福島事故検証課題別ディスカッション 「東京電力の事故対応マネジメント」 補足説明資料 平成26年12月25日 【Ⅱ-1-③-a(1)】事故時に勤務に当たっていた運転員の人数 職位 当 直 人数 経験年数 3,4号機 5,6号機 当直長 30-35年 1 1 1 副長 30-35年 1 1 1 主任 20-30年 2 1 0 副主任 15-20年 1 1 1 中操操作員 10-15年 2 1 1 -10年 7 4 5 (当直小計) (14) (9) (9) 作業管理G 10 8 8 定検チーム - 12 27 24 29 44 現場操作員他 合計 備考 1,2号機 2基運転中 1基運転中 1基停止中 2基停止中 【Ⅱ-1-③-a(2)】一般的な運転員の教育訓練プログラム 初級運転員 認定 新入 社員 初期 訓練 B T C 中級運転員 上級運転員 選任 認定 補機操作員 初級Ⅰ 初級Ⅱ 反復 訓練 主機操作員 当直副主任 当直主任 中級Ⅰ~中級Ⅱ 中級Ⅲ (初期訓練) 中級反復 当直副長 上級 初期 当直長 上級Ⅰ (運転責任者資格は 3年毎に更新する) 上級 反復 上級Ⅱ (運転員として在任中は,BTCへ4年に1回派遣する) ファミリー訓練 (BTC 又は S/S) シミュ レータ 社 内 机上 その他 中級力量維持訓練 S/S 初級 初 級 初 期 訓 練 上級力量維持訓練 原子炉特性,プラントシステム,AOP,EOP,SOP 運転管理(初級) 運転管理(中級) 運転管理(上級) プラントシステム 初級・反復 プラントシステム中級・反復 プラントシステム上級・反復 基礎理論 基礎理論 基礎理論 OJT・津波AMG訓練・火災対応訓練 等 BTC: BWR 運転訓練センター AOP: 事故時操作手順書(事象ベース) S/S: 所内シミュレータ EOP: 事故時操作手順書(徴候ベース) SOP: 事故時操作手順書(シビアアクシデント) 【Ⅴ-1-①-a】水素爆発回避のための対応について ○3号機の水素爆発防止のための対応 3月12日の1号機原子炉建屋爆発後、早い段階から、本店復旧班では爆発の原因として水素を考え、原子 炉建屋に滞留する水素を抜く方法の検討を開始。 選択肢としてあがったのは以下。 ブローアウトパネルの開放 原子炉建屋天井の穴開け ウォータージェットによる原子炉建屋壁への穴開け 機械ドリルによる穴開けは火花が出て引火する可能性が高いこと、及び現場が高線量のため接近作業が困 難であることから、「ウォータージェット」を主軸に検討を進めた。 3月14日の0時頃、プラントメーカーへウォータージェット装置を発注。 装置は、メーカー工場→メーカー関係企業のいわき市四倉工場→小名浜コールセンター→発電所、という ルートでの搬入を計画。 3月14日11時01分、3号機において爆発が発生。その結果、装置の搬送は四倉工場までで中断。 ○2号機の水素爆発防止のための対応 3月12日の1号機原子炉建屋爆発後、2号機についても、ブローアウトパネルの開放、或いは原子炉建屋に 穴を開けるための対応を急いでいた。 3月14日13時30分頃、「ブローアウトパネルが開いている」との情報があったため、現場で再確認を実施。 3月14日13時50分、ブローアウトパネルが開いていることが報告された(1号機爆発の影響により開いた 可能性が高いと推定)。 これにより検討は中断。 ○5,6号機の水素爆発防止のための対応 5,6号機については、地震発生以降、原子炉及び使用済燃料プールの水位は維持されており、ただちに水 素ガスが発生する状況ではなかった。 3月16日より、不測の事態に備え5,6号機にも水素ガス滞留防止策を検討。 万全を期すため、ボーリングマシーンを使用して原子炉建屋屋上の屋根(コンクリート)に孔あけ(直径 約3.5cm~7cmを3ヶ所)作業の実施を決定。 3月18日13時30分、5号機完了。 3月18日17時00分、6号機完了。
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