われがちですが、有配銘柄に関
する過去のデータは異なる結果を示していま
す。一般的な考え方とは異なり、利上げ開始
後の2年間において、有配銘柄や増配銘柄は、
無配銘柄に対し顕著な上昇を示しました。
12
FRBの利上げ開始後の月数
16
金利上昇局面では、有配銘柄や増配銘柄を組
み入れることで、投資家により多くの利益を
もたらす可能性が高まると期待されます。
20
24
電気通信・メディア企業などメンテナンス契
約や有料サービスから経常的な収入がある企
業、有効な医薬品を有する製薬会社などは、
豊富なフリー・キャッシュフローを創出する
ことができます。こうした企業は、持続可能
な配当成長が見込まれる投資機会として有望
です。
当資料は顧客への情報提供を目的として作成された資料であり、特定の有価証券等の勧誘を目的として作成されたものではありません。当資料は当社が信頼できると判断した情報により作成されておりますが、その正確性、完全性について当社が保証するものではありません。また上記の運用実績及びデー
タ等は過去のものであり、将来の成果を保証するものではありません。当資料中に示された予測や見通しにつきましては、資料作成日現在における当社および当社グループの見解であり、今後につきましては経済及び市場の変動に伴う変化が予想されますため、予告なく変更される可能性がありますことを
ご了承ください。
8
機関投資家向け資料
持続可能なインカム
配当収入を求める動きはグローバルに拡大
配当重視の意識の高まりはグローバル投資に新たな側面をもたらす
配当はグローバル株式運用の主要なリターン源泉
世界には利回りを獲得する豊富な収益機会が存在
実質リターンの内訳、1983年7-9月期∼2014年7-9月期
配当利回りが3%を上回る企業数
(%)
9
配当利回り
配当成長
その他要因
トータル・リターン(年率)
6.2
6
5.0
4.9
5.6
3.6
294
110
367
3
米国
エマージング市場
欧州・カナダ
0
–3
英国
出所:(左図)ソシエテ・ジェネラル
MSCI指数の過去10年間の平均リターンに基づく。
リターンはインフレ調整後の現地通貨建てを使用
(右図)キャピタル・グループ、Rimes
2014年9月末現在
Capital Group
米国
ドイツ
カナダ
経験則では、配当収入や配当成長は、先進国
市場におけるトータル・リターンの重要な構
成要素となっています。ソシエテ・ジェネラ
ルによれば、1983年以降の米国株式の10年
リターンにおいて、75%以上は配当収入や増
額配当が寄与しています。一部の市場に至っ
ては、これら2つの要因がプラスの実質リ
ターンのほぼすべてを占めています。
日本
2015年の経済環境は一進一退が予想される
なか、トータル・リターンに占める配当の割
合が大きくなると予想され、投資家にとって
より有利な経済環境を待つ間に収益を得るこ
とができると見込まれます。
世界的に、配当の支払いを始めるか増配を実
施する企業が増加傾向にあり、グローバル株
式運用でインカムを求めようとする投資家に
魅力的な収益機会を提供しています。
エマージング企業にも、配当を重視する経営
姿勢が見られます。エマージング市場で90%
以上の企業が配当を支払っており、2013年
12月末までの15年間で、配当はMSCIエマー
ジング株式指数の累積リターンの約30%を占
め、向こう数年間でこの割合はさらに上昇す
ると予想しています。
当資料は顧客への情報提供を目的として作成された資料であり、特定の有価証券等の勧誘を目的として作成されたものではありません。当資料は当社が信頼できると判断した情報により作成されておりますが、その正確性、完全性について当社が保証するものではありません。また上記の運用実績及びデー
タ等は過去のものであり、将来の成果を保証するものではありません。当資料中に示された予測や見通しにつきましては、資料作成日現在における当社および当社グループの見解であり、今後につきましては経済及び市場の変動に伴う変化が予想されますため、予告なく変更される可能性がありますことを
ご了承ください。
9
機関投資家向け資料
持続可能なインカム
米金利は段階的に上昇するも、水準は長期にわたり低位にとどまる可能性
2015年にはFRB(米連邦準備制度理事会)が金融引締めを想定しているため、債券市場にとっては逆風
「金利上昇が想定される場合でも、債券への
投資を続けることが重要です。不測な自体が
生じたときや、先行き不透明な状況で、債券
は有効な資産保全効果を発揮するからです」
低金利環境が長期にわたり続くことがある
米10年国債利回り
(%)
16
John Smet
キャピタル・グループ
ポートフォリオ・マネジャー
14.59%
14
12
10
8
6
5.32%
世界恐慌
(暗黒の火曜日)
31年間
32年間
7年間
ブラック・マンデー
4
2.46%
2
1870
出所:Datastream
2014年5月現在
1882
1894
1906
1918
米国が金融引締め政策に転じるなかで、債券
市場では追い風よりも逆風が強く、今後は値
動きの激しい展開となる可能性があります。
2014年は、低金利と信用スプレッド縮小が
債券価格を下支えしました。FRBが実際に金
利引き上げを実施すれば、2006年以降で初
めてとなり、状況が変わる可能性があります。
Capital Group
世界金融危機
1.95%
0
1930
1942
1954
1966
1978
金利は上昇すると予想されますが、多くの投
資家が予想するよりも幅は小さく、そのペー
スは緩やかでしょう。米国経済は力強さを増
していますが、アジアと欧州で見られる景気
減速の兆しは、米国の急速な金利上昇を抑え
る可能性があります。
米国債券については横ばいから若干の価格下
落を予想していますが、世界景気の減速や地
政学上の紛争が激化し債券価格が上昇(金利
が低下)する場面も想定されます。
1990
2002
2014(年)
債券市場では魅力的な収益機会が減少するな
かで、銘柄選択と下方リスクに対するヘッジ
がより重要となります。商業用モーゲージ証
券など周辺の債券資産クラスで投資機会が生
まれると予想されます。
金利が上昇しても、投資家は債券投資を続け
るべきと考えます。債券は、重要な分散投資
の手段であり、株式市場が下落する局面や経
済の先行きが不透明な時期に、損失の補完的
な役割を果たすと考えられます。
当資料は顧客への情報提供を目的として作成された資料であり、特定の有価証券等の勧誘を目的として作成されたものではありません。当資料は当社が信頼できると判断した情報により作成されておりますが、その正確性、完全性について当社が保証するものではありません。また上記の運用実績及びデー
タ等は過去のものであり、将来の成果を保証するものではありません。当資料中に示された予測や見通しにつきましては、資料作成日現在における当社および当社グループの見解であり、今後につきましては経済及び市場の変動に伴う変化が予想されますため、予告なく変更される可能性がありますことを
ご了承ください。
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機関投資家向け資料
持続可能なインカム
最近のエマージング債券市場の反騰は収益機会を示唆
多様化を見せるエマージング経済は、長期のアクティブ債券投資家に収益機会を提供
「現在のエマージング債券の利回りは、過去
との比較においては低水準にあるものの、対
米国債との利回りスプレッドでは、過去のス
プレッド縮小局面での平均水準を上回る状況
にあります。また、市場では発行体各国の信
用力格差を反映した価格形成となっています。
私の運用経験では、昨今のような各国の利回
りスプレッドの散らばりが大きい局面では、
長期で見て優れた収益機会となったケースが
多くありました」
2014年は、様々な政治・経済イベントに際しても、一定レンジ内で終始したエマージング債券の利回り
(%)
7.5
現地通貨建てエマージング国債利回り
7.0
6.5
6.0
Kirstie Spence
キャピタル・グループ
ポートフォリオ・マネジャー
米ドル建てエマージング国債利回り
5.5
5.0
’13/12末
’14/1末
’14/2末
’14/3末
3月 ‒ ロシアがウクライナ・
クリミア地方に進攻、経済
制裁を科せられる
出所:JPモルガン
米ドル建てエマージング国債は、JP Morgan EMBI
Global Diversified、現地通貨建てエマージング国債
はJP Morgan GBI-EM Global Diversifiedを使用。米
ドルベース。日次ベースの利回りとリターンをも
とに作成
2014年12月10日現在
Capital Group
’14/4末
’14/5末
4月 ‒ 国際通貨基金(IMF)が
エマージング市場の成長予
測を下方修正
世界的な低金利と先進国の金融当局の緩和的
な金融政策が続く環境において、エマージン
グ債券の相対的なバリュエーションの魅力度
は、依然として高いと見ています。
’14/6末
’14/7末
6月 ‒ イスラム過激派組織
「イスラム国」が原油生産設
備を含むイラクの一部を掌
握
’14/8末
’14/9末
’14/10末
’14/11末
8月 ‒ アルゼンチンがテクニ
カル・デフォルト(支払い能力
があるにもかかわらずデフォ
ルトとなる状況)と見なされる
各国で異なる構造改革のペースなどエマージ
ング経済は多様化の様相を見せ、今後は各国
のリターン格差がさらに拡大する可能性があ
ると見ています。
長期的な視点で経済や財政政策に取り組む国
や、地政学リスクが低い国の債券市場環境は
相対的に良好な状況にあります。
エマージング通貨の下落が、将来のリターン
の成果を幾分薄めてしまうリスクは否定でき
ませんが、現在の現地通貨建て債の利回りは
総じて魅力的です。通貨ヘッジを考えた場合、
アジアや東欧の一部の通貨のヘッジコストは
合理的な水準にとどまっているものの、その
他の地域では割高感が出ています。
当資料は顧客への情報提供を目的として作成された資料であり、特定の有価証券等の勧誘を目的として作成されたものではありません。当資料は当社が信頼できると判断した情報により作成されておりますが、その正確性、完全性について当社が保証するものではありません。また上記の運用実績及びデー
タ等は過去のものであり、将来の成果を保証するものではありません。当資料中に示された予測や見通しにつきましては、資料作成日現在における当社および当社グループの見解であり、今後につきましては経済及び市場の変動に伴う変化が予想されますため、予告なく変更される可能性がありますことを
ご了承ください。
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機関投資家向け資料
持続可能なインカム
米ドル高は米国以外の輸出企業に有利
米ドル高は、米国の消費者を巡る競争において、海外の競合他社に優位性を与える
「昨今の米ドル高は多くの市場参加者がFRB
(米連邦準備制度理事会)が元凶と考えてい
ますが、そうではありません。欧州、日本、
中国の中央銀行も関わっています。これらの
中央銀行は、FRBと逆方向の姿勢をとってお
り、近い将来に変更する可能性は低いでしょ
う」
Mark Brett
キャピタル・グループ
ポートフォリオ・マネジャー
最近の自国通貨安は、欧州、日本、エマージング市場の輸出企業を下支え
対米ドルでの為替レート
105
6月30日
以降の
下落率(%)
100
95
インド・ルピー
3.0
90
メキシコ・ペソ
ユーロ
6.7
9.0
ブラジル・レアル 14.4
日本円
14.6
85
80
75
70
ロシア・ルーブル 31.2
65
6/30
出所:RIMES
MSCIの対米ドル為替レートを使用し、2014年6月
30日を100として指数化
Capital Group
7/15
7/31
8/15
8/29
米ドルは、先進国およびエマージング市場の
幅広い通貨に対して大きく上昇してきました。
経済成長が減速し、ディスインフレーション
およびデフレに見舞われている国の通貨は、
相対価値が最も際立って変化しています。欧
州および日本の中央銀行は、成長を押し上げ
るため、大規模な量的緩和を含めた大胆な措
置を講じています。その他の通貨は、高まる
地政学リスクの影響を受けています。
9/15
9/30
10/15
10/31
11/14
11/28 (月/日)
米国の経済活動が活発となり、米国債利回り
が上昇すれば、一段の米ドル高を支える可能
性があります。為替変動は、あらゆる形で多
国籍企業に影響を及ぼすことがある一方で、
一部の米国以外の輸出企業は米ドル高から恩
恵を受ける可能性があります。なぜなら、米
ドル高は輸入に関して米国の消費者の購買力
を高めると同時に、欧州および日本の輸出企
業は、米ドルからユーロおよび円に換算した
売上高が増えるため、利益率を高めることが
できるからです。
当資料は顧客への情報提供を目的として作成された資料であり、特定の有価証券等の勧誘を目的として作成されたものではありません。当資料は当社が信頼できると判断した情報により作成されておりますが、その正確性、完全性について当社が保証するものではありません。また上記の運用実績及びデー
タ等は過去のものであり、将来の成果を保証するものではありません。当資料中に示された予測や見通しにつきましては、資料作成日現在における当社および当社グループの見解であり、今後につきましては経済及び市場の変動に伴う変化が予想されますため、予告なく変更される可能性がありますことを
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12
機関投資家向け資料
Capital Group
キャピタル・グループは1931年に創業し、現在約1.4兆ドル(約166兆円)*の運用資産を持つ世界有数の
独立系資産運用会社です。徹底した調査活動を行い、確信度の高いポーフォリオの構築を徹底することで、
長期に優れた運用実績を提供することに総力を結集しています。
キャピタル・グループは、資産
運用事業を唯一のビジネスとし、
一貫して長期的視野に立った経
営判断を行っています。このこ
とが、お客様の利益とキャピタ
ル・グループの経営目標とを同
調させるうえで、大変重要であ
ると考えています。
キャピタル・グループの投資プ
ロセスの根幹を成す複数の運用
担当者によるチーム体制である
「キャピタル・システム」は、
個々の運用担当者から、最大限
の確信度を引出すことを目指し
つつ、運用担当者の独断的な意
思決定に伴うリスクを抑制する
ことも狙いとした運用システム
です。
キャピタル・グループは、独立
系の株式非公開会社で健全なバ
ランスシートを有する会社とし
ての強みを活かし、市場環境に
関わらず、常に自らの運用能力
を向上させることに経営資源を
投じています。このことが、運
用担当者の定着率を高め、何世
代にもわたって経験豊富で厚み
のある人材と再現性の高い投資
プロセスを維持できる体制を備
えています。
*2014年11月末現在
Capital Group
当資料は顧客への情報提供を目的として作成された資料であり、特定の有価証券等の勧誘を目的として作成されたものではありません。当資料は当社が信頼できると判断した情報により作成されておりますが、その正確性、完全性について当社が保証するものではありません。また上記の運用実績及びデー
タ等は過去のものであり、将来の成果を保証するものではありません。当資料中に示された予測や見通しにつきましては、資料作成日現在における当社および当社グループの見解であり、今後につきましては経済及び市場の変動に伴う変化が予想されますため、予告なく変更される可能性がありますことを
ご了承ください。
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機関投資家向け資料
2015年の見通し:世界経済の成長と持続可能なインカムを追求
米国株式
マイナス要因


プラス要因
主なポイント
Capital Group
株価は適正水準にあると見る
が、目立った株価調整がない
まま2014年は上昇が続いた
グローバル株式

特に欧州での構造的な失業
問題

エマージング市場の需要後
退
金利引き上げが想定を上回る
速さで実施される可能性

景気拡大、良好な雇用環境

消費の拡大

銀行は貸出しを拡大する構え

州や地方政府の財政不安が解
消
米国株式には上昇余地があると見
るが、収益源泉となるミスプライ
ス機会の減少を受けて銘柄選択の
重要性が一段と高まる

モラルハザードを引き起こ
す反政府勢力の拡大

軟調な欧州の工業生産

景気低迷からの脱却を目指
す政治的意思の存在

米ドル高自国通貨安が輸出
企業を下支え

改善を示す企業景況感や消
費者信頼感
軟調な経済環境は必ずしも企
業の弱体化と同義ではない
エマージング株式


世界的な信用サイクル・金
利の正常化、自国通貨安の
悪影響
配当銘柄
債券

高配当銘柄の一部に割高感

金利は2015年に上昇が予想
される

金利上昇を受け、債券代替
資産となっていた銘柄が下
落する可能性

金利が想定より早く上昇す
る可能性

大半の債券のバリュエー
ションは割高

FRBは市場期待の管理が課
題
地政学上の緊張、各国固有
の問題が投資資金フローの
変動性を高める可能性

長期的な成長要因は健在

低い債券利回り

足下で相対的に低い金利

一部の市場では政治・規制
改革によって投資家の信頼
感が向上

低い配当性向と高いキャッ
シュ比率は増配の可能性を
示唆

地政学リスクが安全資産を
押し上げ


財政収支と貿易収支の不均
衡の改善

人口動態を背景として高ま
るインカムと利回りの必要
性
海外投資家による米国債の
購入

年金基金の強い債券投資
ニーズ
中国の経済成長率鈍化を過度
に悲観せず、魅力的なバリュ
エーションやファンダメンタ
ルズに注目することが重要
世界経済の成長がまだら模様
となるなか、2015年のトータ
ル・リターンに占める配当の
割合は高まると予想
2015年の債券市場は、厳しい
環境下で値動きの激しい展開
が予想されるが、分散された
ポートフォリオのなかで債券
が果たすリスク低減効果を念
頭に置くことが重要
当資料は顧客への情報提供を目的として作成された資料であり、特定の有価証券等の勧誘を目的として作成されたものではありません。当資料は当社が信頼できると判断した情報により作成されておりますが、その正確性、完全性について当社が保証するものではありません。また上記の運用実績及びデー
タ等は過去のものであり、将来の成果を保証するものではありません。当資料中に示された予測や見通しにつきましては、資料作成日現在における当社および当社グループの見解であり、今後につきましては経済及び市場の変動に伴う変化が予想されますため、予告なく変更される可能性がありますことを
ご了承ください。
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機関投資家向け資料
金融商品取引業者
関東財務局長(金商)第317号
商号:
キャピタル・インターナショナル
株式会社
代表取締役社長
トーマス・クワントリル
住所:
東京都千代田区丸の内二丁目1番1号
明治安田生命ビル
TEL:
03-6366-1050 (営業部代表)
加入協会:
一般社団法人投資信託協会
一般社団法人日本投資顧問業協会
投資リスクについて
当資料に記載されている有価証券運用は、国内外の株式及び債券などの値動きのある有価証券等に投資する
ものであり、組入有価証券の価格の下落や、組入有価証券の発行者の業績悪化や倒産、国内もしくは国際的
な政治・経済情勢、市場の需給関係等の影響により、運用資産の投資価値が下落し、損失を被ることがあり
ます。従いまして、投資家の皆様の投資元本は保証されているものではなく、投資価値の下落により損失を
被り投資元本を割り込む可能性があります。当運用における主要リスクには、有価証券等の価格変動リスク、
為替変動リスク、金利変動リスク、信用状況の変動リスク、カントリーリスク、有価証券先物取引等のリス
ク等、グローバル運用における通常のリスクに加え、新興諸国市場投資に伴うリスク(政治・社会的不確実
性、決済システム等市場インフラの未発達、情報開示制度や監督当局による法制度の未整備、為替レートの
高い変動、外国への送金規制、税制等)、低格付け債券のリスク(デフォルト、金利変動に対する価格変動
等)等があります。
ご負担いただく費用について
当資料に記載されている投資一任契約に係る運用報酬は以下の通りです。
・直接投資を行う運用の場合:0.972%(税込)を上限とします。
・外国籍投資信託を用いた運用の場合:投資信託に係る運用報酬、投資一任契約に係る報酬などの総計は
1.200%(税込)を上限とします。
また、組入有価証券の売買時に発生する売買委託手数料等については、運用状況や取引量に応じて変動する
ものであり、事前に具体的な料率や金額、上限または計算方法等を示すことができません。その他、特定
(金銭)信託契約に係る管理報酬を信託銀行にお支払いいただくこととなりますので、その詳細につきまし
ては信託銀行にご確認ください。
当資料の記載内容について
当資料に記載されている個別銘柄等への言及は、情報提供を目的として例示したものであり、特定の有価証
券や業種、国等を推奨しようとするものではありません。また、当資料に記載されている運用・調査に関わ
る人員は、必ずしもキャピタル・インターナショナル株式会社の所属ではありませんが、キャピタル・グ
ループ傘下の関係会社に所属しております。
Capital Group